『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

痛みや辛さを重くするもの

2019-03-26 | 2019年


腰の痛み、いわゆる四十肩的な肩の痛み、コリ、頭痛や膝の痛み…
生きている体に起きる「痛み」という現象は、サインでもあり、シグナルでもあり、メッセージでもあります。

ここでいう「サイン(sign)」は、日本語でいう〝兆候〟〝兆し〟という意味。
何かが起こる…そういう前触れ、気配をいっています。
「シグナル(signal)」は、よりはっきりとしたもので、〝信号〟がテカテカしているような、そういうイメージで使っています。
そして、「メッセージ(message)」は、まるで言葉で示されるほど、明確な自覚を促す体(潜在意識)からの託け。

当初は、だいたいここでいう「サイン」程度のことが多いものです。
なんとなく頭が痛い、なんとなく腰が重い…など、「なんとなく」が時折感じられるくらい。
この段階では、ほとんど無視していてもそれ以上何も起きないことが多いですね。

「シグナル」になると、たとえばイスから立ち上がろうとして「お、マズい」と腰に不安を覚えたり、頭痛がいつまでも引かなかったりしてきます。
疲労感がいつまでも残っていたり、気分が優れない日が多くなるなども「シグナル」だといえるでしょう。

「メッセージ」となると、体(潜在意識)は、けっこう強硬手段に出ることが多いようです。
立てなくなるほどの腰の激痛、挙げることができなくなるほどの肩の痛みや痺れ…体(潜在意識)からすれば、こういう強硬手段を取らなければいけないほど切羽詰まった状態なのだと、いうことになるでしょうか。

腰の痛みにしても肩にしても、生命を脅かすような現象ではありません。
ただ、動けない、動きを制限されることは間違いなく、体(潜在意識)からすれば、それ(動きを制限する)自体が目的なのかな…と思うようなことは、セッションの現場では割と多く見受けられます。

否が応にも動くことができない。
そういう状況にならなければ、ずっと無視し続けているであろう何かに、しっかりと目を向ける最適な機会…なのかも、しれません。
まあ、最中は痛みでそれどころではないでしょうけれど


さて、

「痛みの7〜8割は、心が作っている」

という話は、聞いたことはありませんか?

心理療法の世界では、まことしやかに語られます。
歯科治療などで催眠が活用されている例もあるように、催眠状態に入ると痛みが随分と軽くなったり、あるいは消えたりすることがあります。
カンタンなメカニズムをいえば、催眠状態に入ることで、通常の顕在意識優位の状態がゆるみ、そこで育まれている普段の不安や恐怖、痛みへのコダワリなどが薄れ、その度合に応じ、痛みも薄れたりする、ということ。
痛みや辛さを重くするものはこうした心の要素なので、これらが薄れたり消失したりすれば、必然的に痛みの感覚も軽くなります。

セッションでは、実際に痛みが薄れたり消えたりすることは珍しいことではありません。
多くの場合トランス(催眠状態)に入れることなく、それは達成されます。

人間には、まだまだ多くの可能性が内在しています。
それを引き出すことも、私のセッションの密かな眼目…だったりします




潜在意識からのメッセージはいつも発信されている

2019-03-23 | 2019年



あるひとつの症状が起きる背景には、さまざまな事情が絡まった末に起きることがほとんどです。

たとえば、四十肩・五十肩のような身体症状。
痛みの初期、なんとなく腕を挙上すると痛む、動かしにくい、という状態に気づきます。
そこから、そのまま平行線で「なんとなく」という痛み方をする場合もあれば、一気に腕が上がらなくなり、ちょっと動かすだけでも痛い、という状態に向かう場合もあります。

かつて(1980年代くらいまで)は、身体均整法や野口整体界隈では、男性は右側、女性は左側に起きることが多いといわれていました。
しかし、私が開業した1996年くらいの時点で、女性でも右側に起きることが多く見受けられるようになっていました。
「左と右で意味が違うのか?」といわれれば、セッションさせていただく立場からは、やはり違います。
それは、脳や内臓、血管などシステムが左右では全然違うのですから、差異が生まれるのは必然です。
左右どちらに症状が起きるかで、アプローチも変わります。

