広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

イオンスタイル茨島とは

2020-10-31 23:52:06 | 秋田のいろいろ
2020年10月17日に、秋田市にあるマックスバリュ茨島(ばらじま)店を改装してオープンした、イオンスタイル茨島。運営企業は変わらずイオン東北株式会社。
前回の記事では、ブランド転換が唐突で客への説明が足りないと感じたこと、秋田市内にすでにあるイオンスタイル御所野(旧ジャスコ御所野店)と同一ブランドの店になるとすれば、ちぐはぐな点が生じるのではないかということを指摘した。
【1日補足】建物の大きさからして、衣料品売り場などを設けるのは困難で、食料品・日用品売り場限定の店舗となることは、当然予想でき、やはりその通りになった。以下は、食料品・日用品スーパーマーケットとしての評価です。

2度ほど行ってみた。
報道などされた通り、目新しい商品もあった。地元商品コーナーは、夏に改装されたマックスバリュ港北店よりもやや大きく品揃えも多かった。(港北にもあるが)お菓子、飲料、豆腐カマボコなど加工品も充実。
11月中旬からは「レジゴー」という、貸し出しスマホでカゴに入れながらバーコードをスキャンして、レジで支払いだけをするサービスが始まる。全国で13店舗目くらいで、首都圏以外の導入店は少ない。
そういう商品やサービスを必要とする客、新規の客もいるだろうけれど、20年前のオープン時からマックスバリュ茨島店を使っている客の立場としては…

結論から言えば「イオンスタイルの皮をかぶったマックスバリュ」。
マックスバリュ茨島店に、新しいサービスが付加されて、店舗ブランドが変わっただけ。
ただし、マックスバリュでなくなることを口実に、廃止されたサービスもある。例えば月木日のポイント5倍デー。【2023年7月14日追記・5倍デーはその後土日実施に変更。また、2023年7月15日からは元マックスバリュのイオンスタイルでも、5倍デーが実施されることになったらしい。】
ということは「ポイント5倍がないマックスバリュ」である。
ということは「劣化版マックスバリュ」の側面もあると言わざるを得ないというのが感想。その他、「一見、他のイオンスタイルと同じっぽいけど、中身はマックスバリュ同然」という点も多い。

考えてみれば、イオンスタイル御所野だって「イオンスタイルの皮をかぶったイオン(旧ジャスコ)」かも。
【11月1日追記】ということで、イオンスタイル御所野とイオンスタイル茨島は、ブランドは同じながら違いが多い。客としては、これがまぎらわしくて大きな問題だと思う。
以下、上記の裏付けをこまごまと。
レシート。最近の秋田のイオン各店では、店名を左寄せするのが主流
以前、イオンスタイル御所野のレシートでは、「ジャスコ御所野店」のままだったとした。イオンスタイル御所野に変わってからは2度しか行ったことがなく、2度とも食品売り場のセルフレジしか使っていない。もしかしたら、セルフレジ(の特定の端末)だけ、店舗名更新を忘れていたのかも…

イオンスタイル茨島では、今回、お支払いセルフレジ(セミセルフレジ)が新たに導入されたようだ。マックスバリュ広面店でも今年入った。フルセルフレジは従来と同じく4台。

・商品と価格はマックスバリュ仕様
イオン東北に統一後も、発売される商品と価格は、旧イオンリテールとマックスバリュで、けっこう異なっていた。
例えば、トップバリュベストプライスの醤油(ワダカン製造で悪くないと思う)や100個入り紅茶ティーバッグは、リテール店舗のみの扱いで、マックスバリュにはなし。棒寒天や麩のメーカー、一部トップバリュ商品の価格も異なった。
イオンスタイル茨島になっても、確認した限り、マックスバリュ茨島店とまったく変わっていなかった。
ある意味安心ではあるが、それを5倍デーであった日に買うのは悔しい。

・チラシは独自だがマックスバリュ寄り
10月20日の3ブランドのチラシ
イオンスタイル茨島だけのチラシが作られるようになった。【末尾追記の通り、2023年にマックスバリュと同じチラシになった】
でも、その中身は、マックスバリュ店舗のものに極めて近い。
マックスバリュでなくなるから、曜日ごとのジャンル別特売はなくなった。火曜・水曜の「野菜・果物の日」は、たしかにイオンスタイル茨島のチラシには書いていないが、同じ場所で野菜が特売されていて、値段はマックスバリュと同じ。意味ないじゃん。

・イオンお買物アプリは異例の対象外
イオンリテールのスマホアプリ「イオンお買物アプリ」では、割引クーポン(まれにお菓子やペットボトルの無料クーポンも当たる)が配信される。
このアプリは、イオンリテール運営店舗である、本州と四国のイオンとイオンスタイルで使用可能。対象エリアでも、ダイエーやマックスバリュなどは対象外。
イオン東北が発足した時どうなるかと思ったが、引き続き、対象とされている。
アプリのクーポン利用条件
対象外店舗として、ズバリ「イオンスタイル茨島」が表示されるようになった。
他に具体的な店舗名が出るのは、「ボンベルタ成田」「昭島、八潮南(これは対象外の対象外として)」だけ。茨島の名が全国にとどろくことになるが、読めないし、どこにあるか分かってもらえないだろう。
イオンスタイルになったのに、イオンスタイルとしてのサービスが例外的に受けられないというのは、中途半端なイオンスタイルだ。
【2024年5月21日追記】イオン東北運営の総合スーパーイオンでは、2024年5月末を持ってお買物アプリでのサービスを終了。それまで併用されていたiAEONアプリに一本化されるとともに、この項目については解消されることになる。

・制服
店長以下、従業員のみなさんは、マックスバリュ茨島店時代のまま【11月4日補足・顔ぶれが変わっていないという意味です】のようだ。その服装。
これまでは、レジや生鮮でない商品を並べたりする人たちは、赤紫で背中に白で「MaxValu」ロゴのジャンパー。生鮮や惣菜の人たちは、また別の衣装だった。

イオンスタイル化後は一新。イオンリテールとほぼ同じになった。
違う点も。イオンリテールでは、レジの人は赤紫のエプロンと三角巾だが、イオンスタイル茨島では、生鮮でない商品を並べる人と同じ、黒くて背中に小さく「AEON」と書かれた、シャカシャカしないジャンパー。夏はどうするんだろう。
なお、別会社のイオンスーパーセンターでも、制服はイオンリテールとほぼ同じだったはず。

・店内放送
ほぼイオンリテール仕様に変更された(イオン東北化後も、にぎわい東北など一部を除き、イオンリテール時代と変わっていない)。
クリーンタイムはマックスバリュの「従業員にご連絡します」から「イン・ザ・ムード」になった。時報やナレーションの告知「ナビゲーターのなんとかです」も流れる。

ただし、マックスバリュでしか流れない、秋田ノーザンハピネッツの選手がしゃべる宣伝のうち、一部【11月1日追記・新型コロナウイルス対策の紹介だったか?】は引き続き流れていた。


店が継続するのはありがたいし、モノさえ買えればいい客も多いだろうから、これでいいのかもしれない。
でも、イオン東北やイオンスタイルとしての特長(特徴)、マックスバリュやイオンとの違いがあいまいになってしまっているのは気になるし、せっかく新会社発足や改装したのにもったいないと思う。
【11月1日追記】イオン東北公式ホームページの各店舗情報のアドレス(URL)も、旧イオンリテール店舗と、旧マックスバリュ東北店舗で、いまだに異なる(リテール運営のままの非食品売り場との兼ね合いはあるだろうが)。前者は「www.aeon.com/store/イオン秋田中央店」などとイオンドットコムへのリンクを貼る形、後者は「aeontohoku.co.jp/stores/izumi」と自社サイト内。イオンスタイル茨島は、上記の流れで想像がつくかと思うが「~/stores/barajima」のまま。
また、WAON POINTサイトの利用履歴は、10月末時点で未更新で「マックスバリュ茨島」で使ったことにされてしまう。この点は、2011年にザ・ビッグに転換したはずなのに、いまだに「マックスバリュたかのす」のままの例もある。


【11月1日追記】関係ないけれど、11月1日にマックスバリュ泉店に行ったら、オムロンの「複合型サービスロボット」が、売り場をうろうろしていてびっくり。オムロンホームページによれば清掃・警備・案内ができるそうだが、この時は警備の巡回か?
思ったよりは速い速度で、売り場外周を行って戻って、コピー機やATMの横で休んでいた。わりと横幅があるので、人が多いとジャマになりそうだけど、この時は歩いてくる人の動きを検知して、止まったり横に寄ったりなかなか機敏。でもすれ違う時に、腕にかけている買い物かごはあまり上手に感知できないらしく、やや危なっかしく避けてくれた。
【11月12日追記】その後、泉店では日常的に動いているようだ。売場外周でない棚の間の通路も回るし、掃除機のような音を立てて巡回と同程度の速度で動くこともあり、清掃も行っている。巡回機能のみの時はほぼ無音。
【11月20日追記】ポイント5倍デーない日に、「ごばばばーい」の歌が流れていると思ったら、発生源はロボットだった! 待機中に画面に映像を映し、音声を流していたのだが、まぎらわしい。
※ロボットの詳細・続きはこちら


