『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

TKA通信

2010-07-22 | 2009-2010年
以前のブログでもお伝えしたことがあるのですが、

『TKA通信』

というものがあります。

「東京均整会」という、私が身体均整法を学ばせていただいた学院の
卒業生を中心に構成されている会で、「定例会」というスタイルの勉強会が、
毎年数回、開催されています。

私の場合、年に一度の割合でその会の講師をさせていただいています。
今年は、4月でした



そこで要求されるのは、やはり「即実践で使える技術」


今回は、すでに学院で履修済みではあるけれどなかなか応用しきれない技術ともいわれる、

「募穴応用」

という、中国医学でいう「経絡」を、身体均整法的に応用した技法のひとつを多角的に
使えるように構成して、お伝えさせていただきました


今回のこの通信。
字も大きく、図版も多く使われ以前よりも更に洗練された印象。
これなら、誰が見てもよくわかるな、という感じです。

作成される手間などふくめ…
本当に、ありがとうございます




2010.7.15 Tコラボ茶会 『スパイン・リーディング』報告

2010-07-20 | 2009-2010年
首(頸椎)7個
胸(胸椎)12個
腰(腰椎)5個
その下に
仙骨(仙椎は5個)
尾骨(尾椎は3~5個)

椎骨と呼ばれる骨が、あたかも数珠のようにひとつながりになり、
背中の中央に縦に並んでいるのが「背骨」


「背骨」の数は、一般的には概ねみな同じ。
(まれに、多かったり少なかったりはあります)

しかし、その形状、大きさは人それぞれです。
がっしり、繊細などの質感も、人それぞれです。


これらは、その方の体型、姿勢という外観と密接に関係し、
同時に、感受性や性格といった内的世界とも、密接に関係します。





7月・8月の連続講座『スパイン・リーディング』

この講座では、この「背骨」を実際に指で触れ、上に示した大きさや形状などを
その指先で感じていくことから、始まります。

日常、ほとんど触れることもないであろう「背骨」。
その「背骨」を、丁寧に触れてみる。

指で触れたその瞬間には、日常とはまったく違う「言葉によらない」コミュニケーション
が開始されます。



「背骨」の主張は、実に多様多彩。

それはいわゆる「ゆがみ」である場合もあれば、どこかの内臓のお疲れサインであったり、
感情の鬱積を表現していたり・・・。


もちろん、最初からこのようなところまではわかるはずもありません。
ですが、今回参加していただいた皆様すべての方においては、

「何となく違和感がある

という実感を得るまでに、さして時間はかかりませんでした




「背骨」は、ひとつひひとつ、それぞれ生きています。

一見しただけでは、硬く無表情に思われるそれらひとつひとつ。
触れていくごとに、その表情は時に優しく、時に激しく変化します。

「身体を構成する物質」としてではなく、その生命の躍動を指先で感覚する。
そういう地点から、まずはスタートです



8月は、少しアクティブに「背骨」にアクションをしかけながら、その動きを体感します。
そして、参加者の方皆様に、具体的で実践的な「ヒーリング」を、お伝えさせていただきます



参加要項などの詳細はこちらの、『サロン・ド・クロノ』ブログまで。
いつも、ありがとうございます





頸椎七番と胸椎一番のはなし

2010-07-09 | 2009-2010年
頸椎七番と胸椎一番…
こう言われても、あまりピンとこない方がほとんどかもしれませんね

背骨の、首の部分の一番下が頸椎七番。
そのすぐ下、胸椎部の一番上が胸椎一番。
ここにちょうど良い項目がありました



先日、中学2年の男性が授業で「前転倒立」を行い、その際に頭頂部から
真っ逆さまに落ち、その後調子が思わしくないということで親御さんとともに
来訪されました。

その際に、真っ先に思い起こしたのが、この「頸椎七番」と「胸椎一番」でした



たとえば、交通事故などで、その場は何もないけれど数十分してから途端に
体調に変動があるような場合、まず「頸椎七番」がダメージを受けています。

昔の「身体均整法」の文献などをひも解くと、『車禍に遭い紫色になる』のも、末梢から
マヒを起こすようなものもこの「頸椎七番」からであるといいます。

これは、「頸椎七番」が全身の動脈系統に大きな役割をしているためであり、大きなショックを
受けることにより、動脈系全体の調子がおかしくなるから、と説明しています。


また、そのすぐ下の「胸椎一番」は、脳の基底動脈の中枢的役割をしています。
そのため、ここにショックが入ると記憶や言語に何らかの影響を起こすとされます。



頭頂部から打ち込んだ…と聞いたときに、思わず上記の事柄が思い起こされました。
幸い、まだ身体的にも柔らかいからか、またショックも大きなものでなかったからか、
大きな変調も観られませんでした



