Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

カルテット!人生のオペラハウス

2013-05-13 13:52:08 | 映画
今回は映画「カルテット!人生のオペラハウス」について。



この作品、ダスティンホフマンが監督なんですよね。しかも初監督ということでも話題になっているようです。予告をみるとなんだか予想できそうな感じでしたが、クラシックやジャズなども含めて音楽がすばらしいと思い観に行ってきました。


ここで内容を・・・


第一線を退いた音楽家たちが生活している「ビーチャム・ハウス」では、経営難のホーム存続を懸けてコンサートの準備に追われていた。そこで余生を過ごすレジー(トム・コートネイ)、シシー(ポーリーン・コリンズ)、ウィルフ(ビリー・コノリー)たちのもとに、かつてのカルテット仲間だったものの確執を残して去っていったプリマドンナのジーン(マギー・スミス)が入居する。コンサートを控えたメンバーは、疎遠だった彼女との再会に当惑するが……。




と書いてあります(笑)。



この老人ホーム、とっても楽しそう!っていうのがまず最初に思ったことでした。音楽家や音楽に携わっている人がリタイアしたホームなのですが、いたるところで演奏したり、歌ったりで。なんともうらやましいかぎり。その演奏もなんだかすごい。それもそのはず、主演と助演の他、演奏している方々は本当のヴァイオリニストだったりピアニストだったり声楽家だったり。これもすごく豪華な演出です。ダスティンホフマンだからなのか、ってちょっと勘ぐってしまうくらいの豪華さでした。

ストーリーは過去の男女のもつれ(一度結婚していて、女性の浮気がもとで離婚)がながい年月を経て、お互いを理解しあい再び同じ舞台に立つという、だれもが予測できるもの(笑)。でも、それがクラシックの名曲とセリフの面白さ、老人特有のユーモア、綺麗な景色と建物が加わるととても素敵な作品になるという不思議。もちろん老人を描くので認知症や病気、死といったこともとりあげられますが、そこは映画ですから、あくまでも「匂わす」程度で。そもそもこのホームは健康な人たちが入っているからなんでしょうけど、にしても、綺麗すぎる(笑)。きっと、すごく料金が高いんだろうなぁなんて、つい思ってしまいます。

原作は戯曲ということなので、イギリスの舞台を見るような雰囲気も味わえます。

クラシックがお好きで、綺麗な映画がお好きであれば、おすすめの1本だと思います。派手さはないけど良い作品です。