『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

指南塾・身体均整法基礎講座 Vol.5(8月21日)

2011-08-30 | 2011年
今月からは、いわゆる「理論」面はほどほどに、「実践」面の時間を多くとり、
いよいよ「実際に触れ」「実際に動かし」「実際に施す」ことに、慣れていくことに。


そうすると、ほとんどの人は気づくことになります。

「感覚」ということに曖昧さに。
「外側から視ている」ことと「実際に行う」ことの差異に。
「自分」がいかに思うようにコントロールできないものかということに。




そもそもこの講座は、「自分」という存在がいかに「できる」かを確認する…という講座ではなく、
そういう「自分」という型枠を、「他者」という存在に実際に触れていくことで、その人なりに
溶解し、少しその広さや大きさ、中身に変化を起こす…という方向性も、あります。

「方向性もある」、というのは、特にこうしたことを意識しているわけではなく、ただ真面目に
勉強しよう,という意欲をもっているのなら、必然的にそうならざるを得ない、からです。




関節の動き
筋肉の動き

これらは、「骨格」という規定に沿い、そこに連動して生じる「動き」です。

肩の関節でも、股関節でも、ほかのどのような関節でも、骨と骨とを結びつける靭帯や腱があり、
ひとつの「関節」という単位になります。
「筋肉」は、この「関節」という単位を無視できないようになっており、ゆえに、「関節」の働き
の状態を調べることは、必然的にその「関節」に関わる「筋肉」の状態も調べることになります。

その「関節」をどう曲げるのか?
どのようにその「関節」に関連した「筋肉」は付着しているのか?
「筋肉」を動かす時に、初めに違和感があるのか、途中や終点で違和感があるのか?

…などなど、「実践」することで得る情報は、多岐に渡ります。


こうした地味な訓練をそれなりにしていくこと。
それが、その人にとっての「地力」となっていくのですね。

でも、ただやればいい…というわけではありません。
おざなりにやるのでしたら、それはほとんど意味を成しませんので…。




ともあれ、

そろそろ、少しずつ本格的な「中身」に入っていくことになります。

硬化した「筋肉」の具体的な緩和テクニック
運動制限のある「関節」へのアプローチ
人体を取り巻く「経絡」を使用した種々のテクニック
各「内臓」の賦活テクニック

…などなど、忙しくなります。

だからといって「テクニック」ばかりに目を向けると、結局何もつかむことなく一年を
終えることになるでしょう。

その「テクニック」を通して何が観えるのか?

そういう視点も、心のどこかに持っておいた方が、愉しいかもしれません。





ひとりでおそうじ隊 見参!~仙台・鹽竈~

2011-08-27 | 神社おそうじ隊 見参! 2011年



ようやく、その日が、きた。。。


「八月」
と、心では決めていたのだけれど、果たしてその機会は訪れるのか…?

土日祭日という、決まりきった休日ではなく、平日。
ぽっかりと空洞のように、予定がまるごと空く日というのは、さすがにそうはない。
(まあ、そうあっても困りものだけれど…

そういう日を、「その日」とだけ、決めておいた。
まずないだろう、と内心では思っていたのだが…。



その日は、きた。
まるで、狙ってそうしたかのように。。。




いま、この時期に「仙台」「鹽竈」というと、

復興支援
ボランティア

など、そうした活動をしにいくのだろうと、思われるかもしれないけれど、そういうことではない。

東北鎮護・陸奥国一之宮である『鹽竈神社』
こちらへの「参拝」が、目的である。





東京駅を出発し、二時間弱。
途中、窓から見える風景に感慨を覚えながら、杜の都・仙台に到着した。




「鹽竈神社」には、ここから電車では二つのルートがある。

東北本線・塩釜駅からタクシーで行くか
仙石線・本塩釜駅から徒歩で行くか

私はいつもそうなのだけれど、ほとんど予備知識を持たずに行くためこういう場合に少々悩む。。
路線図からすると、東北本線の方が時間的にすぐに行けそうではある。
けれど、それではなんとなく心に納得がいかず、多少時間はかかってもここは石巻と仙台を
結んでいる仙石線で行こうと、決めた。

