Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

奥武蔵 伊豆が岳、子の権現

2021-03-23 21:59:01 | ハイキング

 

4月23日、奥武蔵の伊豆が岳、子の権現に行ってきました。

今日は何のひねりもないただのハイキング。苦手な早起きをして、電車で正丸駅に着いたのは朝8時40分頃。コロナ渦の平日にもかかわらず、降り立つハイカーが多い。自分もその中の一人なので非難する立場ではないのだが、ここで反省して帰宅しようかと思ったほど。改札を出ると、幼児50名ほどとその保護者や引率者計100名ほどが、駅前で準備体操をしている。私がトイレで用を済ませて出てくると、それらの大群は正丸峠の登山口に吸い込まれて行った。そのあとに続くのはかなりストレスになる。駅のトイレ前に座り込み、一時間ほど時間を潰そうかとも考えたが、ここでじっくり地図を確認すると、正丸峠の北に旧正丸峠というのがある。旧正丸峠というからには、そこにつながる道があるはず。遠回りになるが、ここで時間を潰すより旧正丸峠経由で歩こうと決めた。

正丸峠の登山口とは逆方向に車道を進むと、旧正丸峠への道標があった。誰もついてこない。先行者もいないだろう。民家の間を抜け、沢筋の山道を登る。荒れて道ではなく、心地よい山道だ。所々で寸断されているところもあるが、全体としては歩きやすく気持ちの良い道だ。

一旦車道を横切り再び山道に入ると、そこから旧正丸峠までは大した距離ではなかった。正丸駅を出て45分ほどで旧正丸峠に到着。

ここから尾根道を正丸峠に向かう。途中正丸山を通過して正丸峠に下るが、峠の直前に休憩所があり、その先に向かう伊豆が岳も望めるのだが、伊豆が岳からのハイカーの大騒ぎがまる聞こえなのである。憂鬱になる。

正丸山

 

正丸峠直前の休憩舎

 

ここまでであったハイカーは、正丸山ですれ違った一人のみだった。しかしこの先の人の多さを思うと憂鬱になるのだった。正丸駅から登山道に吸い込まれていった一団がいると思うと憂鬱になってしまうのだ。しかし正丸峠を跨いで伊豆が岳に向かう。以外にも伊豆が岳山頂まで、一人とすれ違い2パーティーを追い抜いただけだった。

伊豆が岳の山頂には、やはり大勢のハイカーがいた。元気な幼稚園軍団も。幼稚園軍団はここから正丸峠に戻るのかと思いきや、さらに縦走を始めた。私は腰を下ろそうと思ったが、幼稚園軍団が先に歩き始めたとなると、ようっくり休んでいたらこの先追い抜くのが面倒になる。まだ半数が山頂に残っている時点で先発しないと面倒なことになると思い、休まず出発した。伊豆が岳から天目指峠に下る道は幼稚園児で埋め尽くされている。子供たちに威圧感を与えないように、少しづつ追い抜く。追い抜きざまに見る子供たちはかわいい。うちの孫と同い年なのだ。思わず抱っこしてしまいたいほどかわいい。引率する保護者達も山には慣れているらしく、やたらと手を出さず子供たちを見守っている姿に共感した。その先の古御岳というピークでハイカー全員を追い越した。

ここからは一人旅。高畑山というピークで休憩中に一人のハイカーが続いてきたほか、二人の単独者とすれ違ったのみだ。

 

 

ここから子の権現に下る。子の権現は足腰の神様と言われているらしく、金のわらじが奉納されている。

子の権現というのだから、ネズミの神様かと思ったら、ヤマトタケルの神の遣いが鼠だからだそうだ。根の権現の駐車場からはふもとの集落や奥武蔵の山が見渡せる。

ここから山道を下り集落を経て吾野駅まで4・5km。午後2時に吾野駅に到着した。

 

行程:正丸駅8:40~旧正丸峠9:20~正丸峠10:00~伊豆が岳10:45~天目指峠12:00~子の権現12:50~吾野駅14:00

 

 

 


赤城山スノーハイキング

2021-02-16 19:10:46 | ハイキング

2月16日、赤城山に行ってきました。

大洞駐車場(7:50)=地蔵岳(8:35~8:40)=覚満淵(10:00)=駒ヶ岳(10:50~11:00)=黒檜山(11:45~12:00)=黒檜山登山口(12:30)=大洞駐車場(13:00)

