TAKAのつれづれ帳

生かされている人生なら、今を楽しみましょう。音楽ネタや映画鑑賞記など気ままに書いています。

冨田勲「月の光~ドビュッシーによるメルヘンの世界」(1974年)

2006年11月30日 | 国内男性アーティスト
秋も深くなってくると、夜の友としていろいろ音楽を聞きたくなります。
今宵の一枚は冨田勲さんのシンセサイザーによる「月の光」。
ここで使われてるシンセサイザーはモーグ博士の開発によるもので
その後生産されたシンセサイザーの基礎となったであろう代物です。

電気的に造られた音ですから、冷たく非人間的と思われがちですが
このアルバムの音は、とても暖かいものがあります。
まるでカラダ全体を包み込んでくれるかのような感覚になります。

実は今聞いているのは、再発売されたCDではなくアナログ盤で
しかも真空管アンプで鳴らしております。
ですから適度に音がまろやかになっているかも知れないです。
それでなおさらこの夜に聞くと優しく耳に届くのでしょう。

「アラベスク第1番」が流れてきた時、ものすごく懐かしい気持ちに
なりました。この曲をテーマ曲にしたFMラジオの番組がとても好きで
いつも受験勉強をしながら聞いていました。
それは「音楽の森」という番組でパーソナリティは立川 清登さん。
堅苦しくなく、いろいろな音楽を紹介してくれる、素敵な番組でした。

30年以上も前のアナログ盤ですが、聞いてみると新鮮に聞こえます。
そしてその未来的な音は、現在流れている音楽よりも斬新に感じます。
おそらくさらに先の世界でも通用する音楽ではないでしょうか。

A1 雪が踊っている(「子供の領分」第4曲)
A2 夢
A3 雨の庭(「版画」第3曲」)
A4 月の光(「ベルガマスク組曲」第3曲)
A5 アラベスク第1番
B1 沈める寺院(「前奏曲集第1巻」第10曲)
B2 パスピエ(「ベルガマスク組曲」第4曲)
B3 亜麻色の髪の乙女(「前奏曲集第1巻」第8曲)
B4 ゴリウォーグのケークウォーク(「子供の領分」第6曲)
B5 雪の上の足跡(「前奏曲集第1巻」第6曲)

早見優「夏色のナンシー」(1983年)

2006年11月29日 | アイドルPOPS【80年代】
季節は秋ですが、何故か夏の曲です。
というのも、昨日の茂木由多加さんの「デジタル・ミステリー・ツアー」
のところでちょっと触れましたが、彼のアレンジャーとしての
代表的な仕事が早見優さんの楽曲でした。
そこで、手持ちのシングル盤がこの「夏色のナンシー」なので
もう一度聞きなおしてみました。

「デジタル・ミステリー・ツアー」を聞いた後なので、これが彼の音!
というPOPな音の要素をあらためてじっくりと聞いてみました。
あくまでも早見優さんのバックの演奏なので、出過ぎることは無い
のですが、それであっても個性的な音を出しているという事に
気が付きました。もっと早く気が付くべきでしたね。

そしてカップリングの「可愛いサマータイム」の方が、茂木由多加さんの
音がより色濃く出ています。これはカップリング曲だからなのでしょうかね。
夏っぽい感じがよく出ていて、この曲好きです。
そうすると、茂木由多加さんが手がけた早見優さんの楽曲がもっと
聞きたくなりますね。

茂木由多加「デジタル・ミステリー・ツアー」(1978年)

2006年11月28日 | アニメ関係
世の中にシンセサイザーが登場して以来、何とも怪しく不思議で宇宙的な音を
出すこの楽器を使って、いろいろと新しい音楽が生まれてきました。
アメリカではファンクミュージックで使われ、ドイツのクラフトワーク、そして日本では
冨田勲さんやYMOなどが独創的な活動を始めていました。

この当時のシンセサイザーは今のようにコンピュータなど無い時代ですから、
音の創り方は極めてアナログです。パネルにパッチコードを挿して回路を換えたり
音色や音の深さなど、ほとんどの調整は可変抵抗のつまみを回すなどしていますので
周囲温度で音も変化してしまう、完全なアナログマシンなのです。

