買ったばかりのアプローチシューズ「スポルティバ ボルダーX Mid」をはいて10kmほどのお散歩に出掛けました。台風一過の猛暑と夕立。強烈な湿気でおお汗をかいての散歩でした。
このアプローチシューズ、今まで履いていた5.10のアプローチシューズの後継として手に入れたのですが、この靴を選ぶときの条件は、登山靴より軽快に歩けて防水性能が良いということでした。つまり、今まで履いていた5.10のアプローチシューズのように、岩場の多い山を2~3日かけて縦走出来る靴と言う条件でした。
これが履きつぶしてしまった5.10のシューズ。アプローチシューズではありますが、フリークライミングのアプローチにはオーバースペック。むしろ岩稜歩きや夏場の山岳クライミングルートでのアプローチに活躍しました。それと雨の日の犬の散歩。何しろ濡れた岩に強く、ゴアテックスも使ってあるので、本当に重宝するシューズでした。しかしミッドソールのウレタンがボロボロになってしまい、もう使用不可能でした。ご苦労様でした。
さて、「スポルティバ ボルダーⅩ Mid」はどんな感じでしょうか。
まず、靴に足を入れた時に感じるのは、かなりしっかりした靴だと言うこと。足形にもよりますが、私の足には隙まなくフィットします。靴ひもを締めあげると足全体がよく締まり、5.10のルーズ感とは対照的です。
歩き始めてみると、登山靴を履いた時のように、足ががっちりと守られているような感じ。しかし、登山靴のようなぎくしゃくとした歩きにはならない。拇指球から先の反り具合によって、スムーズに体が前に出る感じです。平坦な道を長く歩くには疲れなくて済みます。この点は、5.10も良かったのですが、5.10はソールの反りというより、ソールの柔らかさによって歩きやすさが生じていたように思います。「ボルダーⅩ」は、5.10に比べて、足の左右へのぶれが少なく、足がまっすぐ出ます。ですから足の自由度は5.10のほうが高く、ボルダーⅩは悪い道でも足を守ってくれそうな感じです。
今日は雨上がりだったので、濡れた鉄板の上や木の上でも試してみました。
お店でボルダーⅩのソールを触ってみた感じでは、他のビブラムよりゴムが柔らかく、「これは5.10に匹敵するフリクションかも」と思いましたが、流石に5.10のソールにはかないませんでした。でも、今までの登山靴に使われていた一般的なビブラムより、ウェット性能は上がっていることは確かなので、山になれた人には十分でしょう。
総じて言えば、ボルダーⅩはより足の保護を重視したアプローチシューズであり、より平坦な道を長く歩きやすくした登山靴であると感じました。使い方とすれば、無雪期の岩場の多い縦走や、足場の悪いクライミングのアプローチ、そしてやさしい山岳クライミングルートに適したシューズとして良くできた靴だと思います。
フィット感 ボルダーⅩ 5点 5.10 4点
サポート性 5点 3点
安定感 5点 4点
軽快感 4点 5点
剛性 5点 3点
フリクション 3.5点 5点
エッヂング性能 3点 4点
軽さ 4点 5点
オシャレ 4点 3点
以上、私の評価ですが、実際山で遣ってみたらちょっと変わるかも知れません。