梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

<乱歩歌舞伎>体験日記・第十七夜

2009年10月14日 | 芝居
このたびの『京乱噂鉤爪』は、前作に引き続き、常の歌舞伎とはひと味もふた味も違う雰囲気を作り上げるためにいろいろな工夫がございますが、衣裳にも趣向が。

序幕の<ええじゃないか>や2幕以降の群衆の衣裳はこんな感じ。

(モデル・中村東志二郎さん)

こちらは<東宝コスチューム>という衣裳会社のものなんです。

そして、2幕第1場での、『傾奇おどり』の若い者たちの扮装は…


こちらは、高麗屋(染五郎)さんが主催なさっている創作舞踊の公演『傾奇おどり』での衣裳をコーディネートなすっていらっしゃる、堀井香苗さんがご用意されたもの。

そしてもちろん、歌舞伎衣裳会社のものも。


3つそれぞれ、趣きを異にする衣裳が組み合わされて、舞台に登場しているのでございます。
歌舞伎の公演では珍しいことです。
出演する側の人間でも、見ていて、着ていて、新鮮な気持ちがいたします。