今回は映画「ゴーンガール」について。
監督がデビット・フィンチャーですし、予告編もおもしろそうだったので、期待してみました。
ここで内容を・・・
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。
と書いてあります(笑)。でも、この内容、ちょっと違うかも。
観終って、「なんだこの女~っ!」っていうのが本音です。映画の前半から中盤にかけて、ストーリの予想はみなさんのご想像通りに進むと思って良いです。
ニックの態度(奥さんの失踪会見なのに、記者から「笑って」の声に、思わず笑みを出してしまったり、自撮りする女性とも笑顔だったり)にもイライラさせられるところありますが、どんどん自分に不利な証拠が出てくる中で、どうすることもできない男をとてもベンアフレックがうまく演じていると思います。
奥さん役のロザムンド・パイク。この人、ほかの映画でも、キレイだけど、悪い役を演じることが多いと感じています。
あと、ゲイのニールパトリックハリスが出ていますが、ゲイの役ではありません。ちょっとかわいそうな役柄なのですが。
映画の後半1時間、ここがなかなか衝撃です。
3時間を超える映画ですが、長さはさほど気になりませんでした。
ぜひ、ごらんになってでみてください。ご自分でそのラストをどう思うか、だと思います。
ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。
妻が失踪してから、ニックにとって、とっても不都合な証拠が次々に出てきます。台所で、大量の血痕を拭きとった後がわかったり、高額な商品を購入していたり。でも、これ、ぜんぶ奥さんが自分でやっていたことなんです。自分が妊娠していないのに、しているふりをして近所の「バカ妊婦(これ、映画の中でエイミーが言っているセリフです。そして、この妊婦の尿を採取して自分が妊娠しているかのようにするんですよ)」を利用して自分が失踪したあとに、妊娠していることをしらせる役目をさせたり、自分で自分の血を採血してそれを一度ばらまいてから、ふき取ったり、日記もわざと読めるようにすこしだけ焼却炉で燃やしたり。
ここまでするのはなぜかと言えば、ニュージャージー州は「死刑」制度があるからなんです。そう、このエイミーはニックを死刑にしたかったんです。怖~。
で、失踪してからのエイミーは髪を染めて、自分で自分を金槌で殴り、身分を偽ってすべて現金を使い足がつかないように車で逃げています。
あるモーテルで、出会った怪しげな女とその女につきまとう男。彼らの前でうかつにもその現金を見せてしまうことに。当然、その金はとられてしまいます。
ここから、彼女の計画が狂っていくのです。本当はメキシコに逃げるつもりだったのですが、その金がありません。
そこで、ニールパトリックハリス演じるデジーに泣いて助けを頼みます。これもすべて演技(笑)。デジーは高校の時の同級生でエイミーのことをストーカーしていたんです。でも、このデジー、半端じゃないお金持ち。彼に頼るふりをして、なんなく居所を確保したエイミー。
一方ニックも、自分の浮気もバレ、殺人の容疑も固まっていく中で、彼のことを擁護してくれた弁護士にニューヨークに会いに行きます。そして、エイミーをレイプした罪で投獄されていた男に話を聞くニック。これも彼女の策略によるものだったことをニックは知ることになります。
エイミー、恐るべし。
ニックは弁護士と相談して、テレビのインタビュー番組に出ることにするのです。マスコミを利用して自分がいかにエイミーを愛しているかを伝える「ふり」をするために。
デジーのところで、何不自由なく暮らしているエイミー。でも、彼女は彼のことが嫌いなんですよね。今は利用しているだけなのです。そこで、このテレビのインタビューを見て、彼女は方針を大きく転換します。
まず、デジーをレイプ犯にさせるべく、自分で手首をしばって跡をつけたり、わざと監視カメラに映るように、股間をおさえて泣き叫んだり、自分の陰部にワインのボトルをむりに入れたり、あらゆることを行います。
そして、デジーを誘惑しベッドに入ったところで、彼の喉を用意していたナイフで掻き切り、殺してしまうのです。
ニックのもとに血まみれの姿でもどるエイミー。これも全部、作戦(笑)。
自分がデジーに監禁されていたこと、レイプもされたこと、すべて警察に話し、彼女はなんなくニックのもとに戻ってくるんです。
エイミーはシャワーを浴びながら、ニックに自分の復習の話をするのですが、インタビューに応えていたニックであれば自分の理想だから、そうなっていて欲しいっていうんです。
ニックは自分を死刑にまでしようとした女を許すことができないのですが、世間的には仲の良い夫婦を演じなければならないのです。
なぜなら、エイミーはニックが凍結していた精子を利用して、本当に妊娠までしてしまい、逃げられなくさせてしまっていたから。
怖いったらありゃしない(笑)。
でも、一つ疑問が。
もし、ニックが死刑になっていたなら、彼女はどうやって生活していくつもりだったのかというところ。
自分は死んだことになっているから、出てくることはできないし、また有名になることもできないのに。
やっぱりデジーに頼んだのかなぁ。
