TAKAのつれづれ帳

生かされている人生なら、今を楽しみましょう。音楽ネタや映画鑑賞記など気ままに書いています。

高岡早紀「楽園の雫」(1990年)

2006年11月20日 | アイドルPOPS【90年代】
80年代のアイドル歌手ブームが、おニャン子クラブ解散と共に
勢いを失い、アイドル好きにとっての冬の時代となった90年代。
グラビア系の美少女アイドルだけは、かろうじて輝きを保っていました。
その中で、週刊誌の表紙をたびたび飾り人気のあった高岡早紀さん。
実はCDアルバムも何枚か出していて、これがなかなか良い出来なのです。

その中で、今回紹介するのは1990年発売の「楽園の雫」。
このアルバムは作家陣が凄いのです。ほとんどの曲の作詞は森雪之丞さん
作曲・編曲は加藤和彦さん。3曲目・4曲目の作曲・編曲は高橋幸宏さんで
5曲目の作曲・編曲は千住明さん。ちょっと音が聞きたくなりませんか。

牧歌的なイントロから始まる「不思議の森のアリス」は歌が始まると
急にPOPな展開になります。これはなかなか良いじゃんと思うと
次はインド系音楽っぽい「フリフリ天国」。この曲のウィスパーにやられるのです。
決して歌唱力がある訳ではないので、それを逆手に取っての
ウィスパーボイスなのですが、これが実に効果的。
耳元で囁かれると、ちょっと遠くに行ってしまいそうな感覚になるのです。

タイトルナンバーの「楽園の雫」はまさに高橋幸宏さんの音!
バックコーラスって加藤和彦さんと高橋幸宏さんのようですね。
千住明さんの手による素敵なオーケストラの「窓辺にて」は、絵画的な雰囲気
たっぷりでヨーロピアンテイスト!

このアルバム中、歌詞でココロを突かれたのが「天使失格」
   
  空から見れば小指ほどの距離で二人は迷子だった

そうだよねぇ。地図上の距離が離れていても、気持ちが離れていなければ
何とでもなるはずだけどね。地図上の距離だって、空から見れば近いなんて・・・
結局はうまくいかないものはダメなのかってね・・・

ラスト2曲の落ち着いた感じはとてもアイドルらしくないです。
この世界感を出せるのは加藤和彦さんのなせる技ですが、高岡早紀さんも
頑張って表現しています。まさに絶品です。

「楽園の雫」を始め高岡早紀さんのCDは悲しいかな中古屋さんでは
処分品価格の場合もあります。でも見つけたら買って聞いてください。
アイドル好きな方なら、決して聞いて損は無いと思います。

1. 不思議の森のアリス
2. フリフリ天国
3. 楽園の雫
4. 16月に逢いましょう
5. 窓辺にて
6. 天国失格
7. パーティーはパニック
8. 見知らぬ彼女への伝言
9. 哀しいサーカス

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