タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日は原爆忌

2012年08月06日 | 日々雑感
 今日は原爆忌。あれから67年の時間が流れています。



 あの時タカ長は6歳、小学校へ入学前の夏のことです。大昔のことですが、あのときのことは鮮明に覚えています。

 廣島市の上空で光った閃光をハッキリ記憶しています。あの瞬間空一面に衝撃波が走り、その波紋が私たちの村の上空にも広がったとき、轟音ととも障子が破れ、家具が倒れ、、、、、、。

 その後しばらくして廣島の空から焼けた紙くずみたいなものなどがたくさん降ってきました。いま思えばあのゴミの中には放射能が含まれていたのでしょう。

 廣島から非難してくる人のことも覚えています。隣のうちで休み、水をほしがっていた老婆もいました。しかし、火傷に水は良くないと言うことで母たちがキュウリを求めて近所を走りまわっていました。

 記憶はたくさんあります。その中で一番だったことは、、、、、

 あの一発の原爆で6歳の少年が「心の病気」になったことです。当時はそのようなことは言われていなかったので、心の病気の治療もカウンセリングも受けていませんが、あれは間違いなく「心の病気」だったはずです。

 夜寝ていると大きな暗闇が胸を押さえ、息苦しくなって目を覚ましたことが何度もあります。飛行機が攻めてくる夢もたびたび見ました。そのようなことを何度も何度も経験しながら、人はやがて死んでいくのだと言うことを心に刻みました。

 心の病気は長く続きました。そのようなくらい夢を見なくなったのは、それから何年もあとのことです。自分で立ち上がらざるを得なかったのでしょう。

 私は時間を薬に心の病から開放されたはずです。私の少年のころは、心の病気のことを聞いたことはありませんし、もちろんその治療を受けた記憶もありません。

 語り始めればキリがない原爆体験。

 その多くを語りませんが、何はともあれ、あのような悲劇が繰り返されることの無いよう祈りたいものです。  合掌。