いづれにしても、こうした症状が起きている場合、身体的には脳血管、心臓などの循環器系なんらかの不都合が起きていることがほとんどです。
病院の検査では、異常が出る場合もあれば出ない場合もあるでしょう。
東洋医学でいう「未病」、未だ病気ではない状態の場合は、検査してもわからないことは今だに多いのですから、侮らないことだと思います。

このように、ハッキリとした痛みや動作制限によって示すしかないほど、体が壊れてきている…ということです。
セッションでは、私は「体があなたにメッセージを送ってきていますね」「体が教えていますね」というような表現でお伝えさせていただいています。
このままいけば、この先の未来に何が起きるのかを潜在意識が体を通してお知らせしてきている、いわば未来をあらかじめ知らせるサインだと。

実際は、潜在意識は、そうした症状が起きるずっと以前から、こまかいサインは常に送り続けています。
それはたまに起きる頭痛、腰の痛みなどのちょっとした体調不良、関節の動き、筋肉の張弛、経絡、チャクラ、そして脊椎の微妙な変化・・・セッションというのは、こうした潜在意識からのサインを読み取り、解釈し、アプローチすることです。
「未病」を「未病」のまま無に帰する…という言い方もできるでしょうか?

四十肩・五十肩のようにハッキリとしたサインを送る場合は、かなり警戒が必要な段階に差しかかっている・・・ということになります。
痛みやら動きの不自由さで、その痛み、その症状そのものを嫌悪し、憎しみすら抱く方もいます。
けれど、その嫌悪、その憎しみそのものが執着となり、症状の経過を遅くしてしまっていることに、まずは気づくことが必要です。

起きることは、必然の結果として起きてきます。
潜在意識はずっと「このままだと何かが起きるよ」とメッセージし続けていますが、多くの場合、私たちはそれを無視し続けます。

それもまた、必然といえば必然、ですね。




来年以降の花粉症的辛さを軽減したいのなら…

2019-03-20 | 2019年



そろそろクシャミや鼻水、目のかゆみといった、通称「花粉症」とされている一連の症状群の流行も終わりそうですね。
今年(2019年)は、これまで、花粉症様症状に悩んだことがないという方にも症状が起きていたようです。
それだけ花粉が舞っていたのか・・・そう考えるのがベーシックなのかもしれませんね。
けれど、私はそういう風には考えません。



日本には、四季があります。
その季節、その時季に応じた風景があり、人の体は、その変化に応じごく自然に最適なモードに移行していきます。
おおまかにいえば、春から夏にかけ体は開いていき、秋から冬にかけ引き締まっていく傾向があり、それは本人が意識するしないに関わらず自然に為されます。

体が開く、というのは、要するにゆるんでくるということ。
それは、人体背面の後頭骨、肩甲骨、骨盤といった部位の気血、リンパなどの流れが活性化するようなイメージです。
引き締まるというのは、これらの部位が硬くなっていることになりますが、それはカチカチになるということではなく、毛穴や汗腺がその働きをセーブして、鎮静しているようなイメージです。

1年365日のなかでダイナミックに環境が変化していく日本という国では、その多様な変化に対応しうる体の鋭敏さを必要とされてきました。
それは、柔軟さや寛容さ、変化にアレコレと理由をつけない大自然への敬意、畏れなどへと繋がっていったのだと、思われます。

そのなかで、確かに花粉への過敏反応、いわゆるアレルギー的症状を発現することも、ないワケではなかったでしょう。
しかし、ここまで大規模なものであったのかといえば、それはなかっただろうと思います。

その理由は、一つには、花粉症様症状というのは、体の側からすれば「環境の変化に対応するために出てくる」症状という面があります。
クシャミ、鼻水、ノドや目の晴れ…これらはすべて「ゆるみ」、体を開いていこうという体の自然な要求から起きてくること。
スムーズにゆるみ体が開いていくのであれば、これらの症状は起きる必要はありません。
それがスムーズでないからこそ、症状が起きるのです。

もう一つは、メディアによる「花粉症」のコマーシャル。
「今年は過去最高の・・・」と、毎年のようにニュースなどで放送されています。
それに合わせるかのように、電車内の吊り広告や雑誌などに差し込まれる広告ではクシャミや鼻づまりで苦しむイメージが潜在意識に流し込まれてきます。
実際には、空気中には花粉に限らずさまざまな異物が漂っていると思うのですが、すべて花粉に対するアレルギー反応と印象づけるのはナゼなのかと思ったりしますが…。

