Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

愛を読むひと

2009-07-17 10:57:16 | 映画
今回は今公開している(といってももう終わりそうです)映画「愛を読むひと」について。
この映画ずっと観にいきたかったんですけど、僕の相方がどうしても観たいと言って、なかなか都合が合わずにいけなかったんです。結局僕一人で行きました(笑)。映画は一人に限ります(笑)。


アカデミー賞を受賞したケイトウインスレットの演技に注目していたんですが、その内容に圧倒されてしまいました。監督は僕の好きな「リトルダンサー」「めぐり合う時間達」のスティーブンダルドリー。この監督とても作品を選ぶのがうまいと感心してしまいます。今作品もすばらしい作品になりました。

原作はベストセラーの「朗読者」。でも僕はよんだことがなかったので、全く内容を知らなかったんです。これが、こんな衝撃的な展開になるのかと思わせた理由でした。予告編では裸で本を読む二人が印象的でしたが、一場面裁判所のシーンがでてきます。これがいつ出てくるのか、なんで裁判になるのか、がとっても重要なんです。今回はネタバレしません。知らないで観にいったほうが、いいと思います。

少しだけ内容を・・。学校の帰りに体調が悪くなった15歳のマイケルはハンナという女性に介抱されて、家まで送ってもらうことに。体調がよくなったマイケルはあらためてハンナの家にお礼にいくのです。でも、マイケルはハンナの着替えを見てしまうところから、恋心を抱いていきます。それに応えるようにハンナは大人の女性として、マイケルにSEXを教えていくのです。ハンナはSEXをする前に必ず本を読んで欲しいと頼みます。ここから、マイケルはハンナのために様々な本を読んでいくのです。楽しいかった日々も、突然終わりを迎えます。ハンナが出て行ってしまったのです。電車の車掌をしていたハンナが事務職に昇格した日に。
ハンナはなぜ姿をけしたのか、そして、8年後思わぬところでマイケルはハンナと再会するのです・・・



この話は人間の「無知」と「プライド」、それに悲しい時代という状況がプラスされてどんどん加速してきます。「どうして?」と思うとこともあります。でも、それを選択した二人にも理由がきっとあるのでしょう。そう、思わせる演出もすごいんです。

今僕は原作の本を読み始めました。映画とはどう違うのか、どう表現されているのかが知りたくて。

ケイトウインスレットはレボリューショナリーロードでもかなりインパクトのある演技でしたが、今回はまったく違う役柄なのに、またしてもインパクトのある演技。いったいどこまでこの人はいくのでしょうか。もとはニコールキッドマンが演じる予定だったとか。でもこの映画観ると、ケイトで大正解だったと思います。

ぜひ、DVDでもいいので、ごらんになってください。