『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2016.2.19 『清祓ノ儀 和』

2016-02-27 | 2016年
2012年4月、『VTVジャパン株式会社』様東京オフィス移転に続き、大阪オフィス移転に伴う祭祀の依頼を頂きました。



「祓(はらえ)」とは、

「心身についた罪穢を禊(みそぎ)などの儀礼や唱え言葉によって取り払い清浄にすること」(「神道事典」)


という意味になります。
『清祓ノ儀』では、この定義的な意味を現代的かつ実際的に解釈し、「祓」を執り行わせていただいています。

祭祀の形式というのは、明治以降に統一化されたものですが、そこには脈々と伝承されてきた、幾多の先人たちの経験と洗練が集積されています。
その点においては敬意を抱くばかりで、微塵も疎かにすることはありません。
そのうえで、現在の日本のライフスタイルを視野に含み、よりフレキシブルな態度で祭祀を行うことも、また大いに意味があると考えます。

「祓」を為す、あるいは為されるのは“誰”なのか?
シンプルかつ純粋に、形式以前にある“イノチ”への敬意と感謝を込めつつ、執り行わさせていただきました。

再びご縁をいただいた栢野社長、また様々にお気遣い頂いた大阪オフィス小山様はじめ、社員の皆様。
今回はありがとうございました。

貴社の今後のご発展と更なるご活躍を祈念しております。



2016.3.25 コラボWS『花粉となかよし!』~花粉“症”を治す、なんてカンちがい~ 開催します。

2016-02-17 | 2016年

1年ぶりに、『サロン・ド・クロノ』でのコラボワークショップ開催いたします
(ちなみに、これまでのコラボの内容はこちら。最初の頃と比較するとオモシロイかも

年々、なんだかハードな方向に誘導されているかのような、春の“花粉症”シーン。
気管支喘息など咳との合併症、寒暖差アレルギー、インフルエンザ…まあ、挙げればキリがないですね

僕が開業した1996年には、すでに“花粉症”というのは一般化していて、2月の立春過ぎたあたりから、鼻グスグス、ノド腫れる、熱っぽい…といった一連の症状を出す方も、当時は身近にたくさんいました。
花粉症くらいどうにかする、つまり「治せる」くらいの治療家にならんと仕方ないな…と、当時は強く思ったものです。



環境省の調査では、花粉症を有する人の数は正確には分かっておらず、2008年の全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象に行った、鼻アレルギーの疫学調査では、アレルギー性鼻炎の有病率は39.4%、花粉症全体の有病率は29.8%、スギ花粉症の有病率は26.5%…だそうです。
1998年の同様の調査より10%増加した、とのこと。
まあ、そもそも花粉症の定義を各医師がどこに置いているかで結果は違うのでは…みたいな調査だと思いますが、一応、実態として増えている、ということですね。

実際の施術の現場では、確かに年々増えてはいる。
けれど、総体として、症状自体は「軽く」なっている…という印象があります。
テレビなどで大々的に「今年の花粉はスゴイ!」とコマーシャルされていても、この数年、ヒドい花粉症の方は、あんまりおられない


さて、1996年開業の年から20年が経過する今年
いまとなっては、“花粉症”は、ある意味カンタン過ぎる症状のひとつ、です

それはどういうことか?
詳しくは、今回のワークショップで実証とともに明らかにするとして、ここでは概略を。

まず、“花粉症”とは、体内に入った花粉に対して人間の身体が起こす異物反応と、環境省ではいっています(こちら
そうであるなら、その体内での情報処理に仮に問題がある、とすれば、結論から言えばその処理のメカニズムそのものを変えれば、問題はなくなることになります。
キネシオロジー、あるいはそこから派生した筋肉の反射や反応を使ったテストをする方法では、大まかにはこのようなところが原理になりますね。
このあたりの、僕なりの解説も、今回はお話したいと思います。

また、自律神経系の波長、リズム、バランス、免疫系の賦活などによって症状を緩和する。
経穴を使うことで、これらはより促進しやすくなります。
そのほか、こういった意味では人体は宝物庫ですので、いかようにもできますね
これについても、実際の体験とともに、今回は試していただきたいと思います。

また、潜在意識の観点から、“花粉症”というものへの想いを変えてしまう。
まあ、これが最も手っ取り早く、また確実です。
だって、戻らないのだから

また、上で「テレビで大々的に~おられない」という件りを書いておきましたが、なぜヒドい花粉症の方があまりおられないのか、その心理的、身体的なカラクリも説明します。
こういう時、人間って捨てたもんじゃないよな~、と思ってしまいます


