『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2011.9.13~14 「神社おそうじ隊 見参! 番外編~出雲~」 その五

2011-09-26 | 出雲 2011・2012


島根県松江市美保関にて、諸手(もろた)舟神事と青柴垣(あおふしがき)神事で知られる「美保神社」
こちらの神社は出雲御三社のひとつとされています。
ある意味では今回の『神社おそうじ隊 見参! 番外編』の中心たる神社であったのかも、しれません。

…というのも、今回御参拝させていただく神社を「気」で調べる段階で、まず最初に強いアピールをもって
感応したのが、「美保神社」でした。
その後、「出雲大社」など、出雲を初めに訪れるにあたり外せない候補地をまとめていく段階で、この「美保神社」だけは、
別格に離れていることに気づきました。
地図上では他の候補地は、比較的島根半島の西側に位置しているけれど、「美保神社」は東端。
まったく土地勘も何もない、わたくし
その時点では、残念ながら今回は見送りにすることに、していました。。。

しかし…
「その一」にも記した、今回の「おそうじ隊」全員集合の場である博物館において、その見解は一変…

地元参加の二人の隊員(今回の先導者なので)ダブルサルタヒコオオミカミ曰く

二人「Hに行くよりもっ、絶対に美保神社オススメですよっ」
わたくし「え…でも車で行くのは大変では…他に行けないような…」
二人「い~え、大丈夫です!!」

…と、具体的な所要時間までご提示いただき、「それならば…」と、予定変更をその場で決定
急遽、二日目は今回は見送りと一旦は決めていた「美保神社」へ参拝と、相成ったのでした。。。
しかし、このあまりに出来過ぎな展開は…やはり。。。


こちらの御祭神は

三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)
高天原の高皇産霊神の御姫神、大國主神の御后神
事代主神(コトシロヌシノオオミカミ)
須佐之男命の御子孫、大國主神の第一の御子神

…御祭神には、姫神さま。
そういえば、奈良でも似たようなことがあったな…。

ともあれ、
この現象世界に、いわゆる「偶然」はなく。
こうなるように、なっていたのです…ね


さて、

「美保神社」到着前により、相当に背中にゾクゾクと電流の流れていたわたくし。
鳥居のすぐ目の前が港であり、その鳥居に足を踏み入れたその瞬間は、もはや忘れることはないでしょう。



あたたかく、やわらかく、そこにいる人々をやさしく包むかのような波動。

神社というのは、たとえば同じ御祭神を祀っていたとしても、そこに形成されている波動は一様ではありません。
その場、その地、その環境、そして「どのように祀られてきたのか」で、明らかに宿りし性質は異なります。

この「美保神社」は、神代の頃より現在まで、本当に深く敬われてきたのでしょう。
そのやわらかな波動に、「ああ、ここにずっといたいな」と、思えてしまいます。
境内も、そして社殿も美しく、いわゆる「キレイ」というのとはまた違う清潔感に満ちていました。

先ほど記した二つのご神事(諸手舟、青柴垣)は、国譲り神話を背景にもつとのこと。
いづれ…。



このあと、ここから車で数分、島根半島最東端「美保関灯台」のある地蔵崎へ。





この景観の見事なこと。。。
言葉を失うとは、まさにこのこと。。。
穏やかな日本海を一望するというのは、個人的にかなり憧れに近く、それがこのような
カタチで実現するというのも、、、何ともありがたいこと



今回のダブルサルタヒコノオオミカミの一角、Ta隊員曰く「ドーーンときますよ」という地点に皆で立ちました。



美保関灯台の裏手、ちょうど崖になっているところに鳥居があります。
鳥居の先は海しかありませんが、ちょうど磐座(いわくら)のように、「地之御前」と呼ばれる島があります。



灯台近くということもあり、航海の安全を願う顕れなのだと思いますが、鳥居の正面に立つと本当に「ドーーン」と
いう感じでした。。。


聞けば、これだけこの地方が晴れるというのは、そうそうないことらしく。。。

空と海。
天地自然、あらゆるカミサマ方に大いなる歓迎をしていただいたなと、今にして思う。。。



さて、このあと昼食~フィナーレへと向かうワケですが…
ここから先も、サプライズに囲まれつつ、「おそうじ隊」は進撃しました





2011.9.13~14 「神社おそうじ隊 見参! 番外編~出雲~」 その四

2011-09-22 | 出雲 2011・2012
朝。
この日も快晴



前日夜、プールの中で思いつき、
『朝の気功教室』をば。
僭越ながらご指南させていただきました。

とはいえ、F隊員とTa隊員には連絡行き渡っておらず…
私の不手際…大変申し訳ありませんでした



下の写真。
一見すると筋肉を「ストレッチ」しているように思えるかもしれませんが…そうではありません。
筋肉を伸ばし、弛ませるのではなく、脊椎(背骨)ひとつひとつの椎間(骨と骨の間)を開き、関節の
可動範囲をユルやかに拡げることを主眼として…ました
こうしたことも、またいづれご指南させていただく機会もあるでしょう。。。



