『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

スクールについて【補足】

2019-01-29 | 2019年



先日申し込みを開始しました【Tamuratic. Japan スクール】(←正式名称)。
略して「スクール」は、おかげさまで多数の申し込みをいただいております
本当にありがとうございます。


前身ともいえる「指南塾」とは、その主旨も内容も全く異なるものとなります。

というのも、「指南塾」では、身体均整法などの日本的整体技法を中心におき、「家庭で役立てる」ことを主眼としたコンテンツ作りをしていました。
手技療法を生業にしたいという方もいましたので、即実戦を意識した部分もあるにはありましたが、概ねそのような内容でした。

今回は、「いまセラピーやカウンセリングなどに携わっている」「これから携わっていく」方を主な対象としている点が、「指南塾」とまず異なっている点。
ここを視野の中心においているからこそ、いたづらに小手先のテクニックを多数覚えることよりも、まず先にやっておくことがある、ということです。
この記事を参照ください

手技療法にせよ心理系の技法にせよ、もちろんエネルギー・ヒーリングにせよ…
始めたばかり、あるいはこれから始めようという方にまず多い誤解は、「技術があれば癒せる」というもの。
もちろん、これは完全な誤りではないし、ある面での正解ではあります。

私も、初期はそう思っていました。
いや、本当は、心の奥ではそうではないことも何となく分かっていたのです。
上達の近道を、最短を走り抜けているつもりでいましたが…今となっては随分遠回りをしたものだと思います。

さまざまな気づきを経て、今があります。



また、今回お伝えする内容は、実際はセラピーやカウンセリングなどにのみ、役立つワケではありません。
少し難しい言い回しを使えば、「人間と人間の関係性」の鍵となるフィールドに、正面から向き合います。
ですので、特定の技法、特定の相手ということでなく、「人間とはどういう存在か」ということを体験的に認識したい方であるなら、楽しく受講できるのかもしれません。


東京は4月21日。
九州は4月14日。
第1回を開催します。

時間は、13時から17時。
場所は、申し込みいただいた方に直接お知らせ致します。

4月のみ、「興味はあるけれど、内容がよくわから躊躇している」という方でも、参加を受け付けております。
ご興味ある方はこちらから、ご連絡ください。








『スクール』募集開始のお知らせ

2019-01-22 | 2019年


たとえば、現行の学校教育を例にとると、あらかじめ用意された問題がそこにあり、その答えを導き出すための解法を覚え、それをいかに応用していくか…という方式になっています。
あらかじめ答えが決まっているということは、そこに到達する道筋は概ね決まっているということ。
問題が複雑になれば道筋もいくつかに増えてはいくものの、根本的な道筋から外れては、その問題によって求められている答えには到達できない…という仕組みがそこにはあります。
翻って、インストラクションする側からすれば解放さえ理解すれば問題は解けることがわかっているのだから、それを理解できるように、できるだけわかりやすい形式にして理解を促すことになります。

現在の日本人のほとんどは、あらかじめ問題も答えも用意された、この「わかりやすい」ことを旨とした教育システムで育ち、社会に適合することを第一として醸成されてきました。
もちろん、それはそれで大量の人間の知的水準を一定レベルにもっていく必要のあった時代、社会全体が上昇だけを志向していた時代には、全員が同じ方向を向く必要があります。
そうした時代背景においては、こうしたシステムは活きたのでしょう。

けれど、「少子高齢化」「人生100年時代」といわれるこれからの時代に、こうした方式はいささか適合し得ないのではないでしょうか?
インターネットがこれだけ普及し、ほとんど誰もがスマートフォンを扱える時代において、画一的な価値観や志向性は育つ土壌がないように思われます。



ここからが本題です。

この「スクール」は、あらかじめ設定された「答え」に到達する、というシステムではありません。

“セラピーなどの現場では「楽になる」「バランスよく」という目標を設定し、施術する側もされる側もそれを暗黙の了解として行われているはず…ならば、それはひとつの「答え」を求める作業なのではないか…?”

