Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

チェンジリング

2009-03-20 10:50:18 | 映画
今回は、もうすぐ公開が終わってしまいますが(笑)「チェンジリング」について。やっと観にいくことができました。僕の相方との都合があったので(笑)。

この作品、やはりアンジーの演技にかかっているのですが、期待している以上でした。ブラピよりやはりうまい(笑)。トムクルーズとニコールキッドマンのように(笑)。
でも、アカデミー賞はケイトウインスレットでしたからこれを上回る演技なんですよね~。「愛を読む人」も観なくては(笑)。

ここで映画の内容を。

電話会社に勤めるクリスティ(アンジー)は同僚のつごうにより、土曜日に出勤することになります。9歳のウォルターを残して、いくのは心配だったのですが・・。帰ってみると息子の姿は無く、警察も24時間は捜査しないとの回答。捜査がはじまったとはいえ、一向に進展しないようす。そんな状態で5ヶ月がすぎた頃、息子が見つかったとの連絡が。迎えにいってみるとそれは別人の子供。でも「ママ」と呼んで抱きついてくるのです。警察にこれは自分の子供ではないと訴えても、精神不安定で無理やり精神病院にいれられてしまいます。そこで警察の腐敗と汚職、自分たちに面倒が起こらないようにしている体質を確認するのです。もはや病院を抜けられない状況になりそうな時、ある男が逮捕されます。連続子供誘拐殺人の罪で。クリスティの訴えは正しかったことが明らかとなり、病院からは出ることができました。

クリスティを応援する教会の牧師(ジョン・マルコビッチ)と共に、警察を訴える裁判を起こします。でもクリスティーは警察の腐敗や汚職を暴きたいのではく、自分の息子が生きていることを信じるという強い思いだけ。

裁判の行方は?そして、息子は?

凄いのはこれが本当の話だったというところ。今では考えらないくらいの警察の捜査っぷり(笑)。いくら似通っていても他人をつれてきて「あんたの息子だ」っていわれても。そりゃ、学校の先生や、通っていた歯医者も「これは全く違う人」っていいますよね(笑)。面倒くさいから、これでいいやって感じがミエミエで。この時代があるからこそ、警察もしっかりしたのかもしれませんが。ほんと気の毒としかいいようが無い。あと連続殺人鬼がまったくつかまらなくて、ウロウロできていたというのも、時代なんでしょうね。こういったことを説得力ある映像で丁寧に描くイーストウッド監督の手腕も凄い。

アンジーはこれからもいろんなことに挑戦していくんでしょうねぇ。中年になった時にいったいどんな映画にでているのか、とても楽しみになりました。17歳のカルテという映画で見せた、精神不安定な女の子の演技から「この人すごいなぁ」って思っていたのですが、それがどんどん凄さが増して(笑)。今回は芯が強く、子供思いのいいお母さんをすごく控えめに演じているのも感心しました。

たぶん劇場公開はもう終わってしまうので、できればDVDでもいいので、ごらんになってみてください。