『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2013.2.9~10 『神社おそうじ隊 見参! 常陸ご当地隊&磐座巡拝』その3

2013-02-23 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年

『大戸神社』

社伝では、十二代景行天皇40年(111年)日本武尊(ヤマトタケルノミコト)東征の際、蝦夷征討祈願のため現在の香取市大戸に勧請、とのこと。
その後幾度かの遷宮の後現在地に宮柱造営と伝えられている。
江戸時代までは、香取神宮第一末社(明治時代から摂社)であるも、他の末社とは事情が異なっていた。
古い時代から神領も香取・大戸と区分され、近世も別々に神主、大禰宜その他神官がいたという。
ちなみに、香取神宮、息栖神社、そしてこの大戸神社は東西同一線上にある。
御祭神は、天手力男命(アマノタヂカラオノミコト)。

御神木も見事。



そして、
次なる『神崎(こうざき)神社」の鎮守の森の水脈より湧く井戸水を仕込み水としている『寺田本家』に。
「香取神宮」のお神酒にもなっています。
創業は江戸初期、昔ながらの「百薬の長」としてのの自然酒を生み出している蔵元さんです。
今回のご当地隊で大変お世話になったSさんご夫婦のご主人も愛飲されているとのこと。
もちろん、この時期の無濾過生原酒をば、購入


御祭神は、天鳥船命、大己貴命、少名彦命。


国の天然記念物、「なんじゃもんじゃ」の木。
周囲13.1メートル、樹高は19メートルの大クスです。


さて、時間も押し迫ってきました。
周囲は暗さを増してきたころ・・・


『坂戸神社』
御祭神は、天児屋根命(アマノコヤネノミコト)。

『常陸国風土記』によれば、古くは鹿島神宮とこの坂戸神社、そしてこのあとに参拝させていただく沼尾神社の三所をもって「香島(鹿島)天大神」と総称されていたという。
境内は神宮境内とともに国の史跡に指定されているとのこと。
神宮境内に両神社の遙拝所もありました。


そして、『沼尾神社』

御祭神は、経津主(フツヌシ)神。


この二社を、鹿島神宮の「元宮」とする向きもある。
やはり、神社はそもそも「異界」、ですね。

そして、ようやくこの日の宿泊先へ。
ご当地隊・Sさんの御縁で『大洗シーサイドホテル』に。
その名の通り、窓からは大洗の海全開です
写真撮影し忘れましたが、「あんこう鍋」出ました…やっぱり美味しかったぁです。。





二次会(「直会」ともいう…)での一コマ。
こちらのお酒は、お昼もご一緒いただいたS隊員の持ち込みです。。
ごちそうさまでした



2013.2.9~10 『神社おそうじ隊 見参! 常陸ご当地隊&磐座巡拝』その2

2013-02-19 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年
「神宮」。

「神宮」とは、ひらたくいえば、「天照大神(アマテラスオオミカミ)」や、天皇、皇族の霊を祀る社のことをいう。
(ちなみに、アマテラスオオミカミは天皇家の祖先神とされている)

この「神宮」と付く神域が「常陸」、そして隣接する「下総(しもふさ)」の一ノ宮にあたる。
ちなみに「下総」は、現在でいえば千葉県北東部、埼玉と東京の東部、そして茨城県の南西部までを含んでいた。

常陸一ノ宮・鹿島神宮
下総一ノ宮・香取神宮
この二社に、伊勢神宮を加え「日本三神宮」と呼ぶらしい。
だが、この二社の御祭神は、皇家直系ではない。

武神、である。

刀剣のモノを切り裂く音を神格化したともいわれる香取の「経津主神(フツヌシノカミ)」。
群雄割拠でもあった常陸ノ國、その一ノ宮には「武甕槌神(タケミカヅチノカミ)」。