このように考える方もいるかもしれません。
もちろん、これは明確な正解であり、ひとつの答えです。

ただし、“唯一絶対”の答えではありません
こういう切り口は一般的ですが、必ずしもこういう切り口でなくてもよいとは思いませんか?
また、今後、こういう価値観のまま世の中が進んでいくとは限りません。

こうしたあらかじめ用意された答えを導くためのコンテンツは、無数にあります。
でも、コンテンツやツール(道具)自体がいかに優れていようと、結局はそれを使う側の私たちがそれを使いこなせるかどうか、ではありませんか?



たとえるなら、
書いてあることを書いてある通りに正確に読み、書き、理解する…もちろん、これも大切です。

しかし、この「スクール」で主眼となるのは、

書いてあることと書いてあることの間を読む、そこに書いてはいないことを読む

ことだといえばよいでしょうか?

価値観や物事を図るモノサシが、これからはドンドン多様化していくことでしょう。
しかし大切なことは、そうした時代の趨勢や価値観に左右されない「ワタシ」を見出すことです。




4月より、東京(横浜)および九州(大分県)にて1ヶ月半に1度のペースで開催いたします。
こちらのウエブサイトの下部、お問い合わせより、「スクール参加希望」と書いてご連絡ください。
私が選考させていただき、それぞれ限定【7名】までとさせていただきます。

皆様のご応募、お待ち申し上げます。







最近のセッション事例を2つ

2019-01-17 | 2019年



ここ最近の事例です。
(ホントについ最近)

ある70代後半の女性は、年末に劇場で階段を踏み外し、手首を骨折してしまった。
レントゲンにより橈骨(手首と肘の間の骨の親指側)の骨折と判明し、医療的な固定措置のうえで安静と診断。
言われた通りに過ごし、年明けに病院で診察を受けると、全身麻酔のうえで骨同士をボルトでつなぐ手術が必要かもしれない…と云われ、これを慌てて拒否、一週間の猶予をもらいこちらに来室された。

聞けば、こちらに来る数日前のレントゲンでは、どうやら骨同士が繋がっておらず上下に分離していたらしい。
そのためボルトで…という話になったのだそうだ。

さらにいろいろ聞いていると、医師からは固定器具を外してお風呂に入ってもいいと言われていたが、メンドくさいからそのまま濡れない様にして入っていたという。
つまり、ずっと石膏ギブスの中に腕を入れた状態のままだったということ。
早速外していただいたら、腕が細くなっていた。
この状態の持続が血流の不足を招き、骨の治癒力を著しく阻害していた、という見解もできるだろう。

骨同士が結合するのも、細胞同士のコンタクトが取れれば自然と復元が始まる。
そうした細胞の働きが失われたのでないのなら、眠っている細胞を起こせばいい。

セッション終了後、ずいぶんと様子が変わられた。
腕全体の重さ、動作制限、腕の血色…全てに変化が起きているのを、ご自分でも自覚されたようだった。

…その2日後に、再度病院を受診され、手術を実施するのかどうかはそこで決まるということらしい
さて、その結果は…

「先週よりよくなっているといわれ、ボルトを入れないことになった」

…と報告いただきました。
まあ、当然ですね

・・・しかし、レントゲンは診ても、実際に患者さんの体の様子などを診るなどはなかったらしい。
医師は多忙とはいえ…そういう診断状況で全身麻酔と云われたら、年齢を別にしても不安も不満も増すばかりだろう。



もう一件。

骨髄移植の手術後、命は助かったものの、生活に様々な不具合が起きてしまった男性。
昨年初秋くらいに初めてセッションさせていただいた当時は、立つとフラフラしてまっすぐ歩くことができない。
当然外出するのも大変で、車やバイクはもちろん、犬の散歩すら危うい…といった状況だった。
そのうえ、強い薬物の影響で内臓も傷め、医師からは免疫不全と云われている。

会社経営者であり、自ら現場でバリバリ働くタイプの男性であり、へこたれてはいないものの、「もうこのまま…」という憂いは隠せない。
歯科女医さんの紹介でワタシが観ることになったのだが、最初はもちろん、全くこちらを信用していなかった。

