『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2014.5.17~19 『TAMURATIC指南塾』群馬・榛名合宿 その3

2014-05-26 | 2014年

『榛名神社』・双龍門。
『榛名神社」は、赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社。
創建より1400年と伝わる古社であり、神仏習合が色濃く残る。
荘厳かつ霊妙。

今回の合宿でお世話になる地の霊・神への感謝。

初日。

『愛宕神社』
高崎駅からほど近い神社であり、高崎を地元とされる一期生・Sさんと縁の濃い神社。
御祭神は、

伊弉諾命(イザナギノミコト)
伊弉冉命(イザナミノミコト)
軻遇突智命(カグツチノミコト)


境内末社として、稲荷社、猿田彦社、水天宮

厳島神社

二日目。
早朝。

『御沼龗(みぬまおかみ)神社』
御祭神は、

高龗神。
水神であり、龍神。
榛名湖は、永い年月榛名神社の「御手洗沼」として殺生禁断の地であった。



午後。
榛名に隣接する、全国的に知られる温泉地・伊香保。
この地を守護するとされる…

『伊香保神社』

上野(こうずけ)国三宮。
御祭神は、

大己貴命(オオナムチノミコト)
少彦名命(スクナヒコナノミコト)


三百六十五段の石段。

クネクネと神社まで続く。

「豆腐茶房 だんだん」にて、「密のおまかせランチ」を(豆腐づくしでお腹にやさしい)。

稽古までの合間。
「榛名富士」ロープウェーに。
行ってみたらば行列と行列の谷間で、すぐに乗車できました。

頂上。

『富士山神社』
御祭神は、

木花咲耶姫命(コノハナサクヤビメノミコト)


少し下った場所には

饒速日大神(ニギハヤヒノオオカミ)
保食大神(ウケモチノオオカミ)
石長姫大神(イワナガヒメノオオカミ)

も鎮座。


ロープウェー内からの景色。

三日目。
朝稽古にて合宿は終了。

その後に、

『榛名神社』へ。


















御祭神は、主祭神として火の神・火産霊神(ホムスビノカミ)と土の神・埴山姫神(ハニヤマヒメノカミ)を祀る。








高崎の夏の暑さを想像させるような熱気のなか、古墳へ。


『八幡塚古墳』
墳丘の全長は96mで、周堀を含めた全長は190m、幅148m。
6000本と推定される埴輪が並べられていたという。



舟形石棺。

石棺蓋石。

その向かい側に位置する

『二子山古墳』
前方後円墳であり、墳丘の全長は100mあるという。


このあと高崎駅へ。
塾生の皆様にとっては、悲喜交々、さまざまな場面、模様に出会えた三日間だったのではないでしょうか?
今回の経験が、皆様の今後にどのように活かされていくのか、愉しみにしております。

埴輪。







2014.5.17~19 『TAMURATIC指南塾』群馬・榛名合宿 その2

2014-05-22 | 2014年

榛名富士頂上から、関東平野を一望。

今回の合宿の、もうひとつのテーマは「意識」
このテーマにおいても、観念論や抽象概念ではなく、現実的なところに視座を置き、そこから派生していくような構成といたしました。

人間は、わかりたいようにしかわからず、思いたいようにしか思わない。
しかし、その認識の有り様や欲求は、果たして本当に「ワタシ」のものなのか?

…こんなところから始まって、終盤には「意」の作用の一端を体験していただきました。
ちょっとトレーニングすれば誰もが「反射」でなく「意」で動ける、ということを体験
これはつまり、人間の一般に思われている限界を易々と突破できるということなのだけれど…おわかりでしょうか


最終日の帰り際には、


ヒューマン・ブリッジ体験や、整体でいう「活元」を少々。
その効能とともに、ある種の危険性も認識いただけたのではないでしょうか。



今回の「榛名合宿」は、群馬県高崎市を地元とする一期生・Sさんがいることから、「今年はお願いします」ということで決まりました。
そういうことで、特に一期生の方に宿の手配、スケジュールほか、さまざまな面で動いていただけました。
至れり尽せり、ワークをやるにも何をするにも滞りなく、順調このうえなく。
皆様、本当にありがとうございました。

来年も、お伝えしましたように合宿は敢行予定。
その時までに、心身を整え、練り上げていっていただければ幸いかと








2014.5.17~19 『TAMURATIC指南塾』群馬・榛名合宿 その1

2014-05-20 | 2014年

2014年5月17日早朝。
赤城山・妙義山と並び「上毛三山」のひとつ、古来よりの山岳信仰でも知られる榛名山。
標高1,251mの硯岩より、山頂に広がる榛名湖を望む。

硯岩。
「榛名吾妻荘」の裏にあたり、10分から20分程度で登っていけます。

今年の合宿のテーマのひとつは、「BODY」
日頃の稽古で扱っている「体」への認識を、より深く、あるいは根本的に刷新していくという試み。

塾生の皆様も、今年で一期生は4年目、二期生は3年目となります。
この塾は、あくまでも現実の中で巻き起こる様々な身体的なトラブルへの対処とその技術をコアとしてお伝えしてきており、抽象概念や観念論は極力なくし、「目に見える変化」を大切にしています。
ただ、その現実のなかで起きていく諸々の背景に広がる「目に見えない」何かを、決してないがしろにしているのでは、もちろんありません。
「BODY」というテーマは、現象以前に広がる「目に見えない」背景を、お伝えしました。

今回の3日間の中でさまざまな体感と体験を通し、その「背景」の一端を「実際的に」認識いただくことが、塾長としての私の今回のミッションでした
この3日間が御参加いただいた塾生の皆様の今後の人生にとって、何らかの実りを届けるものであったのなら、私としても嬉しく、またありがたく思います。

