Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

スポルティバ ボルダーX Midの試し履き評論

2014-07-11 22:43:54 | 山とクライミングの話

買ったばかりのアプローチシューズ「スポルティバ ボルダーX Mid」をはいて10kmほどのお散歩に出掛けました。台風一過の猛暑と夕立。強烈な湿気でおお汗をかいての散歩でした。

 このアプローチシューズ、今まで履いていた5.10のアプローチシューズの後継として手に入れたのですが、この靴を選ぶときの条件は、登山靴より軽快に歩けて防水性能が良いということでした。つまり、今まで履いていた5.10のアプローチシューズのように、岩場の多い山を2~3日かけて縦走出来る靴と言う条件でした。

これが履きつぶしてしまった5.10のシューズ。アプローチシューズではありますが、フリークライミングのアプローチにはオーバースペック。むしろ岩稜歩きや夏場の山岳クライミングルートでのアプローチに活躍しました。それと雨の日の犬の散歩。何しろ濡れた岩に強く、ゴアテックスも使ってあるので、本当に重宝するシューズでした。しかしミッドソールのウレタンがボロボロになってしまい、もう使用不可能でした。ご苦労様でした。

さて、「スポルティバ ボルダーⅩ Mid」はどんな感じでしょうか。

まず、靴に足を入れた時に感じるのは、かなりしっかりした靴だと言うこと。足形にもよりますが、私の足には隙まなくフィットします。靴ひもを締めあげると足全体がよく締まり、5.10のルーズ感とは対照的です。

歩き始めてみると、登山靴を履いた時のように、足ががっちりと守られているような感じ。しかし、登山靴のようなぎくしゃくとした歩きにはならない。拇指球から先の反り具合によって、スムーズに体が前に出る感じです。平坦な道を長く歩くには疲れなくて済みます。この点は、5.10も良かったのですが、5.10はソールの反りというより、ソールの柔らかさによって歩きやすさが生じていたように思います。「ボルダーⅩ」は、5.10に比べて、足の左右へのぶれが少なく、足がまっすぐ出ます。ですから足の自由度は5.10のほうが高く、ボルダーⅩは悪い道でも足を守ってくれそうな感じです。

今日は雨上がりだったので、濡れた鉄板の上や木の上でも試してみました。

お店でボルダーⅩのソールを触ってみた感じでは、他のビブラムよりゴムが柔らかく、「これは5.10に匹敵するフリクションかも」と思いましたが、流石に5.10のソールにはかないませんでした。でも、今までの登山靴に使われていた一般的なビブラムより、ウェット性能は上がっていることは確かなので、山になれた人には十分でしょう。

総じて言えば、ボルダーⅩはより足の保護を重視したアプローチシューズであり、より平坦な道を長く歩きやすくした登山靴であると感じました。使い方とすれば、無雪期の岩場の多い縦走や、足場の悪いクライミングのアプローチ、そしてやさしい山岳クライミングルートに適したシューズとして良くできた靴だと思います。

 

フィット感  ボルダーⅩ 5点   5.10 4点

サポート性         5点         3点

安定感            5点        4点

軽快感            4点         5点

剛性             5点         3点

フリクション         3.5点        5点

エッヂング性能       3点         4点

軽さ              4点         5点

オシャレ           4点          3点

 

以上、私の評価ですが、実際山で遣ってみたらちょっと変わるかも知れません。

 

 


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