爆弾低気圧のせいで強風ですが、空は晴天。軽い雪山ハイキングに行きたくなって赤城山に行くことにしました。赤城山はいくつもの山頂が連なる山体。山全体は大きいのですが、例えて言えば富士山の8合目か9合目からスタートしてお鉢巡りをする感じ。

前夜、余裕をもって家を出たのですが、なんと途中でミドルレイヤーのフリースを忘れてきたことに気が付く。インナーの上に何を着たらよいのか。家を出るときに着てきた綿のパーカーか、なぜか2枚あるビレーパーカーの1枚をインナーの上に着ていくか考えながら大洞の駐車場についた。朝になったら決めよう。

朝7時に車の中で目が覚める。車の外に出てみたらそれほど寒くない。パーカーの上にベストを重ねて登ることにする。綿のパーカーなのでなるべく汗をかかないようにゆっくり行こう。駐車場から道路を渡り、右端のあたりの登山道から登り始める。踏み跡は薄く前日は雨だったようで、雪が凍っている。すぐにアイゼンを付けることにした。木の枝についた霧氷が朝日に輝いている。振り返ると今日の最後の山になる黒檜山が見えてくる。

大沼の対岸に見える黒檜山

 

 

地蔵岳まではゆっくり登って1時間足らず。たくさんの電波塔が並んだ広くて平らな山頂だ。

少し下ったところの展望台からは富士山や関東平野が一望できた。

筑波山

 

地蔵がけから小沼に下り、長七郎山に向かう。さっさと通り過ぎて黒檜山に向かおうと思っていたのだが、長七郎山についてみるとその絶景に感動して、通り過ぎることが出来なかった。「見えない山はない」と言いたくなるようなパノラマだった。

東京の高層ビル群が見える。真っ白な浅間山から関東平野が一望。こんなに良い山頂だとは思っていなかった。この中に我が家があるのだなあ。

 

長七郎山から覚満淵に下る。ここは風の通り道で強風が吹き抜ける。ゆっくり休みたかったけれど休むことはできなかった。早速駒ヶ岳にとりつく。ここから登る登山者はほとんどいないようで、踏み跡は薄い。大洞からの登山道に出会い、踏み跡は俄然濃くなる。今日初めて出会う登山者が先行していた。駒ヶ岳山頂直前で、先行する登山者を追い抜く。駒ヶ岳山頂は狭い山頂だった。ここでやっとゆっくり休む。追い抜いた登山者は先に行ってしまった。自分はビレーパーカーを羽織り、腰を下ろして温かい飲み物を飲む。ここからは花見平というところに下り黒檜山に登ったら今日の山行は終わる。この調子だと半日ハイキングで終わってしまう。

花見平あたりからほかの登山者にたくさん出会うようになった。黒檜山から下りてくる人、登る人。にぎやかになってきた。人気の山なのだということを実感する。

 

12時前に黒檜山に到着。居合わせた登山者にシャッターを押してもらう。少し先にある展望台も見学した。皇海山や男体山なども望める展望台だ。

山頂近くから黒檜山登山口に下る道を下った。車道に出て大沼を時計回りに半周し、駐車場に戻った。湖面ではワカサギの穴釣りを楽しむ人もいた。13時に終了。

 


子供たちと湯河原幕岩フリークライミング

2020-12-31 00:45:53 | フリークライミング

12月29日。ジュニアチームの子供たち6名と湯河原幕岩に行ってきました。快晴で暖かでした。

朝9時の集合にしていたので、アッという間に第2駐車場まで満杯になってしまう混みよう。しかし数年前のような超団体はおらず、お互い譲り合って登ることが出来ました。というか、譲ってもらって登ることが出来たというか・・・。

Y君は岩場2回目。去年は「クリスマスローズ」「アリババ」「帰還兵」などをすべてオンサイトしているので、今日は「シャックシャイン」を登ってもらおうと思っていたけど、茅ケ崎ロックでアップしていると、大人たちが盛んにチャレンジしていた「ダイヤモンドヒップ」をやってみたいというのでやらせてみた。オンサイトトライでは核心のホールドに届かずトップアウトならず。2便目で2テンでトップアウト。この子は登り方がわかってしまうとすぐに落としてしまう子だ。やはり次の3便目でRPしてしまった。