『鹿島神宮』。




本宮(拝殿)。

奥宮。



深い森。
心身の喜びを、感じる。

その奥に

要石。

真ん中が窪んでいる。
「香取神宮」にも同様に「要石」があり、対になっているともいわれる。


誰が入っても同じ深さ、と伝わる「御手洗(みたらし)池」。


やっぱり、参道脇には「稲荷」。


ここ、「鹿島神宮」は、武に造詣が深い者にとっては、その意味での「聖地」でもある。
「御神刀」、入手。



続いて、

『息栖神社』へ。
この「息栖神社」を加え、「東国三社」とされる。
地図上で見ると、この三社の位置関係は三角形…。






「力石」。






そして、昼食。
次なる目的地、「香取神宮」への途中にある「丸光亭」に。
ボリュームたっぷり、元々割烹であったこともあり美味しい定食の数々。。


地元参加、S隊員とY隊員と同じテーブルでいろいろ地元情報を伺いつつ…
せっかく(?)なので、撮影。



そして、『香取神宮』へ。





見事な御神木。
今回、大変残念なことに社殿工事中。
しかたのないことなれど、あまりに残念で写真を撮影はせず…。
とはいえ、そのご神威はすばらしく…。


奥宮、要石へ。

こちらが「香取神宮」の「要石」。
「鹿島神宮」とはちょうど凸凹の関係にあるような。。。




「東国三社」すべてを巡拝。
「東国」とは、京の都から見たときに、そう呼ばれていた、ということだろう。
そう考えると、東北への玄関口としてこの地に武神を…ということだろう、か。

「常陸」、やっぱり奥深い。
この時点でもそう思っていたけれど…
実は、ここから更なる深みへと…。




2013.2.9~10 『神社おそうじ隊 見参! 常陸ご当地隊&磐座巡拝』その1

2013-02-17 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年


「常陸ノ國」は、現在の茨城県全域とほぼ重なる。
國としても古く、「古事記」にもヤマトタケル神話のなかで出てくる。

この國は、古来より人の住む豊かな國であったという。
また、戦いにおいても強かったという。



今回の『神社おそうじ隊 見参!』は、この「常陸ノ國」を、巡拝させていただきました。
その道行きは、さまざまにバラエティに富み、この國の懐の深さを多々実感するものでした。

やはり、東の『要』たる國なのだなと、改めて…。




ご参加いただいた全体の七割が、ここ「常陸ノ國」を地元とする方々。
この國を愛する方々と、とても濃密な時空間を共有させていただきました。

まずは皆様、本当にありがとうございました。
心より感謝しております



早朝、東京駅より直通の高速バスに。
降りてほどなく『鹿島神宮』の参道に。
その参道途中に鎮座される、鹿島の水を護るとされる「龗(りゅう)神社」を、バス組でまずは参拝。


そして、




いよいよ、始まります






2013.1.12~13 近江ご当地隊・特別編『御神事』その5

2013-02-11 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年



夕刻。
流れゆく時のなかに生きている私たち。
帰路へと向かうその前に、『建部大社』へと再度、身と心を運ぶ。



前日に引き続き、ということもあるけれど、それはそれはやわらかで、心地よい空間。
古代のスタイルから社殿という建築様式へと変遷していった「社」の歴史。
しかし、こうした趣と味わいは、古代にみられるような「素」のままではなかなか伝わりにくいということもあるのだろう。

絶えることなく、ここにはヒトが手を合わせにくる。
継承されしヒトビトの想いの顕れとして、「神社」は「神社」として、そこにある。
滅多にない郷愁にも似た感覚を胸に帯びつつ、今回の「近江」での道行きを感謝させていただいた。


そして、『数寄和大津』に。

『建部大社』の鳥居からであれば、徒歩でも1、2分。
そこは、今回もすっかりお世話になりっぱなしだったA隊員のご実家でもあったという。。

「神域」で育つということ。
カミサマとの深い深いご縁が、その環境をセッティングしている…のだろう。。。



また、今回は味わえなかったのですが…

大切な客人には自らお茶を淹れられるという、A隊員の御父様。
火鉢に鉄瓶でお湯を沸かし、自ら茶をお入れいただいたそうです。
実は、今回は我々が出たあとであったため、いただけませんでした。
しかし、この写真を拝見させていただくだけでも、響くものがあります。
本当に、ありがとうございました。


