『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

カーラーマ経

2011-03-17 | 2011年
地震発生から、今日で6日。


個人的に、福島県には20代の頃、運転免許を取得しに合宿で三週間ほど
滞在していたことがあります。
その三週間の間に、喜多方や会津若松などを廻り、歴史探索をしたことを
思い出します。。。



さて、世の中が騒乱の中にある時、必ずといってもよいほど起こること。
それは、「情報の混乱」

たとえば、いま首都圏で話題となっている(らしい)「買い占め」なども、いわば「混乱」。
私は、実際何でそんなに早朝からスーパーに並ぶのか、よくわかりません。。。
テレビ観てないから、かな~



「情報」というのはエネルギー(気)ですので、テキメンに心に作用します、ね。
そして、このエネルギー(気)は、それを受け取る方の解釈次第で、どのようにも
変化するエネルギー(気)です。


こういう時に思い出すのは、私の場合仏典である『カーラーマ経』
この経典は、いまのように冷静な判断能力が必要な時の、「自分で考える」うえでの
ひとつの基盤となるように、思います。



さまざまな宗教家の乱立した、ブッダの生きた時代。
その教えの錯綜に悩んだカーラーマ族の人々。
「いったい誰を信じればよいのか」という訴えに対して、ブッダが答えたのは…


1、口伝だからと信じるなかれ

 古代インドでは、仙人が神から聞いたとされる教えを口伝にて学んでいたそうです。
 しかし、伝統だからといってそれが正しいわけではないですよね。

2、伝承だからと信じるなかれ

 たとえ先祖代々の伝承であっても、それは同じですよね。

3、伝聞だからと信じるなかれ

 「みんなこういっている」から正しい…わけではありませんよね。
 いまでいえば、テレビやネットのニュースも、これにあたるかも。

4、聖典だからと信じるなかれ

 聖典、一般的にくだけさせたら、たぶん教科書や百科事典などもこれにあたるかと。
 本に書いてあるから…と鵜呑みにはできませんよね。

5、論理的だからと信じるなかれ

 筋道立ったロジックも、ある一面では正確かもしれませんけれど、それが全面的に…
 となると、話は別ですよね。

6、推測に合っているからと信じるなかれ

 最近の脳科学でも、情報が大脳に入ってくるその時点で、すでにバイアス(偏り)が
 かかっている、つまり思い込みや先入観でそれを捉えるメカニズムになっている、と
 いっています。

7、言葉が巧みだからといって信じるなかれ

 話の巧い方というのは、信じさせることは上手いものです。
 演説、コメントなども、いってみれば「技術」ですもの、ね。
 
8、結論が自説と同じだからといって信じるなかれ

 私も含め、「自分と同じ考え」であるというのは、その考えを受け入れるうえで
 矛盾も生じにくいものですよね。注意かも。

9、あり得る話だからと信じるなかれ

 権威のある方や、肩書きの立派な方、テレビでよく観る方などの意見は、意外と
 すんなり受け入れてしまいがちになります。
 でも、よく考えれば「ひとつの意見」に過ぎない、ですよね。

10、聖者だからと信じるなかれ

 要するに、たとえ相手が誰でも、どんなに素晴らしいといわれる人であっても、
 鵜呑みにするのでなく、「自分で考える」こと、ということでしょう、か。。



という、10の項目だったそうです。

もちろん、この10の項目をどう受け取るのかも、それは読んでいただいた方次第…ですよ、ね。。










最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
信じる力 (あさだ)
2011-03-19 17:44:29
こんにちは。
ブログ拝見いたしました。

自分を信じる。
信じる自分自身をつくっていく。
カラダも心も、そして、考えもそうなんでしょうね。
返信する
コメントいただき、ありがとうございます。 (田村)
2011-03-22 11:32:35
あさだ様

カラダも心も
そうやってカタチづくられていくものですから、ね。


よろしくお願いいたします。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。