 

S君は初めての岩場。足置きが少々雑なところがあってひやひやするが、チャレンジ精神が旺盛で、たくさん登った。「アブダカダブラ」をフラッシング。「アリババ」も核心を抜けられた。

何度か岩場を経験しているYちゃんは、難しいものにはチャレンジしたがらないが「岩登りは楽しい」といって、たくさんのルートで先輩らしい登りを見せていた。

同じく数回岩場を経験しているHくん。いつもジムの練習では積極的ではないが、岩場に来ると「アブダカダブラ」を登りたい、「アリババ」を登りたい、と積極的だ。

岩場初めてのSちゃんとIちゃん。いつも仲良し。優しいのをたくさん登り岩に慣れる。きちんとリードもできたしクイックドローや終了点の使い方も覚えた。

 

何しろこの子たちと岩場に行くのは楽しい。私たち大人は、「一体ジムでの練習は、岩場で役に立っているのだろうか」と思ってしまうことが多いが、この子たちを見ていると、ジムでの練習が岩場に直結していることがわかる。ジムでやっていることがそのまま表れるのが面白い。

 


王岳南の1428mピーク

2020-11-17 20:20:02 | 山登り・トレラン

11月17日、御坂山塊 王岳に行ってきました。しかし目的は王岳ではなく、その南尾根上にある1428mピークです。

1428Ⅿピーク

 

この日はクライミングの予定もないし、天気もよさそうだから、どこか遠くないところに歩きに行こうと思いつきました。地形図を眺めていると、御坂山塊の王岳には登ったことがない。その東の鬼が岳には登ったことがある。王岳に登ろうと決めルートを考えると、私の古い地形図には登山道は鍵掛け峠からしか登山道が記されていなかった。しかし地形図をさらに眺めていると、王岳の南の尾根上に魅力的なピークを発見。周りは岩に囲まれていて実に楽しそうだ。西入沢には途中まで道がある(本当は、わたしの古い地形図には載っていない登山道があった)。西入沢の途中から枝沢に入り、1428mピークの東の尾根から登る計画を立てた。そこから王岳の南の尾根を登り王岳山頂を踏み、鍵掛峠から下山する計画だ。

踏破ルート(ちゃんと西入沢からの登山道が載っている。)

こういう道のない小さな山の登山は、若いころよくやったものだ。ハイキングの山でも沢や道のない尾根から登るのは大好きだった。久しぶりにワクワクする。

 

朝8時半に「根場いやしの里」にある駐車場を出発する。最近使い始めたスマホアプリのトラッキングをオンにする。よくスマホを見てみると、計画していたルートの近くに登山道の表示があるではないか。じゃあ帰りはここを下ろうかなどと考える。歩き始めると「王岳登山道」の道標も立っていた。

駐車場から眺めた1428mピーク  右のスカイラインが登る尾根。

 

登山道となっている、砂防ダム工事に使われていたであろう道路を進み、二つ目のヘアピンカーブのところから、登山道と別れ枝沢に入る。一応ヘルメット、ハーネス、カラビナ、捨て縄、30m補助ロープ、アイスハンマーは用意してきたので身に着ける。

 

枝沢の入り口

 

最初は沢には降りにくいので、左岸のトラバース。しばらくして沢におり詰め上げると、両岸が開けたところに至る。

 

行く手右の左岸を登り尾根に出た。この尾根を詰めると1428mピークのはず。人の踏み跡や痕跡は全くなく、嬉しくなる。何箇所か露岩が現れ岩登りになるが、どれも易しくせいぜい10mくらい。

尾根上の露岩帯 

 

鞍部手前から見た1428mピーク

 

1428mピークの手前には鞍部があり登り返すと素晴らしいピークに飛び出した。なんという絶景!上り詰めた正面にはどんっと富士山がそびえ、足元には西湖や駐車場の自分の車まで見える。左手には鬼が岳や道志の山々。富士山を挟んで、西には天子山塊、奥には荒川岳、赤石岳。さらに目を北に向ければ白峰三山。北側はこれから進む王岳だ。景色だけではない。人の痕跡がまったくないのだ。誰も登ってないとは思えないが、登った跡がない。

 

ピーク

 

正面には富士山

 

赤石 荒川岳

 

白根三山

 

天子山塊方面

 

