2月20日。長野県の栄村に行ってきました。
3月11日の三陸沖の大地震の翌日、長野県栄村は大きな地震に襲われ被災しました。それに追い打ちをかけるように、今年の冬は大雪。寒波が押し寄せるたびに、連日マスコミで、その大雪と大変な生活ぶりを報道していました。我々「被災地にクライマーを送る会」は、こんなときに役に立てるのではないかと、現地と連絡を取っていましたが、「今の所ニーズが出ていないので、出てきたときに連絡します。」というようなことでした。「おかしいなあ。マスコミではあんなにボランティアが足りないとか、お年寄りが多く、雪かきが出来ない、などと言っているのに・・・」と思っていました。
そこに突然、「明日除雪のボランティアが必要なのですが、来てもらえますか」とのメール。あまりにも急だったので「被災地にクライマーを送る会」のメンバーは、当然のことながら「行ける」という返事はありませんでした。わしは、月稜会のはりぼーと一緒に、神楽峰の山スキーに行く予定だったのを急きょ変更して、二人で栄村に行って来たのです。
朝9時にボランティアセンターに行ってみると、予定が変更になっており、午前中は機関紙とイベントのビラ配り。午後から除雪作業でした。
確かに雪下ろしや雪かきは大変な作業ですが、マスコミの報道とは大きな温度差を感じました。村の中はのんびりしています。
そして、もし我々ボランティアが雪下ろしなどを行っても、近くに雪を捨てるところがある場合はよいのですが、なければダンプカーに乗せて捨てに行かなければならないのです。これはボランティアでは出来ません。だから簡単に「雪下ろしのボランティアが足りない」とは言うけれど、逆にボランティアだけいても片付かない問題なのだと思います。そうなれば初めから業者に頼んでしまったほうが話が早いのではないでしょうか。
宮古でも同様な難しい問題はありますので、驚きはしませんが、実際行ってみないとわからないことが多いようです。