タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

冬山を前に

2012年12月26日 | 山歩きから
冬山を前に、と言ってもいまタカ長が冬山に行くわけではありません。ん十年前の話です。

若かりしころ冬山に挑んでいたタカ長、例年この時期になると連日天気図を見ながら一喜一憂していたものです。正月休み、私たちが山に入るころおだやかな天気であってほしいと願うのですが、、、、その望みがかなうような天気に恵まれることはまずありません。

タカ長の言う冬山は伯耆大山ですが、日本海に面した大山はいつも天気が悪くて、その厳しさは3000m級の山に匹敵すると言われています。また、日本の冬山の天気を予測することは、ヒマラヤの天気を予測するより難しいと聞いたこともあります。

そのような冬山ですから少しくらい天気が悪くても登らないと、いつまでたっても登頂することはできません。とは言っても事故を起こしてしまってはすべてがパーになってしまいます。そのぎりぎりの判断をしながら登るのが冬山なのです。

今年の年末のように天気の状況が良くないと、いろいろ悪いことが頭をよぎって、自分で立てたプランから逃げ出したいような衝動にかられたことが何度もあったことを思い出します。

    画像はネットより借用

ネットから借用した冬の大山山頂の写真です。冬と言っても3月ころ??? そのところは分かりませんが、、、いずれにしても正月休みに行ってこのように晴れることはまず考えられないのが大山なのです。すくなくとも私はこのような好天に恵まれたことはありません。

初めての冬山のときは、、、、そのときはもちろん信頼できるリーダーに連れられて行ったのですが、、、、、この広い山頂でホワイトアウト(本当はものすごい深い霧であたりは暗くなり「グレーアウト」と言いたいような状況でした。)の状況に追い込まれ、手を伸ばせばそこにいる仲間が良く見えない、本当にどちらにすすんだらよいのか分からないところまで追い込まれました。

しかし、リーダーはベテランで冷静でした。少し行動しては方位を確かめ、、、確かめ、、、確かめ、、、、、彼のおかげで迷うことも無く無事に下山したものです。そのときもしお粗末なリーダーと行動していたら、、、どうなっていたか分かりません。

そのときの山を思うたびに登山におけるリーダーの大切さを思うのです。

   画像はネットより借用

そのときは写真など撮れる状況ではありませんでしたが、、、、、このように写真を撮ることができる天気なら大丈夫、、、、、とつい思ってしまいます。本当にホワイトアウトの状況におかれたら、もし写真にとっても白しか見えないはずですから。

いまは冬山をしていないのであれこれ言うことはできませんが、、、、、、、

 画像はネットより借用

冬山でもツアー登山があるようで、そのパンフレットにはこのようにすばらしい写真が載っています。

この写真は北アルプスのようですが、そしてその北アルプスは海に近い伯耆大山よりは晴れる確率は高いと思われますが、それでもこのような天気に恵まれることは奇跡的だと考えたほうが良いはずです。このような景色が見られると思って安易に冬山に入るとひどい目にあいます。

今年も年末年始に掛けて多くの登山者が冬山を目指すはずです。今年の天気はあまり良くないようなので十分注意して入山してもらいたいですね。

ひと荒れしたら即遭難、と言うことのないように、、、、、そして何かがあって苦労しても、、、、あの雪は想定外だったなどと言わないでもらいたいと思っています。自然の状況など人間が軽々に想定できるものではありませんから、、、、、。