それがかえって今聞きなおすと、当時は無機質な音と感じていたのに温かく深みが
ある音に聞こえてしまうのです。今のようにプログラミングされた音では音の基本と
なる矩形波も正弦波も完璧な波形で出てきますが、当時のシンセサイザーですと
ちょいと波形が鈍っていたりするので、それが逆に楽器っぽく聞こえるのかも
知れないですねぇ。

このアルバムを作った茂木由多加さんは70年代に活躍したロックバンド
「四人囃子」に在籍していた事でも知られています。ワタシもバンドの名前は
聞いた事がありますし、ラジオなどで音は聞いた事があります。ただ音源は
持っていません。その後作曲・編曲などで活躍されて早見優さんのシングル盤を
何枚か手がけられたという事で、手持ちの「夏色のナンシー」のクレジットを
見ましたら、編曲:茂木由多加と確かに書かれていました。

「デジタル・ミステリー・ツアー」はA面がビートルズナンバー、B面はスタンダード曲で
構成されていて、シンセサイザーを駆使したPOPな仕上がりになっています。
これがビートルズ?!と思える程ひねってあって、ある意味コミカルな音なのです。

そのコミカルなところからか、実はこのアルバムの曲のほとんどが「うる星やつら」の
TVシリーズのBGMとして頻繁に使われているのです。そのためにファンの間では
このアルバムがもうひとつのBGM集として知られているのです。
実は最近その事を知ったので、聞いてみたいなぁと思っていました。ところがふと入った
CDショップでこのアルバムを見つけたので買いました。

聞いてみたらあららら・・・。「うる星やつら」のTVシリーズのBGMでおなじみの曲が
出てきて「これだったのか!」と驚くと共に、「うる星やつら」の音楽の魅力を
再認識させられました。このアルバムは紙ジャケ仕様の復刻盤なので
中にアナログ盤時代のライナーノーツが縮小されて入っていました。
がしかし・・・字が小さくなっているのでおっさんには辛い(泣)。

ところで、茂木由多加さんは2003年1月に亡くなられていて、入手したCDは追悼盤でした。
もっといろいろな音も聞きたかったのですが、新作を聞く事が出来ないのが残念です。

01.マジカル・ミステリー・ツアー
02.フライング
03.ユアー・マザー・シュッド・ノウ
04.ブルー・ジェイ・ウェイ
05.フール・オン・ザ・ヒル
06.星に願いを
07.スケーターズ・ワルツ~美しき青きドナウ
08.2人でお茶を
09.スターダスト~ムーンライト・セレナーデ
10.”白鳥の湖”より白鳥の踊り

*このネタを書きながら「夏色のナンシー」を聞いてみたら、おおぉ~~!シンセの音がする!
しかも何とな~く「うる星やつら」の音楽っぽくも聞こえるな(^○^)。

白鳥庭園の紅葉(名古屋市熱田区)

2006年11月26日 | 名古屋市内観光
この白鳥庭園は、名古屋市制100周年を記念のイベントして
平成元年(1989年)に名古屋市内の3会場で開催された
「世界デザイン博覧会」のメイン会場「白鳥会場」の跡地。
敷地面積は3.7ヘクタールで、名古屋市内で最大級の日本庭園です。
開園は平成3年4月で、滝から流れた水流が渓流となり、渓谷を通り
池に達するまでがこの都心の公園に再現されています。

その庭園内部の紅葉もそろそろ見頃らしいので、土曜日に行きました。
曇り空から、時々弱い光が差す程度の日中でしたので
はっきりとした写真は撮れなかったのですが、直射日光が
照りつけるよりは良かったかなと、思いました。

木によっては、真っ赤に染まっている紅葉もありましたが
まだまだこれからの木もあって、本格的な見頃になるのは
あと一週間くらい先かなという感じでした。

さすがにこの時期、名古屋市内で手軽に紅葉が見られるとあって
ちょっと年配の夫婦とか、若いカップル、また海外の方など
多くの方が訪れておりました。
そして、土曜日の午後ですので、カメラを持った方が多くいて
撮影ポイントでは、先約の方の終了を待つ事もあり
閑静な庭園の中で、熱い撮影が行われておりました。

