Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ウオッチメン

2009-04-02 14:10:27 | 映画
今回は、今公開している映画「ウオッチメン」について。

この作品、予告編の時からなんだかおもしろそうだなぁと思っていたんです。なんだか映像もスタイリッシュだったので。原作がグラフィックノベル(コミックブックとの違いは、まとめて刊行したかどうからしいです)ということがちょっと不安だったのですが、「300」もそうだったし、大丈夫かと思っていたのですが・・・、正直なんの原作の知識もなく3時間ちかくの映画ははっきりいって疲れました(笑)。たぶんあの原作を読んでいて、しかもファンであれば文句なくおもしろい映画だったと思います。現に、アメリカではけっこうな人気の映画になっています。

オープニングである男が殺されるのですが、このあと、解説のように様々な映像がながれていくのです。ここが、まずわからないんです(笑)。彼らは普通の人なんですけど、ヒーローの格好をして自警をしている集まりだということ、そして、それが20年ちかく受け継がれてきていること、これがわかっていると話が早いのですが、あのオープニングだけではしっかり理解できないんです(笑)。

そして、そのヒーローの説明がそれぞれのパートで映像化されています。これはわかりやすいのですが、その人数が多いのでまたこれも長い(笑)。僕の好きなパトリックウイルソンも出ていますが、1980年代が舞台ですから、ちょっと古臭い髪型と、服装で(笑)、あんまりかっこよくなかったなぁ。

ゲイの視点からひとこと。
Drマンハッタンっていう青く体が光っている裸の男の人がいるのですが、このヒーローだけは特殊な能力を持っています。でね、この人(というかなんというか)ほとんど素っ裸なんですよ。当然ペニスも出ているわけで(笑)。体毛はないからギリシャ彫刻のような雰囲気ですが、やはり目はそこにいってしまいます(笑)。
MTVでこの映画を紹介しているアメリカ人女性も「3時間ずっとペニスをみてました」なんていってたくらい(笑)。

今回は話しの内容はあえて書きません。ノンフィクションの部分(ニクソン大統領、ベトナム戦争、キューバ危機、米ソの核問題、など)とこのヒーロー達のかかわりであるフィクションがうまく絡んでいるのは、なかなかおもしろかったです。

人間のおろかさや、平和をもたらすためには犠牲が必要など、道徳的な部分も多いので、テーマ性もあります。でも、どこか「カルト的」な人気に支えられる映画だと思います。

いろいろな意見が多い映画だと思いますが、僕はこれをどんな人にも「おもしろいから観て」とは言えないかなぁ。

ごらんになった方の意見が聞きたいですね(笑)。