「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

確かに、ゴリさんの居ない太陽は想像すらしていなかった。

2012-03-10 17:58:43 | 回顧
1983DVD-BOX 発売が近づいてきています。

ところで、本ボックスからゴリさんが全く登場しない・・。
そりゃ当然、前年に殉職しているわけですから。

しかし、本当にゴリさんが居なくなったわけで・・・。

ほら、昔買った1986年の「名場面集5」の事を想い出しました。

それまでの名場面集は必ずゴリさんが顔を出していて、「名場面集4」はカバーからゴリさんの顔が消えましたが、中身にはまだ顔は出していたわけです。
それが、とうとう無くなった訳で・・・。

一係にはボスという「大ボス」を筆頭に山さんは「ボス代行」、ゴリさんは「現場でのボス」と3人ボスが居た訳で、そのゴリさんが去ったというのは区切りの意味では非常にクッキリした一線を引いてしまった訳です。

その部分を穴埋めするのには非常に苦心した面は大きかったというのは、作り手も観続ける者も同じだったと思います。

寂しさと言ったら、ちょっと表現出来ないほど寂しかったですね・・・。

その寂しさとの葛藤というのが、既に1982年の殉職時から始まっていたわけで、

あれ・・・「検問突破」だったか、拉致されたボギーのへいち号の傍を通り過ぎていくサラリーマンの手を回すしぐさを見てゴリさんを思い出したり、ふと唐突に「あぁ・・・ゴリさんが居ないんだなぁ・・・」という思いに「襲われた」わけで。



そもそも、殉職したメンバーに対しての回顧というのは、太陽の場合には主題ではなくともセリフでサラッと出てくる場合がたまにあって、その一言でもジーンと来たものでした。
ゴリさん殉職を境にすると、たきが2度ゲストで登場したジーパンと、殉職以後、スニーカーやロッキーに幾度か思い出されたボンが回顧度は高かったです。
ただ、マミー登場後はまるでセミレギュラーの如く登場するロッキーの遺影(#517~#518撮影時のもの)がトップだと思います。
でも、これはこれで良かった。
マミーが主演の時はロッキーが拝めるわけですから。

ゴリさんの回顧というのは、殉職後1年は無く・・・第578話「一係皆殺し!」の冒頭が初になります。
唐突でビックリしました。
ただ、こういうのは複雑ではあるのですが歓迎しました。

こういうさり気ない回顧というのは他の刑事モノではあまり例が無い分、嬉しかったりもしたりして。
そういうところも太陽の良い部分ではあると思います。

その集大成的なものが第665話「太陽にほえろ!スペシャル 殉職刑事たちよ やすらかに」と言うことになりますが、この作品が放送された1985年あたりは結構ゴリさんも想い出されていたわけで・・・・なにしろ戸川組が再興してしまうわけで・・・。

・・・・

後期というのは、やっぱり大小ある程度は「観続けた人」に十字架を背負わせたという罪なところはあったと思います。
単純に愉しむというノーテンキな姿勢では観れなかったですね・・・。
なので思い入れも「苦労」した分あると。

私が後期のキャラクターも好きなのは、そういう十字架を背負っていたのは決して観る側だけじゃないという思いがあったからなんです。

1983BOXで早々に去ってしまうジプシーの性格変化も、本来であればジプシー主演の話で変化するきっかけ(スコッチでいう「疑惑」とか)があれば解りやすいのですが、個人的見解を簡単に言うと、ロッキーの死が彼を変えたみたいな踏まえ方です。
だから許せるという部分は多分にあります。

ボギーにせよ、登場時にはあれだけハチャメチャだったのに、回を重ねるごとにゴリさんに陶酔して行く感じにも共感が持てたりして。

多分、ズバリその世界を刷新してしまったら、観続けることは無かったでしょうね。
その方が辛いですから。
地続きだったからこそ、執念深く観てしまったと・・・・(^_^;)
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