この時はまったくそういう方向に思考は働かなかったのだけれど、仙石線はいま現在、途中駅より運行を
見合わせている…。



そう決めたからには…まずは腹ごしらえと「牛たん炭焼 利休 西口本店」へ向かった。
「その地域を満喫する」というのが、「おそうじ隊 見参!」のコンセプト。
それは、「ひとり」であっても変わりなく…。





そして、「本塩釜」に到着。
海風が、どこということもなくホームに吹きつける。

改札を出て歩き出す…
…と、ほどなく気づいた…

参拝に向かう人が、誰もいないことに。。。
そして、どこはかとなく、道路に残る「海」の香りに。。。

ここ塩釜も、津波による被害は凄まじいものだったのだ。
他の地域よりも規模が大きくないからなのか、メジャーな報道はほとんどされていないようだが…。




参道を行く途中、行き交う車と、交通整理の方のほかはほとんど誰にも会わず、
石の大鳥居に、たどり着く。



手前の大石柱に刻まれる「東北鎮護」の文字。
そして、さしもの大津波も侵すことはできないであろう、二百二段の石段の奥に佇む社殿。

その石段を上りきって、ようやく正面に社殿を拝した。


…ここでも、人はまばら。
というより、赤ん坊を抱いた女性とそのご両親らしき方々しか、見受けられない。。。
平日の昼間とはいえ、陸奥国一之宮でもあり、全国的にも知られる『鹽竈神社』の、これが現実なのか。。。



ご祭神として、武甕槌神(タケミカヅチノカミ)と経津主神(フツヌシノカミ)を、門に入って正面の社殿に祀る。


その右手に、主祭神である鹽土老翁神(シオツチオジノカミ)を別宮で祀っている。


ご神木は、大いに活力をもって迎えてくれた。



「人がいないのであるならば、そのぶん深く濃くいのらせていただこう」

…心静かに、深く濃く、「いのり」を奉じさせていただいた。


それから向かった先は『志波彦神社』

御祭神は、志波彦大神。
この神社は鹽竈神社境内に存するのですが、それは、武甕槌神や経津主神が東北平定した際に協力された
からだと、されている。

山を降り、ここ「塩竃」という地名の由来となったといわれる「神竃」が安置されている『御竃神社』へ。
何でもこちらでは、「藻塩焼神事」という特殊神事が行われるそうで、鹽竈神社末社の中でも特別らしい。



現在工事中で、社殿は鉄ワクで囲まれていた。。。
また、社務所に頼めば神竃も拝観できるそうだが、今回はそこまではせず。

歩いて「本塩釜」駅へと向かう。
ようやく街は、表向き整備が出来つつある、という様子。。。



…まずは、当面の目的は果たした。

さて、

…ということで、次はやはり…東北の「酒」を、味わおう。




立ち寄ったのは「源氏」
仙台市街の文化横丁にある、昭和二十五年開業の、知る人ぞ知るお店。
店が開いてすぐに入ったため、最初は静かであったが、すぐに地元の私より年配の方々で一杯に。
ちなみに、すべて男性。

時折、聞かずとも耳に入ってくるたくさんの声。
その会話の内容はまったくわからないけれど、みな、活気と鋭気に満ちていた。

本当の街の現実は、街頭インタビューなどではなく、やはりこうした空間に反映されるものだな…
と、ひとりニヤリと、そのなかで熱燗を嗜んでいた。。。



ここは、開店から何も変わっていないらしい。

どこにも替えのない、独特の「変わらない」空間。
その微妙な調和を、人は無意識に求めるもので、あるのだろう…。


仙台の居酒屋文化の一端を堪能させていただき、そのまま東京への帰路に着いた。




「ひとりでおそうじ隊 見参!」
今回参拝させていただいたのは、東北鎮護『鹽竈神社』。

新聞や雑誌、インターネット、そして多くの方々がもっとも目にするのは、おそらくはテレビから流れてくる
映像であろうか?
(私はテレビ所有していないもので…)
確かに、「情報」はそこから得られるし、そうしたメディアも深く探れば、かなり深層のリアルな「情報」に
触れることはできるだろう。

