『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

和ノ道プロジェクト(『神社おそうじ隊 エジプト見参!』) その3

2019-12-30 | 2019年
モーセが十戒を授かったとされるシナイ山山頂の日の出。

真夜中に出発し、登山へと向かう。
現存する最古の修道院とされる世界遺産・聖カタリナ修道院は、その道中にある。
今も、この壁の向こうでは修道が行われているという。
その厳かながらも澄んだ気配は、ここで流れてきた時間と積み重ねられた意識の重なりを如実に語っていたように思う。
こちらは、下山後の写真。
柔和さとともになんともいえない厳かさが一面に響き渡っていた。


標高2285メートルとされるシナイ山。
登山の道中は、真夜中のため、そして寒さで撮影どころではなかったが、日の出からの下山の頃、少しずつ暖かくなっていった。
(この30分後には、かなり暑くなった)

登山中、もっとも印象深かったのは、夜空一面に映し出されるその星空。
オリオン座(オシリス)とシリウス(イシス)が、鮮明に眼に飛び込んでくるその光景。
何か、大切なことを思い出したような…記憶の奥底を刺激する、その光。

生涯、その瞬間を忘れることはないだろう。


イシス。
全面をナイル川に囲まれた孤島。
お祀りの形態は古代も現代も変わらないなと思いつつ、この島(フィラエ島)に身を運んだ。
この形態だけで、イシスという存在がどれほど畏れ、敬われているかがわかる。
アスワンハイダム建設の影響から、元々の島から隣の島に移転したという。

この神殿においても、エジプトの他の神殿同様に、観光客で混雑が起きていた。
しかし、この現実の中においてこの眼に映る風景はそうであっても、実際は〝そこ〟には誰もいない。


『エジプトの宇宙論は、創世神話に一致する。
イシスとエヴァは、原初の母をあらわしており、
ヘブライ語の「メム」の起源であるハゲワシのムウトで象徴される。』
『女神イシスのヒエログリフは「Eset(エセト)」と読まれ、エヴァをさす「Echet(エシエト)」に近い。』
『エヴァ(エシエトかイシャー)は、全ての命あるものの母であり(創世記3・20)、イシスはエジプトの父としてのファラオたちの原初の妻だった』
(「出エジプト記の秘密』)

「初めに、神は天地を創造された」(創世記1・1)
「神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された」(創世記1・27)

そして、

「天地初めて發けし時、高天原に…」で始まるのは日本神話(古事記)。
天地開闢し、造化三神があらわれ、男神と女神があらわれる…

どこを切り取っても、構造は同じ。
世界は、そもそも分かれていない。
人の都合以外のところでは。



今回、ご一緒させていただいた皆様。
皆様の一人一人のおかげさまで、『神社おそうじ隊、見参!』初となる海外巡拝を無事に終えることができました。
本当にありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

また、『神社おそうじ隊、見参!』初のコラボ企画であった今回。
アンバサダーズ・オブ・ライトの宮崎なおみさんには、心よりの感謝をさせていただきます。
本当にありがとうございました。

そして、迎える2020年。
激動、変革、オリンピック…さまざまな見方、予測が流れている来る年。
いつだって変化し続けるのが世の理であり、それは社会も世界も、生命も隔たりなく同じ流れの中にいます。
けれど、それらはだからこそ、全ては変わらない永遠の、ただ一片の現れに過ぎない。

ご縁いただいた全ての皆様。
本年もお世話になりました。
来たる2020年も、なにとぞよろしくお願いいたします。



和ノ道プロジェクト(「神社おそうじ隊、エジプト見参!)その2

2019-12-07 | 2019年
巨人は実在したし、その当時、さまざまなヒト型の生命体は存在した。
有名な、世界初の一神教を始めたとされるイクナートン(聡明な、日本語がとても上手なガイドのマグディさんは「アクエンアテン」と表記)。

身長は、4メートルあったとされている。
この像もそうだが、彼の彫像は皆デカい。
そして、その表情は、一貫して静けさを讃えている。


この頭蓋の形(コーンヘッド)も、色々な説があり、色々言われているけれど。
実際に存在したということに、変わりはないだろう。

エジプト各地にいまも存在する数々の神殿や葬祭殿。
初の女性ファラオ、ハトシェプストの葬祭殿は、猛烈な暑さの中であったけれど、エネルギーがそこに集まってくるような造りがされていて、興味深かった。

ルクソールのカルナック神殿。
ここでも、祀られる対象は時代とともに変遷してきたという。
まあ、日本と同じ…というか、世界中どこでも、同じ変遷を辿っている。
こちらはルクソール神殿。
厳密にいえば神殿ではなく、都市計画の一貫として建造されたということらしい。
日本の神社でいう御旅所のような。

ホルスの神殿。
その威容と、気高さの漂う神殿だった。


ハトホル神殿には、黄道十二宮が天井に。

実はレプリカ。
オリジナルはナポレオンが持ち去ったという。
こんなところにも、長い歴史の変遷を感じる。

そういえば、

ラクダにも初めて騎乗。
相当目線が高いけど、なかなか眺めはよかった。






活動再開のお知らせ

2019-12-01 | 2019年
エジプト行きの直前に移転し、荷物はほぼそのままで飛び立ちました。
日本に帰国後、待っていたのはその整理作業。
移転前に約800冊の本と、300本のビデオテープを廃棄したにも関わらず、やはり本の整理は大変でした。。。

11月30日に、ようやく活動再開となりました。
まだまだ必要なものも揃っておらずですが、ありがたいことに再開を心待ちにしていただいている方々からの要望もあり、とりあえず始めることにしました。


ホームページも、なんとか設えることができました。
ご覧いただくとわかりますが、予約の方法やメニューに変更があります。

特に大きな変動は、「遠隔」をメインメニューとして入れていること、でしょうか。
触れないで行う技法は、実は以前から必要に応じて行っていました。
ただ、現実面ではなかなか理解を得ることが難しかったので、あくまでも密かに…という感じでしたが。

ようやく、ここ数年でこうした技法であっても、奇異さだけでなくそのメリット面に目がいく方が増えてきました。
そろそろ解禁の時機…と思っていたところ、あれよと移転先も決まりました。


ここは、施術所ではなく、ましてや治療院でもありません。
ホームページにもあるように、心と体の、あらゆる意味での「環境」をコーディネートする場所であり、それはひいては各個人の意識、心のありようにも関係します。

さまざまな意味での固定観念や既存の常識に拘泥しない。
そういう方々との出会いを、愉しみにしております。
また、今後は積極的に外に出ていきたいと考えております。

よろしければ、
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。