にしても、女って怖い。
監督がデビット・フィンチャーですし、予告編もおもしろそうだったので、期待してみました。
ここで内容を・・・
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。
と書いてあります(笑)。でも、この内容、ちょっと違うかも。
観終って、「なんだこの女~っ!」っていうのが本音です。映画の前半から中盤にかけて、ストーリの予想はみなさんのご想像通りに進むと思って良いです。
ニックの態度(奥さんの失踪会見なのに、記者から「笑って」の声に、思わず笑みを出してしまったり、自撮りする女性とも笑顔だったり)にもイライラさせられるところありますが、どんどん自分に不利な証拠が出てくる中で、どうすることもできない男をとてもベンアフレックがうまく演じていると思います。
奥さん役のロザムンド・パイク。この人、ほかの映画でも、キレイだけど、悪い役を演じることが多いと感じています。
あと、ゲイのニールパトリックハリスが出ていますが、ゲイの役ではありません。ちょっとかわいそうな役柄なのですが。
映画の後半1時間、ここがなかなか衝撃です。
3時間を超える映画ですが、長さはさほど気になりませんでした。
ぜひ、ごらんになってでみてください。ご自分でそのラストをどう思うか、だと思います。
ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。
妻が失踪してから、ニックにとって、とっても不都合な証拠が次々に出てきます。台所で、大量の血痕を拭きとった後がわかったり、高額な商品を購入していたり。でも、これ、ぜんぶ奥さんが自分でやっていたことなんです。自分が妊娠していないのに、しているふりをして近所の「バカ妊婦(これ、映画の中でエイミーが言っているセリフです。そして、この妊婦の尿を採取して自分が妊娠しているかのようにするんですよ)」を利用して自分が失踪したあとに、妊娠していることをしらせる役目をさせたり、自分で自分の血を採血してそれを一度ばらまいてから、ふき取ったり、日記もわざと読めるようにすこしだけ焼却炉で燃やしたり。
ここまでするのはなぜかと言えば、ニュージャージー州は「死刑」制度があるからなんです。そう、このエイミーはニックを死刑にしたかったんです。怖~。
で、失踪してからのエイミーは髪を染めて、自分で自分を金槌で殴り、身分を偽ってすべて現金を使い足がつかないように車で逃げています。
あるモーテルで、出会った怪しげな女とその女につきまとう男。彼らの前でうかつにもその現金を見せてしまうことに。当然、その金はとられてしまいます。
ここから、彼女の計画が狂っていくのです。本当はメキシコに逃げるつもりだったのですが、その金がありません。
そこで、ニールパトリックハリス演じるデジーに泣いて助けを頼みます。これもすべて演技(笑)。デジーは高校の時の同級生でエイミーのことをストーカーしていたんです。でも、このデジー、半端じゃないお金持ち。彼に頼るふりをして、なんなく居所を確保したエイミー。
一方ニックも、自分の浮気もバレ、殺人の容疑も固まっていく中で、彼のことを擁護してくれた弁護士にニューヨークに会いに行きます。そして、エイミーをレイプした罪で投獄されていた男に話を聞くニック。これも彼女の策略によるものだったことをニックは知ることになります。
エイミー、恐るべし。
ニックは弁護士と相談して、テレビのインタビュー番組に出ることにするのです。マスコミを利用して自分がいかにエイミーを愛しているかを伝える「ふり」をするために。
デジーのところで、何不自由なく暮らしているエイミー。でも、彼女は彼のことが嫌いなんですよね。今は利用しているだけなのです。そこで、このテレビのインタビューを見て、彼女は方針を大きく転換します。
まず、デジーをレイプ犯にさせるべく、自分で手首をしばって跡をつけたり、わざと監視カメラに映るように、股間をおさえて泣き叫んだり、自分の陰部にワインのボトルをむりに入れたり、あらゆることを行います。
そして、デジーを誘惑しベッドに入ったところで、彼の喉を用意していたナイフで掻き切り、殺してしまうのです。
ニックのもとに血まみれの姿でもどるエイミー。これも全部、作戦(笑)。
自分がデジーに監禁されていたこと、レイプもされたこと、すべて警察に話し、彼女はなんなくニックのもとに戻ってくるんです。
エイミーはシャワーを浴びながら、ニックに自分の復習の話をするのですが、インタビューに応えていたニックであれば自分の理想だから、そうなっていて欲しいっていうんです。
ニックは自分を死刑にまでしようとした女を許すことができないのですが、世間的には仲の良い夫婦を演じなければならないのです。
なぜなら、エイミーはニックが凍結していた精子を利用して、本当に妊娠までしてしまい、逃げられなくさせてしまっていたから。
怖いったらありゃしない(笑)。
でも、一つ疑問が。
もし、ニックが死刑になっていたなら、彼女はどうやって生活していくつもりだったのかというところ。
自分は死んだことになっているから、出てくることはできないし、また有名になることもできないのに。
やっぱりデジーに頼んだのかなぁ。
にしても、女って怖い。