さて、王岳に向かうには北に向かって尾根をたどるが、直接向かうのは岩場の下りが厳しそうなので、いったん登ってきた尾根を少し下り、向かう尾根にトラバースできそうなところを探す。すぐに見つかり北の尾根に上がると、そこには何となく踏み跡があり、王岳から下ってきて、1428mピークを巻き、そのまま南の尾根に下っているようだ。この尾根は長くまっすぐ降りていて、ここを上り下りする人はいるようだ。1428mピークを素通りしてしまうとは実にもったいない。王岳に向かうと踏み跡はさらにはっきりとしてきた。1490m地点で根場からの登山道に合流。さらに登り王岳山頂へ。ここからの展望は切り開かれた富士山側だけだ。ここから根場に下ろうかとも思ったが、まだ12時前なので、鍵掛峠に向かうことにした。

尾根上には面白そうなボルダーがいくつもあった。

イルカみたいなボルダー

 

峠から足に優しい道をどんどん下っていくと、きれいな紅葉が残っている。根場につくと、そこは賑やかな観光地になっていた。

最近は自分の山の記録をあまり公開してなかったけど、今日の1428mピークは、だれも行かないのはもったいないので、詳しく書いちゃいました。

 

 

 

 

 

 

 


佐久志賀フリークライミング2回目

2020-11-10 21:30:07 | フリークライミング

11月10日、2回目の佐久。今日はとしえさん、しんいちろうさん、ゆーたくんと行ってきました。今日もやさしいのばかりで、4人とも全ルートオンサイト祭でした。でもゆーたくんは「イエローキャット」という5.11Ⅽもオンサイトしたので、これだけは特別。

 

 

日向エリアでアップ。私は「メダカ」5.10aと、前回登り残した「ひつじ」5.10cでアップ。「ひつじ」は岩が冷たくてつらかったけど、楽しいルートでした。「左の岩を使わない」というげんていがなければもっと楽しいのに。

 

 

たそがれエリアに移動してゆーた君の「イエローキャット」のビレー。見栄えのする長くてきれいなフェースでした。すいすいとオンサイト。オンサイト能力を上げたなあ。

 

 

私は「テレパシー」という5.11aにトライ。オンサイトでしたがグレード甘いかも。でも約1年ぶりの11台。これから徐々に調子を戻していきます。

 

そのあと「イーグル左」5.10bと「スカイロード」5.10dをFL。「イーグル左」は楽しいんだけど岩が崩壊しそうで気持ち悪かった。「スカイロード」はこれまたゆびが冷たくなってつらかったけど楽しいルートでした。

 

無風快晴、紅葉もきれいで寒くもなく、みなよく登り、楽しい一日でした。私もせめてもとのレベルにまでは戻すぞ。

 

 

 


佐久志賀フリークライミング

2020-10-06 21:03:26 | フリークライミング

10月6日、佐久志賀の岩場に初めて行ってきました。新型コロナの影響もあり、この半年、ほとんど岩場では登っていません。いっても子供たちの付き添いか、開拓でロープにぶら下がってばかり。そういうわけで5.10台が豊富なこの岩場に行くことにしました。この日のパートナーも同じような状態でしたのでちょうどよかったみたいです。20本くらい登ろうと張り切っていったのですが、結果的には9本と、目標には遠く及びませんでした。3人態勢だったので効率が悪かったのと、自分の体力気力のせいです。

前夜、山中で仮眠をし、朝はちょっと寒かったので、名前があったかそうな「日向エリア」に行きました。

1本目、3人で「ふな」5.9  朝一で体が硬かったせいか悪く感じました。

2本目も3人で隣の「メダカ」5.10a 「ふな」と難しさは変わらないように感じました。(下の画像)

 

3本目は、これもまた3人で「シミズ4」5.10b  これはなかなか面白かったです。特に出だしのムーブが。(下の画像)

 

 

4本目は私だけ「金魚鉢」5.10c  面白かったが2本目のクリップが怖すぎる。下のカチから届くところにボルトがないと危険。最初ビレーヤーがテラスの下でビレーしていたので、もし落ちたらロープにひっかり、頭からテラスに突っ込みそう。一度降りて、ビレーヤーにテラスに上がってもらい仕切り直しました。でもこの2ピン目のところがムーブ的には面白いのだけど。

