『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

骨盤の自己調整・1

2025-01-30 | 2025年
太る痩せる、という話になると、女性(のほとんど)はクッと耳を傾けてきます。
まあ、それだけではないけれど、太る痩せるという現象には概ね「骨盤」が関係します。

どちらが多いかといえば、圧倒的に「痩せたい」という方が多い。
それも、それ以上痩せると…というくらいの細身の女性から、本当に痩せた方がいいよね、というような体格の女性までいるが、各人各様、それはそれなりに痩せたい理由というものがあるようです。

ここでは、単純に「骨盤」の形態、カタチに着目してみます。
たとえば、正座をしてみた時に、腰の下部が凹んで溝になっている。
こういう方は、概ね骨盤が横に広い方が多いですね。
そして、仰向けになってみると、左右どちらかの骨盤・股関節あたりが横に張り出している。
女性だと左が多くはありますが、最近は右側が張り出している方もけっこういます。

自己調整としては、
1、仰向けになる。足幅は肩幅くらい。
2、両脚をゆっくり静かに、足裏が床から離れないように曲げてきます。
3、足裏全体が床に付く位置で一旦止めます。
4、その角度のまま脚を床から浮かし、両腿が直角位置になるところで5秒から10秒、止めます。
5、その挙げた脚を、急速に「ドン」とその場に降ろします。降ろしたら数秒その位置でキープ。
6、ゆっくり静かに脚を伸ばし、元の体勢に戻ります。

これを正確にできれば、体は自然に痩せに向かいます。
試しに2週間、実践してみてください。



ただ誰かのためでなく

2025-01-28 | 2025年
最近では、DVDやオンラインでの講座、セミナー、講習というものも増えてきました。
YouTubeでの無料番組、そこから有料の番組、商材への誘導というのも増えてきましたね。
そこではさまざまなテクニック、手法が散見されています。

かつては、そこに行かなければ拝むことすらできなかった技術が、クリック一つで、わずかなお金を支払いさえすればいつでも何度でも観ることができる。
それも、国内に限らず、世界中で。
実際、素晴らしい技術、およびその技術を使う施術者というのは実在していますし、一部であまり知られていない方でも一瞬にして世界中にその存在を知らしめることが可能…。
少し前までは夢物語でしかなかったことが、いまや当たり前に感じられるようになりました。

また、最近では「素人が…」という感じの番組、商材が増えてきています。
いままで施術やセラピー系統の技術に触れたことがなくても、「このテクニックさえあれば…」という感じの広告を打って出しています。
実際に、それである程度の結果を出した方がいるからこそ、ですが…その少し先に思いを馳せると、なかなか厳しい現実が、個人的には予見されます。

人間は一般的に、物事を安易にとらえやすく、そして都合よく解釈する傾向があります。
この傾向を、かつての人々は重々承知していた事もあり、武術でもお茶でも、稽古事には「術」ではなく「道」という言葉を用い、無闇に安易な方向に行かないよう予防線を張っていました。
そうやって研ぎ澄まし、どこまでも洗練させていくからこそ、一つの動作、ひと間の作法にも幅や深み、独特のいわゆる「アジ」が出てくるようになっていく。

インスタントに、すぐに使える、役立つ。
応急、救急的な技術ではそれが確かに必要で、その場面では「アジ」もへったくれもありません。
その一場面を切り取ってしまえば、「役に立つ」「誰でもできる」事はアドバンテージかもしれません。
そういう思いもあって、2024年の「接心」では、主に身体均整法に伝わる「救急操法」を題材に、技術をお伝えしてきました。
まあしかし、実際の場面で、それが「使える」かどうか。

ボクは、ボク自身の経験と、さまざまな分野の方々の成り行きを見聞し、コツコツ、当たり前のように日々研鑽していくことが結局は早道だなと思っています。

昨日よりも今日が、ほんのわずかでも「上手(じょうず)」になっていることを自らの心の中に祈念しながら、淡々と日々自らを磨いていく…誰かに褒められたい、見せたいなどではなく、ただ自らの納得のために。
そういう姿勢を、ボクは何より尊重いたします。





接心

2025-01-27 | 2025年
人間の思考や感情は、どんなに押し隠しても、表面に現れてくるものです。
表情、言葉、身体動作…もちろん、これらに反映されてくる事は当然ですが、もっと自分ではどうしようもない領域、たとえば「雰囲気」などにも、現れてきます。