ただやはり、そこに身を置くことでしか体感できない「匂い」や「手触り」というものが、ある。
百聞は一見に如かずというけれど、それまで漫然としていた諸々が、体感によって一瞬で結合したりするもの。

遠いトコロにいて、高いトコロからモノを言うのを聞くのも、気持ちの良いものでなく…
「体感・体験」を旨としている私としては、やはり既成のものではない、「ナマ」のリアルを知りたかった。
それにはやはり、特別な催しの時や休日祭日ではなく、平日の何もない時がよいだろう。



今回もまた、さまざまな事を確認し、さまざまに「おそうじ」が為されたよう。
この大いなる縁起に感謝をしつつ、次なる機会を、心待ちにする私が、います…。



2011.8.19 「神社おそうじ隊 見参! 横浜・鶴見編」報告 その2

2011-08-22 | 神社おそうじ隊 見参! 2011年
雨脚はどんどん強くなる…
さて、どうするか…

…と、悩むこともほとんどなく
「それならば、お昼も近いし、向かう処はあそこだな・・」
…と、向かった先は、これも「横浜といえば」「鶴見といえば…」という処


『神社おそうじ隊 見参!』では、「その地域を満喫する」というコンセプトを大切にしています。
そういう意味でいえば、このような天候になり、「ソコ」に向かうのはもはや必然だった、と
今更ながら思う次第…



到着したその場処は

「キリン横浜ビアビレッジ」

こちらのパブブルワリーでもともとランチを頂く予定でもあったのですが、どしゃ降りが収まる
ような気配もなく、それならばこちらの工場を見学させていただこうということに




…ん、もしかしたら不謹慎
いやいや、全然そんなことないでしょ
こういう流れを「不謹慎」ともし思う方がいらしたら、だいぶココロにポーズが固まっているのかと





工場見学は、ワクワクでしたよ~
ビールの製造工程(原料、仕込み、発酵・貯蔵、ろ過、パッケージング)をガイド付きで映像や展示物、実際の機械
の稼働の様子を目にしながら知ることができました。

個人的には、長年ナゾだった缶にフタがどう接合するのかということが判明したことは、ビールに
関わらず収穫

見学の最後には、もちろん出来たてのビールを試飲(3杯)。
こちらの主力製品の出来たてを、生でグイッといただけました




ちなみに、運転のある副長はノンアルコールビールの出来立たてで、やや不服そうでしたが
私とTさんは、そういう副長に感謝しつつ、堪能させていただきました。
副長、ありがとうございます


見学した後は、パブブルワリーに移りランチ。






ここでも、私は「ここでしか飲めない」というビールをまたも堪能
いや、美味しかったです



…と、ここでこの日の「おそうじ隊」は終了。
カミサマの粋なハカライにより、神社参拝はほどほどでありながらも、それぞれのココロの「おそうじ」は、
深く濃く、為された模様


形式以前にある、「いのり」。
「いのり」は、突き詰めれば個々それぞれのココロに、ある。

今回もまた、ある意味での『おそうじ隊 見参!』の真価に出会えたかなと、思った次第。
それもまた、御参加いただいたTさん、そして自らはビールを飲まずに任務全うしていただいた副長のおかげです。


