介護されし者

介護を受ける武久ぶくの視線

認知症体験?

2023-03-29 08:10:56 | 武久の視線
私は危篤状態から目を開けしっかりと現実を把握するまで1ヵ月ぐらいかかった
その混濁した期間は目に映ったものが夢に反映されたような混沌とした記憶が残る

数例あげてみれば

見舞いに遠方より姪っ子が来てくれたらしい
記憶にはその姪が巫女の恰好をして榊を持って来てくれた

毎朝、陰部の清拭があったらしい
記憶には小人の看護師さんたちが一斗缶を持って病室を行進して行っていた

窓の外には私を転院させるためのヘリコプターが
いつもホバーリングしていた、と、こんな感じの記憶が数残っている

私はデイで重度認知症の人とユニットにいた

この人たちも私のように
現実と夢とが混濁された混沌とした世界にいるのかな、と私は思った





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