【2022年4月9日追記】2022年3月21日付のイオン東北人事異動で、イオンスタイル茨島の店長(たしかMV茨島店時代から店長だった人)がイオン秋田中央店の店長へ異動していた。
イオン東北統合後も、総合スーパー系とマックスバリュ系では店長の「格」も違うようで、両者の間での異動はとても少ないはずなので、異例だと思う。店長から店長といえども、昇任・栄転だろう。
とは言っても、イオンスタイル茨島店は相変わらずマックスバリュの看板をすげ替えただけの店に過ぎないと思う。4月の駅弁販売イベントの告知では、イオンスタイル茨島が、マックスバリュとして扱われており、会社内部でも、マックスバリュ時代のまま意識が変わっていないように思えてならない。

2023年7月15日には、同様にマックスバリュ広面店がイオンスタイル広面に転換。2号店ができた。折込チラシがマックスバリュと共通のものになるなど、変化も。
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MV茨島→イオンスタイル茨島に

2020-10-12 00:01:57 | 秋田のいろいろ
秋田市中央部の南寄り、茨島(ばらじま)四丁目にショッピングモール「イオンタウン茨島パワーセンター」がある。
県道56号(2004年まで国道7号だった区間、秋田大橋の北)に面した、秋田放送のラジオ送信所のアンテナを囲むように駐車場と店舗が並ぶ。2000年にオープンだから、もう20年になる。
(再掲)2011年頃のマックスバリュ茨島店
その主要店舗が、スーパーマーケット「マックスバリュ茨島店」。
オープン時から、モール全体の所有・管理と合わせて、マックスバリュ東北株式会社が運営していた。同社は2020年3月に「イオン東北株式会社」に再編されたが、見かけ上は変わりなく営業継続。

イオン系列以外も含めて、最近はある程度年数が経ったスーパーを、建物は壊さずに改装してリニューアルオープンすることが多い気がする。
昔と違って駐車場や耐震化といった問題点はクリアされているためか、これ以上大きくしても無意味で、あまり費用をかけず、固定客を逃さないためなのか。イオンと言えども「スクラップアンドビルド」ではなくなっていると思う。

秋田のマックスバリュ各店も、けっこう頻繁にリニューアルしている。24時間営業店舗で深夜早朝だけ休んだり、数日休業したりして、レイアウトを変えるようなものを、特に港北店と茨島店で何度かやっている。
茨島店については、少なくとも2004年春、2010年11月19日(2011年1月の記事)、2013年9月13日、2015年9月4日に、それぞれリニューアルオープンしている。
20年前と比べればあちこち変わっているはずだけど、箱や大まかな配置は同じだから、そんなに変わっているようには感じない。

現在、マックスバリュ茨島店でまた店内改装工事が行われている。
告知によれば、9月20日で24時間営業をいったん中止。10月12日から16日は終日休業
10月17日9時にオープンし、以降は24時間営業。

夜間だけでは済まず5日も休んで、かなり大規模そうだ。
9月末に行くと、
駐車場の片隅。赤白がラジオアンテナ
売り場の冷蔵ケースのほとんどが運び出されていた。
店内は「縮小営業」に近い形。冷蔵ケースがあった部分は、囲われて入れなくなっていて、何もないがらんとした状態。通路が狭い箇所もあり、扱い品目はいくらか減っていたと思う。
内装だけでなく、外壁の看板や、県道に面した2つの大きい看板も、囲われて工事中だった。その道路向きの看板は、何年か前にきれいになっていた気がしたのに。
それらを見て、ちょっと頭をよぎったのが、マックスバリュのリニューアルではなく、「マックスバリュでない店舗への転換」ではないかということ。
秋田市内にはないディスカウント店「ザ・ビッグ」かと思ったけど、ザ・ビッグは24時間営業しない。
休業とリニューアルオープンが近くなっても、イオン東北の公式サイトやその他ネットには、情報がなかったので、やはりマックスバリュのままなのか?

11日に行ってみた。
店舗の看板。冒頭の再掲写真の位置
覆いが取れつつあり、看板の周囲は出来上がって、店名部分だけ覆われている。
マックスバリュのままなら、とっとと覆いを取ればいいのに、隠している。
そして「MaxValu」の看板ならば、「V」の右上が枠の外へ突き出しているのに、覆いの下はどうもそうではない。もしや??

ドア周り
サッシや外壁がきれいになっていて、黒~茶色系統になった。
店内の壁や床もほぼ新しくされていて、茶色や木目調が多用されている。
売り場はまだまだ。いっそうがらんとして縮小営業そのもの。通路は迷路のよう。

店内には、営業短縮・休業の告知ばかりが目立ち、17日オープンしか分からない。
よーく探すと、店内にわずかに、そして店舗前の大きい看板の裏面に、答えがあった!
「お客さまへお知らせ」隠しているんだか、見せたいけど置き方が悪いのか…
マックスバリュ茨島店は2020年10月17日(土)より イオンスタイル茨島として生まれ変わります。
そう来たか!!!
やっぱりマックスバリュでなくなる。

「イオンスタイル」というのは、イオンの新しい店舗ブランド・店舗形態。
秋田県内では、秋田市のイオンモール秋田内のイオン御所野店(旧ジャスコ)が、2016年から「イオンスタイル御所野」になっているので、県内・市内2つ目のイオンスタイル。
御所野は元ジャスコだから衣料品など非食品売り場もあるが、茨島は食品・日用品のみなのだろう。全国的にも、売り場や扱い品目は統一されていないらしい。

御所野と、新潟市街地の食料品売場だけ(元々はダイエーだったのを縮小)の「イオンスタイルラブラ万代」に行った限りでは、新しくてきれいだけど、従来のイオン(旧ジャスコ・サティ・ダイエー)とほとんど違わないと感じてしまった。

告知の下には、マックスバリュとしての営業終了をもって、実施しなくなる企画が示されていた。

ごばばばーいのポイント5倍デーや、毎週の曜日別特売など、イオン東北運営のマックスバリュ店舗独自の企画はなくなるようだ。これは、マックスバリュじゃなくなるのだから、当然。

今春、マックスバリュ東北と、イオンリテール株式会社東北カンパニーの食品事業が統合して、イオン東北が発足した際、イオングループ内ながらそれぞれで違う点はどう変わるのかと、客として不安だった。説明もなかったので。
すなわち、品揃え、5倍デーなどの企画、一部トップバリュ商品の価格の違い、火曜日のバラ売りジャガイモの大きさ、ネットチラシの掲載サイトや更新時刻等々。運営企業が同じになれば、どちらかに統一されるかと思っていた。

半年以上経った今。統一前とほぼ変わっていない。
ある意味安心しているが、統合したメリットを活かせていないようにも思える。
つまり、旧イオンリテールのイオン(ジャスコ・サティ)とマックスバリュでは、位置付け、「格」が区別されているようにも思える。

今回、マックスバリュ茨島店がイオンスタイル茨島になれば、格が変わることになるのだろうか。
品揃えなども、旧リテール店舗と同じになるのか。余計なお世話だけど、従業員の制服や、店頭の資源回収体制(上の写真のように、マックスバリュでは箱からあふれてしまっていることが多い。旧リテール店舗では専門スタッフがこまめにきれいにしてくれるのだが)も変更されるのか。
【12日追記】例えば、全国のイオンリテール運営店舗のキャンペーンでは、イオンリテール配下でない北海道・九州沖縄のイオンは対象外。イオン東北発足により、東北のイオン(少なくとも食品売り場)も対象外にされるかと危惧したが、現状では、イオンリテール時代と変わらず対象。マックスバリュはもちろん対象外だったが、イオンスタイル茨島になれば、対象になるのか。一般客には分かりにくいし、説明も足りない。

となると、また疑問。
イオン秋田中央店(旧秋田サティ)と近すぎるのでは?
両店は、直線で1.3キロ、道のりで1.5キロほど。
今までは、店舗ブランド(品揃え・価格・企画)が違うことで、棲み分けできていたはずだし、両店舗を回る人もいたはず。
今後は食料品に限れば、あまり違いがなくなるとすれば、客の動きが変わるかも。


県道沿いの看板も覆いが取れていた。
てっぺんの大きい紫の所は、以前は「AEON TOWN イオンタウン茨島」だったが、そこも消されていて、まだ何もなし。【追記・14日には以前と同じデザインと思われる、イオンタウンの看板になっていた。】
その下の「MaxValu」だった小さい看板は、すでに
「AEON STYLE イオンスタイル茨島」が見えている

開店まで1週間を切った現時点で、店舗前・店内の告知とこの看板だけが、「イオンスタイル茨島」誕生を告げている。
大きな変化なのだから、もっと早くから、広く告知すればいいように思うのだけど。
ネット上にも「イオンスタイル茨島」の情報は見当たらないのだが、Googleの検索窓に「イオンスタイル」まで入れてみると…(場所は秋田市として検索されているはず)
サジェスト(候補)の4番目に「イオンスタイル茨島」
調べようとしている人は少なくなさそうだ。

