タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

毛無山に登る

2011年11月04日 | タカの渡り
たまにはこんな山も良いか?

 毛無山に登ってきました。

 ひとくちに毛無山と言ってもあちらこちらにあるようです。「日本山名事典」(2004年三省堂刊)に記載されているのは27座。そのうち広島県に関係するのが5座。

 タカ長の印象としてはまだまだあるような気がしますが、詳しく調べたわけではないので何とも言えません。どの山もその名のとおりはげ山と言いたいのですが、本当のところは毛無山と言う名前のはげ山に登ったことはありません。

 今日の登ったのもそのような山です。場所は広島県庄原市高野町。

 ここの毛無山は毛(ぶなの森)は、少なくとも稜線部分には多くはありませんが、そのかわり無精ひげ(熊笹や小潅木)だらけ、明瞭な山道が登山口から山頂までつづいているとは言いがたい山です。

            

 主稜線に取り付いたあとはこのような潅木や、、、、

            

 熊笹が現れ、その中の道を探しながら歩くことになります。お世辞にも快適な尾根歩き、登山道とは言いかねます。

 そのかわり観光化された山のように人工的な階段は皆無、むかしのままの山歩きが出来ます。タカ長が若い頃の山歩きはこのようなところが多く、高山の岩山にあこがれていた登山者としては多くの不満を胸に広島の山を歩いていたものです。

 中央の大きな山にはめったに行くことの出来ないわたしたちは、このような籔山を歩かせたら中央の登山者には負けない、と負け惜しみとも言える自負心を持っていたものです。

 このような山を歩くにはそれなりの経験がいるのかも分かりません。ここは体力より経験の世界ですから、このような籔山を歩くことに不安を持つことはほとんどありません。藪の中でもそれなりの道が見えるからです。

 とは言っても今ではこのような山歩きは歓迎しません。たまに行くのならそれなりの気分転換になって良いのですが、日常的に行くのは遠慮したい山です。

            

 たどり着いた山頂も、、、、、熊笹の背は低いのですが、、、、、スカッとした展望の山とは言いがたい山でした。

 広島県の山ではこのあたりの山が空白地帯になっていたタカ長にとってはそれなりに楽しい山歩きでした。

            

 ところどころ展望の開けたところからは、東側に比婆山の峰々が望まれ、、、、、西側には、、、、

            

 毛無牧場や大万木(おおよろぎ)山や琴引山も見ることが出来ました。

 天気にも恵まれた山歩き、と言いたいのですが、、、、、そしてそれには違いないのですが、、、、、、

 それにしても暑い山歩きでした。高野町と言えば広島では一番寒いところで、冬には雪が降ったとか、、、、寒いことが何度も話題になる町です。その町にある1155mの山頂で、素肌にトレーナー1枚着て、暑さを感じながら昼食を採るなんて、山行中に体を冷やすことを嫌うタカ長には考えられないことです。

 今日は11月だと言うのに、、、、2ヶ月も前の9月の山気分でした。

 この暑さ、、、、本当におかしいですね。