5本目は私だけ「でめきん」5.10a  これはすごくおもしろかったんだけど悪かった。それとランナウトが怖いので、ほかの二人にはお勧めしませんでした。ボルト3本目の位置には不要なので、その分下に下げて良いいのに。

6本目は3人で「ひなたコーナー」5.10a   下半分はコーナーもワイドクラックも使えるので簡単。終了点のクリップが悪い。

7本目は3人で「ひなたカンテ」5.10b  短いけど面白かった。下部の被りがもう少し長く続けばもっといいのに。(下の画像)

 

 

8本目は3人で「シミズ1」5.9 NPのルートだが「どうせジャミングなんかしないだろう」と思っていたら、ジャミングした。極力ジャミングにこだわって登ってみました。回収はフォローでやってもらいました。(下の画像)

 

9本目は私だけ「サウスポー」5.10c 「シミズ1」の回収の時、ロープがスタックしてしまい、どうにも動かなくなってしまったので、ついでに登りました。

 

縦じわ横じわの走る特徴的な岩でした。でも圧倒的に横じわを使うことが多く、正対引付け登りが多かったです。とても楽しい一日でした。気になったのは、チョークあとがひどかったです。私はあまりブラッシングにこだわる方ではないのですが、そんな私から見てもひどかった。手から自然についたチョークあとではなく、足でしか使わないホールドにも塗りたくられたようなチョークがべったりと残っていました。「これは講習(教習?)のためにつけたんだな」と感じました。やってはいけないことだとは言いませんが、もう少し控えめに、そして目立つものは最後にブラッシングするようにしてもらえないものでしょうか。

開拓者やリボルトチームに感謝です。そして何より駐車場やトイレを整備してまで受け入れてくださる地元の方々に感謝。また特に林道周辺に住んでいる地域のかたに迷惑をかけず、快く受け入れてもらえるように、すべてのクライマーが心がけたいものです。

 


カサメリ ニューエリア

2020-08-11 22:28:55 | フリークライミング

カサメリのニューエリア「青苔谷」に行ってきました。通称「ちむちむランド」。

今日は生徒(といってもジムでは私より登れる)のりょうちゃんを連れて。きのpさんも付き合ってくれて助かりました。

 

りょうちゃん、1本目「Komorebi」5.10a ジム育ちなので、前半のフェースは難なくこなしますが、後半のスラブで足がもぞもぞしてます。

2本目は「Aozora」5.10bでしたが、クラックの要素があるので苦手なようでした。

 3本目は「手のひらサイズ」5.10b これは彼女にはのぼりやしい用でした。

 4本目の「crawl」5.11b このエリアの看板ルートですが、コテンパンにやられてへこんでました。

 

きのpさんは、まだ登っていなかった「Small Edge」5.11dにトライ。粘ってみごとにオンサイト。しかも初めて見る手順で。

私は開拓。ボルトを打ち掃除をしていました。これはこのエリア1の難ルートになるでしょう。成立していないかも。

 

追記:チームのメンバーがトライした後の報告では「ルートとして成立している」とのこと。よかった。


瑞牆のニューエリア、トポ作成中

2020-07-02 00:46:02 | フリークライミング

梅雨明けに向けて、数年前から仲間内で登っていたエリアのトポを作っています。

このエリアは5.7のちょー初心者向けのルートから推定5.12dのルートまで、18本のルートがあります。ボルトルートばかりではなく、グランドアップで初登したトラディッショナルなルートや結構難しいクラックルートもあります。特にメインのエリアは20Ⅿ以上のスケールがあり登りごたえがあります。

ただ、PCでのトポ作りに慣れていないためうまくいきません。頑張ります。


外出自粛要請が続く中で精神の自由を感じるとき

2020-04-19 00:48:35 | 日常

4月18日。新型コロナウィルスで「緊急事態宣言」が発令されて10日余り。好きな山にもクライミングにもスキーにも出かけていません。特にクライマーたちは、周りから自由人と思われている人が多いので、クライミングができないと発狂しそうな人とか、鬱になってしまいそうな人がいます。私だって山にも行けない、クライミングジムにさえもいけない日々が続くなんて望んではいませんでした。若いころの私でしたら精神的に不安定になっていたかもしれません。でも今はそうではありません。年を取ったからというのではなく、少し精神の自由というものを大切にしようと思っているからかもしれません。「幸せは勝ち取るものではなく気づくもの。」「わがままや自分勝手がなくなることこそ精神の自由」と感じられるようになってきたのかもしれません。そうなりたいと思ってきたから。

