『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

備忘録 その3

2010-11-23 | 2009-2010年
その日、奈良は朝から雨模様だった。



この日は、電車で少しいったところにある、駅名でいえば『笠縫』『田原本町』という
地区を歩き回る日。

まったく土地勘もなければ、ガイドブックなどにもほとんど情報のない処。
そういうなか雨はあまり嬉しくないな…と思いつつ、その半面にあるどこか
「今日は雨に降られない」という妙な確信のもと、雨具を携帯せず出発。


まずは『笠縫』。


降りたところ、周囲には目印やら地図やら、案内板みたいなものは何もなく…。
駅長さんは常駐されているようなので、そこで行き方を聞いて向かった。


歩く事だいたい30分。

この日の最初の目的地はここ。








地元では『多神社』として親しまれているというこちらの神社。

「大和屈指の大社」でもあり
「本殿が奈良の指定文化財」でもあり
「土地は弥生時代の集落遺跡」でもあるのだけれど…

誰も、いない。。

すぐ横に立派な社務所兼お屋敷があるのに…
門は閉まってる。。

敷地は広いので、きっとお祭りなどの際には賑やかになるのだろうな、と思いつつ
しっかりご縁いただいたことに感謝をしつつ参拝させていただいた。



そのまま引き返し、急いで駅の反対側にある次の目的地へ。
今度は、更に駅から離れた場所にあるようだった。




…歩くこと一時間。
途中で『天然たい焼き』の文字に惹かれるままにたい焼き食べたので、そのぶん
時間はかかったものの、どうにか到着

『須賀神社』



そして、「今日ここに来たのはこのためか』と思わずにはいられない
なんとも愛らしい狛犬たち




ご挨拶をすませ、そのまま一路駅に。。。
隣駅の『田原本町』に向かった。

電車に乗っですぐ、「ザーッ」という音。
雨が降り出した。。。

しかしその雨も、駅の改札を出た途端にピタッと止んだ。



次の目的地へ。
地元の方々に聞きながらいこうと歩き出したところ、あるとは思わなかった観光案内所が。
中に入って尋ねたところ、「あら~」と、とても嬉しそうに、親切に教えていただいた。。

でも、やっぱり「道知らないとなると、、1時間くらいかかるかな」とのこと。
「自転車借りていけば…」とのオススメもいただいたが、今回は歩くことに意義があるのでと
丁重にお断りさせていただき、早速向かった。

平地でなだらか。
国道らしい大きな道路を過ぎると、広々とした田園風景。
そのなかに、最近出来たらしい考古学ミュージアムなどが点在していた。
たまに車は通るけれど、歩いている人はほとんどいない。。。
やはり、あの案内所で聞けてよかった。。。


そうこうしながら、だいたい1時間弱。

到着したのが、『村屋神社』。











ご由緒にもあるように、この翌日に参拝させていただく『大神神社』とも関係が深い(「別宮」とされる)。

こちらは、一応「用事あれば社務所にご連絡」と張り紙が。
そうあるので遠慮なくお電話させていただき、御朱印をいただいた。

こちらの神社ほどのご由緒であっても、御朱印を申し込まれることは稀だそう。。。

神社の置かれている現状を、肌で感じた一日であった…。。。




さて、この日の晩ご飯




「巾着うどん」

珍しモノ好きな方には、良いかもと。。






備忘録 その2

2010-11-20 | 2009-2010年
懐かしいような
どこかずっとずっと昔から知っているような…

高速バスから街に降り立ち、ふっとそんなことが心をよぎった。



心身の休養と修養。
この一見相反するようでもあるふたつの目的。
その目的を意図して、私の心が選択した地、「奈良」。

その奈良の中心部にあるのが、「春日大社」。


「春日大社」

時の権力と強く結びついたこの神社は、やはり強い武神の気勢を放っておられた。
一帯に広がる神域・原始林とともに在るその佇まいは、そこに鎮座されておられる神々の
威風そのものともいえるだろう。



そして、午後には世界遺産でもある原始林へ。


千年以上に渡り、大切に守られてきた神域。
日の光もまばらに、鬱蒼とした木々たちが静寂をつくっていた。



歩を進めるごとに、街の音はどんどん消えていく。
都市圏にいてはなかなか望めない、静寂。
街から少し奥に入れば、ここにはある。
奥まった処には、鶯の滝が。






森林ならではの生気とともに、奈良の表裏の両面を知り尽くしているであろう
歴史の重みを、深々と感じつつ若草山頂上へ




久しぶりに長時間歩き通しだったこともあり、少し疲労感を感じつつ宿へ。。。





さて、今日のグルメ

原始林探索の前に、一旦繁華街へと向かった。

「ならまち」


長い歴史を感じさせるこの界隈。
いまは、ガイドブックを持った方々を多く目にする人気スポット、らしい。
町家カフェなど、評判のお店はことごとく入れず、あちらこちら歩き回り、
ようやく入れた『お好み焼き パルコ』
「牛すじねぎ洋食焼きランチ」というのをいただいた。
やはり、関西のお好み焼きは美味しい。。






