ツアー登山なんて登山ではありません
と言いたくなるような遭難事故が起きてしまったことは皆さまご存知のはずです。
この旅行を主催したA社の社長のコメントや生存者の言葉がネットで報じられています。それを見ていて、直接の関係者でないタカ長も怒り心頭です。
会社側
登山装備に問題なかった。
行程にも問題なかった。
現場から不調者がいるとは聞いていない。
このような寒さは想定していなかった。
生存者側
16日に避難小屋出発を留まるように進言したが聞き入れられなかった。
疲れていたので出発を見合わせるように複数の人が頼んだが聞き入れられなかった。
最後の局面で「遭難したことを認めて救助要請しろ」と声を荒げたが聞き入れられなかった。実際の救助要請はその1時間半後だった。
などなど、、、、、、。
登山中の行動は参加者の多数決で決められるものではないことは百も承知のタカ長ですが、今回の場合は現場のガイドの現状認識に重大な誤りがあったと言わざるを得ません。
会社の言うように問題がなければ事故は起きないのです。これだけの遭難事故を起こしておいて、ひとごとのような評論家のような話しかしていないように感じるのは私だけでしょうか?A社はことの重大性を認識しているのだろうか、と首を傾げたくなります。
怒り心頭のタカ長、この先を書くと何を書き出すか分からないのでツアー登山なんて大体こんなもので本当の登山ではありませんよとやんわりお話しておきます。言葉を換えれば、ツアーに参加すればその山を登ったような気になるのは、参加者の大いなる誤解だ、と言うことです。
03年夏の加賀白山。御前峰からの展望です。山には怪しげな雲がかかり始めています。それもそのはず洋上はるか先ですが台風が近づいているのです。
台風の影響は高山では早く現れます。そのため私たちは予定を1日はやめて下山することを決断しました。
南竜山荘が見えるあたりまで下りると雨も強くなり、風も吹いてきました。この先は写真を撮ることはできません。安全に下りることに専念です。
しばらく下りるとツアー登山らしきグループに追いつきました。何をしているのか先の様子は分からないのですが、登山道を占拠した状態になっているのです。
行列の最後にいる若いガイドは私たちの行動を邪魔していることにも気を止めないでぼんやりと立っているだけ。そのガイドの様子と言えばスニーカーみたいな靴に短パン、いくら贔屓目に見ても高山を登る姿ではありません。まして彼は参加者の命を預かっているガイドなのです。
どこの会社のツアー登山かは確認しませんでしたが、その一端を見ただけでこのグループの様子は分かります。一言で言えば遭難予備軍なのです。
今回北海道で事故を起こしたA社は業界大手ですからまさかこのときのガイドほどお粗末なガイドではないでしょうが、その遭難事故の続報を見ると五十歩百歩かなぁ、と言う思いが強くなります。
今回の生存者もガイドのリーダーシップが無かったことを指摘されているようですが、登山のいろはのいの字と言える、リーダーの指示のもとに全員が力を合わせて登山を遂行する、と言うことが出来ていなかったことが、最後場バラバラになって大きな事故につながったのです。
私は山で、遭難予備軍とも言えるツアー登山グループに何度もあっています。なぜそのように感じるのか、それを説明することは難しいのですが、私の目には一緒に歩いているように見えても一つのグループとしてのまとまりが感じられないのです。そのようなグループでも山を登ることは出来ますが、火急の場合にはその弱点が露呈して、最悪の場合は今回のようになるのです。
自分で自分の身が守れない人はツアー登山に参加してはいけないと言うのが私の平素からの持論です。
自分で自分の身が守れる人はツアー登山に参加する必要も無いでしょうが、、、、。
と言いたくなるような遭難事故が起きてしまったことは皆さまご存知のはずです。
この旅行を主催したA社の社長のコメントや生存者の言葉がネットで報じられています。それを見ていて、直接の関係者でないタカ長も怒り心頭です。
会社側
登山装備に問題なかった。
行程にも問題なかった。
現場から不調者がいるとは聞いていない。
このような寒さは想定していなかった。
生存者側
16日に避難小屋出発を留まるように進言したが聞き入れられなかった。
疲れていたので出発を見合わせるように複数の人が頼んだが聞き入れられなかった。
最後の局面で「遭難したことを認めて救助要請しろ」と声を荒げたが聞き入れられなかった。実際の救助要請はその1時間半後だった。
などなど、、、、、、。
登山中の行動は参加者の多数決で決められるものではないことは百も承知のタカ長ですが、今回の場合は現場のガイドの現状認識に重大な誤りがあったと言わざるを得ません。
会社の言うように問題がなければ事故は起きないのです。これだけの遭難事故を起こしておいて、ひとごとのような評論家のような話しかしていないように感じるのは私だけでしょうか?A社はことの重大性を認識しているのだろうか、と首を傾げたくなります。
怒り心頭のタカ長、この先を書くと何を書き出すか分からないのでツアー登山なんて大体こんなもので本当の登山ではありませんよとやんわりお話しておきます。言葉を換えれば、ツアーに参加すればその山を登ったような気になるのは、参加者の大いなる誤解だ、と言うことです。
03年夏の加賀白山。御前峰からの展望です。山には怪しげな雲がかかり始めています。それもそのはず洋上はるか先ですが台風が近づいているのです。
台風の影響は高山では早く現れます。そのため私たちは予定を1日はやめて下山することを決断しました。
南竜山荘が見えるあたりまで下りると雨も強くなり、風も吹いてきました。この先は写真を撮ることはできません。安全に下りることに専念です。
しばらく下りるとツアー登山らしきグループに追いつきました。何をしているのか先の様子は分からないのですが、登山道を占拠した状態になっているのです。
行列の最後にいる若いガイドは私たちの行動を邪魔していることにも気を止めないでぼんやりと立っているだけ。そのガイドの様子と言えばスニーカーみたいな靴に短パン、いくら贔屓目に見ても高山を登る姿ではありません。まして彼は参加者の命を預かっているガイドなのです。
どこの会社のツアー登山かは確認しませんでしたが、その一端を見ただけでこのグループの様子は分かります。一言で言えば遭難予備軍なのです。
今回北海道で事故を起こしたA社は業界大手ですからまさかこのときのガイドほどお粗末なガイドではないでしょうが、その遭難事故の続報を見ると五十歩百歩かなぁ、と言う思いが強くなります。
今回の生存者もガイドのリーダーシップが無かったことを指摘されているようですが、登山のいろはのいの字と言える、リーダーの指示のもとに全員が力を合わせて登山を遂行する、と言うことが出来ていなかったことが、最後場バラバラになって大きな事故につながったのです。
私は山で、遭難予備軍とも言えるツアー登山グループに何度もあっています。なぜそのように感じるのか、それを説明することは難しいのですが、私の目には一緒に歩いているように見えても一つのグループとしてのまとまりが感じられないのです。そのようなグループでも山を登ることは出来ますが、火急の場合にはその弱点が露呈して、最悪の場合は今回のようになるのです。
自分で自分の身が守れない人はツアー登山に参加してはいけないと言うのが私の平素からの持論です。
自分で自分の身が守れる人はツアー登山に参加する必要も無いでしょうが、、、、。