タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

渓流沿いの道

2009年07月03日 | 山歩きから
十方山林道の渓畔林を歩いてきました

 タカ長の山グループのメンバー14名とともに十方山林道の渓畔林を歩いてきました。林道の整備か自然保護かで議論されている道です。

 私たちは別に政治的な目的を持って歩いたのではありません。緑の森と渓流の涼しい風を求めての林道歩き、ハイキングです。
 タカ長は自然保護にも人並みの関心はあるつもりなので、この十方山林道の渓畔林の保護を訴えている団体の自然観察会にも参加したことがあります。しかし、今日はそのようなこととは無関係に、渓流沿いの森のオゾンを吸いに行っただけです。

 

 このような森が単なる森、切り払ってしまっても心が痛まない人もいるはずです。しかし、タカ長に言わせるとそれは単なる勉強不足です。



 ブナの森は「緑のダム」と言われることはご存知のはずです。かつて西中国山地は深いブナの森でおおわれていました。大昔の話ではありません。私たちの時代の話です。
 この50年のあいだに多くのブナが切り払われました。その頃を知る者に言わせれば「目を覆いたくなるような惨状」と言っても良い状態になっています。

 そこ結果少し雨が降らないと水不足。少し降れば土砂災害。そのすべての原因をブナをきったことにするのは短絡的かも分かりませんが、緑を失ったことで自然からしっぺ返しを食っていることだけは間違いないのではないでしょうか?



 人はこのような渓畔林で涼しい風に吹かれながらひと時を過す「贅沢な時間」を知るべきだと思います。私はここで林道工事について政治的な発言をするつもりはありませんが、素直に考えてここで巨額のカネを使う必要を感じることが出来ません。国にしろ地方自治体にしろ有り余るカネを持っているのなら別の考えが出来るかも分かりませんが、借金地獄の中で無理してする工事だとは思われません。仮に余裕のある金があったとしてもそれはもっと違った使い方があるはずと思われて仕方ありません。



 チョッと生くさい話になったので花の写真を紹介します。ウリノキの花です。タカ長が知らないだけで、別に珍しい花ではないのでしょうが、森の木陰でひっそりと咲いている姿に惹かれます。落葉低木。秋に紫色の実をつけます。



 クロズル(黒蔓)です。と言っても仲間に教えてもらったのですが、、、、。

 この花は甘い蜜を出すのでしょうか?虫や蟻が何匹もいました。

 これ等の花が貴重なものかどうかは知りませんが、林道工事が行われたら間違いなく切り払われる花たちです。それだけは間違いありません。