前半はドイツアーヘン、後半は磐田と忙しい今週もやっと週末。でも、暑いですね。
さて、先日、森山高至という建築エコノミストがTVによく出てきて、新国立競技場白紙撤回だそうですね。 - 温故知新~温新知故?
私には、こちらの記事のほうがずっと信頼がおける話しと感じた。
新国立競技場「やっぱりザハ・ハディドが必要です」元ゼネコン社員から見た混乱の原因
下は全く同感。皆思考停止って感じ。
下は、私がすでに書いたように、私の実験設備の予算獲得や見積をとった経験からも、全く同感。3000億かかる見積が出たら、それをどれだけ予算に近づけるかが担当者のスキル。世間でも設備を担当するものの常識でしょう。今回の騒ぎはそういうプロのサイレントマジョリティの声は全然報道されていない。素人の意見のやりとりという感じがする。個人の家のたとえ話をすると、きっと安保法案と同じように例えが悪いと言われるんだろうけど。。。。
発注先がプロでないということでしょうね。ゼネコンなどにいいようにコントロールされているということかな。まあ、民間企業でも発注側がトロいと、よくある話だけど。
ザハは監修なんですね。
下の部分も全く同感、メディアが報道しない。ザハは入れられた要件の中で競った。今回安くなる案を勝手に示しているのは要件を削った中での話。
下にあるようになるのがいいと私も思うが、そうならないだろう日本という国は悲しいけど、好きになれない。
白紙撤回してまで新しい案で作るものが、期待の総ものかどうか、みんなでしっかり見守る必要がありますね。履く撤回になったから良かった、良かった。後は知らないなんていうのは最低。でも、そうないrそうなのが今の日本。そして新しい案の不具合をまたみんなで批判するんだろうというのが目に浮かぶ。
さて、先日、森山高至という建築エコノミストがTVによく出てきて、新国立競技場白紙撤回だそうですね。 - 温故知新~温新知故?
最近森山高至という建築エコノミストなる人物が脚光を浴びている。私はなんだか直感的に胡散臭い感じが私はする。彼の話は胡散臭いなと思っていたらハフィントン・ポストに以下の様な記事が紹介されたいた。
私には、こちらの記事のほうがずっと信頼がおける話しと感じた。
新国立競技場「やっぱりザハ・ハディドが必要です」元ゼネコン社員から見た混乱の原因
2520億円という巨額の建設費をめぐって紛糾し、安倍晋三首相の政治決断により白紙見直しとなった国立競技場問題。見直し後のプランはどうなるのか。
「問題視されたコスト増の原因は、キールアーチを用いたその特殊なデザインにある」そうした政府見解に対し、白紙撤回されたプランをデザインしたイラクの建築家、ザハ・ハディド氏の事務所、ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)は「キールアーチやデザインに問題があったわけではない」と7月29日、全面否定した。
なぜ工費が膨らんだのか。
「あまりにも建築業界の実態とかけ離れた議論が報道されている」――この問題の一連の報道について疑問を投げかけるメールが、記者に届いた。このメールの送り主であり、元ゼネコン社員として実務経験を持つ人物が、匿名を条件にハフポスト日本版の取材に応じた。(取材日:7月30日)
下は全く同感。皆思考停止って感じ。
ザハ・ハディドのデザインのせいだけでコストが増えた、というのはひどい認識だな、ということです。問題はそこじゃありません。
――当初予算の1300億円というのが、要件の大きさに比べて無理筋だろうと。
「1000億くらいかかるだろう。そこに3割かけて1300億でやれればいいんじゃないか」その程度の認識で決まったものだと思います。
下は、私がすでに書いたように、私の実験設備の予算獲得や見積をとった経験からも、全く同感。3000億かかる見積が出たら、それをどれだけ予算に近づけるかが担当者のスキル。世間でも設備を担当するものの常識でしょう。今回の騒ぎはそういうプロのサイレントマジョリティの声は全然報道されていない。素人の意見のやりとりという感じがする。個人の家のたとえ話をすると、きっと安保法案と同じように例えが悪いと言われるんだろうけど。。。。
でも、建築の仕事というのは「これじゃ予算の倍かかります」というところからが腕の見せどころ。要件の削減を提案したり、素材を変更したり、建設会社が持っている特殊な工法を採り入れたり、発注元と相談して予算を増額してもらったり、ありとあらゆる選択肢を検討して「コストと要件」のバランスを詰めていくんです。
