『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2015.12.22 『清祓ノ儀』のお知らせ

2015-12-16 | 2015年
「大祓(おおはらえ)」とは、

「古代・中世に行われた神事儀礼のひとつ。人が知らず知らずのうちに犯した罪や穢(けがれ)を除去し、それによって災厄を避けることを目的とした…」

…と、『神道事典』には表記される。

ここでいう「罪」とは、規範や秩序を犯す行為、また危険・不浄なものとして忌避すべき自然的凶事を含めた観念をも指すもので、具体的には神社祭祀などで奏上される「大祓詞」や、古事記、日本書紀などに天津罪・国津罪(農耕妨害、障害、殺人、不倫姦淫などの反社会的行為、病患、災禍など)として列記された事項のことをいう。

「穢」は、「汚れて悪しき状態。清浄の反対の観念。神道において忌まれる状態」とあり、「罪」が人為的であるのに対し、「穢」はどちらかといえば自然発生的な観念である。
汚濁が身につくと、社会・共同体に災いがもたらされると考えられている。

神道において特徴的なのは、「罪」は「祓」で、「穢」は「禊」で浄化できると考えられているところ。
そして、キリスト教でいう原罪という観念のように、人間は元来罪ある存在とは考えられていないところ。


「大祓」の「大」は社会、国家といった意味で、個人をというよりはむしろ社会全体の「罪」「穢」を祓うといったニュアンスが本来は強い。
『神祇令』という、律令制国家の公的祭祀の大網を定めた篇があり、そこには毎年六月十二月晦日(みそかび)に朝廷で天皇以下全官人、官人の家族までを対象として行われる二季の恒例大祓と、諸国で臨時に行われる臨時大祓とが載っているらしい。
そのほか、謀反、穢があったとき、大嘗祭など重要な神事の際などに朝廷で臨時に行われていたという。
恒例大祓の創始は、七世紀末とする説が有力…と『神道事典』にはある。


この「大祓」、一度、十五世紀に中途断絶したという。
近世(日本史では,後期封建制の時期の安土桃山・江戸時代をいうらしい)に入り再興されたが、中世以前とはだいぶ異なったものであったという。
明治になって、ある程度旧儀に則したものが再興された…とされている。


…ここまでが、一般的(公的)にいう「大祓」の基礎知識。
現在、日本各所の神社で行われている「晦日(つごもり)の大祓」も、明治以降に再興された規範に則り、行われる。



2015年12月22日。
冬至の日に行われる『清祓ノ儀』
北半球で太陽の高さが最も低くなるこの日は、暦の上でまさに「冬の至り(頂点)」。
季節の転じる境目、陰陽転換の境目ともいえます。
その大いなる転換の中にて行う、「祓」。

ここで行われる「祓」は、国家、社会といった単位のものではありません。
それらもまた、人の行為、ひいては想いのひとつの現れに過ぎないと、捉えます。

「罪」は「つみ」、「穢」は「けがれ」と、漢字ではなくひらがなとします。
文字というよりは、そのひとつひとつの「音」に本質がある、そう捉えます。

地、水、火、風…万物を構成する四元素。
コトバ(言霊)…。

形式以前、カタチ以前にある、「いのち」への感謝。
ここから、『清祓ノ儀』は、始まります。


よろしければ、こちらよりお申し込みください




ある日の施術(一般・調整)2

2015-12-12 | 2015年
30代女性。
今年中学生になった息子さんの、ある行動によりショックを受ける。
その行動というのは、フルコンタクト空手などでは日常的に見られるシーンではあるが、それが親子間で起きればショックだろう。
それは、あくまでも偶発的に起きたことで、日常的に行われていることではないにせよ…。

耳の後ろ辺り、頭蓋内面の熱感や痛みがひかない…
頚椎、首がムチ打ちのようだ…
そして…何よりショックで…

外部からの衝撃、打撃的なダメージというのは、肉体的に明らかな“刻印”を残す場合がある。
それは、受けた衝撃の大きさもさることながら、どの程度「不意」に起きたことか、という点が大きい。
つまり、《予想外》であればあるほど、身体的にも、そして心理的にもダメージは深くなる。
このケースの場合は、まさにこの《予想外》にあたり、さらには与えられた物理的ダメージに加え、親子間であることから心理的なショックも強い。

