温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

コンクリ-トが生んだ「作りっぱなし」の罪~本当にトンネルは怖くなった~

2012-12-13 21:01:10 | その他
コンクリートは最初はメンテフリーと考えられていたんですね。
それが下に引用したように、いろいろなケースからメンテが必要なことがわかってきたそうだ。日本は米国から30年遅れで危険域になるらしい。
バブルの後遺症とも言うべきものなんですね。
コンクリ-トが生んだ「作りっぱなし」の罪:日経ビジネスオンライン
溝渕:1980年代に米国で落橋事故が頻発したことで、補修を怠ってきたコンクリートが30年~50年前後で事故の原因になることが分かってきました。日本は米国からざっと30年遅れ、高度成長期に大量に使われたコンクリートがそろそろ危険域にはいります。専門家は危険を訴えていたのですが、最悪の形で実証されてしまいました。

コンクリートはメンテナンスフリーだと思われていたからですね。
 これが大きく変わるのは80年代半ばくらいからです。83年にNHKが塩害によるコンクリートの劣化を報じたのをきっかけにメディアが動き出し、84年放映の「コンクリート・クライシス」が大きな衝撃を呼びました。その頃からコンクリートの寿命や、現場の施工によって品質に大きな差が出てくることが明らかになり、ようやく認識が変わり始めるんです。

そういえば、以下のようなことありましたね、このとき、より注意深い検査をするなどの手が打たれていれば今回のような事故は起きなかったのかもしれませんね。
溝渕:さらに1999年、山陽新幹線で、トンネルの天井からコンクリートが落下して、車両を直撃した事故もありましたね。小林一輔・東京大学大学名誉教授(2009年没)が『コンクリートが危ない』(岩波新書)を出した直後でした(

私がいつも言っているように、効率とかコストを重視する価値観は20世紀で終わりにしたいですね。
溝渕:そうです。メンテナンスに配慮しているならば、確認作業がもっと楽になるように、クラウンの左右、もっと低い位置で吊るはずです。そういうトンネルももちろんいくつもあります。おそらくですが、構造的に問題ないと判断して、工期やコストの関係で、もっともボルトの本数が少なくて済む方法を採ったのではないでしょうか。

その一方でこの溝渕利明先生は以下のようなことも言われています。確かに現場はそうでしょうね。メディアは、全く無責任という思いが強くなります。
溝渕:彼らの危機意識はすごく高いと思います。事業の根幹と人命がかかっていますから。メンテナンスも人とコストを掛けているはずです。一部メディアが言うような、事業者の手抜きや意識の甘さに原因を求める姿勢は、問題の真相を探り出す上ではむしろ障害になるんじゃないかと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