海、空、太陽…
そこにあるすべてと、融け合うように…



…ここで、少し脱線。

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「恐怖感」。
それは、おそらくは、人間にとって生きていくうえで必要な感覚であり、感情。
しかし、本来的に備わった、本能としての「怖れ」のうえに、たくさんの【錯覚】を重ねていってしまうのが、
現代の、この社会を生きている私たちなのかも、しれません。

実際にはまったく安全であるような場や環境であるにも関わらず、「このままいったら…」という
予期不安や「以前あったかも…」という過去のネガティブな記憶が一瞬にしてないまぜになり、
いまそこに「恐怖」という感覚、感情を創りだします。
そしてそれは、多くは自らにパターンとして形成されているもの。

では、その【錯覚】を【錯覚】として認識するにはどうしたらよいのか?

それにはまずは、その【錯覚】から目を背けず、しかと見ること。
それができれば、少なくともそこに囚われることは、なくなります。

こういうと「しかと見るにはどうすれば…」「それができないから困る…」となりますが
その場合は、そのアワアワした状況を、しかと見ることを習慣にすることから始めてみます。

いまある現状、「そこで起きていること」の確認、足元の確かさ、大地の感触…
心にあるマボロシではなく、いまその身その感覚に体感されるものを、認識すること。

【錯覚】は、どこまでいっても【錯覚】。
そうしていくことで、ここに気づけるかも、しれません。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

はい、脱線終わり




この朝のありがたい時間を経て、、、、、
向かうは「万九千(まくせ)神社」
「立虫神社」境内にあり、現在はこちらが本社で「万九千神社」は摂社ということになっている…。
このあたりは様々に都合があるようで、複雑です。。。



旧暦十月。
出雲でいう「神在月」に全国から集ったカミサマ方が、それぞれの御国へ戻る前に訪れる神社です。
「神等去出祭(からさでまつり)」というそうです。

「万九千神社」の御祭神は

櫛御気奴命・大穴牟遅命・少彦名命・八百萬神

「立虫神社」の御祭神は

五十猛命 大屋津姫命 抓津姫命

になります。





決して広くはない境内に多くの境内社が存在しています。
(秋葉社、金刀比羅社、大社、旅伏社、才ノ上社、大地主神、和田津見社、稲荷社、天照大神、馬繋荒神)


「大祓詞」を奏上。
規模は小さいながらも、そのご神威は…
私、ここで早くも気当たり状態


このあとも、すべてが濃厚かつ芳醇なる道行き。
本当に本当に、ありがたいことです。。。







2011.9.13~14 「神社おそうじ隊 見参! 番外編~出雲~」 その三

2011-09-19 | 出雲 2011・2012


『韓竃神社』
「からかま」、あるいは「かんかま」とも読むらしい。

よく晴れた昼間でも、ほの暗い。
自然そのままの中に築かれた、苔蒸した急な石段を、ここから数百メートル登る。



私以外は、副長始めみな女性。
しかし、誰もが嬉々として、石段を登っていく。。。



岩の狭間をくぐり抜け、ようやく到着。



岩に包まれひっそりと、しかし強烈なる主張とともに、その社(やしろ)はありました。

御祭神は、スサノオノオオミカミ。
鉄器文化とこのカミの関連はよくいわれるところだが、ここ「韓竃神社」の名称はその顕れなのだろう。。。

巨岩、そして真っ直ぐに伸びゆく木々…。
現在ではこちらは有名な神社となったようだけれど、それ以前はどうであったのか…。
創建年代は不詳とのことだが、脈々と引き継がれる信仰あればこその御社。
まずは、そのことに深い敬意と感謝を込めつつ、隊員の皆様とともに「大祓詞」を奏上させていただいた。




「須佐神社」
初日の最後に、参拝させていただけました。




スサノオノオオミカミの御魂鎮めの御社であるということ。

御祭神は、

スサノオノオオミカミ
イナタヒメノオオミカミ
アシナヅチノオオミカミ
テナヅチノオオミカミ






御本殿から、スッと伸びてくるような波動。
なるほど、スサノオノオオミカミの御本宮と御由緒にあるのも、頷ける。。。




その御本殿の真裏にて、しかと佇む大杉。
樹齢千二百年を超えるといわれる、まさに歴史の活きた証。
そこにいる誰もが、ふと見惚れ、心を鎮める。。。





境内末社である「天照社」にて、全員で「大祓詞」奏上。



それぞれの神社が離れているため、けっこうな急ぎ足での参拝ロードではあったものの、
隊員の皆様それぞれに、何となく達成感を得たよう。。。





そのまま、本日の宿「マリンタラソ出雲」へ。



施設ロビーに着くなり、チェックインする前にみな、この夕暮れのシーンにかぶり付き
海の彼方にゆっくりと沈んでいくその様は、それだけで心を鎮め、ゆるめていく。。。

沈んでいくその様を、「卵の黄身のよう」と口にしたら、そこにいるみなさんからのブーイング
油断したな



海のすぐ脇にあるこの施設は、何と温海水のプールがある
それもひとつの愉しみであったし、実際に入ってみると、これがまあ…何ともすばらしく
屋外プールにて、出雲の夜を堪能しつつ、今日という日のありがたさを感じていた。。。







