梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

東日本の旅へ出ます

2013年07月01日 | 芝居
一昨日、歌舞伎座公演の千穐楽を迎えたばかりですが、今日から<公文協東コース>巡業がはじまります。

『四代目市川猿之助襲名披露』でございます。披露狂言は『義経千本桜 四の切』。『口上』と、澤瀉屋(右近)さんの『毛抜』との3本だてでございます。
師匠は『四の切』の源義経をお勤めになります。ご先代(すなわち当代の猿翁さん)の忠信では度々お勤めですが、ご当代とは初の共演でございます。
各地の公共文化施設を使っての公演ですので、宙乗りはございませんが、終盤の“化かされ”との立廻りに、いつもとは違う趣向がこらされておりますので、どうぞお楽しみに。

私は『毛抜』の<腰元>を勤めさせて頂きます。2度目ですが、澤瀉屋さんのほうの台本・型は、また独自なところがございますので、勉強になります。

数日は東京近郊で公演し、それから札幌、青森、岩手と北から下りる感じで。南相馬、須賀川という、先の震災で大きな被害に遭われた地にも伺います。おかげさまで、そうした地でもチケットは大変な売れ行きだそうで、有難いことでございます。

巡業はとにかく体力勝負です。ちょっと歌舞伎座3ヶ月連続出演の疲れが出ておりますので、早くに体調を戻して、各地の食、酒、名物名所を楽しめるようにしたいと思っております。

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