公式発表やオープンを待ちましょう。
※イオンスタイルは「~店」が付かない店舗名が原則なので、「イオンスタイル茨島」が正式。

【12日追記】12日にイオン東北の「企業サイト」のニュースリリースに「10月17日(土)朝9時より「イオンスタイル茨島」リフレッシュオープンします。」が掲載。「お客さまサイト」には情報なし。
その資料によれば、
「地域により密着したサービスや商品をご提供するため(略)店名を変えてリフレッシュオープン」
「秋田県産の鮮魚や農産物、お肉、加工品、県産品の原料を使ったお惣菜の取り扱いを拡大し、日々の生活がより楽しく、豊かになるような商品をご提供」
野菜の産直コーナーの写真が掲載されているが、それは今年7月にリニューアルしたマックスバリュ港北店の写真を使っている。

「おうちでイオン イオンネットスーパー」の「ピックアップサービス」も開始。
ネットスーパーで買ったものを、駐車場に設置したロッカーで非接触で受け取れるというサービス。
ネットスーパーはイオン秋田中央店で実施しているが、そこからのお届けになるとある。つまり、秋田中央店から茨島まで運んで、ロッカーに入れる。だったら、イオン秋田中央店にロッカーを置けばいいような…

オープン後の状況
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山王十字路 新国道側改称

2020-10-05 00:23:46 | 秋田のいろいろ
2020年10月の秋田中央交通バスダイヤ改正関連。「回送中」のほかにもう1点発見。羽後交通にも関わる話。
そして、前々から当ブログで取り上げようと思いつつ、またリクエストいただいたことがあったが、面倒で後回しにしてしまっていた話。
以前から気になっていて改善すべきと思っていたことだったので、方向性としては歓迎したい。

秋田市中央部、山王十字路の南側、県道56号(広義では新国道と呼べる)、北都銀行旭北事務センター前に設置された「山王十字路」のバス停名称が、「山王三丁目」に変更された。長崎屋経由大川反車庫方面(変則的。後述)、新港線(しんこう線。新屋-土崎・飯島)と羽後交通 急行秋田-本荘線のバス停。
県道26号・竿燈大通り側の山王十字路バス停は変更なし。
北行き側山王三丁目。最近では珍しく、以前の表示板への重ね貼りで「十字路」が透けている
ただ、このような改変は、事前の告知が法令で義務付けられている。必ずしもホームページに載せる必要はなく、現地などに掲示すればいいようで、羽後交通は実施しているので問題ないが、中央交通分に関しては未確認。中央交通では、以前も予告なしで同じことをしたことがあった。バスはみんなが利用するもの。配慮していただきたい。

山王十字路を中心としたバス停配置を略図を示す。作り置きしていた図なので、名称変更前の時点としてご覧ください。
上がほぼ北。青や赤の●とA~Dはバス停 ※無関係の割山線上り関連は省略
「山王十字路」というバス停はA~D。十字路の東・竿燈大通りと、南・新国道に、2セット存在した。今回、CとDが山王三丁目になった。

なお、地名としての山王三丁目は、この付近の県道西側一帯だから間違ってはいない。秋田銀行本店や山王中学校、旭北小学校、県庁第二庁舎が含まれる。県道東側は旭北錦町。

交差点としての山王十字路を通過する路線バスのルートは4通り。
1.西~東 県庁~駅
2.北~東 新国道~駅
3.東~南 駅~長崎屋バスターミナル
4.北~南 新国道~長崎屋バスターミナル

運行本数が多い1と2は、特段問題にならない。
4の新屋(片道のみ南高校も)と土崎・飯島方面の新港線も、直接は問題ない(が今回影響を受けた)。
問題は3の長崎屋経由車庫行き。このルート上に、「山王十字路」バス停が2度存在することになる(羽後交通も同様だが後回しにします)。しかも、その次の「旭北前(きょくほくまえ)」バス停も、知らない者には落とし穴。

上の図から、秋田駅西口~長崎屋バスターミナル~大川反車庫の経路上にあるバス停(図中赤と青)を拾ってみる。なお、中央交通ホームページ掲載の公式な路線図でも、同じように読み取れた。
大町二丁目 - 山王十字路 - 山王十字路(現三丁目) - 旭北前- 長崎屋バスターミナル となる。

実際に乗車してみると、乗降できない停留所が存在し上記とは異なり、かつ上下で異なる。
下り 大町二丁目→山王十字路(図中B)→山王三丁目(D)→長崎屋バスターミナル
上り 大町二丁目←山王十字路(A)←長崎屋バスターミナル
つまり、「旭北前」は上下とも無視。「山王三丁目」は上り(C)は無視。
一方、下りでは山王十字路(B)と山王三丁目(D)の両方で停車する。
改称前の下りの車内放送ではBでもDでも「次は山王十字路」と流れていた。一部車両に搭載されている、液晶ディスプレイの運賃表示器(レシップ製OBC-VISION)には、3つ先までのバス停名が表示される画面があるが、それでは「山王十字路」が1つしかないように表示(大町二丁目→山王十字路→長崎屋バスターミナル)され、Bの山王十字路通過後、Dの山王十字路の放送が流れても、画面が進まずに同じものが表示され続けていた。

各バス停の時刻表は、当然、それぞれから乗車できる路線のものだけが掲出されていた。見れば分かるわけではあるが、これ以外の場面では告知がないのだから、現地に来て初めて知る人もいるかもしれない。
まさに山王三丁目に所在する、秋田銀行本店や山王中学校辺りから、秋田駅方面へバスで向かいたい人は、Cのバス停からは乗車できないのだった。道幅が広く横断箇所も限られるため、山王三丁目から駅方向へのバス停は遠い。県庁第二庁舎前やAの山王十字路になってしまう。
近年は、多少親切になって、状況説明が加えられた。
2019年の山王十字路(C)
ここは新港線専用で、駅方面はAの山王十字路を使うよう案内している。広い道路を2度横断し、300メートルほど歩くことになる。
そして「乗る」人はまだしも、「降りる」人は…

ホームページの時刻表検索では、AとBは「山王十字路(竿燈大通り側)」、CとDは「山王十字路(新国道側)」と別名称扱いで登録され、検索結果は実態と合致していた。改称後は三丁目は変更され、大通り側はそのままカッコが残っている。
※羽後交通本荘線は、また違った扱い。後日。


南北方向の新港線では、
山王二丁目-山王三丁目(旧十字路)-旭北前-長崎屋バスターミナル
と、沿道のすべてのバス停に素直に停車する。※長崎屋とその前の路上の旭北錦町は、市営バス移管の関係で少々複雑なのだけど、別として。

これまで新港線には、市営バス時代から何度か乗っていたのに対し、長崎屋経由は10回も乗っていない。だからなじみが薄く、数年前まで、長崎屋経由も全部のバス停に停まると思いこんでいた。
事実を知った時は驚いた。そしてどこにも説明がなく、乗らないと分からないことが不親切に感じられた。
かつての「谷内佐渡」バス停と同じ、いやそれ以上の複雑さがある。


長崎屋経由駅行きが、Cを無視するのは、右折に備えた車線変更が厳しいという事情があるのだろう。
ならば、車庫行き下りもDを無視というのは、多少は需要があるだろうし、停車に支障はないからあんまりか。
じゃあ、Bの山王十字路は、県庁(と新国道)経由に任せて、長崎屋経由はBを通過扱いにすれば、上下で統一されてすっきりするけれど、Bの山王十字路での需要は多く、それだけの理由で通過させるのもまずいのだろう。

2019年の旭北前北行き側。次の山王十字路と同時刻
あと、名称からして不思議だった旭北前は、乗降も不思議な扱いなのは、かつて新港線が市営バス路線だった関係もあるのかもしれない。羽後交通にはそもそも旭北前がない。
2019年の旭北前南行き側。反対側にはない「上記のダイヤのみ停車いたします。」が加えられている
バス停の乗降扱いは現状のままとしても、「同名バス停が2つ続く」「上下や路線で乗降できないバス停があるのに、そのことが(現地以外では)明確に告知されていない」のが問題だと思っていた。
山王三丁目への改称で、前者は解消された。
後者の告知については、引き続き難がありそう。改称すら告知していないのだから。


全国的に、交差点に近いバス停では、道路形状や路線のルートの都合上、同名バス停が離れて複数存在することは珍しくはないと思う。
高知市の「はりまや交差点」周辺では、とさでん交通の路面電車は「はりまや橋」停留所が山王十字路同様に離れて分散設置される一方、同社のバス停は「はりまや橋」「北はりまや橋」「南はりまや橋」と、名称を区別した上で分散している。
ここも「山王十字路南」でも良かった気もする。直感的には三丁目より分かりやすい。
【26日追記】竿燈大通り側の名称を変えなかったのは、通る路線・本数が多いので、案内の手間や利用者の混乱が大きくなりかねず、あえて手を付けなかったのだと思う。

これにより、新港線は山王十字路バス停は通らなくなった。LEDの経由地表示には「山王十字路」があったはずだから、そこは変更されたはず。そのついでに「回送中」なども差し替えたのかな。