かつて、2009年にはこのような講座も、コラボ茶会としてさせていただきました。
この時には、「応用編を」「続きを」とリクエストされましたが…今回がそれにあたるかと。
大幅に、バージョンアップしたカタチになるかと、思います。


すべてのキーワードは『なかよし!』
花粉“症”は治すものでは、ないのです


以上、参加要項、ならびにお申し込みはこちらからお願いいたします。
内容についてのお問い合わせは、こちらへお願いいたします。



2016年2月7・8日 『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』 その5

2016-02-16 | 神社おそうじ隊 2016

『伊豆山神社・本宮社』
御祭神 正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊 拷幡千千姫尊 瓊瓊杵尊


早朝、旧暦初日の出を期し登拝。
伊豆山神社社殿の脇は登山道への入り口となっており、そこから入山。

十数分ほど歩くと、「白山神社」が鎮座している。
(今回、写真撮影したものの・・・真っ暗
この地では、病気平癒の神として知られるらしい。
御祭神は、菊理媛命(ククリヒメノミコト)。

そこからさらに登ると、ほどなく「子恋の森公園」に。
伊豆三勝と名高く、「古々井」「古々比」ともいうそうです。
この公園を抜け、車道に出ます。
すると・・・



鳥居が見え、そこに『結明神・本社』が鎮座。
御祭神は日精・月精、男女の縁結びの神としてつとに有名。

ここからさらに登っていくと



このような鳥居が見えてきます。
こちらが本宮社。

早朝参拝、および大祓詞奏上をこちらで。


朝食の後、早速出発。

途中、十国峠で休憩しつつ、箱根へ。

富士山。




『箱根神社』はこちらから。

御祭神・箱根大神は、瓊瓊杵尊 木花咲耶姫命 彦火火出見尊 三神の総称。


九頭龍神社 新宮の横には古代山岳信仰の名残りをとどめる通称安産杉
古代祭祀の象徴たる神籬(ヒモロギ)として崇めてきたといいます。
神籬とは、神道において祭祀の際、神の降臨のための依り代の事。

『箱根神社』から車で数分、とある駐車場から徒歩で行くのが…

『九頭龍神社・本宮』
御祭神 九頭龍大神
芦ノ湖の九頭龍伝説(龍神信仰)を今に伝える神社。
現在は、恋愛成就の神として、つとに知られる。
この日も、一人芦ノ湖を歩いてきて参拝する女性が目立った。



『白龍神社』
御祭神 白龍大神
「おそうじ隊」としては、こちらの神社を箱根・龍神信仰のコアと捉えます。


また、湖岸ということもあり、配置されていた『弁財天社』
御祭神は市杵島姫命。


ここ、九頭龍神社・本宮への行き方は結構分かりにくいので、簡単に概略を


【ザ・プリンス箱根】の駐車場の脇に「神山通り」という道があります。
 
この道を15分くらいひたすら歩くと、

という看板が見えてきます。
ここから中に入って(有料)参拝となります。

また、駐車場と駒ヶ岳ロープウェイは隣接しているので、そのまま『箱根元宮』にも参拝可能。


『箱根元宮』
御祭神 箱根大神

「駒ヶ岳は北に霊峰神山を拝し、古代祭祀=山岳信 仰が行われたところ。その起源は、今から凡そ2400年前、人皇五代孝昭(こうしょう)天皇の御代、聖占仙人(しょうぜんしょうにん)が、神山に鎮まります山神の威徳を感應し、駒ヶ岳山頂に神仙宮を開き、次いで利行丈人、玄利老人により、神山を天津神籬(あまつひもろぎ)とし、駒ヶ岳を天津磐境(あまついわさか)として祭祀したのに始まる。・・・」(箱根神社HPより)


外国人観光客多数の中、丁寧に参拝。
頂上だけに残雪もあり、氷の世界が広がっていました

  


今回は、ここまで。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました

熱海、箱根というと、関東では有数の観光地ながら、そこにはじっくり地域に根付いた歴史があり、神社が祀られています。
広さという尺度で測れば、確かに限局した、スケールに欠けた観は否めず、神社フリーク(いるのか)からすれば、そういう意味でのオモシロみには欠けるかもしれません。