入園料は大人300円で、駐車料金も普通車300円という設定なので
ちょっと時間がある時に散策するのも良いなと思いました。
ちなみにワタシは自転車で行ったので、入園料のみ!
安く楽しめて、またネタ用の取材も出来たのでした。

久屋大通公園(中区栄)

2006年11月25日 | 名古屋市内観光
いよいよ秋も深まり、木々の葉が色付いてきました。
「栄の公園は綺麗かな」
と思い写真を撮りに出かけたのです。

ごらんのとおりの秋景色。
赤・黄・緑のコントラストは綺麗ですが
どことなく寂しさというものもありますね。

今日は時折薄日が差す程度の曇り空。
写真を撮るのには適さない日でしたが、土日しか動けないので
仕方がないですね。
落ち葉をサクサクと踏んだ時の音と、香りにも秋を感じて
しばし佇んでおりました。

ガロ「学生街の喫茶店」(1972年)

2006年11月24日 | 国内グループ
ガロ(GARO)は堀内護 (マーク)、日高富明 (トミー)、大野眞澄 (ヴォーカル) の
三人組フォーク・ロックグループ。デビュー曲は1971年発売の「たんぽぽ」で
この「学生街の喫茶店」は3枚目のシングル。

ワタシの手元には音源がほとんど無いのが残念なのですが、ガロのシングル盤は
好きな曲が多いです。セカンドシングルの「地球はメリーゴーランド」や
「君の誕生日」は特に好きで、深夜放送のラジオから流れてくると「良い曲だなぁ」
と聞いておりました。

ガロというと、ちょっと渋~い声のお兄さんたちが一緒に歌っているグループ
という印象で、それがまたカッコ良い!とフォーク少年はあこがれていたのです。
最近でも大野眞澄さんはソロで活動されていて、名古屋の久屋大通り公園で
行われる「青春のグラフィティコンサート」にも毎年のように参加されています。
そのコンサートでも「学生街の喫茶店」は必ず歌ってくれるのですが
年齢を重ねた大野さんの歌声は、年輪の如く積み重ねられて、味わい深いもの
となり響いて来るのです。

それにしても、ワタシの通っていた大学は山の中で、学生街など存在せず
喫茶店と言えば、田舎臭くて、この歌にあるようなお洒落なものでは無かった・・・
仮に用事で都心に出た時でも、何となく気後れして、そんな店には入った事
無かったのです。「君とよくこの店に 来たものさ」と歌おうにも
「君」という存在さえなく・・・全くさえないものでした。

この歌で歌われる世界は、憧れの世界であり、結局はそんな経験も無く
夢だけで終わっちゃった・・・
でも実際のところ「喫茶店」でお茶するのは、あまり好きでは無かったから
たとえ入っても落ち着かずに、すぐに出たくなるのです。
それは今でも同じですが・・・

ところでこの「学生街の喫茶店」はもともとB面の曲で、「美しすぎて」がA面でした。
こちらが売れたので、入れ替えて発売された盤がこの写真のシングル盤。
ジャケットの裏側を見ると、「美しすぎて」がA面扱いのままになっていて
楽譜が記載されています。という事は、表ジャケットの文字表記のみを
入れ替えたということなのですね。
ちなみに「美しすぎて」もかつてはよく深夜放送で聞きました。この曲もなかなか
ハーモニーが渋くてかっこ良いです。

ダーリン、ただいまだっちゃ!

