「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

頭脳派「タタキ」の男とボス、二人のゴールは一緒か?

2020-07-25 11:39:09 | 当直室日記
さて、あすの太陽放送です。

【地上波】
サンテレビ・マカロニ編


7/26(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(第17話)
サンテレビ1(地上波)

第17話 47.11.10 俺たちはプロだ (ボス)

レギュラー:石原裕次郎
      萩原健一
      (関根恵子)欠場
      露口茂
      竜雷太
      小野寺昭
      下川辰平

セミレギュラー:玉川伊佐男(田丸刑事)

ゲスト:成田三樹夫
 
河村有紀 中井啓輔
平泉征 中村俊明
松尾文人 今井和雄 大下真司 本島一宏
 
脚本:長野洋 小川英

監督:竹林進

昼の食事時の一係に爆破予告の電話が入る。
第八銀行・新宿支店にて午後一時に爆発が起きる。
ボスらは銀行に時間ギリギリに到着、爆破が起きない為、マカロニが全員退去した銀行内に踏込んだとたん爆音が聞こえてきた。
しかし、マカロニは煤まみれながら無事、爆発物は煙と音が派手に出るようにした殺傷能力の無いものだったが、事件装置は精巧なもので、単なる悪戯とは考えられなかった。
そんな事件があった後、今度は常東銀行に爆発物を仕掛けられたとして七曲署の刑事と名乗る5人組が現れた。
第八銀行の件と同じく全員銀行内から退去、残ったのは刑事たちだけだった。
その刑事たちが金庫の1億3千万を奪い、キャンピングカー風のワゴン車で逃走した。
ボスは第八銀行の件はテストケースだと推理、主犯格の人相や鮮やかな手口から、かつてボスが逮捕した小田切が容疑者として浮上した。
小田切は仮出所したばかりで、居所から姿を消していた。
一係が小田切の行方を捜す中、当の小田切は親友の島岡の妻と息子に会っていたが、島岡はまだ帰宅していないという。
その後、小田切のもとに島岡の妻から連絡が入り、息子が誘拐され、島岡が新宿西口公園に要求通り向かったという。
小田切が公園に着いた時には、息子の姿は無く、島岡が冷たくなっていた・・・。
翌朝、島岡の死体が警察に発見され、島岡も銀行襲撃犯人一味と判明、仲間割れで殺されたのではないかという推理がたてられたが、ボスは少なくとも小田切は「殺し」には手を出さないと主張する。
そんな時、一係に小田切本人が現れる。
ボスは二人だけになり事情を聞くと、仲間割れの争いで、他の若い仲間が金を持ち去ろうとしたところを島岡が奪って逃げた後に、息子が誘拐され、島岡が犠牲になったことを打ち明ける。
ボスは島岡の息子の命を優先し、小田切と息子奪還の共同戦線をはるが・・・。


ボスの昔馴染みの知能強盗犯に成田さんが扮しますが、タタキはするけど殺しはしないというポリシーを持った男として裕次郎さんと競演します。
映画『影狩り』ファンには十兵衛と月光が共演ということで感慨深いところだと思います。
この配役、多分裕次郎さんと成田さんを逆にしても成立してしまいそうな危険(^_^;)もあります。
ダンディズムの権化のようなボスと小田切に二人とも頼りになる相棒(山さん、島岡)がいると言うところも興味深い点ですが、何か似たような二人が刑事と犯罪者という決定的な違いを見せつけるのはある意味ライバルとしての静かな戦いを裏にはらんでいることを最初から匂わせる。
けれども、小田切が真っ当な人間に見えてしまうのは、成田さんの人となりだと思います。

この作品、#8以来の追跡劇で、珍しく山さんが地下鉄で「まかれて」います。いつもは長さんの役割なんですが(^_^;)
冒頭の「線香花火に毛が生えた」爆発でのマカロニも見どころかも(^_^;)
さらに初期としては比較的車が活躍する回ですが、まだトヨタ到来前夜な為、60年代の外車ショーと化しています。
ボス専用車はオペル・レコルトCのハードトップ。

小田切が刑事に化ける衣装(背広にネクタイ、メガネ)、少なくともネクタイは後に山さんが#65等で着用したものと同じようです。
背広も、もしかしたら同じものかもしれません。
成田さんの方が露口さんより背が高いので、見るからにツンツルテンな感じですが、山さんが着用したときはあまり気にならなかったので、多分同じなんでしょうね。

後に太陽ゲストの常連となる中井啓輔さん、平泉成さんと中村ブン氏の初登場作となります。
平泉さんも中村氏も若い・・・若過ぎて(^_^;)失礼・・・。
このころの平泉さんはワイルドだし、中村氏はまだ後年の破壊的な個性は隠していますし。

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