追突事故や転落、何かしらの打撃によるダメージというのは、大きく「打撲」として捉えられる。
起きた出来事はそれぞれだが、その際に起きる人間の反応というのに大差はなく、その反応がどの程度起きているのか…それによって、身体状況は決まる。

自己防衛、自己保存本能という基本設定、プログラム。
ここから起きる反応により、ある特定のパターン的な筋緊張が、脊柱起立筋(および、その深層筋)に生じる。
不意に起きた、突発的な「打撲」の場合、自覚できない領域での「恐怖」反応が起き、筋肉はロックされ硬直するので、必然的にそのロックを外し、「恐怖」反応をもうする必要がないと心が納得するように身体を施術していく。

身体的な反応、そしてロックされた硬直が緩解。
心身相関の理論からいえば、心理的なショック、ダメージも、この時点でほとんど解きほぐされていることになるのだが…実際の現場では、

「その時のことを思い出すと…」

となる。
人間には“記憶”というメモリー機能があるのだから、そうそうカンタンにはいかない。

怒り、悲しみ…起きた出来事への、感情的な解釈やこだわり…。
これらを、さまざまな角度から“HINOMOTO”という技術で解放していく。



「来た時とは明らかに別人だわ~」

本来明るい、この女性のキャラクターが発揮してきた頃、この日の施術を終了。
時間的には、来てからお帰りになるまですべて含め、トータルで1時間ちょっと。



一般・調整コースの、日常の一コマ。



ある日の施術(一般・調整)

2015-12-07 | 2015年
今年80歳になる女性。
ずっと北海道で暮らしてきたけれど、ここ数年で冬の厳しさや動くことが大変になり、神奈川に移住されることに。

初来訪時、歩くのも大変なほどで、車で連れてこられた娘さんの手を借りつつ上がってこられた。

ご本人の性格は明るく、にこやかに話され、小柄ではあるものの、この世代の方らしく骨格的にしっかりとした体格をされている。
そうでなければ、この現状では今時なかなか平気ではいられないだろうな…そういう状況だった。

左右とも足のむくみがひどく、夜もあまり眠れないという。
腰や膝の痛みがあり、特に膝が大変。
目がかすんで、文字がうまく読めない。

…おおまかな施術の希望はこんなところだが、過去には何度か内臓の手術をされていることもあり、いろいろと気になるご様子だった。


施術開始。
まずは最初のプロセス、「観察」から入るのがベーシック。

仰臥位(仰向け)になっていただき、各部位の状態を調べる。
この姿勢をとること自体に問題はないようで、まずは一安心。
状態によっては、仰向けになること自体が大変な場合もあるので、注意が必要だ。

下肢。
足関節周囲、経絡でいう胆経や胃経、内転筋、膝立位にして膝を左右に倒す…など、いくつかのポイントを確認する。

腹部、胸部。
経穴、あるいは整体や身体均整法に伝わる腹部反応点やライン、独自に見つけた反応点などを確認する。
これで何をしているかといえば、内臓器官の状態を調べているのだ。

頚椎の歪みや頭部の位置などを確認。


そして、伏臥位(うつ伏せ)。

特徴的だったのは、右側の脊柱起立筋の膨隆。
明らかに左側とは高さや硬さが違い、それは同行された娘さんでも確認できるほどだった。

各脊椎の平衡性(バランス)、可動性(動き)、強弱性(強さや弱さ)を、指先で探る。
1S、2S、3S4Sの各ラインも同時に観察する。
標準的には頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎5個、尾椎とある脊椎は、それぞれが脊髄神経を介して関連する筋肉、関節、内臓があり、その状況によって関連する器官の現状を知ることができる。
それを指先で探り、必要な調整を施すことになる。

腓腹筋やヒラメ筋(ふくらはぎ)を触ると、やはりそれなりに痛みがある。
しかし、鈍ってはいない。

伏臥位のまま、下肢の徒手による筋力テストをいくつか行う。
大きな歪みもなく、それなりに力はいることを確認できた。


ここまでで、だいたい5分くらい。

「観察」により得られた情報を基に、今日行う施術内容をプランニングする。
このプロセスを「設計」というが、だいたいは「観察」しながら決まっていくので、ここには時間はほとんど必要ない。



そして、「調整」

ボクの場合、「過去どんな病気をしたか」や「どういう大変な思いをしたか」というのは、一応参考までにお聞きすることはするが、ほとんど重要視しない。
なぜかと端的いえば、それはあくまでも「過去」であり、「いま」にないことだから。
一応聞くのは、たとえば医学的な手術で失われた内臓があったり、切った箇所があったりすると、それだけで起きる反応が変わったりするから。
そういう意味で、現在服用している薬には、注意が必要だ。

