Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

フィッシャーキング

2007-10-09 11:39:43 | 映画
今回は僕の好きな映画のお話。この映画のことブログで書いてなったんですね。って人ごとのようですが(笑)。当然書いていたと思っていたんですよ。でもここに遊びにきてくれたmasaさんとお話している時に、この映画の話になって「そういえばこの映画のこと書いてない」と気づいたというわけです。この映画僕はビデオを持っているくらいすきなんです。
監督はテリーギリアム。「未来世紀ブラジル」や「バロン」なんかもありますが、このフィッシャーキングが一番いいと思っています。話はけっこう暗いんですよ(笑)。人気DJだったジェフブリッジスがラジオをオンエア中に言ってしまった一言で、殺人事件がおきてしまい、人気も一気に下がって、失業してしまいます。そんな時に出会った一人の浮浪者(ロビンウイリアムズ)と心の交流をしていくうちに、自分の中にある傲慢さや見栄なんかを捨てて、人間として成長していくんですが、このロビンウイリアムズとジェフブリッジスには、意外な接点があって・・・。という内容なんですが、その映像のすばらしさといったら、ありません。幻想的なシーンロマンティックなシーンなどギリアム監督のよさがふんだんにでてきます。特に僕が大好きなのが、NYのセントラルステーションで、好きな女の子の後を追いかけるロビンウィリアムズの気持ちを象徴するように彼ら以外の人たちが全てワルツを踊るシーンがあるんですよ。これがものすごくキレイなんです。中央にある、金色の時計(これは本当にあるんです)からミラーボールが出現し、普通に歩いていた人たちが、隣の人と、手を取ってワルツを踊っていくんです。このシーンが大好きな僕はNYにいくと必ず、このセントラルステーションにいって、人をながめています。もちろんワルツは踊りませんが(笑)。ちなみにこのセントラルステーションの地下には、食べ物屋さんがあって、そこにある「オイスターバー」(牡蠣を食べるところ)の牡蠣はおいしかったです。

まだ、ご覧になっていない方は、ぜひご覧になってください。
1991年の作品ですが、今観てもまったく古さを感じさせない映像は、すばらしいです。