タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

結果オーライではいけませんね

2008年02月05日 | 山歩きから
 所用があって家内の実家に帰ってきました。その雑用のあいだ、恐羅漢山での遭難さわぎを時々テレビでチェックしていました。

 多くの人を騒がせた今回の遭難でしたが、人的な被害がなかったのは不幸中の幸いと言えるのでしょう。この大きな幸いは、彼らが山で作業小屋みたいなものを見つけて、その中に避難できたことでしょう。風雪の山で迷って思わぬ方向へ下りたのですから、その小屋を目指して行ったのではないと思うのです。ラッキーだったと言うこと、つまり結果オーライ。

 タカ長は何度もその山に登っています。特に若い頃は頻繁に登り、その頃は山道の何処にどのような形の岩があるとか、そのようなことまで頭に入っているのではないかと思っていたほどです。

 その経験から言えば、あの稜線に不用意に入ってはいけないのです。一行は経験者だと言われていますが、私は人の経験は自然の前では非常に小さいものだと思っています。ニュースで当事者の人が「山を甘く見ていた」と言うコメントをされていたようです。その通りなのです。

 人騒がせな人たちだと思いましたが、そのコメントを聞いてほっとした思いがしました。彼らは「結果オーライ」ではいけないことを心底分かった、と思えたからです。

 今も細々と山に関係しているタカ長、今回の事故を他山の石として、自分たちはひと様に迷惑をかけないようにしようと自戒しているところです。