2006年11月23日 | アニメ関係
コミックスの「うる星やつら」が新装版として発売開始。

一番最初の単行本は、リアルタイムで全巻持っていましたが
事情により処分。今思うともったいなかった・・・。
その後もいろいろなタイプで再発売されていましたが
特に興味を示さず過ぎてきました。

ただここに来て急に読みたくなり、コミックスを知人より
全巻レンタルして読んでいるのですが
「どうせなら再び集めてしまえ!」という気持ちになりました。
ブックオフなどで探せば、すぐに過去の版は全巻揃うのですが
ここは「新装版で揃えてしまおう!」と決めました。

本屋にいったら、コミックスのコーナーでは平置き扱い。
結構「売れる!」と判断したのでしょう。
でも表紙が一番最初のコミックスと比較すると、地味ですね。
これだけでは、触手が動かないのですが、特典に惹かれました。

まず「My Lum×34」と称する、分野を超えたアーティストが描く
永遠の美少女「ラム」のイラストとコラムで、第一巻は高橋留美子先生の
書き下ろし作品。ラムちゃんを描くのは久しぶりだったそうですが
ちょっと大人に見える「ラム」に逢えて、うれしかったです。
第二巻のあだち充先生の「ラム」は、イベントでコスプレをしている
生身のラムちゃんっぽいぞという感覚でした。
高橋留美子先生の描く「ラム」はやっぱり宇宙人だけど
あだち充先生の「ラム」は地球の人に見えるなぁと言う印象からです。

もうひとつの特典は「うる星やつら」完全データ・ファイル。
これはコミックスをもとにいろいろな観点から「うる星やつら」について
検証してみようという企画。
第一巻は「友引町ってどんな町!?」、第二巻は「サクラのマネーライフ!?」
重箱の隅をつついて探るようなネタを読んでいると、コミックスを読む
楽しみが増えるますね。

この「うる星やつら」新装版はこれから毎月2巻の予定で全34巻!
というと全巻揃うまで17か月!先は長そう・・・
まぁゆっくり楽しみましょう!

平野 文「Fumi Fumi Animate」(1984年)

2006年11月22日 | アニメ関係
「うる星やつら」のラムちゃんが歌う、アニメ主題歌集。
ここでは思いっきりアニメ声で、平野文さんが歌っています。

Side-Aは「うる星やつら」の主題歌集ですがアレンジは
オリジナルとは別バージョン。「ラムのバラード」以外の曲の編曲は
うる星の音楽を担当されていた安西史孝氏。
リメイクされた曲を聞いていると、うる星のBGMを聞いているような
感覚でファン的にはうれしいです。
そしてラムちゃんが歌う「ラムのラブソング」がこの中では一番かな。

Side-Bはヒット曲集で平野文さんが、ラムちゃん以外で仕事をして
さらに主題歌を歌った「チックン タックン」から「レモン色のセンチメンタル」
と「好きしてチックン」の2曲が収録されています。
そして「想い出がいっぱい」はちょっと落ち着いた感じでなかなか良いです。

A1 ラムのラブソング
A2 I, I, You & 愛
A3 Dancing Star
A4 ラムのバラード
A5 星空サイクリング
B1 CAT'S EYE
B2 I wanna X
B3 想い出がいっぱい
B4 レモン色のセンチメンタル
B5 好きしてチックン

斉藤由貴「Yuki's MUSEUM」(1989年)

2006年11月21日 | アイドルPOPS【80年代】
斉藤由貴さんの代表的な曲がぎゅ!っとまとまった一枚。
知っている曲が多いですから、気楽に聞くことが出来ます。

とりあえず1曲目の「夢の中へ」は井上陽水さんの名曲が
POPにリメイクされていて、こういうのも有りかなぁと・・・
でも斉藤由貴さんだから許されるのでしょうね。

ものすごく歌唱力があるということではないので、どうしても
ささやくような歌い方になるのですが、その「ちょっとか弱い」
ところが魅力的です。
その繊細さが、危うげな中にも芯のある、独自の世界を
形成しているのだと思います。

「悲しみよこんにちは」「MAY」「情 熱」
このあたりの曲を聞くと、当時のことを思い出して
あの頃は若かったなどと・・・
谷山浩子さんの「土曜日のタマネギ」も好きですし
卒業時期の定番曲「卒業」は名曲ですね。

オススメ!の一枚ですが、すでに廃盤。
なので中古屋で探すと見つかると思います。

1. 夢の中へ
2. 青空のかけら
3. 「さよなら」
4. 初 戀
5. 悲しみよこんにちは
6. MAY
7. 情 熱
8. ORACION-祈り-
9. うしろの正面だあれ
10. 3年目
11. 少女時代
12. 白い炎
13. 土曜日のタマネギ
14. 卒 業
15. Where~金色の夜~
16. 砂の城
17. LUCKY DRAGON