長野県ということもあり、また免疫不全で外出すらはばかられるという状況でもあり、そうしょっちゅうセッションできる訳でもない。
約1ヶ月後に2度目のセッション。
フラフラもほとんどなく、だいぶ調子も上がっていた。
もちろん、本人にとってはまだまだ不服であるのは当然だが、それでも自分自身の変化に驚いていたようだった。

さらに、その1ヶ月後に3度目。
ずいぶん調子が上がり、体のバイオリズム的に高潮期だったこともあり、けっこう元気で強気の言葉も聞けた。
体には「波」があり、高い波の時は体感的にも気分的にも調子のよさを感じる。
これは、自律神経でいえば交感神経系優位状態であり、全体的に神経の興奮度が昂まっている時期。
すっと低潮期であった場合、高潮へと向かう勢いが本人の生命力や気力により、グッと昂まる割合も大きいようだ。

そして、約1ヶ月後の4度目。
予想通り高潮期は過ぎ去り、本来の状態で安定する期間に入っていたようだった。
しかし、静かに、着実に、自分自身の変化が起きているのは自覚しているようだった。

そして、約3ヶ月おいての先日、5度目のセッション。
「ここ最近、こうなんですよ」…と最初の時のようにフラフラしながらこう話す。
しかし、セッションを終え少し話をしていると、「通院が2ヶ月に1度でいいと云われたんですよ。オレ以外の同じような患者さんはみんな2週に1回くらいのままなのに」という報告を受けた。
これはつまり、様々な検査で良い結果が出ているということだろう。
また、免疫不全でちょっとした外出すら慎重でありながら「春には現場に復帰したいと思ってるんですよ」と、どうやら気力が戻ってきた様子。

抗がん剤などの治療の最中、何度も死を意識したことだろう。
そうしたこともあり、ここからの人生はこの方の生命にとってより意味のあるものとなるのではないだろうか。






謹賀新年

2019-01-06 | はじめに
あけましておめでとうございます

先ほど、年も改まったのでブログの記事整理をしていたところ…
このブログを使わせていただくようになって、10年目になることに気づきました

それ以前はこちらの「均整流々」というブログを書いていましたが…
この10年という歳月は、あっという間に流れた気がしています。

時は流れ、今や「動画」の時代。
映像という圧倒的情報量の前には、ブログという文字情報をコツコツ書き記していくような媒体はゆるやかに衰退していくことでしょう。
とはいえ、文字媒体自体が無くなるワケでもなく、こうやって時と時の合間に書きつけていくのもまた独特の愉しさがあります。
2019年は、ゆるやかに動画編集にも取り組みつつ、このブログにも書き込んでいくつもりでいます。



新年、早速セッションを開始しております。

人間の構造はシンプルだけれど、広げればどこまでも広げることができることもまた事実。
「コア・セッション」でやっていることは、混乱しているのならまずは整理を、混線しているのならまずは解きほぐすことを、立ち上がれないのならまずは立ち上がる気力を…という感じで、アレコレには目もくれず、淡々と進めていきます。
メソッド、という形式の中に問題としていることや、悩みとしていることをあてはめていくのではなく、それらに合わせて自在に変化していく。
そういう意味で西洋的では全然なく、華厳経にいう融通無碍、という体裁がけっこうピッタリくるかな〜、という東洋的スタイルをとっています。
言い換えれば、「〇〇には△△」というようにカテゴライズし、あてはまらなければ視点を広げるというようなものではなく、全ては最初から「そこ」にあるのだから、広げることも変えることも必要ないというスタイル。


2019年は、『Tamuratic.塾』も開講します。
セラピーやヒーリングのスキルとか、エネルギーアップとかをメインとする塾ではありません。
それより大切な、より根本的なところに焦点をあてています。
近々募集しますが、気になる方はこちらからお問い合わせください。

では、皆さまそれぞれにとって、2019年が愉しき1年となりますように。
本年もよろしくお願いいたします