羽後交通では、現地で告知してくれたが、それには「定期券はそのまま使える」旨も説明があった。それを見て思い出した。山王十字路は、中央交通でも運賃境界だった。
山王十字路の運賃区間で乗降(区間の端)する定期券では、券面が「山王十字路/山王三丁目」みたいになるのだろうか。たしか柳原経由と牛島経由では「南高校/大野口」となっていたはず。まだゴム印を押す定期券だろうから、新しくハンコも作ったのかな。

羽後交通側の状況など後日。その前に市営バス時代の話

※おそらくこれと同じタイミングで、「秋大糠塚官舎前」が「秋大糠塚宿舎前」に変更された
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「回送中」に変更

2020-10-03 00:03:08 | 秋田のいろいろ
2020年10月の秋田中央交通のバスダイヤ改正は、まとめたように秋田市内では大きな変化はなし。
しかし、LED式行き先表示で変化が生じた。その変化は、不要ではないが不急と思われるもので、2020年10月に変更する必要があるとは思えない内容。次のの大規模改正時にまとめて変更すれば良さそうな気がする。手間だったのでは…【3日追記】ホームページでの告知はないが、新国道側の「山王十字路」バス停が「山王三丁目」に名称変更されていた(竿燈大通り側は変更なし)。それに伴い、新港線の側面表示がおそらく変更の必要が生じたと思われ、データ変更の機会はあったことになりそう。また、その他にもひっそりとした変更があったかもしれないし、秋田市内の車は通常は使わない(ので不急)がセットされていた、男鹿方面のデータを、男鹿エリアからの本社撤退に伴い、消去したのかもしれない。

その前に、車内放送も若干変わって、全部のバス停で「お降りの方はボタンを押してお知らせ願います」のフレーズが流れるようになった【4日・あいまいだった文言を確定】。
他事業者では昔からそうしているところも多いが、秋田市では、かつての秋田市営バスでは一切言わず(おそらく中央交通も?)。市営バス移管・音声合成化された中央交通では、途中のごく一部のバス停(例えば上り新屋線の川元むつみ町など分岐点の手前=道を間違えないための注意喚起だと思われる)で「お降りの方はブザーでお知らせください」とか言うだけだった。※言葉としては「ブザーでお知らせ」はおかしい。客が押すのは「ボタン」だし、鳴るのは「チャイム/電子チャイム」だし。
現在の路線バスを利用する日本人【3日訂正】日本に一定期間以上在住する人にとって、降りる前に降車ボタンを押すのは常識。全バス停で言う必要はないと思う。英語で言うとかならまだしも。むしろ、知らない人がたまにいる、運賃表示機の見方~支払い手順や両替のことを案内したほうがいいかもしれない。
【14日追記】上記、上りむつみ町の放送は、他のバス停と同じ内容の放送に差し替わっていた。「~お知らせ願います」に続いて、大町経由駅行きである旨が流れる形。

本題の行き先表示に戻って。今回最大の変更点はこれ。
「回 送 中/Out of Service」!!

変更前の表示
従来は「 回  送 」だけだった。「中」と英語が入った。
秋田市では、市営バスでも、方向幕時代の中央交通でも、少なくとも昭和末から「回送」を使い続けてきた。末期には、両事業者とも青い文字が基本だったと思う。

回送車両を示す表示は、バス事業者によってまちまち。「非営業」なんてのもあった。
鉄道の国鉄~JRは「回送(英語はOut of Serviceかな)」表示で、バス会社でも多いと思う。
「回送車」と表記するところ、最近はメッセージを併記したり、「すみません回送中です」など謝るところもある。謝らないで「回送中」と表示するのは多くはないかもしれない。英語では「NOT IN SERVICE」を使うところも。
ちなみに、東京都営バスは「回送車/OUT OF SERVICE(全大文字)」、中央交通と懇意な小田急バスは「回送/NOT IN SERVICE(全大文字)」。そのほか、首都圏では「回送『中』」を使う事業者はなさそう。


新しい英字入り回送表示は、秋田営業所、臨海営業所所属の一般路線車の全車両で実施されていると思われる。五城目営業所所属の297号車は、2日現在更新されていなかった。【3日補足・系統番号表示開始時は、五城目営業所の車は、市内営業所よりも20日ほど遅れて導入された。】【8日追記・五城目営業所の433号車は、8日に英字入り表示になっていた。】
なのだけど…
確認できただけで、秋田営業所の321号車と932号車の2台は…
「回送/Out of Service」?!
英字はあるが「中」がない。
※写真の321号車は、中央交通で6台しかない日産ディーゼル製の新車で購入した車。いずれもワンステップで、うち2台が富士重工製(この記事後半)、321など4台が西日本車体工業製。321は、昨年だったか外板がきれいにされたけれど、その際に行き先表示横の車椅子マークがなくなってしまった。

「回送」の割合は不明だが、「回送中」よりは明らかに少ない。
LEDのデータは、全車に同じものを読みこませているのだと思っているけど、どうしてこういうことが起きるのだろう。
仮に、営業運転の行き先表示において、同じような“表示揺れ“があっては、乗客の混乱や誤乗を招きかねない。大丈夫でしょうか。【3日追記・弘南バスみたいに、幕とLEDが併用され、さらに大中型・小型・マイクロで表記が違って、同じ行き先なのに何通りも表記があるようなのに比べれば、マシかな。】

「すみません回送中です」と表示する宮崎交通では、350台中1台だけ「すんません回送中です」と宮崎弁で謝る車を混ぜているそうだ。中央交通の「回送」は総数が少ない上、最低2台あるから、レア度は低い。

【6日追記】コメントで真実を教えていただいた。
どの車両にも「回送中」も「回送」もセットされていて、表示のさせ方が異なるのだという。行き先表示は、操作盤(設定器)のテンキーで決められた数字を入力するのだが、回送用の番号を入力した時は「回送」になる。操作盤にはダイレクトに回送表示にできる専用キーもあり、それを押した時は「回送中」になるとのこと。つまり、直接表示させている運転士が多いということになる。仕組みを知れば、そりゃそうだ。
表示が2つある原因は分かったが、そもそもなんで「回送中」と「回送」を区別したのか理由が謎。

【8日追記】回送と回送中について想像。
見せられるほうとしては、どっちでもまったく構わないからいいのですが、「中」のありなしという微妙で一見無意味な違いが気になってしまい。少し考察。

緑ナンバーのバスの回送には2種類ある。
よく知られ、ここでも取り上げているのが、営業運転の合間のバス停や車庫の間の行き来の回送。
もう1つは「整備回送」というのだろうか、例えば、車庫と整備工場の行き来など、バス会社の整備部門や専門業者所属の2種免許を必要としない移動の回送。
後者の回送でも、バス停を通過することはあるし、制服でない人が運転していて奇異に見られることもあろうから、回送表示はするはず。その場合、設定器に番号を入力するのは面倒だしそぐわないから、そのために操作盤に「回送」ダイレクトボタンが用意されているのだろう。

ネットで調べると、営業時の回送にはダイレクトボタンを使わないよう指示するバス会社があるようだし、厳密には「回送」と「回送中」には上記のような違いがあるという情報もあった。
ひょっとしたら中央交通でも、営業回送では「回送」を用い、整備回送のために「回送中」と分けたかったのかも。だけど、中央交通らしい毎度のことで、せっかく分けたのに徹底されていないということだったりするのかもしれない。憶測です。
見せられるほうとしては、どっちでもまったく構わないからいいのですが…(以上追記)


以上は正面の表示機。側面と後部も変わった。
後部はこれまでは「回送」だったのが、
「回送中」
日本語のみで「回送中」。文字が太くなって、きれいな角ゴシック体。
正面が「回送」の車では、後部は従来と同じようで細い文字の「回送」。
【2022年10月8日追記】2022年10月に表示内容が一部変更され、回送中の後部にも英語が表示されるようになった。

循環バスぐるるの側面と後部
側面。(冒頭の旧表示写真参照)これまでは短冊状の縦書き4行の経由地の、中2行を使って、横書きで「  回  送  」。
今回、「回送」はそのまま(3文字だとアンバランスになるからだと思うが、統一感はない)で、上段の横書き部分に「Out of Service」を追加。
上の写真のぐるるも、側面は同じ表示機なので同様。正面が「回送」の車でも同じようだ。


さらに、上の写真、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」用の日野ポンチョの小型表示機では、前も後ろも「回送中/Out of Service」に。一般路線車とは表示機が違うので、日英とも文字デザインが違う。
また、営業時も、従来はやや縦長で「中心市街地循環バス」だけだったのが、正面は2行・小さい文字にして「中心市街地循環バス/ぐるる」になった。【11月5日追記】側面は従来と変わらず。後部は不明。
ポンチョでない方向幕の専用車は、青文字「回送」で変わらず。
ところで、今週、真っ青で何も書いてない、新車らしき日野ポンチョが、仮ナンバーを付けて八橋近辺を走行していた。もしかしたら…【8日訂正・新車ではなく、ぐるる用でも(さらに中央交通系でも)なかったようだ。】【2022年10月22日補足・男鹿市のコミュニティーバス用の車両。】


