Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ヒアアフター

2011-02-25 11:07:09 | 映画
今回は今公開している映画「ヒアアフター」について。

この頃こう思うことがあります。「イーストウッドにはずれなし」(笑)。ということで、当然この映画も観にいきました。今回は僕の相方も観たいということだったので、一緒に行ってきました。

ここで内容を・・・


霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。あるとき、死に取りつかれた3人の人生が交錯していくのであるが・・・



と書いてあります(笑)。


これ、なんの予備知識なく観たほうがいいと思います。映画を観終わったあとでくる静かな余韻がなんとも心地良い映画だから。最近はやりのスピリチュアルな映画ということでもありません(笑)。あつかっているのは、「死」「来世」という重いテーマですが、映像は非常に品がよくできあがっているので、最後にはほんとに「心地良い」という感動が残ります。

霊能力者としても苦悩もすごくわかりました。好きになって手を触れると、その人のことが隠していることすらもわかってしまったり。そして、偽者の能力者が多いというのも、この映画を観るとわかります(笑)。

冒頭の津波のシーンは、すごいです。CGとわかっていても、迫力がありますね。この映画では実際に起きた出来事をうまくテーマの中に取り入れていて、この津波もそうですし、ロンドンの地下鉄爆破テロも取り入れていて、そういう時代だからこそ、このテーマが生きてくるように感じました。

これ、スピルバーグが製作総指揮なんですよね。彼の「未知との遭遇」はこれから出会う宇宙人にたいして、人間が必要以上に驚かないように作られたという意見がありますが(笑)、この映画もこれから死を迎えるような人達に対して、「死んだあとの来世(ヒアアフター)はこういう感じですよ」っていうメッセージがあるのかもしれませんね(笑)。

今回はネタバレしません。ぜひ劇場でごらんになってもらいたいです。サンフランシスコ、パリ、ロンドンの3人がどのようにして絡むのかがすごく気になるでしょ(笑)?僕もそれが気になって映画を観ていました。きちっと伏線が張られているので、「あぁ、こういう形で!」ってなりますよ(笑)。あと、ラストも僕はとても好きです(笑)。

映画が好きな方ならきっと気に入る作品だと思います。アクションなど派手さがないので、そういった作品がお好きな方はたいくつと感じてしまうかもしれません。

きっと、心に余韻が残ると思います。