先日、月稜会の会山行で、八ヶ岳の峰の松目沢に行ってきました。
私がリーダーでフォロワーが2名、3人パーティーでした。
沢に入ると氷はほとんど埋まっていて、アイススクリューは使わずじまい。
それでも2段のまともな氷があり、アイスクライミングらしい滝もありましたが、弱点を登ったのでスクリューは必要ありませんでした。
その上の二股で左を詰めてみたところ、上には氷がなさそう。
クライムダウンして右に。
薄氷と岩のミックスで右俣に入りました。雪壁を登って画像のテラスにつきました。
ビレー点が作れなかったので、後続を肩絡みでビレーします。
次のピッチは岩登り。完全にルート図に示されたラインを外してしまっています。
こういう登り方に異論を唱える人がいます。ルート図通り登らないとだめだとか、間違えただとか。
でも、私は峰の松目沢を登っているのであって、その範疇で、自分の目で登れると思ったところを登っているだけです。
決してルート図通り登ろうと思ってはいません。
他人の情報を頼りに登ろうとは思わないので、もともとガイドブックやルート図は見ないようにしています。
自分のプライドにかけてそうしているというわけではありませんが、そういう登り方のほうが初登の気分に近いからです。
ルート図通りに登ったほうがアイスクライミングは楽しめたかもしれませんが、
やっぱり私は、自分の目で判断してラインを決めたほうが楽しいと思うのです。
私は氷を登るためではなく、山を登るために、氷を登るのですから。
今回はあまりアイスクライミングの要素はありませんでしたが、総合的なアルパインクライミングとしてはまあまあでした。