秋田市の路線バスは、(国際教養大学方面は別として)回送にだけ英字が入ることになった。
まあ、日本語が読めない人でも、数字のみの系統番号を採用しているから、それで識別できるという理屈なのかもしれない。

上記の通り、都営バスなどは全部大文字で表示しているのに対し、中央交通は小文字混在。しかも中央交通の表示機はドット数が少ない廉価版なので、
拡大「c」に注目
「c」の右側の欠けた部分が、1ドットしか空いていないようで、「o」との差が微妙で厳しい。
「Out of Servioe」と読まれてしまっても、通じるでしょうけど、ここも親しい小田急さんにならって、全大文字のほうが良かったのでは?
あと、何度も指摘するけれど、ドット欠けが激しいのに修理されない表示機が多いのも、誤読につながるから、直したほうがいい。弘南バスではちゃんと修理してます。

一部地域で運行されている、一般路線車を用いた特定の学校の児童生徒専用の「スクール」バスの表示は、日本語のみで変わっていないようだ。
【10月28日追記】イオンモール秋田シャトルバス運用時などに使う、社名「秋田中央交通」の表示には、「AKITA CHUO KOTSU」と全部大文字で正面下段に出るようになった。側面・後部は不明。
【11月4日追記】その後、イオンモールシャトルでは、「シャトルバス」の表示を使うようになっていた。正面、後部は日本語のみ。側面は、上段の経由地に「シャトルバス」、その下の縦書き経由地の内側2行の中央を使って「  貸 切  」と表示。今までよりは分かりやすくなったが、どうせなら「イオンモール秋田シャトルバス」と表示すればいいのに。
【2021年5月17日追記】秋田市中心市街地循環バスの代走に備えて、中型車にも(おそらく大型も)「中心市街地循環バス/ぐるる」の表示が追加されていた。




今回、回送やぐるるのほか、一般路線車の営業中の表示も、少し変更されたものがある。
540 秋田駅西口
国道13号(卸センター入口・イオン秋田中央店前、いわゆる柳原)経由御野場団地線の上りの表示。
従来は、秋田駅西口が少し小さく、上段に小文字で「イオン秋田中央」とかなんとか経由地を表示していた。

今回から、車内放送に連動して、運行途中で表示を切り替えるようになったようだ。始発時点では従来どおりの経由地入りで、途中のどこかで変わるはず。
従来から、太平線(岩見三内)や松崎団地線など大学病院方面では、同様の切り替えがされていたのを、西口にも拡大したことになろう。
この「秋田駅西口」のみの表示は牛島方面のほか、新国道経由や県庁経由など多くの路線で見られた。(詳細後述)
なお、買物広場を発車し、「次は秋田駅西口終点」の放送が入ると同時に、次の運行の行き先表示に切り替わるようで(以前はそうでもなかった?)、駅で待っていてもこの表示はほぼ見られないと思われる。
【3日補足】車両後部の行き先表示は、小型で文字数が制限されるため経由地を記さないのが原則なので、西口行きは(系統番号表示開始時以降)従来から「秋田駅西口」だった。


かつての方向幕や系統番号表示以前の「秋田駅」「秋田駅前」を連想させられる表示だが、これのほうがいいと思う。
一本道になって経由地が関係ない区間になっても、経由地(もう過ぎ去った地点も含む)が表示され続けているのは「余計な情報」であり、余計な情報はないほうが分かりやすい。LED式ならではの柔軟さで、それが可能になったのだから。
どうせなら、駅行きぐらいは英語で「AKITA Sta.」と入れてもいいようにも思うけど。

【4日追記】「秋田駅西口」に変わる路線のうち、少なくとも竿燈大通りを通る各系統では、側面の通過地点表示も切り替わっていた。上段横書きは「山王十字路経由」、縦書き短冊は「川反入口→中通二丁目→買物広場→秋田駅西口」だったか。したがって、前後側面とも、系統番号の数字以外はまったく同じものが表示される。

また、駅終点でなく、駅西口を経由して各方面へ向かう路線の表示は従来のままで、「秋田駅西口」は小さい。西口経由東口行きの赤沼線は「南団地・秋田駅東口」と大きく表示。
実際に迷う人がいるので、これもなんとか改善できないだろうか。


「秋田駅西口」のみの表示を確認した系統番号。カッコ内はテキトーな識別名です。
101(新国道追分)、118(新国道土崎)、133(県庁サンパーク)、140(県庁大川反)、145(臨海営)、372(手形山大学病院)、540(柳原御野場)、550(大住みなみ野)、713(卸町新屋)、720(新屋西)。
この表示に変わる地点は未確認だが、145臨海営業所線では川反入口、540柳原経由御野場団地線では有楽町、713卸町経由新屋線では東部ガス前、のそれぞれ通過直後時点で、すでにこの表示に変わっていた。
【経由地なしでの表示を確認できた系統と地点を随時追記】140県庁車庫では県庁前。540や713ではイオン秋田中央店前(到着時点)。

一方、卸町でない大町経由の新屋線、割山線、神田線では、買物広場時点でも、従来と同じ経由地入りのままだった。いずれも通町を通る路線。
これは、大町近辺では、川反入口経由と通町経由のルートが交差していて、そこを区別して乗る人がいるかもという配慮なのだろうか。神田線に関しては、来春の新駅開業時に変更する可能性もある。

あと、泉八橋環状線や茨島環状線など駅始発・駅行きの路線では、9月以前の時点では始発から終点まで「環状線」の表示のままで運行されていた。環状線の多くは、周回の後半では、他路線と同じ経路の西口行きになるのに「環状線」では分かりづらい。
市営バス時代は、運行途中で方向幕を操作(もちろん手動)し、「秋田駅」表示に変えるのが通例になっていたのに。
今回の変更でどうなったか未確認。【3日追記・いただいたコメントによれば、泉八橋や茨島では、西口行きであることが分かる表示に変更されているとのこと。】
【2021年2月8日追記】八橋回り泉八橋環状線の、すわ町付近では前後とも「千秋トンネル・秋田駅西口」と表示していた。前は縦長文字。

さらに欲を言えば、これも何度も指摘している「1つの行き先に経由地が複数あるのに、行き先(終点)表示で場所を取って、経由の文字が小さく識別がしづらい」表示も要改善だと思う。
「秋田厚生医療センター」行きは3路線ある。いくら系統番号があったとしても「神田」「県庁・サンパーク」「新国道・土崎」が大きく見えたほうが分かりやすいのに。【4日補足・サンパーク経由は、前も後ろも「サンパーク・秋田厚生医療センター」と大きく表示されていた。前からこうだっけ? 神田線は「秋田~センター」のみ大きい。】

【3日追記】このほか、各方面から秋田駅西口を経由して車庫へ向かう系統の、秋田駅近辺以降の系統番号の表示方法も変わった(コメント欄参照)。
【11日追記】新屋西線(720系統)下りでも、県庁市役所前通過後では、上段の小文字経由地が消え、大川反車庫行きのような縦長の文字で「新屋西・西部SC」と従来より大きく表示されていた。【28日追記】新屋県営住宅経由新屋西線も、同様。
【11月13日追記】秋田駅西口通過後では、牛島経由御野場団地行きは「牛島・御野場団地」、(牛島経由)大野線は「大野四区」と、それぞれ1行の大きな文字で表示されるようになった。従来は、駅通過後も上段に小さく、県庁/長崎屋や秋田駅西口が残っていたはず。

【2022年10月8日追記】2022年10月に表示内容が一部変更された。「回送中」の後部などにも英語を表示、牛島(旧道)経由の系統で正面や後部に「牛島東五丁目」を表示ぐるるにロゴマークを表示など。
【2024年6月24日追記】おそらく2022年10月には、「休憩中」表示が新設。また回送、回送中、休憩中、教育研修車、故障車などの英語が「OUT OF SERVICE」と大文字になったようだ。
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JR迫真の演技・隣県広告

2020-09-29 00:32:31 | 秋田のいろいろ
新型コロナウイルス感染症対策の換気のため、鉄道車両の半自動扱い(乗客がボタンを押して乗降ドアを開閉する方式)を取りやめた会社や地域がある。
JR東日本秋田支社エリアでは、4月20日から、車掌が乗車する電車の途中駅(始発・終着駅を除く)では、駅に停まると自動で一斉に開閉するようになっている。気動車(ディーゼルカー)と電車でもワンマンの時は、半自動のまま。