いづれにしても、これらの要素はこの20〜30年でだいぶ世の中に浸透したように思えます。
いまや、都市圏では一年中、マスクをして歩いている方もそんなに珍しくはありません。
その光景は、これから数年したらごく普通になっている…かもしれませんね。


毎年、花粉症様症状で苦しんでいる方々。
来年以降、その苦しみを軽減したいと願うのでしたら…

◎栄養を十分摂取する(特にタンパク質、ビタミン、ミネラル)
◎腹八分を心がけ、アルコールや清涼飲料水などの多飲を控える
◎背骨のつまりを通していく(気功、ヨーガ、整体施術、etc…)
◎テレビをなるべく見ない

というだけでも、1年通せばかなり変化しますよ。
お試しあれ。





治りたいけど治りたくないという心理

2019-03-12 | 2019年


運動系(筋骨格神経系)に現れる身体症状のうち、強度の腰痛、強度の五十肩的な症状などは、具体的な痛みや動きにくさ、日常生活に不都合が生じることが多いものです。
この系統に現れた不調では、「なんとかしたい」という思いの方が強く、その裏側の思いはあまり強く表面化しません。
しかし、同じ腰痛や五十肩的な症状でも、「なんとなく痛い」「なんとなく重い」「なんとなくひっかかる」程度の実感であった場合は、「ちょっと気になるけどこのままでもいいや」という感じで、放っておかれる方も多いことでしょう(もちろん、個人差もあるので一概にはいえませんが)。

健康になりたい、病気になったらすぐに治したいと誰でも考えるのが当たり前…そう思われている方は多いかもしれません。
しかし実際は、人の心はそうカンタンではないのです。

心理学でいう「抵抗」という心理。
「治りたい」という思いの裏側には、常に「治りたくない」という思いが同時に存在します。
こう書くと一見矛盾しているように思えるかもしれません。
けれど実は、両方の思いは二つで一つとして機能するため、矛盾してはいないのです。

つまり、「治りたい」という思いが発生したその瞬間には、「治りたくない」という思いが同時に発生している、ということです。
この点において、例外はありません。

この相反する二方向のエネルギーについて、施術者側はまず知ることが必要になります。
ちょっとした体調不良や、なんとなく続く腰痛や頭痛、肩こりなどにも当然この心理は作用していますが、こうした場合はあまり深く考える必要はありません。
しかし、医療的に病名の付いたもの、原因不明や難病と指定されてしまったものなどの場合には、この心理は思いのほか深く作用してしまいます。

いづれにしても大切なことは、「施術」ということについて、施術者がいかに自由であるか・・・
ここがポイントになります。



今週一杯で「スクール」の申し込みは締め切ります。
もし気になっている方がおられましたら、お早めにお問い合わせください。
こちらから






セッション、セミナー、そしてスクール

2019-03-08 | 2019年

祭祀遺産、鳥居の原型、仏教の経石・・・さまざまな説がある「佐田京石」の入口。


「セッション」には、3つのメニューがあります、

そのうち、最初のメニュー「ファースト」というのは、身体的な不調、悩み、問題などを主な対象としています。
身体的な不調は、頭痛、腰痛といったことから原因不明の難病など、通常ではどうすることもできないと思われているような部類の不調にも対応致します。
悩みや問題というのは、たとえば猫背、O脚といった外形的なものから、しょっちゅう下痢をする、子供の頃から耳が聞こえにくい、目が疲れて困るといった体質的なことから遺伝と思われているような習慣性のトラブルなどにも、広く対応致します。
そういうことで、大きく分類して「BODY(身体的不調や悩みなど)」「BEAUTY(外形的な不調や悩み)」となっています。



次の「コア・セッション」というのは、潜在意識、認識そのものを対象としています。
たとえば、原因不明の体調不良なども、潜在意識の奥にあるかつての感情のシコリなどが影響して起きていることも少なくはありません(私の経験上)。
また、せっかく就職してやる気に満ちているのに、なぜかさまざまなトラブルが起きてそこにいられなくなることが何度もあったり、立ち上げた会社は業績順調だったにも関わらず数年で閉めざるを得なくなる、いろいろ知識もあり資格もとって教室を開いたけれど、なぜかいつも上手くいかない…こういったケースでは、潜在意識にそういったパターンが形成されてしまっていることがほとんどです。
こういったことは、頭脳の優秀さ、立ち回りのうまさ、適切な努力ができるといったこと以前の、自分では自覚できないからこそ、人生に絶大な影響を与えてしまう要素です。
その要素のことを「コア・マインド」といっています。
「何かおかしい…」、そう思うその心をこそ、大切にしていただきたいと思っています。