本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました



今回の合宿先である「榛名吾妻荘」での宿泊部屋からの風景。
湖畔に広がる静寂の中に佇み、稽古場への配慮なども多様にいただけました。
感謝いたします。


同じく、早朝の一コマ。




稽古風景。

2014.4.23~24 『神社おそうじ隊 見参! 大阪春の陣』 その4

2014-05-01 | 神社おそうじ隊 2014
饒速日命(にぎはやひのみこと)

その呪力もってすれば、死人をも生き返らせることができる『十種神宝(とくさのかんだから)』を天照大御神と高木神(高御産巣日神)から授かり、三十二人の護衛と共に「天磐船(あめのいわふね)」に乗り、河内国河上、哮峯(いかるがのみね)に天降った(降臨した)と伝承される。
その後、大和国白庭山に遷御。
天磐船に乗り、大虚空を飛翔し国を見定め(『所謂(いわゆる)、天の磐船に乗りて大虚空(おおぞら)を翔行(めぐりゆ)きて、是の郷(くに)を睨(おせ)りて天降りたまひて、「虚空見つ日本(やまと)の国」と謂うは、是なり』)、とされる(『先代旧事本紀』)。

物部(もののべ)氏の祖神とされ、また、『日本書紀』に「火明命、こは尾張連等が祖なり」とあることで尾張氏の祖神との見方もある。
(尾張一宮・真清田神社では天火明命(あめのほあかりのみこと)が祀られている)

いわゆる「記・紀」は、大きくいえば天皇による統治の経緯や伝承を記している。
それは、その編纂された時代において、編纂する側の意志と意図のもとにおいて成される事業でもあるだろう。

現在皇祖神とされる天照大御神。
その、「御璽(みしるし)」を携え降臨された饒速日命(にぎはやひのみこと)は、神武天皇が大和に到達した頃にはすでに統治していた。
「記・紀」では、神武天皇に統治権を譲った、ということになっているのだが…さて。



太陽、月、星…
いわゆる惑星神、「星神」への信仰は、古代より世界各地で連綿と継承されている。
日本もまた例外ではなく、いわゆる「三貴子」のうち、アマテラスは「太陽」と、ツキ(ク)ヨミは「月」と対応しているし、そのほか天の河(七夕)、北極星・北斗七星(北辰・妙見)が代表的である。

北辰(北極星)は、道教・陰陽道の信仰の中核でもあり、北辰=天皇大帝となる。
「天皇大帝」とは、文字から推察されるように日本における「天皇」の語源でもある。
道教では鎮宅霊符神、日本においては、仏教と習合し妙見大菩薩=神道でいうアメノミナカヌシ神となる。
このような星辰信仰は平安中期以降に盛んになったといわれ、北辰(北極星)に関する祭祀・供養は、天皇のみを対象に元来行われ秘法・秘儀とされてきた。
古代中国では、北辰(北極星)は天の中心であり、北斗七星はその天の帝王を乗せる車、とされていた。
また、北辰は、天皇専属の熾盛光仏頂(しじょうこうぶっちょう=梵名プラジュヴァローシュニーシャ)として天台では祭祀・供養されており、真言では北斗供が編み出され、こちらは庶民の信仰を集めたという。
「妙見」は事の真贋を見通す、といった意味になる。

また、伊勢においてよく見られる「太一」は北辰と同義。
皇大神宮において、古道教究極神がよく見られるというのも、謎を深める。



「神話」とは、英語ではmyth、フランス語のmythe、ドイツ語のmythosの訳語で、遡ればギリシア語のmuthosになるという。
「ミュートス」は、「ロゴス」と同じく言葉を意味するが、「ミュートス」は、「生じた事や生じる定めとなっていることについて」の言葉であり、「事実を報じ、あるいは述べることによって事実となるに違いない言葉であり、権威ある」言葉、ということらしい。

神話は、人類の思考、無意識の構造が基礎にあり、それを伝承する民族、血族の世界観、世界像を表現する。
大きくは世界や人類などの起源を語る創世神話、そして、英雄としての神々や人々の生涯を物語る英雄神話に分類される。

日本の、造化三神の下りにおける混沌から、イザナギ神・イザナミ神における「国生み」へと続く秩序化もまた、ひとつの神話の類型。
神道では、人はすべて死したのち神となると考え、この世には神からの「みこと(御言)」を受け生まれる「みこともち」であるとしています。
「命(みこと)」と、すべての神に尊称がつくのは、「神に還る」ということ。
しかし、こうした考え方も日本独特というわけではなく、その源流はどこかにある。
ただ、このような形態で、無意識の深奥に根深く、しかし忽然と顕在化している場所は…さて。


今回の「饒速日命(にぎはやひのみこと)」の伝承も、天から降ってくるというのは、いささか荒唐無稽に思えるかもしれない。
けれど、世界的にはさして珍しくはない。
これもまた、神話のひとつの類型である。
こういった伝承を荒唐無稽と一笑に付することなく、そのように伝承されるその真義を問うこと。
それがひいては、自らの根源をひも解く機会へと結びついていくことだろう。





今回御参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
岩窟くぐりなど、ちょっと大変なところもありましたし、あっちこっちに飛び跳ねるように移動する、「おそうじ隊」のこれまでの中でもけっこう異質な「大阪春の陣」となりました。
しかし最終的には大阪のど真ん中、難波宮、そして教会…万事繋がっていくそのサマを、不思議がりながら納得している次第です。

また今回は、「おそうじ隊」のある意味でのターニングポイントになったような気もいたします。
「おそうじ隊」の本義は「プラネタリー・ワーク」、宇宙との呼応です。


次なる見参地は『隠岐島』
大小合わせ150もの神社が建立されているといいます。
島の規模からいえば、驚くほどの密集度合い。

6月8日・9日・10日。
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