5か月経ち、いつも同じダイヤの列車に乗っている人は慣れたかもしれない。しかし、乗る列車が一定でない者、しかも半自動に25年慣れた者としては、まだまだ戸惑う。ボタンに指を伸ばした瞬間、自動で開き、そうだったと思うこともしばしば。
なお、車掌が乗る列車で、途中駅なのに半自動扱いをする場合もあるのだが、その判断は車掌に任されているようだ。
つがる運輸区(今春、大館、青森両運輸区を弘前運輸区に統合)担当、東能代駅で9分間停車、大館で2分停車する秋田発弘前行きの場合。
秋田発車後の放送で、途中駅では自動で開くので注意するよう案内があるが、東能代は半自動扱いにするとその時点で断言する人が多い。
一方、「途中駅で半自動にする場合は、都度案内する」と駅名を出さなかったり、「次の土崎は半自動」ということも1度だけあった。天候や乗客数での判断もあるようだ。【30日追記】「終点弘前以外の各駅では…」と、東能代でも自動扱いと受け取れる言い回しの時もあった。
【11月25日追記】11月時点では、車掌が乗っても、全駅で半自動のこともあった。労働組合報秋田版には寒い時期に向けて「屋根のある駅や乗降の多い駅で換気するよう指導している運輸区もある。」とあった。

ところで、秋田の鉄道では、車内広告というものがとても少ない。
大都市圏のような週刊誌の中吊りなどないし、弘南鉄道(あるいは各地の路線バス)のような地元の医療機関の広告もない。
通学利用が多く客層が偏ること、運用範囲が広範囲で地域密着の広告は効果が低いのだろう。見かける広告は、JR時刻表やキャンペーン、大学・専門学校の学生募集程度。

奥羽本線・羽越本線・津軽線用の701系電車では、中ドアの横左右にだけ(つまり1両に4つ)、横長の掲出枠がある。B3判だそうで広告業界では「ドア横ポスター」と呼ぶらしい。
秋田ではここに学生募集広告が入っていることもあるが、空の枠もあった。それが現在は埋まっている。
これが掲出されている。※自動扱いで開いているので、ドアボタンが点灯していない。
「広告」ではなくて、JR東日本秋田支社による、ドア自動扱いの注意喚起なのですが。1両に付き2枚掲出が原則のようだ。
「ドアによりかかると危険です!」
換気とは明言せず「感染拡大防止のため」としている。
「この電車では」と書いているが、上記の通り電車でしか実施してないし、掲出もしていないので、間違いではない。男鹿線のEV-E801系蓄電池式電車は、すべてワンマン運転なので対象外で、掲出なし。

注目したいのは、左側の写真。どなたか存じ上げないが、迫真の演技じゃありません?

ドアが半開きで、左足しか着地しておらず、右手がブレ気味に写っている(ブログ掲載写真では伝わりませんが)。
静止して撮影したのでなく、実際にドアから外に放り出されそうな瞬間を撮影していると思われる。
また、ドアボタンが点灯していることから、実際には半自動扱い中に、「開」ボタンを押して、開きかけたところで迫真の演技をしたのを撮影したのではないだろうか。
ドアボタンの右に、空のドア横ポスター枠が写っているから、それこそ中ドアだ。右のドアガラスにワンマン時の注意書きらしきシールが貼られているから、おそらく2両編成。
ヘルメットもかぶらず、ホームにマットもなさそうだし、危険を伴う撮影だったのではないでしょうか。JR東日本社員? スタントマン?

あと撮影地。
ホームの向こうには、緑が多そうだし、向かい側のホームには貨物列車(積載していないコンテナ車)が、おそらく停車している。支社隣接の秋田駅で撮影すれば良さそうなものだけど、秋田駅ではない。
柱の感じも似ているのは、羽越本線・新屋駅の1番線のような気がするけど…

【2020年12月31日追記】その後、年末までには「換気のためドアを一斉に開閉することがあります」という別の掲示に変わって、アクロバティックな写真はなくなってしまった。
【2021年9月22日追記】と思ったら、2021年夏までに復活していた。


また違うものも掲出されている。1両につき1枚が基本のようだ。
「新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために」
まずは、黄色くて目を引く。
内容は「他のお客様とできるだけ距離を保ち、会話を控えめに」「向かい合う際は、互い違いに座ることも有効」など、具体的。
会話を控えめにというのは、JR東日本による駅掲出ポスターにもあったが、互い違いまで言及するのは初見。

そのポスターとは色やデザインが違うから、じゃあ国土交通省とか厚生労働省ででも作ったものかと思ったら…
「青森県」!
コールセンターも青森県のもの。リストにある保健所も、青森県内のみ(中核市で独自の保健所がある青森市、八戸市も掲載)。

701系の運用範囲は、青森県内は津軽地方のみで、秋田県全域と山形県の一部も含まれる。車両基地が秋田であることもあって、車両が青森県内に滞在する時間というか割合としては、さほどではないはず。
上の注意書きは、どの地域でも有効なものだけど、当然、秋田県や山形県のものと統一性がないとも言える。秋田県や山形県の連絡先は分からない。
701系2両編成の中には、青森県外・秋田-新庄間での運用が基本で、1往復だけ青森に少しだけ入る秋田-弘前の運用を専属で行う、ボックスシート付きの編成があるが、それに掲出されているかどうかは不明。

広告でなく、無料扱いなのかもしれないが、広告扱いだとすれば、青森県の税金から支払われるだろう。それなのに、青森県の半分でしか見られず、秋田県や山形県に滞在する時間が長いとなれば、広告効果や青森県民の感情としてはどうだろう。
緊急事態宣言中に「東北・新潟緊急共同宣言」を出したように、この広告でも、例えば運用範囲の3県共同扱いにして、3県の相談窓口を掲載したり、制作費・広告費を按分することもできると思う。

秋田県は、コロナ関連告知のテレビや新聞の広告はよく出しているが、駅や車内では見かけない。県立高校の生徒会が作成した(主に通学する高校生向け)ポスターがあるくらいで。
その穴埋めを青森県のポスターがやってくれている面もある。費用はともかく、秋田県知事から青森県知事へ、礼状でも送ったらいかがでしょう。
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違う標識は違う規制

2020-09-17 00:11:15 | 秋田のいろいろ
以前、秋田市内の道路標識で、「違うけど同じ標識」としてみずほ銀行横の仲小路と「矛盾した規制(標識)」として高陽地区の住宅街を取り上げた。前者は、同じ向きに同じことを言いたそうだけど違う標識が2つあり、後者は、同じ規制が適用されるはずの1つの道なのに、方向によって標識が違うものだった。
どちらも、「自転車及び歩行者専用」と「歩行者専用」の標識が関わる。
(再掲)
その時問題視したのは、まぎらわしさや、補助標識(もしくは本標識)の不備で生じる矛盾であった。
「自転車を除く」など補助標識を工夫すれば、両者が要求することは同じものだと認識していた。


ところが、警察庁の「交通規制基準」を見ていると、そうではないことを知った。
「第4章 交通規制の実施基準及び道路標識等の設置基準」より抜粋する。
規制目的や規制対象も異なるが、ここでは省略。分かりやすい留意事項の1項目を示す。
自転車及び歩行者用道路
「本規制は、「歩行者用道路」と類似しているが、普通自転車や許可を受けて通行する車両に法第9条の「特に歩行者に注意して徐行」する義務が課されず、また、歩行者について右側端通行義務や横断歩道横断義務等が課されることに留意すること。」

歩行者用道路
「本規制は、「自転車及び歩行者用道路」と類似しているが、許可を受けて通行する車両に徐行義務が課され、歩行者について右側端通行義務や横断歩道横断義務等が課されないことに留意すること。」

つまり、
自転車歩行者専用は、
・歩行者は右側通行等、車が通る普通の道路と同じ歩き方。
・自転車や通行可能な車は、徐行義務なし。

歩行者専用は、
・歩行者はどこを歩いてもいい。
・通行が許された車(自転車含む)は徐行義務。
なお、歩行者専用に「自転車を除く」の補助標識を併設して、自転車も通らせることは認めている。この点は、自転車を例外的に通らせることで、注意喚起する意図かと思っていたが、上記の通り、明確に徐行義務が課される。
【27日補足・ここで言う「自転車」とは自転車に乗って通行する場合。自転車を降りて押して歩く時は、歩行者扱いになる。】


となると、みずほ銀行横の、同じ方向にこの2種が併設されているのは、問題だ。
(再掲)
実質的に車は入ってこないが、歩行者はどこを歩けばいいのか? 自転車(の徐行義務)は?

高陽のほうは、歩行者専用の側からは、歩行者はどこを歩いても許される。
(再掲)
その逆向きは、本来は自転車歩行者専用、後にその標識がなくなってしまっている。どちらにしても、歩行者は右側通行しないといけないし、車は徐行しなくていい。
それでは、歩行者専用側から歩く人が危険にさらされる。
現時点では、標識がなくなった側の空き地(解体前の家の敷地内に標識が立っていた)に、新しく家が建てられている。それに合わせて、標識が再建されるかもしれないが…この分ではないかな。


理屈を知れば、やはり明らかにおかしい。秋田県公安委員会、秋田県警察本部は「交通規制基準」を読んでいるのだろうか。
法律や役所の規則は、こみ入って難解なものではあるが、このケースは警察庁が「類似しているが(違うので)留意すること」などと親切に説明してくれているというのに。

※みずほ銀行横は、実はこの記事アップ直前(2020年初夏頃?)に、標識が交換され、問題は解消していた。この記事後半参照。
高陽青柳町のほうも2021年後半に問題解消
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2020.10バスダイヤ改正

2020-09-07 23:18:53 | 秋田のいろいろ
秋田市内の秋田中央交通の路線バスのダイヤ改正が、2020年10月1日に実施されることと、その内容が同社ホームページに掲載された。※昨2019年10月改正の記事
恒例ではあるが、新駅開業を春に控えた今秋はやるかどうか予測がつかないでいた。

今回は小規模。リストに路線名が出てこない路線(=変更なし)も少なくない。
「路線廃止」も告知されているが、実態としては片道1便の経由地振り替えの「系統廃止」レベル。
今回、いくぶん目立ったのは、「一部便が、沿線にある施設や団地の中まで乗り入れていている」のを、土日祝日ダイヤを中心に、乗り入れを取りやめる(乗り入れない系統として存続し、総本数としては変わらず)のが複数あった。
例によって、わずかな減便や最終便を含めた時刻変更はあるので、利用の際は公式な情報で確認願います。

↑変更なしの路線もあるとしたけれど、実は、ひっそりと全路線で適用される変更もある模様。
12月29日も年末年始特別ダイヤ適用(明確に告知されていない)
秋田市内では、10年ほど前は12月30日~1月3日で年末年始ダイヤを実施。30日と3日は土日祝日ダイヤ、31日~2日は土日祝日ダイヤの時刻表に「□」印を付けた便を運休とする特別ダイヤとしていた。
その後、徐々に、しかも明確な告知なく、特別ダイヤ適用日の拡大が繰り返され、昨2019年秋に12月30日~1月3日とされていた。さらに、いつの間にか12月29日は土日祝日ダイヤ適用になっていた。
今回(2020年末)からは、さらに前倒しされ12月29日も特別ダイヤになるらしい。したがって、12月30日~1月3日は5日連続で特別ダイヤで、普通の土日祝日ダイヤが適用される日はなし。

なお、秋田市が民間会社に委託運行する、郊外各地域の「秋田市マイ・タウンバス」では、□印特別ダイヤの概念はなく、年末年始は土日祝日扱いになるだけ。その期間は29~3日で、中央交通側とそろってはいるが、乗り継ぐ場合は要注意。


コメントでもお知らせいただいていたが、改めて路線ごとに見ておく。
※軽微な時刻移動は、原則として取り上げません。利用の際はご注意願います。
※土日祝日を「土日」、秋田駅西口を「駅」等、略記しています。
※分かりやすさと個人的こだわりにより、中央交通発表とは異なる路線・系統名で表記するものもあります。

・新国道経由 五城目線
平日最終1往復(五城目発18:51、秋田駅発20:30=五城目営業所担当便なので五城目が起点)減便。
平日は10往復に。下り最終は駅19:30に。※この便が(追分線も含めて)飯島北より先方まで行く最終便。

平日土日とも、上りメルシティ潟上→飯塚下丁が2分短縮。これに伴い、上りは全便・全区間で時刻移動あり。
→五城目線は、2020年4月に一部区間で経路が変更されている。(昔の特急バス「かもしか」と同じ?)
以前は八郎潟町へ出て、大川地区など国道7号を南下していた。現在は五城目署前で国道285号に入り、坂本入口、国花苑前、メルシティ潟上を経て7号に合流。285号による短縮効果か。


・新国道・土崎(飯田街道・秋田高専)経由 秋田厚生医療センター線
平日 上り最終(医療センター18:20)減便。上りは5本(最終16:10)に。
→医療センターでは県庁サンパーク線が20分後にあり、飯田街道~新国道では五城目線が5分後(現ダイヤ)に追走している。高専付近からの乗客がどの程度いるか知らないが、影響は少なそう。

平日土日 朝の上りのサンパーク経由(団地内乗り入れ)を1便(平日2便目医療センター8:40、土日始発7:50)ずつ、乗り入れ取りやめ。
平日始発7:55だけが乗り入れ継続。
→サンパークは県庁経由があるし、「サンパーク入口」は引き続きこの路線が通る。


・新国道経由 土崎・飯島線
土日 北部市民サービスセンター経由の取りやめ。経由していたのは下り9、12、13時台、上り10、15時台。
・県庁・寺内経由 土崎・飯島線
土日 北部市民サービスセンター経由の取りやめ。経由していたのは下り10、13、16時台、上り10、14時台。
飯島北着発1往復(駅14:30、飯島北15:30)を土崎駅前着発に短縮。
→市役所支所や公民館を統合した北部市民サービスセンター(キタスカ)オープン時は、「土崎循環線」が新設(2010年)されたほどだったが、それも2014年で廃止
駅~飯島の路線の一部が立ち寄るだけになったが、その本数も徐々に減っていた。
土崎の旧道のバス路線からキタスカへ立ち寄るには、多少距離があり、国道7号を2度越えるので長めの信号待ちもあり、無経由と比べて下り7分、上り6分、余計にかかる。
何度か乗ったことがあるが、催しの有無による違いはあるにしても、立ち寄り経路上(キタスカ前以外にもバス停がある)での乗降は皆無のことのほうが多かった。効率化のために妥当かと思う。
でも、市役所支所機能もあり、土崎駅辺りから徒歩で往復するには近いとは言いにくい場所。こんな場所にこんなものを建てた、秋田市にも責任はあるか。


・新国道経由 セリオン線
平日 下り駅10:15を減便、1日7便に→平日は30分後10:45発もあり、いちばん運行間隔が詰まっていた。


・通町・寺内経由将軍野線
?不明?
変更対象路線として時刻表が掲載されてはいるのだが、年末の12/29だけが赤文字。現時刻表と比べても、変更点を見つけられず????


・県庁・寺内経由 サンパーク・秋田厚生医療センター線
平日 上り2便目(医療センター7:05)を新国道経由から寺内・県庁経由に変更。これにより、西口-新国道-サンパーク-厚生医療センターの新国道経由サンパーク・秋田厚生医療センター線、系統番号「134」廃止
→これが、公式サイトで言う廃止路線。
市営バス時代(医療センター=組合病院移転前はサンパーク止まり)から存在した系統ではあるが、市営バス時代からサンパークといえば県庁・寺内経由がメインで(大昔は通町・寺内経由サンパークというのもあった)、新国道経由サンパーク線はマイナーだった。
市営バスの中央交通への路線移管の第一弾として、2000年に新国道経由各系統が移管されたが、この系統だけは将軍野・サンパークの一部とみなされて、翌2001年に移管された。2000年度1年間だけは、市営バス唯一の秋田駅発着新国道経由の路線であった。
移管時2001年4月の時刻表。「新国」が新国道経由、平日休日共通の時刻表
↑2001年春の時刻表の通り、かつては駅発の下りも、上りは夜の便もあった。【8日補足・上の時刻表では「将軍野線」と記されている。現在は、通町経由市民生協行きだけを将軍野線ととらえることが普通だが、市営バス~移管直後はサンパーク系統も含めてとらえられ、かつては時刻表も1つにまとまっていたかと思う。】
その後、平日/土日が分割された2000年代中頃には、組合病院発駅行の最終3便が新国道経由になるなど、一時的に新国道経由が増えた。
2015年秋には駅21:20発が廃止され下り新国道経由が消滅。その時点では、上りは朝1本のほか最終1本も新国道経由だった。

「自衛隊入口」バス停の配置上、上り便では、自衛隊通り側と新国道側(電柱に巻き付くバス停)と、同名バス停を2度通る。
時刻表検索も可能
1便だけ経由が違っていたのは、利用者にとって意味があったのか、それともまぎらわしいだけだったのかは分からない。
中央交通としては、この廃止により、新国道経由で秋田駅西口へ乗り入れる秋田営業所担当便がなくなる。※東口行きや高速バス能代線はある。
現在は、サンパーク線と五城目線以外の新国道経由各路線は臨海営業所が担当している。臨海営業所は市営バス移管で開設され、その数年後に新国道を担当するようになったはずなので、まだ10年程度。それ以前は秋田営業所が多くを担当していた(サンパーク線は当時あった秋田東営業所が担当)。
さかのぼれば、昭和30年代だろうか、秋田市電に対抗するために新国道にバスを走らせた時からずっと、秋田営業所(場所は今のドン・キホーテの所)が関わっていたのではないだろうか。それが途絶える。


・土崎・秋田厚生医療センター線(土崎駅前-自衛隊前-秋田厚生医療センター。神田線の一部とされてしまっている)
土日 全便廃止
現在の土日ダイヤは、土崎駅8:20、11:00、13:55。医療センター発9:55、11:30、13:15。
→これも妥当なところか。
JRから乗り継いで秋田厚生医療センターへ行きたい場合、来春からは泉外旭川駅で、神田旭野線の医療センター行きに乗り換えることは可能になるはず。本数や接続はまだ分からないし、運賃は高くなりそうだが、総本数は少なくない。


・神田線(駅-天徳寺前-旭野団地・外旭川市営住宅)
平日 上り1本(外旭川市営住宅回転地6:52=始発から3便目)増便。前は6:42、次は7:02
→珍しく増便だけど、昨2019年の改正で市営住宅6:57発が減便されており、その復活。朝は通勤通学で利用が多いのだろう。

・添川線(駅-天徳寺前-添川-蓬田上丁)
土日 下り始発(駅9:20)減便。→始発は14:00に!