また、「いま」ということでも、「病名」にはあまり拘泥しない。
なぜなら、「病名」は医療の、医療基準によって決めることで、いってみれば現状を指し示すひとつの指針、ラベルに過ぎないからだ。
「調整」するのはただそこに在る身体であって、病名ではないのだから。
もちろん、現状を知る参考にはなるし、無視するということもないけれど、それ以上の意味はない。

どちらかといえば、「病名」というレッテルを医師から診断されてもらうことによる「私は~なのだ」という心理的なとらわれの方が、症状そのものよりやっかいだったりする。
それをここでは「とらわれ」といい、気まぐれに「呪縛」と呼び直すこともある。


なるべく痛みのない、楽な姿勢、動き、押圧の感覚を意識する。
呼吸や気のリズム、間合いなども同様に。
仰臥、伏臥の両姿位での、動作や痛みの変化を確認しながら、丁寧に。


この時の「調整」は、だいたい10分程度だったと思う。

時間の長い短いに本質的な意味は全くないのだけれど、受ける側からすれば、施術時間はあまり長くない方が楽だろう。


ご本人が気にされていたむくみや痛みの、変化を「確認」して終了。
起きた瞬間に、「軽い!」と驚かれたことで、その状況も推し量れる。

どうにか歩けるくらいであったのが、帰りには割合楽に歩いているように見受けられた。




2週間に1度の施術で、本日、3度目の施術日。
入ってきて早々に、「ここ4日ほど、連日外出してあちこち歩き回ってます…けど、多少疲れるくらいでどこも気にならない」とのご報告。
仰臥位や伏臥位の「観察」でも、ほとんど反応点に痛みもなく、また手足も軽やかに動いていた。



一般・調整コースの、日常の一コマ。






改めて、よろしくお願いいたします!

2015-12-05 | 2015年
このブログになってから、今日で丸々6年の月日が流れました(最下部までスクロールしてください)、

そして、こちらのブログはそれ以前。
2008年の11月から、開始してるんですね
改めて読み返してみると、さまざまな意味での変遷を確認することができます。
この頃は、ちょっとした文章でも2時間くらいかけ、必死になって書いていました…懐かしいような、思い出したくないような…

ともあれ、
これだけの月日、ブツ切りではあっても継続してこれたのは、ひとえに読んでいただいている方々がいるからですね
ボクはそもそも、日記みたいなモノは1週間も続かないタイプでしたので、ホントにそう思います。。
ブログ上で恐縮ですが、本当にありがとうございます



さて、
昔のブログを久しぶりに開いてみて、

「そういえば、このブログにはあまり症例や、どんな人が来ているかなんて、書いてないな~

と、改めて思いました。

まあ、そもそもは意図的にそうしたワケで
ある頃から、いろいろとあって、いわゆる症例や来訪者の方々のことなど書くことを止めました。

ボクの行っている施術の内容や、詳細に触れるのも、止めた。
こちらの方は、日々、というか一人一人ごとに深化(“進化”なんて、いわないよ)が激しく、とても言葉にできないな、という実感がずっと続いていたからなのだけれど…
それも、ここ最近である一定の段階まできたなと、実感するに至りました



これらも、そろそろ解禁でいいのかな、と。
ずっと引っ込んでいたので、ネットの中ではすでに浦島太郎状態かもしれないけれど…まあ、すぐに若返るし


カンタンに前フリだけしておくと…
ボクのところでは、一般的な整体のイメージ、腰、肩、首、背中、膝、骨盤…といったパーツは当然のこと、胃、腸、腎臓、肝臓、肺…といった内臓の調整もさせていただいています。
また、頭蓋の調整も、オステオパシーやカイロプラクティック、またその他の頭蓋調整とは一線を画す方法で行っています。
整体といえば、関節や筋肉、という時代はとうに終わっています。
現代的な、医学的にも原因不明のような症状であっても対処できなければ、これから先は淘汰されていくばかりです。
そういう時代になることを十数年前から予見し、準備してきました。

そして、大きな特徴のひとつとして、心理、思考、感情の調整を、身体と同時に行います。
世界中探してもどこにもない、ここでしか体験できない方法です。
相当根深いトラウマやPTSDのようなものでも、明確に変化を体験できます…というか、そうだからこそ、ハッキリと変化を体験できます。


