Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

雨に唄えば

2007-07-15 09:07:26 | 映画
今回は1952年のミュージカル映画「雨に唄えば」です。このブログに遊びに来てくれたnatsueさんがこの映画がお好きということと、僕もこの映画が好きなので取り上げてみました。僕はジーンケリーがすきなんですよ。踊る紐育やパリのアメリカ人など有名なミュージカルはたくさんあります。でもこの「雨に唄えば」は他とちょっと違うんです。あの有名な雨の中で歌ったり、踊ったりするところはほんの一部で、本当はものすごくおもしろいコメディというところなんです。この映画は無声映画からトーキーに変わる時代を描いています。ここで顔とスタイルはものすごくいいのに、声がひどく、なまりのきつい女優さんが出てくるのです。この人がとにかくおもしろい!ジーンケリーは有名俳優の役で出ています。トーキーになって声を場面がずれたりするところもとてもおもしろく描いています。で、もっとこの映画を楽しむには、ぜったい日本語の吹き替えで観ることなんです。当然唄はなまですが、セリフの部分を吹き替えてあるバージョンです。今DVDで売られているものには日本語の吹き替えが付いていないので、この楽しさをあじわうことがちょっとむずかしいんです。僕が観た時の吹き替えの人(特になまりのきつい、変な声の女優さんの役)がうまくてそれがとてもおもしろかったんです。字幕だとなまりの度合いとかのニュアンスが伝わりづらいと思います。
単なる、ミュージカルというだけではない「雨に唄えば」。
ご覧になっていないかたは、ぜひ観てください。できれば吹き替えで(笑)。