今回は「特別編」。
御縁いただいた『賀茂神社』の『御神事』。

おそらく、『御神事』というと、とても形式的で厳かで、堅苦しいものというイメージかもしれません。
しかし今回の「『馬・競馬・乗馬』安全祈願大祭」であれば、地域の子供たちが我先にと乗馬を愉しんでいました。
また、全国的には毎日いくつもの祭事が行われていて、まったく『御神事』というイメージからは一見遠いような祭事も
数多くあります。

ヒト
そして
カミサマ
その関係性のなかに、『御神事』もある…
また改めて、そういう認識を深めました。


さまざまにお世話いただいた『賀茂神社』の皆様。
本当に、ありがとうございました。
改めて心より御礼申し上げます。

そして、忙しいなかアレコレと御気遣いいただいたA隊員。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。





さて…

「体感」「体験」。
モットーも信条もいらないけれど、『神社おそうじ隊 見参!』開始の時から、変わらないひとつの「提案」。

アタマでいろいろこねるその前に、まずは感じる。
感じたことをアタマでこねるその前に、そのまま素直に経験してみる。
そうして自然にわき上がってくる、何らかの感覚。
その感覚に、自分自身にとってのひとつの真実が宿る。


『神社おそうじ隊 見参!』は、活動開始から3年目を迎えます。
(その道程は、『神社おそうじ隊 見参!』公式ブログを参照いただければありがたく思います。)
ようやく、というか何というか、少なくとも近い筋には「神社の境内お掃除する」という認識はなくなったようにも…思います。
それも、これまで御参加いただいたそれぞれの方々がそれぞれの方々なりに「体感」「体験」をされ、その方なりの「感覚」を得て
いただいているからではないかな…と、隊長的には思っております。


今年は、すでにこの「特別編」。
そして、二月九日~十日には、『常陸見参!』を果たしてきました。
その素晴らしき詳細は、近日アップいたします。

また、三月は京都『伏見・鞍馬見参!』(二十・二十一日)。
四月には奈良『山辺の道・大和三山見参!』(二十一~二十三日)。
現在、参加者募集しております。
ご興味ある方はこちらからお問い合わせください
また、「参加する!」という方は、こちらにお申し込みください


何とぞよろしくお願いいたします。。。



2013.1.12~13 近江ご当地隊・特別編『御神事』その4

2013-02-06 | 神社おそうじ隊 見参! 2013年


『御神事』の日の朝。

午前中には、




『五社神社』






『藤ヶ崎龍神』






今回も「三上富士」には登拝できず…『御上神社』






歴史好きにも知られる『沙沙貴神社』


…と、神社に詳しい方であれば、即座にピンッとくるような歴々を巡拝。
その先々で、鎮座されし場での崇敬の深さを実感することができました…。

そして、昼食。


近江八幡・郷土料理『喜兵衛』
外観そのままに、暖簾をくぐるとそこはタイムスリップしたような空間。
ゆったりとした気持ちで、赤こんにゃくなど地元の名物料理を美味しくいただきました。


そして、今回の目的である…


『賀茂神社』に到着。
この日は、「『馬・競馬・乗馬』安全祈願大祭」


境内は三万坪以上、日本の「馬の聖地」として知られる神社です。




直線400メートルにも及ぶ馬場。
そこを、馬たちが駈ける姿は壮観でもあり…。

馬に乗り初める、というこの日。
乗馬を愉しめるイベントもあり、たくさんの人々で賑わっていました。
ちなみに不肖このワタクシも、初めて馬に乗せていただきました…。
その背中から通じるものもあり、潤んだ目から伝わるものもあり…ヒトと馬との長いつながりを、直に観じたひと時でも、ありました。


『御神事』のあと…


古代祭祀跡。

本殿裏全体が、このような森となっている。

二本の榊が一本に結ばれた「連理榊」。
賀茂神社御祭神「賀茂権角身命(かもたけつのみのみこと)様の霊威が顕れた所と、記される。



この『御神事』の前後も、同神社の岡田禰宜には心を尽くしていただきました。
本当にありがとうございます。
心より御礼申し上げます。