では、そういうことで。
時々、いろいろ書いていきます。

ただ、事実だけを淡々と…

このブログ、これからもよろしくお願いいたします





2016年『指南塾』 塾生募集のお知らせ

2015-11-27 | 2015年
こちらのウェブサイトにも挙げましたように、2016年4月からの「一般コース」、参加者募集いたします。


2011年、開始当初の「指南塾」は、このような内容で募集いたしました。
この時が第1期であり、この期の受講生は4年を経て一旦卒塾、しかし現在においても1人も欠けることなく、2ヶ月に1度研鑽を積みに来ていただいています(もちろん、自主的に)。

そして、これが2期目の募集の時の記事になります。
この時には、4月の時点で3名、6月から一人加わり、結果的に4名となりました。
現在は2名が除籍となったため、2名が継続して来ていただいています。

そして、3期目。
2期目でのさまざまな反省を経て、募集の記事はやや(もしかしたら、かなり)カタめ(こちら)。
この時には、5名ほど集まっていただきました。

3期目はそれまでと違い、1年目だけは「整体」「気功」「和合」という3クラス構成をとりました。
これは、意思確認や向き不向き、さらにはある程度、本人の抱えるさまざまな悩みなどにも対応しよう、そのうえで2年目に進む方は進んでいただき、そうでない方はこうしておけば止めやすい(ボソッ)だろうという意図からでした。
結果的に、現在3名の方が継続して研鑽しています。





さて、「4期目」となる今回。
今回の参加者募集では、これまでと違い「セラピスト、ヒーラー、整体などに携わる、あるいは携わりたい方」ということではなく、カルチャースクールに通うようなつもりで、気軽に来ていただくことを意図しています。

そのため、「一般コース」「錬成コース」の二本立ての構成としました。
ただし、参加者の募集は、「一般コース」だけに限定しています。

というのも、「錬成コース」は、これまで研鑽を積んでこられた、1・2・3期生の方々に参加を限定した内容となるからです。
つまり、そういう方々だからこそお伝えできる、秘匿性の高い内容となります。

だからといって、「一般コース」はどこにでもあるような内容かというと、それは全く違います。
こちらは、私がこれまで学んできたことや研究してきたことを、全12回の中に盛り込めるだけ盛り込みます。

要するに、均整、整体、武術、気、ヒーリング、心理、神道、仏教、密教、瞑想etc…といったそれぞれの体系の、いわばエッセンスだけをてんこ盛りにしたような、そういう内容になるということ。



たとえば、「姿勢」というテーマひとつにしても、一般的にいう背筋が伸びて顎を引いた、いわゆる「良い姿勢」。
コレって、本当に「良い姿勢」だと、あなたは思われますか?
「ええっ、だって背筋がスッとしている美しいでしょ…」と思われるかもしれませんが、もしかしたら、それ自体が「思い込み」かもしれませんよ…と云われたら、どうでしょう?
それが「良い姿勢」だと、幼い頃から云われてきたからそう思っているだけかもしれません。
生理的な面や骨格構造的な面などから見ても、いわゆる「良い姿勢」は果たして本当に「良い」のか、さて…。

たとえば、「感情」というテーマだとしても、それだけで一年間トータルにやってもよいほど、実に深い。
身体的な不調のその大元には、多くの場合何らかの「感情」の軋轢が関わっています。
それは、ハッキリとした痛みで表現される場合もあれば、“なんとなく重い…”というカタチでの表現など、多岐にわたります。
こういうことも、さまざまな実験、実践を通して、体験的に掴んでいただければと思っています。

たとえば、「運」みたいなことも、テーマにできますね。
「運」のいい悪い、というのはいわば主観で、実際はいいも悪いもないのだけれど、それはそれとして、「では、運とは?」みたいなところから考察するものまた一興。
いま生きているあなたの「運」なのだから、前世やどうにもならない出生日を基準としたところで、仕方がない。
もっと身近な、誰にでも体感し得るレベルでの「運」の流れを、ここでは扱います。


…このように、1年間・全12回それぞれの具体的なテーマは決まっていませんが、多様な切り口が可能です。
単なる知識の羅列に留まるつもりもなく、あくまでも“体験”と“実践”を旨とした内容となります。