思っていたよりも、延々歩きづめだった初日。
さっと原始林を見て戻る予定であったのが、降りていくまでに5時間かかった。
まあ、あちこち回り道したからでもあるが、、、。



さて、翌日は、ガイドブックなどにはほとんど収録されない神社へ向かった。

何でなんだろう。。。







備忘録 その1

2010-11-16 | 2009-2010年
夜遅く、東京を発った。

深夜。
乗り馴れない高速バスという乗り物に揺られつつ、今自分はどのあたりを
走っているのだろうと、ふと眼を覚ました時に、思う。

やはり乗り馴れないからだろうか。
息苦しさに、何度も眼を覚ます。

それほどにすべての窓は完璧にカーテンによって閉ざされ、
それほどにギュッとした密閉感に溢れていた。

しかし、その感覚も朧げ。
やはり皆、これから向かうその行き先への想いに満ちあふれているのだろう。
どこか高揚した、嬉しげな気も、溢れていた。



朝6時半に、到着。
ほぼ時間通りであった。


早速、その夜泊まるホテルに荷物を預け、最初の目的地へと足を運んだ…。







バスの到着した先は、奈良県。
ここが、今回の私の魂の彷徨の行き着いた地。

当初、関東のある地域の山に籠る予定でいた。
しかし、よくよく調べると、その目的の山がどうやらその時期にはすでに
山を閉じてしまっているということが判明。

そこで、視野を日本・海外問わず…というスタンスまで広げ、私は今回
どこに行くことが必要なのか…という感じで、気で調べていった。

そうすると、まずは「日本」で良いとなった。
では、「日本」のどの地域かと調べると…「関西」と出る。

では、「関西」のどこ…と調べると、「奈良」の一点にのみ、反応。


ということで、「奈良」に行くことは決定した。

さて、では、「奈良」のどこに…と調べる。
私個人としては、どうせ行くなら吉野とか奥に行きたいな…と思っていたのだが…
全然かすりもしなかった。。。。。


まずは、「奈良市」
そして、「天理市」
そして、「磯城郡」

この三カ所のみ、であった。

「…なんでなんだろう。」
「他の二つはともかく、だいたい磯城郡って、どこ?」

というのが、その時の私の率直な感想。


もともと私は、あまりこのような方法で自分の行く先を決めることはなかった。
このような方法とは、わかりやすくいえば「感覚」と「直観」で決めるということ。
ムダを嫌い、余計な時間を使うようなことを嫌い、手間を少なく利を多く…と
考えるタイプで、あった。



しかし、今回はそういう「私」は横に置き、
そうでない「私」を起こしてみた。


さて、その顛末が、この備忘録。

不定期にしばらく、ここに綴っていくつもり。
いろいろな情報(たとえばグルメ)も、独断と偏見で掲載予定。




まずは、最初の目的地。



(クリックすると拡大します)

すぐわかる方にはすぐわかるこの鳥居の先にある神社から、スタート。










今日から活動再開させていただきます

2010-11-15 | 2009-2010年
『TAMURATIC練達舎』の活動スペースのメンテナンスとリニューアルと、
私自身のメンテナンスとパワーチャージを無事満了することができ、

本日より、活動再開させていただくことができました。

これも、快く休業にご協力いただいたすべての皆様のおかげです。
ありがとうございます。



休業期間中の魂の彷徨などは、このブログにてこれから数回に分けて
ご報告させていただきますので、何卒宜しくお願いいたします。




お知らせ

2010-11-02 | 2009-2010年
改めてお知らせです。

『TAMURATIC錬達舎』は、

11月3日~14日の間、休業させていただきます。

以前にもお知らせいたしましたように、このスペースのメンテナンスとリニューアル、そして
私自身のメンテナンスとパワーチャージをさせていただく期間となります。


私はこの十五年、お盆やゴールデンウィークに休んだことはなく、数日間連続の休業といえば
お正月のみ。
そのお正月も、本当に「休み」となったことはありません。

今回この長期間の休業をとるというのは、私にとってはある意味「冒険」。
どういう流れとなるか、楽しみでもあります。



ともあれ、皆様のご協力あってこうして無事休業期間を過ごさせていただくことになりました。
謹んで御礼申し上げさせていただきます。

本当にいつも、ありがとうございます。



再開後の再会、心より楽しみにしております。