今回の4期指南塾は、前回同様「呼吸法」、そして「瞑想」。
基本的に、4期指南塾のコンテンツは、僕自身が実際に実修し、研鑽してきたものをベースにしています。
もちろん、そこには実践の中で気づいたことなどから創意工夫が加わっていたり、よりシンプルなやり方にしているものもあります。
いづれにしても、形式的でなく、実際の効用的な面を大切にしています。
このコンテンツ群を、分かりやすくいえば「セルフケア」という言葉になるでしょうか?
ただ、僕個人はあまりこの言葉を好んでは使っていません。
なぜなら、「セルフケア」というと、どうしても「〇〇になりたくない」的な守りの発想から行いがちですが、これってよく考えるとまだ起きていない将来に不安を観ている、ということになるのですよね。
この現代人にありがちな「不安」に焦点を当てたビジネスは枚挙にいとまがないけれど、僕はあんまりそういうのに興味が湧かないからです
「不安」はあってもいいし、無くそうとしなくてもいい。
むしろ、「私はいま不安なんだ」というその気持ちを「無い方がいい」「あるとイヤだ」という拒絶感などで観ないことで、素直な感情が誤魔化されてこんがらがってしまうものです。
そういう誤魔化しではなく、「この不安は、何が不安なんだろう」「なぜ、こんなにイヤなんだろう」と理智的な視野でその現象をつぶさに観察することができれば、その「不安」はその形をそのまま残すことはできません。
まあ、いま何となく流行っているマインドフルネス的ですが、実際にやってみたらわかります。
後半は「整体・経絡」をテーマとして、より発展的な整体施術のトレーニング。
たとえば、僕が今でも参考にさせて頂いている体系の一つに野口整体がありますが、その創始者・野口晴哉師(故人)はその著書で
「故障のあるところを皆修整してしまうのを整体と思うのは間違いだ」と言っています。
「人体の自然に従って人間を活かす技術」が整体なのだ、と。
経験や知識などの不足により焦りが生まれ、その焦った心で人体を観る。
焦りは視野や思考の狭さを生むので、どうしても全体を大きく眺めるということが出来にくくなります。
何をするにも順序があり、その順序をかっ飛ばして何かを行おうとしても、思ったように事は運ばないものですよね
治癒という現象も同じで、ある身体的不具合が変化して消えていくのも、それはそれなりの順序のようなものがあります。
施術する側に不安があった場合、自分の不安から早い治癒を望む(そうなってくれないと困る)からあれこれ手数をやってしまいがちですが、それは総じて反作用を生むものです。
起きる事は起きるままに。
施術する側は、その瞬間自分の為すべき事をただ為すのみ、ですね。
終了後は、一足早い忘年会
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました