「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送3/8=「子猫」に奔走、長さんの「親心」/山さんの「行き過ぎねばならなかった」運命と拘りの捜査

2019-03-07 06:46:31 | ファミ劇日誌
さて、3/8のファミ劇太陽放送です。

【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 マカロニ編

3/8(金)
6:30~7:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#38
ファミリー劇場HD(CS)
第38話 48.04.06 オシンコ刑事誕生 (シンコ・山さん)


3/8(金)
7:30~8:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#39
ファミリー劇場HD(CS)
第39話 48.04.13 帰って来た裏切者 (ボス)


3/8(金)
19:00~20:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#40
ファミリー劇場HD(CS)


3/8(金)
20:00~21:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#41
ファミリー劇場HD(CS)



第40話 48.04.20 淋しがり屋の子猫ちゃん (長さん)

セミレギュラー:(出演シーンカット)西朱実 井岡文世

ゲスト:四方正美
中庸介 
杉山俊夫 鈴木士郎 亀山靖博
夏夕介

脚本:小川英 長野洋 
監督:竹林進


出勤中の長さん、いきなり「人殺し!!」と叫ぶ声が聞こえ、ビックリして声のした方角に駆けていくと、ピンクのぬいぐるみを抱えた少女に出くわした。
しかし、少女のあとには怪しい人影は見当たらない、少女は自分の家にまだ潜んでいると言って長さんを自宅まで連れて行くと、その家=松浦家はかなり荒らされていた。
少女=百合はテニス合宿が終わった朝帰りで、玄関を開けた途端、男に首を絞められそうになって必死に逃げたのだという。
両親は既に亡く、兄の一也が大学を中退して、家を抵当にして金を借りて青山の深夜喫茶「メロディ」を営み、生計を立てているという。
長さんたちはいつもならもう帰宅しているという一也に連絡をとるため店に電話したが、誰も出ない。
盗まれたものは100万円以上する母親の形見の大きなダイヤの指輪とラジオで、どうやら空き巣のようだ。
ボスに報告を入れながら、何かと邪魔をしてくる百合に長さんは怒鳴ったため喧嘩になってしまう。
一旦一係に出勤した長さん、その一方で殿下は「メロディ」に向かうがやはり応答が無い。一方で念のためゴリさんは松浦家を張り込んだが、百合に暴漢と勘違いされ一係に通報された。
さらにその後もまた通報があったが、今度は酒屋だったというオチだったが、一也がなかなか姿を現さない。
その直後、男が松浦家に侵入、百合に一也が隠したという紙袋のありかを詰問してきた。それは一也のガールフレンド・ジュリーがプレゼントとして贈ったもので、マリファナだという。
どうやら、その男の配下が今朝家を荒らしたようだ。
いつもながら雀荘で情報を待っていた山さんのもとに、盗まれた指輪が質に入ったとの知らせが入る。
今朝の強盗の二人組が質屋に現れ、今度はラジオを持参してきたが、山さんの手配が効いて一人は捕まえることが出来た。
一方、松浦家ではまだ男の家探しが続いていたが、長さんからの電話がかかり、男はマリファナや自分のことを固く口止めして去っていった。入れ替わりに一也が帰ってきた。どうやら店の中で監禁状態であったらしい。
百合はマリファナのことを一也に訊くと、彼は屋根裏から紙袋を取り出した。ジュリーは外国人で彼女のお国ではマリファナは合法なため、他意なく一也にプレゼントしたらしいが、一也はそれを売りさばこうとしてヤクザに値段を叩かれ断っていた。それで目を付けられたらしい。売りさばこうとしたのは百合の大学入学の足しにしようとして考えた事だったが、一也はこれらの件一切について百合を口止めし、盗品を確認に一係へ赴いた。
一也は盗品一切に見覚えはないと証言、長さんを激怒させたが、被害者がそのような調子なので、折角逮捕した強盗も釈放せざる負えなくなる。ただ、ボスは一也の手の傷に注目、一也は脅されているのではないかと直感し、長さんを松浦家に向かわせたが、その間に一也はマリファナの取引で出かけ、松浦家の到着した長さんだったが、百合は居留守をつかって出てこようとはしなかった・・・・・。


パンチの強い四方さんの高校生とひょんなことから出会う長さんの奔走記録(^_^;)

少女に振り回される長さんがやがて同世代の子供の父として、親としての情が湧いてくるという典型的な人情劇ですが、太陽が得意とした喜劇と悲劇を同居させるという極端な例かもしれません。要は爆笑どころもあるしシンミリするところもあるという。

太郎フェチにはフェチ入門編として非常に有効なテキストだとも言えます(^_^;)
でも、これほど怒鳴る長さんが見られるのもこの作品だけかも・・・。

妹の為に悪事に手を染めてしまう兄に夏夕介さんが唯一、太陽にゲスト出演しています。 

しかしこの作品、ゲストの強烈さと長さんの奮闘でマカロニ欠場を相当補っており、ロケ率も高いです。

ちなみに・・・康江と良子の出演もあったようですが、完成作ではカットされてます・・・。




第41話 48.04.27 ある日、女が燃えた (山さん)

セミレギュラー:南原宏治

ゲスト:牧紀子
浅香春彦
森るみ子 芦田昌子 
池田生二 土屋靖雄 石井宏明 杉浦千江子
西川敬三郎 北川陽一郎 佐野哲也 向井順一郎 今井和雄
森本景武 佐野禎男

脚本:鎌田敏夫
監督:土屋統吾郎


山さんとゴリさんが深夜の巡回中、不審火を発見し消化、燃えて死んでいたのは女性だった。
その傍らにあった通帳と遺書めいたもので身元は判明、梨絵という女性で若いながら預金は300万円でマンションにも住んでいたがその金の出所が解らなかった。
梨絵の兄が身元を確認、兄たちは貧しい生活を送っているようだったが、梨絵は最近実家にも寄り付いておらず生活が荒れていたのは事実で、さらにコールガールだったという噂があった。
監察医の検視の結果、死因は全身やけどであるため、これまでの捜査結果と合わせると自殺の線が濃厚だったが、山さんはどうしても納得できず捜査を続けた。
山さんは「その道」に通じる男と会って確認してみても梨絵の事は知らなかったが、最近はぶりの良い「CAN」という洋裁店が裏ではコールガール組織であるという有力な情報をもたらしてくれた。
早速「CAN」に聞き込みをかける山さん、相手はトップクラスのデザイナーで店の主である真紀だったが、梨絵のことは知らないという。「CAN」にはお抱えのモデルが居るようで、モデルたちの写真の中に梨絵を見つけるが、あくまでも真紀は覚えていないと突っぱねた。
「CAN」を張り込んだ山さんとゴリさんは、モデルたちがグループになって行動しているのを見て尾行、高級な食事のあとで外車に乗った彼女たちをしばらく追尾していると別荘が立ち並ぶエリアの中で見失う。
山さんが探りを入れてみると、外車は真紀の持ち物で、当日はデパートの駐車場にあったというのが表向きな回答だったが、別荘エリア方面も探ると、ある外国高官が別荘の一軒に宿泊していたことをつかむ。
山さんは再び梨絵の遺体を調べようとしたが、鑑識課長が既に署長の許可を得て遺族に引き渡した後で、山さんが遺族のもとへ駆けつけると、既に遺体は荼毘に付されていた。
さらに悪いことに、梨絵の件は既に自殺という結論が出ているとして、捜査中止命令が下り、正式な捜査が出来なくなる。
しかしボスは、山さんが納得していないことを承知し、山さんが独自で捜査を行うことを黙認したが、他の刑事をこの捜査に当たらせるわけにはいかず、捜査費用をカンパした。
真紀を尾行する山さんは、真紀のマンションで気になる出前持ちが居たので頭に置いたころ、ひそかに事件を探っていた殿下が裕福とは言えない梨絵の遺族が突然一軒家を購入したことをつかんだ。
引き続き山さんは真紀をマークしていたところ、あるモデルの女が真紀のことを話したいと山さんを個室に招いたが、部屋に入った途端いきなり自らの服を破き出し、山さんが乱暴してきたと叫んだ。
そのことで、大っぴらに真紀をマーク出来なくなった他、署長から厳重注意を受け、さらに休暇を取るように強く言われた。一方、山村家では高子の心臓病の薬が保険が効かないので高額になってしまっていることが話題になったり、山さんはじわじわとあらゆる方面から追い詰められていく。
それでも山さんは真紀を密かにマーク、またマンションに現れた例の出前持ちに接近し、出前桶の中に札束が入っているのを発見、出前持ちを引っ張って真紀の部屋に乗り込んだ。
真紀は出前持ちから仕入れた麻薬を接種しようとしていたところ山さんに乗り込まれ、ごまかそうとしたが山さんに薬を見つけられてしまう。薬を山さんから返してもらうため、真紀は700万の小切手を差し出して、高子の病気のことを口にしたが、真紀をじらす山さん。とうとう真紀が禁断症状を起こすと、つかさず梨絵の最後の客を聞き出した。
大企業の会長で、政界の黒幕である影山の息子である英俊であったという。
小切手を破り捨て薬を捨てた後、真紀の為に救急車を呼び、山さんは英俊をターゲットに動き出したが・・・・・。


太陽に参加してから問題作を送り出していた、鎌田敏夫さんがとうとう山さんの物語に着手します。

山さんとゴリさんが偶然発見した「燃えて死んだ女性」を発端に、高級コールガール組織の存在を突き止め追求しようとする山さんでしたが・・・。
捜査の行き詰まりと様々な妨害、七曲署内でのうやむや感・・・山さんは孤立し追い詰められていきます。
山さんの捜査理念とその土壇場の思い切りの良さを堪能できる傑作です。
さらに、一係のその後のチームワークを強固とするきっかけになっている事件(反面教師という意味で)になっていると思います。
それ故に、手に汗握る展開になっており、ラストの脱力感は逆に心地よかったり・・・。
そして注目なのは、新たな証拠を「見つけて」影山を追い詰める為に決意した山さんと、悪くいけば身の破滅だと珍しく後ろ向きな事を言う(というより、山さんのことを思ってのけん制)ボスとの夕日をバックにした会話・・・山さんが唯一、ボスにタメ口をきく貴重なシーンがあります。

ところでこの話では1話より活躍してきた覆面車フィアット1800Bが引退します。
破壊引退ではないですが、老体で酷使されたのも関わらす、高速道路の走行と山中湖と推測される辺りまで遠出します。

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