けれど、

やはり、そこで生きてきた人や森、湖などの歴史が確かに刻まれ、力強い息吹が躍動しています
観光地、温泉、・・・という一般的な切り口ではない、「神社」という視点からこの一帯を捉えると、また通説とは違った見方、考え方もできますね

ちなみに「神社」は、「神頼み」するところではないですから。
自らの「意」…想いを「宣る」…宣言するところ。

そこのところ、大切です




2016年2月7・8日 『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』 その4

2016-02-15 | 神社おそうじ隊 2016

『御神木 大楠』(国指定天然記念物 平成四年環境庁調査による本州一位の巨樹)

『來宮(きのみや)神社』の御神木。
樹齢2000年、「神の御魂にお降り願う木」として古くから知られる。
江戸末期までは現在の「來」ではなく「木宮明神」と称し、熱海郷地主の神として地域では古くから信仰されている。
全国四十四社、「キノミヤジンジャ」の総社。(以上、御由緒より)



御祭神 大巳貴命(おおなもちのみこと) 五十猛命(いたけるのみこと) 日本武尊(やまとたけるのみこと)


また、こちらの神社の前に参拝させていただいた『耳石神社』には、


スダジイが、その威容を誇っていました。


三島から熱海へ向かう道すがら、昼食でしたが・・・

“風の谷のビール”という、自然食に詳しい方には知られる地ビールの工房のある「酪農王国 オラッチェ」に。
あ、ちなみに、僕は運転しないので、遠慮なくランチビール



『湯前(ゆぜん)神社』

式内社の「久豆弥神社」の論社。
927年に纏められた律・令・格の施行細則を集成した法典「延喜式」の巻九および十のことを延喜式神名帳といい、これに記載されている神社を「式内社」と呼び、その社数は二千八百六十一あります。
「論社」とは、この式内に記載された神社が現在判然とせず、またそれに類する神社が複数あるような場合にこう呼びます。

御祭神は少彦名神。

社前には

熱海温泉本来の源泉とされる「大湯」が湧出しています。
ちょうどこのような例大祭の記事を見つけました。





『走湯(はしりゆ、あるいはそうとう)神社』
この社殿の下に、

「走湯温泉跡」があります。
中に入ることもできて、奥まで進むと

このように温泉が。
温泉地には、このように湧出する温泉そのもの、もっといえばそれを為す何がしかの力を神と崇め、神社を建立していることはよくあります。

かつては一昼夜に七千石(1296t・毎分900L)の湯を噴き出していたといいます(現在は毎分180L)。





2016年2月7・8日 『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』 その3

2016-02-13 | 神社おそうじ隊 2016

『伊豆山神社』

明治になり神仏分離の原則によって改名された神社は、実は数多い。
関八州総鎮護、源氏の守護神として名高い「伊豆山神社」も、そうした社の一つです。

「…古来は伊豆大権現、走湯大権現、伊豆御宮とも走湯社とも称され、略して伊豆山又は走湯山と呼ばれていました」
(「伊豆山神社』ウェブサイトより)


この走湯山、そして、山王、春日、熊野三山、祇園三所、熱田、蔵王などが平安以降、「権現」と称された神々。
「権現(ごんげん)」の「権(ごん)」とは「仮の」といった意味で、“権化(ごんげ)”“化現(けげん)”ともいい、“神は仏が日本の衆生を救済するために仮に姿を変えて現れたもの”とする本治垂迹説の背景のもと、中世にはこの「権現」を称する神社は広まっていったといいます。

御祭神は、火牟須比命(ほのむすひのみこと)、伊邪那伎名(いざなぎのみこと)、伊邪那美名(いざなみのみこと)の三柱を祀った伊豆大神とされます。

ちなみに、伊豆山は熱海市東部にあり、古くから海岸に走るが如き温泉が湧き出ていたことから、走湯山(そうとうざん)とも呼ばれていたそう。
つまり、その地底には、42℃以上の高温の源泉がその9割を占めるとされる熱海の温泉がグツグツと・・・。



古くから赤白の龍が棲まうといわれる伊豆山。
今回は、この伊豆山神社、そして、その本宮への早朝登拝(旧暦初日の出)を期して、見参!いたしました。






伊豆一ノ宮『三嶋大社』
源頼朝が源氏再興を祈願したことで知られる。
この地域での信仰は篤く。この日も日曜だったこともあり、参拝に行列する必要がありました。

御祭神

大山祇命[おおやまつみのみこと]、
積羽八重事代主神[つみはやえことしろぬしのかみ]、
御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称す。

境内にある樹齢1200年の金木犀の大樹は見事の一言。


また、こちらには



鹿苑があります。



「熱海・箱根見参!」、ここより始まる



2016年2月7・8日 『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』 その2

2016-02-10 | 神社おそうじ隊 2016
明治5年(1872年)12月3日、「陰暦」は廃止。
この日を明治6年1月1日とすることにが決まり、現在の日本で採用されている暦、「太陽歴」は始まりました。
この時から、「陰暦」は『旧暦』、ということになったのです。

『旧暦』とは「太陰太陽暦」のこと。
月の一年(354日)と太陽の一年(365日)の11日の差を活用した暦。
4000年くらい前から中国の黄河流域で使われ始め、6世紀中頃に日本に伝播したようです。

ちなみに、「太陽歴」は「新暦」と呼ばれ、太陽の運行を基準としたもの。
「太陰歴」は、月の満ち欠けのサイクルを基準としたもの。
そして、「太陰太陽暦」は、上述のように月と太陽、その両方の運行を取り入れた暦です。

この「太陰太陽暦」『旧暦』の大晦日から元旦。
今回の『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』は、この2日間に行われました。


今回の見参!(参拝)させていただいた神社は、

三嶋大社 耳石神社 皇産霊神社 来宮神社 湯前神社 走湯神社 伊豆山神社 
伊豆山本宮 箱根神社 白龍神社 九頭龍神社・本宮 箱根元宮


「おそうじ隊」としては、かなりゆったりとしたペースでの巡拝でした。
けれど、余裕を持った参拝であることで、ひとつひとつ印象深く心に残ったようにも、思えます。



伊豆山神社本宮


箱根神社


箱根神社・芦ノ湖畔


箱根元宮


箱根元宮・駒ヶ岳山頂にて




2016年2月7・8日 『神社おそうじ隊 熱海・箱根見参!』 その1

2016-02-09 | 神社おそうじ隊 2016


奈良時代、箱根の万巻上人が、海中に沸く熱湯によって魚類が焼け死に、甚大な被害を被っていた漁民たちの訴えを聞き、祈願によって泉脈を海中から山里へ移し、「この前にお社を建てて拝めば、現世も病を治す、来世も幸せに暮らせる」と人々に説いたと伝承されています。この源泉が現在の大湯であり、そのお社は薬師如来と少彦名神をお祀りしてこの地の守り神とした、湯前権現(現在の湯前神社)であるといわれています。
また、「熱海」と書いて、「あたみ」と読むこの地名の由来は、海中より温泉が凄まじく沸きあがり、海水がことごとく熱湯となったため、「あつうみが崎」と呼ばれ、それが変じて「あたみ」と称されるようになったと言われています。(熱海市役所ホームページより)


旧暦の大晦日から年明け、初日の出まで。
2016年、『神社おそうじ隊 見参!』のオープニングは、『熱海』。

『熱海』いえば、“温泉”“海”といったイメージが強いかと思います。
江戸時代、徳川家康公が湯治に訪れ、三代将軍・家光公の時代には、毎年数回、そのお湯を江戸城まで運ばせたといいます。
「熱海よいとこ 日の丸たてて ご本丸へと お湯がいく」…総湧出量毎分約16,600ℓ、42℃以上の高温の源泉がその9割を占めるというから、上記のような謂れも肯けます。

『熱海』に神社・・・というと、あまりイメージできないかもしれません。
けれど、『熱海』も、やはり・・・。

また、正月明けの8日には、『箱根』へ。


古代祭祀が行われたとされる駒ヶ岳山頂。
『箱根大神』を祀る『箱根元宮』を参拝。
眼前には、霊峰・富士山が、雪化粧を纏い現れました。


『熱海』と『箱根』は地理的に隣接していて、十国峠の山道をウネウネ抜ければ、40分前後で芦ノ湖に到着します。
隣接していて、どちらも温泉地として有名ですが、『熱海』は比較的温暖でしたが、『箱根』は寒かった
箱根駅伝で知られていますが、「箱根の山は 天下の険」と箱根八里で歌われるように、その峠は厳しく、また深い。

2日間とも晴天で、スムーズな巡拝ロードとなりました。
今回ご参加いただいた皆様、ありがとうございました