また、家系、先祖、土地などに纏わる諸々のメンタルファクターを持つ方というのは、けっこう多いものです。
こうした場合、そこに縛られ、囚われ、抜け出せないような心理的構造を、幼い頃から培われてしまっていることがほとんど。
そのような自覚があるのなら、縛り、囚われからの解放は、そう大変なことではありません。
「Karma&Roots」では、この心理的構造を逆利用し、新たな認識を生み出していくことになります。
「カルマ」についても同様で、「浄化する」という発想はかつての自らの悪業を悔い改めるようなイメージですが、やってしまったこと、思ってしまったことは変わりようがありません。
このこと自体を「カルマ」というのですが、過去に焦点を向けても仕方ないのです。
ですから、「(過去のカルマを)浄化する」というのではなくアップデートする。
いま生きていて、これからを生きるですから。



そして3つ目。
「コンプリート」とは、心の問題や体の問題がクリアになったその先のメニュー。
…というと、病気もなく、完全な健康体で、人生の全てがうまくいった方のみ、と思われてしまうかもしれません。

そうではありません。
そういうことではないのです。
人生の悩みも、肉体の苦しみもあってもなくてもかまいません。
ただ、それが「夢」だと、識っているのかどうか…。

「人生は夢」「この世は幻想」…普遍的な真理として、古より語り継がれる言説。
最近では「目覚め」「覚醒」という言葉も、だいぶ違和感なく受け容れられるようになってきていますが、その内容については混沌としているように感じられます。
よくいう陰謀論や、この世界の真実らしきことの知識が豊富である、スピリチュアルなことに詳しい、いろいろできる・・・これらと「目覚め」は何も関係ありません。
これらすべては「夢」に過ぎないのですから。

知識、教養、常識、etc・・・そうしたことの範囲外にある「ありのまま」のお話。
「コンプリート」は、このようなメニューになります。




「セミナー」は、まったくの初心者の方から現場で活躍する施術者、ヒーラー、セラピストの方まで、幅広く対応しています。
セラピーや施術の現場で、実際に活用され、なおかつ時代を超え継承されてきた古伝の叡智。
日本的整体の、底知れないほどの豊饒さに、きっとビックリされることでしょう。
ここでは、実際に私が使っている、これまで使ってきた技法も、包み隠さずコツの部分まで公開しています。
武術などに親しまれた経験のある方ならわかるでしょうけれど、日本や中国などの東洋的な身体技法は、見ただけではわからないことが多いもの。
「手の内」とは、それを知るものには自明だけれども、知らないものには決してわかりません。
その「手の内」を、公開しています。
本来なら極秘なことを、ナゼ公開するのか・・・それは、開示することで、ソコに触れた生命体に影響がおよび、その波動は意識の深層に遍く普及するから。
こうしていくことで、その本質が次代へと連なり、その時々の才能によりこの世界に発現するだろう・・・そう思うからです。

次回は4月。
大分県の湯布院にて、開催予定です。




そして、「スクール」
「スクール」については、これまでもこのブログで何度か書かせていただきました。

こちら1
こちら2
こちら3

ここからは、「スクール」に関心のある方、これから「スクール」に入ろうと思っておられる方向けの内容となります。
多少わかりにくいこともあるかとは思いますが、ご容赦ください。


さて、あなたが施術者、セラピスト、カウンセラーなど、そうした他者のケアやサポートに関わる仕事をされている、あるいはこれからしていく意志のある方として、お聞きします。

「施術」「セッション」などをしていて、もっともむずかしいことは何でしょう?

もちろんこれは、個人個人違って当たり前で、唯一の正解はありません。
ですので、お気軽に、しかしマジメに、考えてみていただきたいと思います。


「スクール」は、セラピーやヒーリングの、根底にある「力」をだいたい5つくらいの分類して、その一つ一つのテーマに沿って毎回さまざまなトレーニングをしていただきます。

この問いかけは、いわばその入り口。
今回「スクール」参加希望の方は、ご自分の考えを、メールにしたためて送付ください。
少なくとも今月中に、お願い致します。



では、よろしくお願い致します。