『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

2021年

2021-01-09 | 2021年
2021年。

人間、というよりも「怖れ」という機能を所有するすべての生命において「怖れ」に巻き込まれるということは、思考する能力が著しく低下することを意味します。

猫が路上で交通事故に遭うのも、安全を確認して路上に出たはずが予期せぬ物体が自分に近づいてくる、そうした「怖れ」によって心身が萎縮(フリーズ)し、動けなくなるから轢かれてしまのです。

いきなり「危険だから家から出るな」と、さも喫緊の状態であるかのごとく喧伝されれば、普段からそうした「怖れ」に対応するトレーニングをしているワケでもない人々は、路上に飛び出た猫と変わらない反応をするのみでしょう。
ほぼ8割から9割の人が、緊急時には冷静さを失いショック状態になる、あるいは泣いたり叫んだりするといわれています。

何か起きても自分は大丈夫…
平常(特に危険なことのない日常)時、ほとんどの人は何の根拠もなくこう考えています。
しかし、その9割は、不意の災害、不測の事態に巻き込まれた時に混乱し、パニックに陥ります。

では、
こうしたパニックに陥らないためにどうすればいいのか?
緊急時、周囲の動向に惑わされず、対応するためにはどうすればいいのか?

少なくとも、何のトレーニングも、普段からの意識付けもなくいきなり対応しろといわれても…まあ無理です。
その瞬間にパッと意識を「平常モード」から「緊急モード」に移行するには、やはりそれ相応のトレーニングはいります。

ただ単に規制を厳しくして家に籠もっていろ…などというのが「緊急事態」におけるメッセージ…。
形式上でなく本当に「緊急事態」だというのなら、まず精神的な緊張を緩和し、臨機応変な対応ができるよう、そして安心感が心に広がるよう思慮することが必要になってくるでしょう。



『コア・セッション』。
心のセッションとして位置付け、実際に多くの方々の問題や悩みに対応してきていますが、実際の『コア・セッション』の真価は、この範囲に留まりません。

バイアス(bias)というのは、心理学的には「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されています。
こうしたバイアス(bias)が消えていくと、人はどうなるでしょう?

わかりやすいところでは、思い悩むことが少なくなります。
偏見や思い込みが無くなるだけでなく、そもそもそれらを持てなくなるので、余計な思考がグッと減っていきます。

さて、そうなると、その先は…


2021年。
今年からは、ようやく「その先」の『コア・セッション』へと進めていけそうです。

コア・セッションが進んでいくと、ある「兆し」が現れます。
その「兆し」は、最初は戸惑うことが多いと思います。
しかしその現象に納得がいく頃には、人生はあらゆる意味で加速していることに気づくことになります。




本年もよろしくお願いいたします。