タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

高嶺の花

2009年07月15日 | 山歩きから
霧の山にはマツムシソウがよく似合う

 富士には月見草が良く似合うと言ったのは太宰治。それをもじってみました。

 快晴の山で見るマツムシソウには風情は感じられませんが、霧の中で見ると別の花に見えます。マツムシソウには霧が似合うと思っています。



 マツムシソウはこの時期の花でないことは良く知っています。しかし、梅雨の暑さの中にいると、キリ降る高原の涼しさが思われて、マツムシソウの写真を取り出しました。



 私は文字通り霧の中のぼんやりと見えるマツムシソウが好きですが、そのような写真は撮っていませんし、またうまくは撮れないはずです。



 マツムシソウは、春に咲くショウジョウバカマとともに私が初めて覚えた山の花です。もう半世紀以上まえのことです。そのマツムシソウも今では少なくなりました。珍鳥ならぬ珍花にならないか心配しています。



 山の高原に秋の風が吹くころマツムシソウは咲きます。今年も県北の山歩きを計画していますが、霧の中に咲くマツムシソウの群落に遭うことを期待しています。