山に行けないからと言ってイライラしたり嘆き悲しむのは、精神が山に拘束されているからだと思うのです。私は山は好きだけれど、山に拘束されない。山からも自由だと思っています。クライミングも好きだけれど、クライミングに拘束されない。クライミングからも自由です。何事にも拘束されない。それが私の理想的な自由です。

山に行っていないと体力が落ちて登れなくなるとか、クライミングをしていないと下手になってしまうとか考えます。確かにそれはあるでしょうが、体力があるとか上手とかいうことにも拘束されたくありません。また1から始めて体力がついてきたりうまくなっていくのを楽しむことだってできます。弱くても下手でも楽しむことが出来れば精神は自由です。強くなくてはいけない、うまくなくてはいけないと思うと不自由になります。

人に注目されるような山登りをしたり、クライミングをしている人は休んでいる暇も惜しいと考えます。それはそれで尊いことだと思います。できるときには精一杯やるべきだと思います。やるからには頂点を目指すべきだとも思います。みんなでかけっこをするときだって、みんなが一等賞を目指して走るから面白いのであって、いい加減に走るのでは、はじめからつまらないものになってしまいます。だからできるときには全身全霊でやるのです。でもどうしてもそれをやることが出来ない状況の時がある。そういう時に心が乱れたり自暴自棄になってしまうのではいけません。

オリンピックも1年延びました。この7月に照準を合わせてきたアスリートはどんなにがっかりしたでしょう。誰かに思いをぶつけたいところでしょうが、ぶつける相手がウィルスです。そうなればここで心を乱すことなく、さらに1年、できる限りの準備を積み重ねるのが最善だということはわかっていることです。

普段は仕事以外は山やクライミングばかりで、ほかにやろうと思っていても後回しにしてきたことが、今こんな時にできるようになりました。1週間かけて、独立して家を出て行った次男の部屋を片付け、店の事務室が出来ました。人ごみを避けながらですが毎日ジョギングができるようになりました。孫と過ごす時間も増えました。幸せです。


新型コロナウィルスとクライマー

2020-04-09 00:54:18 | 山とクライミングの話

とうとう私のホームジム「BigRock」も、新型コロナウィルス感染拡大防止のために休業となる。我々利用者の健康と、世の中全体の安定のためにはもっともな決断だと思う。しかしオーナーや従業員の生活にとっては辛い決断でもあるだろう。でもこの苦難を乗り切って、再開したときには今まで以上に盛り上げたいと希望を捨てない。

こんな状況にある多くのクライマーは、ジムがだめでも岩場があるさ、と考えている人もたくさんいるようだ。確かにオープンエアーの岩場では感染リスクは低いかもしれない。自分が感染しないからいい。仲間にも感染させるリスクが少ないからいい。という考えているとしたら、もう一度よく考えてから行動してほしい。特に大都市圏に住んでいるクライマーは。

このような世界的危機の中でも穏やかに暮らしている岩場周辺の住民。彼らからしてみれば、我々が岩場に行くということは、極端な言い方だが新型コロナウィルスが来たという風にとらえられてもおかしくはない。オープンエアーの岩場だからいいじゃないかと思うかもしれないが、地元で手に触れるもの、接する人のことまで彼らは気にするはずだ。それが高じれば岩場の封鎖にもつながりかねない。今は来てほしくないと思っているのではないのだろうか。

昔、クライマーといえば世の中の反流人種のような人たちで、世の中に逆らったような態度でも、数が少なかったからあまり影響もなく相手にもされていなかった。でもその数が増えれば地元の迷惑ものになり、登れる岩場を失うことになっていった。しかしクライマーも岩場を守るために努力と反省をして、今登れる岩場を確保している。しかしクライミング人口が増える中で、このような経緯に無関心な、または知識のないクライマーもたくさん出てきてしまっている。このような問題を「アクセス問題」と言っているが、新型コロナウィルスも岩場の「アクセス問題」に発展する恐れがある。だから私は、今岩場に行くことを控えている。

私のようなものがこのような戯言を行っても、何の影響もないかもしれないが、影響力のあるクライマーは一考して、その考え方を多くの人に伝えてほしい。