梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

早稲月稽古場便り・2

2008年04月29日 | 芝居
今日は『青砥稿花紅彩画』の、通しとしての<附立>、『極付幡随院長兵衛』の<附立>でした。

『青砥稿~』で、初役で鳶頭をお勤めになる師匠。「浜松屋」の場にお出になるのは、実にこれが初めてなのだそうでございます。赤星十三郎はたびたびなすっておいでですが、こちらは「勢揃い」からですものね。
世話物とはいえ、だいぶきっちりと段取りや約束事が決まっている演目でございます。私にとりましてもご縁のない演目でしたから、知らないことばかりです。音羽屋(菊五郎)さんの弁天小僧と、間接的に小道具のやりとりがあるので、あちらのお弟子さんに色々伺いました。

『幡随院長兵衛』では、師匠は長兵衛の子分筆頭、唐犬権兵衛です。平成13年4月以来、7年ぶりとなります。そのおりは私もついておりましたので、こちらのほうは勝手は承知しておりますのでいくぶん楽かもしれません。

…今日は<顔寄せ>もございましたが、この度の公演で、成田屋(團十郎)さんのお弟子さんの市川新七さんが、お名前を4代目新十郎と改められ、名題昇進なさいますので、そのご披露もございました。私が研修生の頃からお世話になった先輩のご昇進、本当に嬉しく、心よりお祝いを申し上げます。

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