その「雰囲気」は、多くの場合「身体の姿勢」と連動します。
ここでいう「姿勢」は、意識的なものではなく、ふとした瞬間、自分が自分から意識を離している時に現れてくる「姿勢」のことです。

脊椎の観察、という行程があります。
ここでいう観察というのは、外から外容を眺める、というよりは、脊椎を通して裡(うち)にある動きを観る、ということです。

裡にある動き…というと、なんのことやらという感じかもしれませんが、脊椎の観察という行為を繰り返していくうちにその意味がわかってきます。
それがわかるようになること自体は、そこまで時間も手間もかかりません。
もしかしたら初めて取り組んだ、その瞬間にわかる事もあるでしょう。
そこから先。
そこから先が、本当に裡なる動きを観ていく、観察していく段階に入っていきます。

指先に伝わる細かな振動。
触れていくごとに深まる個々の周波数の感得。
撥ねるような弾力と同時に存在する固まり抑えられた感情。

技術以前に大事なことがあり、
操法以前に応えるものがあります。

脊椎に触れ、観察するという行為は、そのまま、相手の方の生命に触れるということでもあります。

それは同時に、
自分自身に触れていくこと。

「接心アドバンス」は、語りえぬ自らの世界を、自らに明らかにしていく一つの道程。
これまで受講していただいた方のみが、「接心アドバンス」に入ることができます。




施術の加減

2025-01-26 | 2025年
決まった行程を決まった時間行う。
時間や技術内容が「コース」として設定され、それをそのまま遂行する…という流儀の施術ではなく、
相手の方の「調子」や「具合」を観て、その状態や目的に応じ施術内容の「塩梅」を決めていく、という流儀。

人間の体というのは、実際は不定型。
目で見えるカタチとしてのボディはそこにあるけれど、実際のボディはそこではない。
目で見える体を「肉体」といい、目で見えていない体を「気の体」とか、神智学/人智学の言葉を借りれば「エーテル」「アストラル」…と7つの段階に設定されています。

『TamuraTech Japan』では、そこまで細かい設定は必要ないので、目で見える「肉体」と後は「霊体」という言葉でシンプルにまとめています。

「霊」という言葉に現代に生きるボクたちはわりと過剰に反応しがちですが、目に見えない領域を当然のようにリスペクトしてきた文化が日本にはあり、その感性を大切にしていきたいとボクは思っています。

そうすると、
いまそこに触れる、見える体がもしかしたら本体ではないとしたら、
実際の本体はどこにあるのでしょうか?

パラレルに存在する自分という種(タネ)。
その種の根源となる何かをここではスピリット(霊)と呼称しています。

施術の「加減」。
体に尋きながら、そのほどよさを伺いながら、進めていく世界。
そういう世界線の施術を、体現していきたいと思う方々の参加をお待ちしております。






施術の読解力

2025-01-24 | 2025年
他の流儀ではどうかはわからないですが、
身体均整法や野口整体系統の手技で通常よりも一段進もうと思うと、大切になってくる要素というのがいくつかあります。

「読解力」は、その要素の一つです。
「読解力」、すなわち「体を読んでその内容を理解し、なおかつ解釈していく力」。
「体を読む」という行程が施術には必要ですが、施術をしていくうえで、その体に起きている内容を理解し、なおかつその起きていることをどう解釈しいくのかで、その施術の結果も変わってきます。
そして、単純に施術時の結果のみならず、その後に体がどう変化していく、というようなところまで先に読み解いておく。
ここまでを、ある一定の領域までできてようやく「施術者」といえるのかな…と、最近は思っています。

ここでいう「読解力」の中にはさらに、

◎探知・発見力…体に触れ、異常部位を発見する力
◎推敲力…その発見した異常をよく吟味し、その意味を探っていく力
◎判別・決定力…いまの「最適」を判別し、そこに向けてどう施術するのかを決めていく力

おおまかにはこの3つの力が含まれています。

単に楽にする、ゆるめる、動きやすくする、というだけなら、他にも優れた施術方法が無数にあります。
ここでいう「読解力」というのは、そういう領域では、そこまで必要とはされません。

料理の世界で、包丁の握り方一つで劇的に味が変わる…そういう世界もあります。
レシピ、素材が全く同じでも、作る人によって全く味が変わる…そういう領域もあります。
そういう世界、領域に魅力を感じるかどうか、その域を体現したいかどうか。

「2025年・初級講座」は、「読解力」を磨く講座です。
磨いていきたい…そういう方々の参加を、お待ちしております。