また、この「一般コース」は、これまでの『指南塾』でも触れたことのない内容ばかりですので、1・2・3期生の方も参加可能といたします。
「錬成コース」とはまた違った、目からウロコの落ちるような新鮮な感動があるかもしれません…もしかしたら、ね


お申し込み・お問い合わせはこちらからお願いいたします







お知らせ

2015-11-04 | 2015年
いつもありがとうございます。

諸事情により、

11月6日~19日

の間、施術、メールなどすべての活動をお休みいたします。
何とぞご了承ください。

よろしくお願いいたします。



田村 竜治     拝


お知らせ

2015-09-21 | 2015年
だいぶ時間がかかりましたが…

新しいWebサイトが、ようやく見せれる段階くらいには仕上がりました


『TAMULAB.』(タムラボ)


上記のように、今後は名称を「タムラボ」とします。
「ラボ」、ですね。

今回は、特にスマホで閲覧、というシチュエーションへの対応を考えて作成いたしました。
でも、オススメはやっぱりPCですけどね…背景画像など、面白いですよ。



では、とりあえず、お知らせまで。
いつもありがとうございます。。





暑い時期の過ごし方

2015-08-04 | 2015年
犬や猫など、動物を観察していると、暑い時期には努めて日陰にいようとし、また、お腹を冷たい地面に当てるなどしています。
そうやって、自分にとって快適な〝涼〟をとり、本能的に自らの快適さを損なわないよう行動しているようですね。

日本の夏は、多くの地域で高温にして多湿の傾向があります。
そこへもってきて、いわゆる猛暑日(真夏日)は、1950年代と現代を比較していくと、年を追うごとに増加。
たとえば、こちらのグラフ
都市化の影響、ヒートアイランド現象など様々いわれますが、生活環境が変化すればそれに応じ何かが変わるのもまた必然でしょう。

まだ世の中がノンビリしていたころは、暑い夏には日陰でスイカでも食べ、その季節に寄り添うようにしておけばよかったかもしれない。
けれど、一年中、同じリズムで暮らすことを強いられる現代的ライフスタイルの最中に生きていては、なかなかそれもムズカシい。

さて、そろそろ「夏バテ」という言葉が当てはまってくる時期。
整体的にいえば、呼吸器機能の停滞、腎臓の疲れのために循環機能に低調が起きる時期、と概ね考えます。
ただ、上のリンクのグラフにも反映されているように、かつての暑さと現代の暑さは、その質が違います。
また、そこに暮らす私たちの体も、まったく同じではありません。

このところ、「今年は暑すぎて…」という言葉を、来訪いただく方々ほとんどが口にされます。
そこで、これからの「暑い時期の過ごし方」、です。

まず、お風呂は上手く活用しましょう。
暑いからといってシャワーだけでは、やはり疲れは抜けません。
たとえばクーラー環境のなかで1日過ごすことの多い事務職などの方は、なおさら1日の終わりにサッと少し熱めのお風呂に入ることで、体内に留まる冷気を放出することができます。
また、熱めのお風呂は、交感神経を活性化し、さっぱりと、心身を「シャンッ」とすることに役立ちます。
肉体的に疲労した、気分的にくたびれた…そういう方には、なるべくぬるめの湯に浸かり、頭をポーッとすることをオススメします。
ただ、よく汗をかいたあとは、塩分と水分を補給しておきましょう。
最近では経口補水液なども出ていますが、これらでもいいし、昔からの知恵でスイカなどに塩をかけて食べてもいいかもしれませんね。

お風呂については、活用のアイデアはいろいろあります。
また折にふれ、ご紹介できればと思います。

そして、汗。
体温調整機能としての汗は、体内の老廃物排出を促進します。
特にこの時期は、汗は積極的に出すことが整体ではいわれていますが、ただ問題とされるのは「汗の内攻」という現象。
「汗の内攻」とは、出るべき汗が急に冷えたことで引っ込んでしまい、それにより皮膚・筋肉が縮み汗腺が開かなくなり、汗が出にくく泌尿器や呼吸器の負担が増すこと。
言い方を変えれば、汗から排泄された毒素を再吸収してしまうということです。

たとえば、うだるような暑さのなかからいきなり駅前のカフェに入る。
そうなると、出た汗はクーラーの冷気で冷えながら皮膚から再吸収されてしまい、「汗の内攻」となってしまう…ということ。