家を建てる時もそうでしょう? 「オープンキッチンにしたい」「暖炉がほしい」「ウォークインクローゼットがほしい」「飼っている犬の部屋がほしい」などなど、全部詰め込めばコストはいくらでもかかる。だから何かを諦めましょう、それかもう少しお金を出しますか、という話をしていくんです。
発注先がプロでないということでしょうね。ゼネコンなどにいいようにコントロールされているということかな。まあ、民間企業でも発注側がトロいと、よくある話だけど。
改修案はどうやって3000億円から1625億円に落としたかというと、当初計画の10万坪から、面積を小さくして7万坪にしたことが大きいんです。開閉式屋根や可動式の座席といった、機能面の要件はほとんど削ってないんですよ。
それには理由があって、結局、要件を決める有識者会議自体が、「新国立競技場を使っていただくお客様のご要望を聞く会」みたいなもので、国としてどう造るべきか、という議論がなかったから。スポーツ業界が可動式の座席、エンタメ業界が開閉式屋根を要求し、盛り込みましょう、で終わっています。議事録を読めばわかりますが、唯一削れたのが陸上のサブトラックですよ。
普通は、発注元であるJSCとザハと日建設計らの設計チーム、ゼネコンの三者が、あれはできる、できない、いくらかかる、とバチバチやらなきゃいけなかったのを、JSCが要件を削りたくないから、「これでいきましょう」としたのが原因だと思います。
有識者会議の議事録に「8万人常設席を5.5万人にして、残りは仮設にしてはどうか」と残されています。発言者は黒塗りで誰かはわかりません。でも、あのメンバーで要件を削る主張を言えるのは安藤忠雄さんだけでしょう。安藤さんは2016年の招致活動の時に、限られた予算内で晴海にスタジアムを建てる計画を作っているので、コスト含めて厳しさを知ってるはずなんです。それぞれの業界代表の委員は要件を盛り込むためにいますから、言ったのは安藤さんだろうと思っています。
ザハは監修なんですね。
コンペで選ばれた後、ザハがJSCと結んでいるのは「デザイン監修」の契約なんですね。ここがポイントで、なぜ自分で描いた絵を建てるのに「監修」なのか。それは、実際に建てるための検討を始めたら、要件に従って、設計サイドは発注者と建設会社と何度もやりとりを重ねて、デザインを修正するのが当然だからです。その修正の過程も含めてお手伝いしますよ、責任を持ちますよ、という意味が「監修」に込められているんです。だから、ザハの仕事は最初に絵を描いただけ、という批判は的はずれだと思いますね。
下の部分も全く同感、メディアが報道しない。ザハは入れられた要件の中で競った。今回安くなる案を勝手に示しているのは要件を削った中での話。
キールアーチが他の構造に比べて高いかどうか、同じ要件で誰か検討したんでしょうか。「自分の方が安くできる」と言っている建築家の提案は、ほぼ全て要件が違うので参考にならないんですよね。それなら、ザハと設計チームに要件を削減して作らせればいいだけです。
下にあるようになるのがいいと私も思うが、そうならないだろう日本という国は悲しいけど、好きになれない。
ザハのデザインが好き、嫌いという水準でなく、「ザハは日本が主催したコンペで選ばれた建築家である」という正当な事実は守るべきです。その点も踏まえて、これまでやってきたザハ中心の設計チームが官邸が整理した要件とコストでやるのが望ましいと、個人的には思います。
白紙撤回してまで新しい案で作るものが、期待の総ものかどうか、みんなでしっかり見守る必要がありますね。履く撤回になったから良かった、良かった。後は知らないなんていうのは最低。でも、そうないrそうなのが今の日本。そして新しい案の不具合をまたみんなで批判するんだろうというのが目に浮かぶ。
そもそもこの問題は、JSCがきちんと要件調整をしなかったら予算が膨れ上がって、白紙撤回になってしまっただけの話。設計作業はずっと進んでいたわけです。8万人という観客の入れ替えをどのように捌くのか、また災害が起きた場合にどうやって人を避難させるか、また受け入れるのか、綿密にシミュレーションがされているでしょう。その結果を要件と結びつけながら具体的な設計に落とし込むことが、詳細に設計をするということですね。
ZHAが声明で「このプロジェクトには膨大な時間と労力をかけてきました」と書いているのは、こういった、よりよい建築を作るためにさまざまなことを検討してきたという背景があったから。屋根やアーチばかりに注目が集まっていますが、災害対策、バリアフリー、こういう地味だけど重要で時間と手間がかかる作業を全部なかったことにしてやり直すのは、次に設計に掛けられる時間が限られていることがわかっているのだから、ものすごくもったいないですし、危険だと思います。