実際的にいえば、打撲系統のアクシデントで怖いのは、「角度」であり「速度」
そこに、意識の状態という、何とも微妙な要素がからみます。

このあたりについては、またの機会に



何はともあれ、深刻な状態ではなく良かったです




その数日前に、この方の親御さんに、ボクにとっては何とも魅惑的な差し入れを
いただいていました

メロン、レモン、紅茶(だったかな…)の三種のパンです





美味しく美味しくいただきました

ありがとうございました









『スパイン・リーディング』について

2010-07-07 | 2009-2010年
来週の木曜日、7月15日は女性限定にて、

『スパイン・リーディング』

というワークショップを開催いたします。

昨年末に開催し好評だったこともあり、今回は更に密度濃く、そして内容に
幅と深みを増したものとなります

今回は、来月(8月)との2回連続となります。



このワークショップでは、主には二人一組になっていただきます。
そして、お互いの“背骨”を、指先で丁寧に探っていきます。


こうしていくことでまずわかるのは、ひとつひとつの“背骨”の違い。

“背骨”というのは、首は7個、胴体に12個、腰に5個あります。
(その下の骨盤にも「仙骨」がありますが、今回のワークショップでは触れません)

この多くの骨たちが、数珠のようにひとつなぎになって、一人の人間の“背骨”となります。

このそれぞれに、実はそれぞれの「表情」があります。
まず最初に、この「表情」という言葉の意味を実感することから、『スパイン・リーディング』は
始まります。

この実感が得られたら、シメたもの
そこからは、その方の特性に応じて、さまざまにいろいろな発見が始まります。

触れるごとに微妙に変わりゆく「表情」であったり・・・ 
「大きさ」「硬さ」…などの『質』の違いが明確になっていったり・・・

感じること、気づくことに制約などありません。
まずは、“背骨”に触れることで訪れる「発見」を、楽しんでいただければと、思います



“背骨”は、ひとつひとつ実に多くの「表情」を持っています。
その「表情」の意味するところは、実に多様で奥深いものがあります。
そしてそれは一様でなく、人それぞれ、固有の「表情」を現します。


まずは、楽しみながら「体感」して「体験」してみてください



お問い合わせは

info@tamuratic.com


直接お申し込みされる場合は

こちら

へお願いいたします。


ちなみに、前回の様子を詳細にレポートしていただいております。
ご興味あれば

こちらです






梅雨という時期

2010-07-02 | 2009-2010年
身体は、季節と連動しています。



季節ごとに、ネコやイヌの毛の生え変わりがあることをご存知の方は多いでしょう。
また野に咲く草花たちは、季節ごとにその彩りが変わります。

人間もまた、四季折々。
誰にいわれるでもなく自然に、その季節に応じた身体へと変化していくのです。



たとえば、「梅雨」といわれるこの時期。
真夏へ向けて身体は、全体的に開放的になっていきます。

「開放的」というのは、全身の筋肉系統がゆるむということ。
表情を司る筋肉や首、胸などに、特にその傾向は顕著に現れます。
夏特有の「ビーチに行ったりして騒ぎたい」という気分は、
このように身体的な面からも、後押しされるもの

胸が開くため、呼吸はしやすく、気持ちは外向きになっていくのですが、
「梅雨」特有の湿気は増すため皮膚呼吸はしにくくなり、「湿気」に弱い
タイプの方には、やや辛い時期かもしれません。



「湿気」に弱いタイプの方というのは、多くは肝臓が収縮しやすいタイプといえます。


肝臓は、主に体内の毒素を解毒する役目をしています。

暑い時期というのは「汗」をよくかきます。
通常、「汗」は体温調節などの意味合いばかりが強調されますが、実はこの「汗」というのは、
大小の便で排泄しきれない体内の老廃物を排出する役割も持っています。

つまり「汗」をかく時期というのは、実は解毒の時期でもあり、一年のうちでもっとも
体内の浄化が進む時期でもあります。

最終的に老廃物を排出するのは腎臓の役割ですが、それ以前に解毒していく段階があります。
「湿気」に弱いタイプの方は、この段階で肝臓を酷使し多大なエネルギーを消費してしまう
ため疲れやすいのですが、「汗」を出すという働きはこの負担を軽減する意味合いも持ちます。



そういうことで、この時期はよく「汗」を出すこと
そして、その出た「汗」はよく拭くようにすること

特に、ネバネバした汗はそれだけ多くの老廃物を含んでいると考えられます。
放っておくと身体は再吸収してしまうので、積極的に拭くようにされることを
オススメいたします



また、通常は5月上旬といわれますが、初夏から梅雨の時期は、過去の打撲の影響が
身体に何らかの不調を起こす時期ともいわれます。

起きる不調も、その程度もさまざまですが、

「何でこうなったのかよくわからない…」

という不調がこの時期起きていましたら、その影響もあるのかもしれません。

この時期は、その影響を調整するには最適な時期です
この打撲の影響の調整は、他の不調とはまた違うスッキリ感(何かが抜け落ちたような)を味わえます。



ともあれ、季節に先んじて身体的にはすでに夏真っ盛りを迎えています

「梅雨」という時期もやがて過ぎ、本格的な暑さがやってきます。
日射病などは気をつけつつ、夏を満喫されてください