高岡早紀「楽園の雫」(1990年)

2006年11月20日 | アイドルPOPS【90年代】
80年代のアイドル歌手ブームが、おニャン子クラブ解散と共に
勢いを失い、アイドル好きにとっての冬の時代となった90年代。
グラビア系の美少女アイドルだけは、かろうじて輝きを保っていました。
その中で、週刊誌の表紙をたびたび飾り人気のあった高岡早紀さん。
実はCDアルバムも何枚か出していて、これがなかなか良い出来なのです。

その中で、今回紹介するのは1990年発売の「楽園の雫」。
このアルバムは作家陣が凄いのです。ほとんどの曲の作詞は森雪之丞さん
作曲・編曲は加藤和彦さん。3曲目・4曲目の作曲・編曲は高橋幸宏さんで
5曲目の作曲・編曲は千住明さん。ちょっと音が聞きたくなりませんか。

牧歌的なイントロから始まる「不思議の森のアリス」は歌が始まると
急にPOPな展開になります。これはなかなか良いじゃんと思うと
次はインド系音楽っぽい「フリフリ天国」。この曲のウィスパーにやられるのです。
決して歌唱力がある訳ではないので、それを逆手に取っての
ウィスパーボイスなのですが、これが実に効果的。
耳元で囁かれると、ちょっと遠くに行ってしまいそうな感覚になるのです。

タイトルナンバーの「楽園の雫」はまさに高橋幸宏さんの音!
バックコーラスって加藤和彦さんと高橋幸宏さんのようですね。
千住明さんの手による素敵なオーケストラの「窓辺にて」は、絵画的な雰囲気
たっぷりでヨーロピアンテイスト!

このアルバム中、歌詞でココロを突かれたのが「天使失格」
   
  空から見れば小指ほどの距離で二人は迷子だった

そうだよねぇ。地図上の距離が離れていても、気持ちが離れていなければ
何とでもなるはずだけどね。地図上の距離だって、空から見れば近いなんて・・・
結局はうまくいかないものはダメなのかってね・・・

ラスト2曲の落ち着いた感じはとてもアイドルらしくないです。
この世界感を出せるのは加藤和彦さんのなせる技ですが、高岡早紀さんも
頑張って表現しています。まさに絶品です。

「楽園の雫」を始め高岡早紀さんのCDは悲しいかな中古屋さんでは
処分品価格の場合もあります。でも見つけたら買って聞いてください。
アイドル好きな方なら、決して聞いて損は無いと思います。

1. 不思議の森のアリス
2. フリフリ天国
3. 楽園の雫
4. 16月に逢いましょう
5. 窓辺にて
6. 天国失格
7. パーティーはパニック
8. 見知らぬ彼女への伝言
9. 哀しいサーカス

Art Pepper「Meets The Rhythm Section」

2006年11月19日 | 海外アーティスト
昨日の紅葉狩りの行き帰り、クルマの中では何度も
アートペッパーの名盤「Meets The Rhythm Section」を聞いておりました。
乾いたアルト・サックスの音と、枯れ始めた街路樹のある通りは
とても似合います。

聞いていると一瞬とも気が抜けない程の緊張感のある演奏であり
熱い音と思いが伝わってくるのです。
でもそれが落ち葉の風景をバックに聞くと、何故か周囲に溶け込んでいく
感覚がたまりません。アルト・サックスの音は秋に聞くと切なくなりますね。

1. You'd Be So Nice to Come Home To
2. Red Pepper Blues
3. Imagination
4. Waltz Me Blues
5. Straight Life
6. Jazz Me Blues
7. Tin Tin Deo
8. Star Eyes
9. Birks Works

定光寺(愛知県瀬戸市)

2006年11月18日 | 神社仏閣
定光寺は尾張徳川家の菩提寺として有名な臨済宗の寺院。
バックに写っている本堂「無為殿」は室町時代後期の建築で
国の文化財に指定されています。