次回は10月
行き先はまだ未定ですが(神奈川県内)、ご興味あればお声がけください。


そして「番外編」として、9月13日・14日には出雲に見参!いたします。

こちらのお申し込みや行程などのお問い合わせは

こちらにお願いいたします。








2011.8.19 「神社おそうじ隊 見参! 横浜・鶴見編」報告 その1

2011-08-21 | 神社おそうじ隊 見参! 2011年
今年(2011年)より始まった、『神社おそうじ隊 見参!』という活動。

この活動は、原則的には二ヶ月に一回。
現在は、私の本拠地である神奈川県内の神社に絞り、見参させていただいている。

また番外編として、年に一、二度全国各地の神社を巡ります。
しばらくは、日本の歴史や神話と縁濃い地域となる予定です。
(ちなみに、今年九月には出雲に見参!させていただきます)


二月の「津久井郡津久井町」
四月の「番外編・伊勢」
六月の「横須賀」
ときて、今回の「横浜・鶴見」



さて、どのような展開と相成りましたでしょう、か。。。


御参加いただいたのは、Tさん。
現在は一児の母となられましたTさんは、実は母となられる以前よりの顔なじみ。
もちろん、息子さんも、私と顔なじみ(…まではいかないかな…


毎回、起点となる神社を私が「気」で調べ、そこからその地域の縁ある神社を巡ること
になっています。
…といっても、あらかじめその地域の神社を詳しく調べることは起点の神社以外はせず、
まずそこに身と心を置いたその瞬間から、「さて、どちらにお喚ばれしているのかな?」
というようなカタチで、始まります。


今回の起点は…朝陽山八幡宮




「なぜ、ここに」という理由を問われれば、それは「わかりません」
でも、こちらなのですね。。



創建年代は不詳とのことですが、こちらの地元では「北町の八幡様」と親しまれているとのこと。
応神天皇を奉祀されていて、江戸期はこのあたりの漁師さんたちの信仰を集めていたそうです。
この写真の庚申塔には六腎青面金剛神像が彫られており、享保二年建立。

しかし、こちらのお宮の特異といえば特異な処は、、



社殿に登れない、、という処。。。
しっかり錠がかかっています。
どうやら、一般の参拝は不可、ということらしい。

かつては、この上から生麦浦の眺望を愛でていた人々がいたことだろう。。
そして、あつく信仰されていたことだろう。。

万感の想いをこめ、錠の前にてしっかり参拝させていただきました。



さて、そのあと、、
やはり、鶴見といえば、こちらは外せない、という神社があります。

横浜最古の社とされる(1400年前)、鶴見神社









かつては五千坪の境内を有し、「杉山大明神」と称されていたという。

御祭神は二者相殿にて

杉山大明神

五十猛命(いたけるのみこと)別称 こだねの神
御神徳として、植林・生長・子供の守護

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天王宮

素盞鳴尊(すさのうのみこと)
御神徳として、安全守護・厄除・病気退散

境内末社として

稲荷社(いなりしゃ) (3社)五穀豊穣の神様
富士浅間社(ふじせんげんしゃ)富士山の神様
大鳥社(おおとりしゃ)商売繁盛 開運の神様
関神社(せきじんじゃ)咳、風邪の神社
秋葉社(あきはしゃ)火防の神様

また、こちらでは「田祭り」という、古くから(鎌倉時代)この鶴見の地に伝わる、
貴重な文化遺産ともいえる民俗行事を再興されている。
駅の喧噪の中に佇む神社ながら、境内は清らかに整備され、ご奉職されている宮司さんや
氏子さん方のカミサマへの想いがそこかしこに感じられました。。。




…と、ここでポツポツ振ってきた雨。。。
数分でどしゃ降りに


急いで次の目的地、横浜熊野神社へと向かうも、、、雨脚はますます増すばかり…。

ほどなく目的地に到着するも…どしゃ降りはさらに拍車がかかり…。



それで…まあ。
ここからが『神社おそうじ隊 見参!』の、「らしさ」が現れるところ。

さて、どういう展開になりますか…。