温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

エコ住宅は本当にエコ~多機能はダメだよ~

2012-10-12 20:47:56 | コンピュータ、ハイテク
この記事同感だ。先日パソコンやスマートフォンでそのようなことを書いたけど、スマートハウスでもおんなじだ。
多機能いいけど、そのうち使うのはどれだけの機能?。全くナンセンスだと思う。
その極致がスマートハウス構想かもしれない。ビジネス規模など算出して、皆が熱くなっているけど、結果はどうなるだろう?。
そう、この記事でも引用されている私の好きなフラーは最小から最大をというシンプルなコンセプトの元にいろいろな提案やプロダクツを送り出していた。まあ、ちょっと早すぎて、ビジネスとしては成功しなかったけど、ビジネスマンとして成功したビルゲイツよりはもっと評価されるべき人だろう。ジョブズは微妙なところにいるのかもしれない。
エコ住宅は本当にエコなのか?:日経ビジネスオンライン
「宇宙船地球号操縦マニュアル」(1963年)で、「ブルントラント報告」(1987年)に先立つこと四半世紀前に「持続可能な発展」の概念を数学的に予言したバックミンスター・フラーは、住宅の環境性能は「表面積で決まる」と簡潔明瞭に表現している。
 環境性能は空調効率とほぼ等しく、それは住宅の体積ではなく、温度差のある外気や太陽光にさらされる表面積に依存する。表面積は球体に近づくほど、また体積が大きくなるほど相対的に小さくなる。巨大な球体は空調性能だけではなく、建築資材の使用も最小にする。つまり理想のエコ建築は巨大なドーム、フラーはこの思想を実践するため、今日のドーム型建造物の原型となるジオデシックドームを発明した。彼が現代のダ・ヴィンチと呼ばれる由縁である。

東北では大きい住宅に大家族で住んだほうが効率的
 東北や北陸の民家は、家主の経済力とは不釣合いなほど大きい。これは豪雪に耐えるためだけではない。大きい住宅に大家族で住んだほうが、居住空間あたりの表面積が相対的に小さくなり、熱が逃げにくく暖かいのだ。


一戸建て住宅の環境性能を競うのは、スプーンの水汲み性能を競っているようなものである。超高性能のハイテクスプーンを100本作ったとしても、壊れかけた柄杓1本に及ばない。

これ、小気味良いね。結果が期待できなければ自己満足に過ぎない、金払っているのは自分だから自己満足で良いだろうとか、微力だけど貢献しているとか言う話は私は苦手だ。サンデル教授の正義とはの授業でも、これをやらなかったら、皆から非難されるカモというような気が少しでもあればそれは正義ではないのでは!という問題提起は私にはずしんと響いた。そう、正義を行うというのは無心の後先考えない衝動のような行為なのだなあ。深い!

都市構造を変えるチャンス
 フラーの原則による解決方法は単純だ。表面積が大きくてエコではなく、津波に対する耐力がない沿岸部の一戸建て住宅を廃し、津波に対する耐力のある中高層集合住宅を建て、1階と2階を公共スペースや商業スペースにして、住宅は3階以上にする。高台に住み替えなくても、それでたいていの津波から生命を守れる。
沿岸部では津波の破壊力をまともに受ける四角くて窓の多い建物ではなく、流線形や楕円形の建物にし、可能なら一階に空洞を設け、街全体を大きな船団に見立てれば、津波の威力を受け流せる。

この意見、私も以前に書いたような気がするけど、このような方も言っているんだ、サイレントマジョリティにならないようにもっと、皆で大きな声で言わないといけないだろう。防波堤なんて全くナンセンスなことは文科系以外のエンジニアなら皆思っている意見だと思う。自然エネルギーは以下にかわすかでないとしのげないのは明確。過去の歴史をひも解けば明白だと思う。想定外、想定内などの単純な議論はわかりやすく決めやすいけどそこに逃げ込んでしまっては御終い=思考停止だと思う。思い出してください、津波に抵抗した松の木がもてはやされているけど、風に抵抗しない柳の木の話は有名でしょう!自然と共存する!それが、日本文化のルーツだと思う。

私は偽善は大嫌いだけど、やらないより偽善がまし、効果より行動ではなく、それでいいんだと確信を得た。
今の世の中、効果はわからないけど、僕にできることはこれしかない、だからやる、何が悪い。お前は何をしている。ってなムードが多すぎるような気がする、少しなら良いんだけど。モノづくりの人よりメディアなど実地で行動して結果を出す人以外の人の意見が強すぎるような気がする。だって、そういう人ばかり、TVにでたり、ネットで話題になったりするに決まっている。それが商売だもの。
まあ、どこかでゆりもどしがくるでしょうけどね。