Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

北アルプス 十石山

2015-05-11 21:40:28 | 山登り・トレラン

5月11日。月稜会の会山行。穂高のコブ尾根、前穂に1泊組。日帰り組は十石山。私は十石山に登ってきました。

私がリーダーで、メンバーは私のほかに7名。

十石山は、最近山スキーで訪れる人が多いようですが、どちらかといえばマイナーな山です。焼岳と乗鞍岳の間の稜線に。目立たない姿でたたずんでいます。歩行時間も少なく、わざわざ東京から日帰りで登りに行くのはどうかと思いますが、もうメジャーな山は登りつくしてしまった?という人には、今日のように天気のいい日に、気の合った仲間と雪上ハイキングをするには良いかと思います。実際私たちも、1日のんびり楽しんできました。起点は白骨温泉ですから、下山後の楽しみもばっちりです。

前夜は1泊組と共に、沢渡の駐車場で前夜祭。われわれは気軽な山ですし、1泊組も1日目は岳沢までなので、思う存分飲みまくり、数時間の仮眠でそれぞれ出かけて行くことになったのです。

われわれ十石山のパーティーは、沢渡を朝7時に出て白骨温泉まで移動。8時くらいに歩き始めました。天気は快晴。今日いっぱいは快晴ですが、明日は崩れるそうで、1泊組はかわいそう。

舗装の林道から登山道に入るところは分かりにくく、目立たない小さな道標があるのみです。みずみずしい新緑の中を登り、しばらくすると平坦地に出て分岐です。左に入り、ササ藪の中に開かれた控え目な登山道を登ります。急な斜面ですが大きなジグザグをきって登るので苦労はありません。標高1600mくらいから雪に覆われ始めて道は分からなくなりますが、ところどころに赤布があるので探しながら登ります。しかし、途中の1900mくらいのピークは、道は尾根の南側を巻いているようで、我々は赤布を見失い、尾根を忠実にたどることになりました。ピークから下り鞍部でアイゼンを装着しながら大休止。ここまで1時間強。このまま登ったら午前中に終わってしまいそうなので、ゆっくりまったり登ることにしました。ここから尾根は狭くなり、ルートは間違いようがない。周りの針葉樹の背も低くなりまばらになってくると、北東に霞沢岳、南に乗鞍岳も見え隠れするようになる。今日は展望がいい。

目の前に大斜面が開ける頃、メンバーの一人が遅れ始めた。高度に弱いメンバーで、最近はあまり山に行ってなかったので調子が悪そう。それでも「がんばる」というので、みんなで超スローペースで登ることにしました。時間はまだ10時30分。全然急ぐ必要は無い。

稜線も間近。前穂から奥穂の吊り尾根もきれいに見えます。風もなく暑いくらいで、長袖のシャツも腕まくり。大斜面を登りきると、立派な避難小屋がありました。11時に到着。しばらく待っていると、遅れたメンバーと、それに付き添ったメンバーの2人も到着。小屋の裏の広場でのんびりして展望を楽し見ました。しばらくして空身で100mほど先の十石山山頂に行きましたが、稜線は完全に雪が解けて、山頂は背の高い這い松に覆われ、聞き及んでいた大展望は得られませんでした。きっと雪に覆われた山頂からだったら360度の大展望だったのかもしれません。それでも小屋の付近からは東に八ヶ岳。南の方角に目を向ければ南アルプスの山々。その間から富士山が顔をのぞかせ、さらに木曾駒。噴煙を上げているはずの御嶽は、乗鞍岳の影ですが、乗鞍岳の右奥に白山。北寄りに北アルプスの笠が岳や穂高連峰が間近に見え、大天井や蝶、霞沢などが望めます。近くにはみんなで登った鉢盛山や経ヶ岳も見えますし、私の故郷の霧が峰、美ヶ原も見渡せました。

穂高連峰を背に記念撮影。もう夏山のようです。

小屋の裏の広場でお昼寝&おしゃべりタイム。1時までのんびりして下山開始。調子の悪かったメンバーも、下りでは元気になり、みんなでサクサク下り、3時前には車に戻り、白骨温泉に浸かっていい気分になって帰りました。時間的には早いけれど、松本で蕎麦を食べ、夕食にしました。

たまにはこういう「のんびりまったり」の登山もリフレッシュ出来ていいものです。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« またまた北川 | トップ | 坊抱岩フリークライミング »
最新の画像もっと見る

山登り・トレラン」カテゴリの最新記事