定光寺一帯の紅葉はまだまだでしたが、この本堂の前の木は
見事に赤く色付いていました。
土曜の午後で、お天気も曇り空でしたから、色がきれいに
出るか心配でしたが、まずまずでした。

今日はさすがに写真を撮りに来ている方が多いです。
(ワタシもその一人ですが・・・)
でもこの様子ですと、後一週間程待った方が良いかも。

佐野元春「HEART BEAT」(1981年)

2006年11月17日 | 国内男性アーティスト
クルマで走っているとき、カーラジオから突然流れてきた「悲しきRADIO」。
それもFMラジオでは無く、AMラジオの音楽番組でした。
ちょっとノイズ交じりで、高域と低域がカットされた独特の音色の中から
聞こえてくる佐野元春さんの歌声は、黄昏時の街角に似合いすぎます。
最近のラジオは「いかしたミュージック」を流してくれる所が少ないので
佐野元春さんの曲が流れると、これこそが「いかしたミュージック」だよ!
と喜んでしまいます。

ワタシ、佐野元春さんには詳しくないですが「ガラスのジェネレーション」
と「悲しきRADIO」はラジオで聞いては、ずっと良いなぁ~と思っておりました。
このアルバムが世に出てから、すでに25年も経っています。
「ガラスのジェネレーション」を聞きながら、「つまらない大人にはなりたくない」
というメッセージに「そうだ、その通り!」だと息巻いていたあの頃。
時は流れて、自分もしっかりおっさんの仲間入り。
果たして活力がある大人になっているか・・・迷い多し大人である。

このアルバムの中で「ガラスのジェネレーション」、「悲しきRADIO」などで
ベースを弾いておられる牧田和男氏は現在、マジックアイランドレコードのボス。
そしてマジックアイランド所属の桜井亜弓さんのプロデュースもされています。
牧田氏は実に気さくな方なので、亜弓さんのファンという事だけですが
ワタシのような者にも、いろいろと対応していただき、感謝しております。
かつて良く聞いていた曲で演奏していた方と、直接話ができるという事は
音楽好きな者にとってはこの上ない幸せです。

「HEART BEAT」のクレジットではベースが”Akira Makita”と
記載されています。でも正しくは”Kazuo Makita”です!

1.ガラスのジェネレーション
2.NIGHT LIFE
3.バルセロナの夜
4.IT'S ALRIGHT
5.彼女
6.悲しきRADIO
7.GOOD VIBRATION
8.君をさがしている(朝が来るまで)
9.INTERLUDE
10.HEART BEAT(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)


あがた森魚「日本少年(ヂパング・ポーイ)」(1976年)

2006年11月15日 | 国内男性アーティスト
2枚組全28曲収録のアルバムは、海の香りがします。
船の旅などしたことが無いのですが、大海原を
航海しているような気分にさえなります。
その世界も「加山雄三」さんのクルーザーでもなく
ましてやタンカーでも無く、コロンブスが乗っていたような
小型の帆船ですね。まさに冒険の旅。

細野晴臣氏とあがた森魚氏による共同プロデュースで
バックの演奏はほとんどがムーンライダース。
この音が聞きたくてレコード盤を買ったのです。
特にこの当時、ムーライダースのギターは椎名和夫氏。
独特の弾き方がとても好きなのです。
そしてそこに武川雅寛氏のフィドルが加わることで
ひとひねりした深い音の世界となります。

あがた森魚氏の歌声は飄々としているようで
実は力強く、ココロの中を突いてくるようです。
その感覚が心地よくて、逆にゆったりとした気分で
聞くことが出来るのです。

間違いなくこの一枚は時代を超えた名盤です。

第13回ハロプロ楽曲大賞’15

 
「ハロプロ楽曲大賞」とは、モーニング娘。およびハロー!プロジェクト所属アーティストが
1年間に発表した曲をみんなで順位付けして楽しもうという催しです。今年で14回目。
投票カテゴリは「楽曲部門」「MV部門」「推しメン部門」の3部門です。
◆バナーをクリックするとハロプロ楽曲大賞サイトにジャンプします。
※文章及びバナーはハロプロ楽曲大賞サイトより転載しました

管理人より

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