梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

早稲月稽古場便り・1

2008年04月28日 | 芝居
26・27日と2日間のお休みを頂きまして、気力体力ともに充電完了。新たな気持ちで歌舞伎座5月興行《團菊祭五月大歌舞伎》のお稽古を迎えました。
私は夜の部の『青砥稿花紅彩画』の序幕「初瀬寺花見の場」の<腰元>を勤めさせて頂きます。本日はその『青砥縞~』の序幕のみの<附立>でした。この度は、たびたび舞台にかかる「浜松屋」や「勢揃い」だけでなない、<通し狂言>としての上演ですので、手慣れた幕はともかくも、普段やらない場面をしっかりかためようということですが、今回の上演にあたりましては、この序幕部分を、常よりテンポアップした台本で上演することになりましたので、演技演出段取りを作り直す作業も行われたのでございます。
私の腰元は、萬屋(梅枝)さん演じる千寿姫に付き従う奥女中一行の一員ということで、華やかな舞台の彩りとして控えるのみですが、こういうときこそ、位取りと申しましょうか、雰囲気の出しかたが難かしゅうございます。かえってあまり考えずに勤めたほうがよいのでしょうけれど、分をわきまえて、お行儀もよくせねばなりません。短い出番ながら、まだ役どころを掴みかねております。

師匠は「浜松屋」の鳶頭ですが、ここは2幕目ですので今日はお稽古なし。まだ師匠にお会いできておりません。

…今日は舞台上で大道具さん方が、「極楽寺屋根立腹の場」の大屋根を造っていらっしゃいました。大掛かりな立廻りが演じられる装置ですので、鉄骨でしっかりと組み立てているのですね。



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