これについては、なるべく首近辺の汗を中心にこまめに拭くことでしょう。
外からの冷気を吸収しやすいのは、足、そして首です。
クーラー環境に長くいるような場合は、サンダルでも靴下は必須ですね。

また、冷たいものはよくないから、といいます。
その気持ちもわかりますし、それが本当に体の声ならばよいのですが、そうではなく冷えることへの「怖れ」だけで、冷たいものを避けるのは考えもの。
温かいものばかり摂取していても、それがたとえ常温であったとしても、多飲すれば内臓は疲労します。
汗が出れば当然水分を欲しますが、温かいものや常温ばかりで、結果的にそれで内臓の機能低下が起きてしまっては…さて、どうなんでしょう。

昔の常識は、現代ではそのままでは通用しません。
もはや、のどかな夏、ではありません。
しかし、ライフスタイルは多様化し、そのぶんアイデアに満ちたモノは溢れています。
冒頭の動物の例でもあるように、人間も、本能的に避暑するために日陰を求め、涼しい場所を求めるものです。
デパート、スーパー、コンビニ、ショッピングモール…そうしたモノや場所も上手に活用しながら、クーラーも、冷たい飲み物もアタマから拒絶することなく、うまく活用する…もちろん、適度に(笑)。

夏バテ&夏の冷え…
という括りだけでなく、どういう場所のどういう季節、どういう状況においても、アイデアや創意工夫は大切。
というよりは、「本来そこでどうあることが自然なのか」は、考えるより先に示されているのだから、そのままいけばよいだけ…なんだけどね。。






2015.6.22 『夏越・清祓ノ儀』のお知らせ&2015.5.26~29 『宗像・長門(山口)見参』

2015-05-21 | 2015年
2010年末より始めた『清祓ワーク」の発展形『清祓ノ儀』
神社における「夏越の祓」にあたります。

本来「夏越の祓」は、旧暦6月30日の行事とされます。
なぜならば、その名称「夏越=夏を越える」意味をそこに持つからです。
新暦6月30日では、まだ梅雨の気配濃厚な時期。
本来的には、「まだ早い」のかも、しれません。

しかし、現代では主だった神社でも新暦に実施されているところが多いようですね。
これも、「そこで6月=1年の半分が終わる」という現代的な集合無意識の現れなのかどうなのか…。

「夏越の祓」といえば、「茅の輪くぐり」。
「茅」という文字には、「悪鬼悪霊を祓う」という意味合いがあり、沖縄でも「茅萱(ちがや)の先を結んだ物」=「御萱(みげん)」でお祓いをする習慣があるそうです。
古代中国にもこれに類した神事もあるようで、やはり「チ」、血、茅を同根と捉え、輪をくぐって邪気や邪霊を祓う習慣がそこに芽生えるのでしょう。



『清祓ノ儀』は、例年「夏至」の前後に行っています。
北緯23度、太陽が赤道の真上を照らす、この時期。
暦の上では文字どおり「夏の至り(頂点)」であり、季節が転じていくその境目、陰陽転換を意味します。

神道は「祓」に始まり「祓」に終わる、とされます。
行為としては大幣にて祓い、祝詞で清めるということになりますが、そこに秘められた叡智はいかばかりか…。

よろしければ、6月22日
こちらより、お申し込みください




また、『神社おそうじ隊 見参!』としては、今月、5月26日から29日で「宗像・長門(山口)」へと、見参させていただきます。
3月の「岡山見参」にて、ひとつの「答え」に至ったあとの、「宗像・長門」見参。
このところ、山陽方面が多かった「おそうじ隊」も、ここで一区切り。
新たな展開への布石ともなる、今回。
これまでとはまた一味違った「おそうじ」になることでしょう



お知らせ

2015-04-23 | 2015年
別ブログにおいて、

『TAMURATIC指南塾のブログ』

を開始いたしました。

これまで、情報発信ツールとしての役割を、このブログが一手に引き受けてくれていました
そろそろ、というか、いい加減にカテゴリー別にいくつかのブログに振り分け、それぞれを更新していくようにしようと、(ようやく)思うようになりました

それによって、このブログはこれからは【プラネタリーワーク】→「神社おそうじ隊 見参!」「清祓ノ儀」「清祓ワーク」の総称。
今回のブログは【TAMURATIC指南塾】
これから、あと一つか二つ、増える予定です。

よろしければ。

『TAMURATIC指南塾のブログ』