2011.9.13~14 「神社おそうじ隊 見参! 番外編~出雲~」 その二

2011-09-19 | 出雲 2011・2012


『出雲大社』三の鳥居。
鉄製のこの鳥居を前にしたその時、背筋を電流が走る




晴れ渡る空のなか、勢揃いした今回の『神社おそうじ隊』の全員で、この鳥居をくぐる。




四の鳥居のその奥に、拝殿が見える。
現在、平成の大遷宮の最中。

ここまでですでに、「グオッ」という感じのご神威をいただいていた。
御祭神は、大国主大御神。
しかし、(わたくし的に)明らかにこれは違う性質の波動。




古代出雲大社の建築平面図には、一本一本の柱の中に、小さな円が三つ描かれているらしい。
それが、博物館で相見えた宇豆柱。
スギの大木三本を一組にした巨大なる柱であり、この写真の場所に立っていたということだ。


「ここに立つと、スッと上に抜けるようなエネルギーがあるんですよ
…と、地元出身Tさんが嬉しそうにレクチャーされていたので、そう言われたら、やはり立つでしょ

天空との一体感…
ご神威の顕現明らかなる神社ではよく感じられる身の浮くような、この感覚。
それは、この円内はもちろん、境内全般に渡るものであった。

「異界」。
神社とは、そもそも「異界」だろうと、思うだろう。

しかし、やはり他のそれらとは性質を異にする「異界」。
『出雲大社』とは、そういう場であったように、思う。。。



古代出雲は、一体どのような存在であったのか…
それは、古代史のなかでも、特に大きなミステリーであるらしい。

伝説の空中神殿の存在がほぼ明らかになってきているように、そのミステリーもやがては学術的にも
明らかなものとなるのだろう。


でも、ここを訪れた多くの人々は、モノいわずともすでにわかっているだろう。

この「場」は、はっきりとその痕跡を、示しているのだから。





さて、先を急ぐ『おそうじ隊』。
次なる神域へと、急ぎます…




おまけ



三の鳥居のすぐそばにいた、カエル


そして



カメにまたがったスクナヒコノオオミカミ。







2011.9.13~14 「神社おそうじ隊 見参! 番外編~出雲~」 その一

2011-09-17 | 出雲 2011・2012


出雲大社の上空。

満天の蒼空。
そこに、この空間を象徴するかのような、覇気に満ちた雲龍。



四月の「伊勢」に引き続き、今回もまた、そこにあるすべてに歓迎された、「サイコ~」な参拝ロードとなりました







飛行機から降り立ったその瞬間から、何かが違う…。
それは、もちろんイヤな感触ではないのだけれど、しかし違う…。

その感覚に内心ワクワクしながら、まずは全員が合流する予定地、「島根県立古代出雲歴史博物館」へ。





わたくし個人的に、こちらで常設展示されているあるモノを拝観したく。。。
それはこちら

千木(神社の屋根の両端で交叉している部材)までの高さが48メートルという空中神殿は、
この発掘によってもはや単なる「伝説」ではないのです。
平安時代、「雲太、和二、京三」という言葉にみられるように、大和の大仏殿や平安京の大極殿よりも大きく、
当時最大の建造物であった…と語られていたとのこと。

実際近接すると、圧巻というしかないような、迫力に満ちています。



また、その本殿の模型や



加茂岩倉遺跡出土の銅鐸。



などなど、盛りだくさん

また、特別展として中国地方の観音霊場の仏像なども展示されていて、そこでお目見えできました
薬師如来像や不動明王像、大日如来像そのほかにの素晴らしさに、しばし感動に包まれ…



…と、ゆっくりしているワケにもいかず、ここで今回の「おそうじ隊」は全員集結


今回、隊員として御参加いただいた皆様は、わたくし以外全員女性の七名
「伊勢」でも御参加いただいたのはAさん、Iさん。
同じ飛行機で出雲入りさせていただいたKoさん、Kaさん。
広島よりマイカーにて御参加いただいたKuさん。
ここ出雲を地元とする、お導きのサルタヒコオオミカミ役をいただいたFさんとTさん。

勢揃いした今回の「おそうじ隊」
それぞれの御姿を拝見して、エキサイティングでパワフルな「おそうじ」になるなと、実は密かに
直感したのでした…。。。




さて、ここからが本格的な『神社おそうじ隊』

その前に、オススメされた「出雲そば」のお店で腹ごしらえ…。



「割子そば」。
甘めのだし汁を「の」の字に書いて…美味しかったです。