・泉・八橋環状線(駅-千秋トンネル-泉ハイタウン-八橋田五郎-面影橋-県庁-駅)
平日のみ運行 泉回り1便(駅13:40)廃止。7:15の1本だけに。
→前身の泉・山王環状線時代からの「午前は泉回りのみ、午後は山王/八橋回りのみ」という伝統を打ち破って、2017年に「午前の八橋回り、午後の泉回り」が増便された。しかし、午前の八橋回りは昨年廃止、続いて午後の泉回りもなくなってしまい、伝統が復活してしまう。
廃止される便は、何度か見かけ、数度乗ったことがある。ゼロのこともあったが、2~3人乗っていたこともあった。神田線や泉ハイタウン線で代替できる区間の乗降もあったけど。

残るは、朝の泉回りと、午後と夕方の八橋回り、計3本。朝夕は県庁方面への通勤利用があり、当分は安泰か。午後は附属小の帰宅で使われるが、それは神田線で代替できるし…
もうちょっと工夫すれば、もっと乗ってもらえて、もう少し増便できるように思えてならないのだが。ひょっとしたら、泉外旭川駅開業時に…と期待は、しないほうがいいでしょうか。


・手形山経由大学病院線
土日 手形山西町(県営住宅内)経由を取りやめ。下り11、15、18時台、上り7、10、13時台。


・広面御所野線(東口-日赤病院-御所野)
平日 下りの御所野学院中学高校経由便の移動。東口発7:00、7:40、8:00で、経由便を2・3便目→1・2便に変更。

土日 御所野学院経由取りやめ。下り東口7:30、上り13、17時台。


・牛島経由仁井田・御所野線
土日 中央シルバーエリア経由取りやめ。下り9・12時台、上り13・14時台。


・川尻・割山線
土日 駅15:10(商業経由)減便。前14:40、次15:40と1時間間隔。

平日土日 上り船場町経由の所要時間1分増
→現行の南浜回転地→駅の所要時間は、船場町経由が30分、商業高校グラウンド前経由が32分。30分が31分になる1分の意味って? 素人にはどうも分からない。


・新屋西線
平日 下り駅14:20(新屋県営住宅経由)減便。前3便の経由を入れ替え。
13:05、県住13:35、14:05、県住14:20、14:50、県住15:20。

県住13:05、13:35、県住14:05、14:35、県住15:20。


・臨海営業所線
土日 上り1本(臨海10:35)増便。
下り駅19:12に、年末年始ダイヤ適用時運休の「□」印追加。年末年始の最終は16:39に。
→車庫行きは時刻表があってないようなもの。時刻表にないバスが来ることがある(と期待して待っても来ないこともあり、それで当たり前なのだが)。特別ダイヤと言えども、他路線駅着便はあるだろうに、全部回送で戻るということか。


※時刻移動のうち、平日の駅発最終便が繰り上がるものをまとめておく。
神田線21:15→21:10、秋田温泉線21:00→20:50、商業経由川尻割山線21:15→21:10、新屋線21:05→21:00(土日も21:00→20:50)、新屋西線21:25→21:20。
以前から臨海営業所担当路線を中心に、最終便が少しずつ繰り上がっている。少しずつ労働時間を削っているということか。
ちなみに、秋田新幹線「こまち39号」は、秋田21:04着(臨時列車運転により21:10になる日あり)。乗り換える人がいるかもしれないが、今回は直接的には影響ないかな。昔は新屋線など22:00が最終で、もう1本後のこまちでも乗り換えられた(こまちのダイヤも現行とは違ったけれど)ものだ。


●空港リムジン「御所野」廃止
秋田空港リムジンバスの、空港発西口・県庁行きの降車バス停「御所野」が廃止。空港の次のバス停は仁井田横丁となる。
御所野は、一般路線バス(とマイ・タウンバスも)用バス停としては存続するのでしょう。
立地的に御所野と空港を行き来する人はいなくはないだろうけど、片道だけでは使いづらかったことだろう。どうして空港行きの乗車は扱わなかったのか。



半年後には、泉外旭川駅が開業する。神田線と泉ハイタウン線(今回変更なしらしい)が乗り入れるはずで、また改正があるに違いない。
ダイヤとは関係ないかもしれないが、ICカード乗車券も導入される。その準備は順調なのでしょうかね。【12月1日追記・ICカードは、1年遅れて2022年春開始になった。】
さらに、来年以降は、秋田に限らず、新型コロナウイルス感染症による、外出もしくはバス利用頻度の低下で、さらなる減便もあるかもしれない。

※10月には行き先表示の内容の一部変更が行われた。さらにバス停名称の変更も実施。
※このダイヤでの年末年始の状況や過去との比較はこの記事
※1年後2021年10月改正について


秋田市内とは関係ないが、男鹿市では、北浦・男鹿温泉・湯本方面の男鹿北線が廃止される。
これにより、中央交通本体直営の路線が男鹿からなくなり、中央交通男鹿営業所が廃止される。
廃止代替バスは1乗車200円均一で、中央交通の回数券は使えないらしく、払い戻しを行うとのこと。

男鹿北線代替を含めた男鹿市が運行する「男鹿市内バス」は、中央交通の子会社・秋田中央トランスポートが運行を受託するため、その男鹿営業所は同じ場所で存続。それに、中央交通本体の男鹿営業所も、ここ何年かはトランスポートに委託していた(五城目営業所も)そうだが、秋田中央交通の名前が男鹿から消えるわけで、大きな節目になるだろう。

廃止直前の男鹿北線は、平日9往復、土日祝日4往復だけ。それだけを直営にするのは効率が悪そう。
少し昔は、新国道経由で男鹿営業所と秋田駅を結ぶ路線、秋田駅-男鹿温泉・入道崎の急行バスもあったことを思えば、地域の衰退を感じさせられずにはいられない。
(再掲)2010年春で秋田市と男鹿市を結ぶ路線は廃止。写真は元秋田市営バスの大型車

再掲)2008年まで運行されていた急行バス
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秋田製ごみ置き場

2020-08-19 23:58:43 | 秋田のいろいろ
“告ぐ”」でも触れた、秋田市のごみ置き場(ごみ集積場)について。
土地によっては「ごみステーション」と称するそうだが、秋田市では一般的ではない。ただし、秋田市役所ホームページでは「ごみ集積所」が基本なものの、一部で「ごみの収集・集積所(ごみステーション)」の表記が見られる。
秋田市では集積所を「概ね15戸から20戸につき一カ所設置できます。」とのこと。乱暴に計算すれば、秋田市の世帯数は13万7千だから、20で割っても6千か所以上、集積所があるかも??

昔は、覆うものがない台だけの集積所もあれば、何もなく道端にただ積み上げただけの集積所もあった。
2014年に「秋田市ごみ集積所の設置および維持管理に関する要綱」が定められた。「ごみ集積所の形状は、ボックス型、折りたたみ型および被せネット等(ブルーシートを含む。)の3種類とする。ただし、市長がやむを得ない事由があると認めるときは、この限りでない。」とあり、今は基本的には積み上げるだけではいけなくなったらしい。

市街地では、以前は積み上げてネットやシートをかける集積所も多かったが、近年は激減している。
市が、集積所の購入や設置に補助金を出すようになり、それを利用した町内会が多いのだと思われる。

補助制度は、集積所を自作しても対象になるものの、実際に新たに設置されるものは市販品を購入する町内が多い。もちろん複数のメーカーが製造しているが、市内で圧倒的に多い製品がある。市街地に限れば、おそらく集積所の半分前後がそれではないだろうか。それが、
これ
「折りたたみ型」に該当するので、
折りたためる

たたんだ状態の中央部
上の写真で「T」型の部品を四角い枠が囲っている。その枠は右側のボルトを軸に右へ半回転させることができ、それによって、T部分が手前に倒れ、収納スペースができる仕掛け。

広げると全面がネットで囲まれ、上面のネットがめくれる作りで、そこからごみを入れる。
上の2つの写真は、別々の町内のものだが、広げた時に地際になる部分は銀色のシートになっている。ただし、製造メーカーのホームページに出ている写真は、シートがなくすべてネット。
高さ1.3メートル。幅は186センチと247センチ、広げた時の奥行きは90センチと70センチがあり、組み合わせて4タイプがあるようだ。2つ並べて設置する町内もあった。
こんな町内も
本来のネットだけでは足りないのか、青い網を足している。
これは2つのコンクリートブロックの重さで、路面や地面に固定する方式。ブロックが、枠の後部ギリギリにあるので、背面を無駄なく使えるものの、その分、条件によってはバランスを崩して後ろに倒れてしまいそうな気がしなくもない。
上の写真では、歩道の車道際に設置しているから、後ろに倒れたら車にひかれる。以前、台風で倒れたのを1つだけ見たが、それは前に倒れていた。メーカーでは、条件によってはアンカーボルト等で固定することを呼びかけている。

強固ではなさそうな作りだけど、そんなに壊れやすいというわけでもないとは思う。でも、
こんな町内も
黄色い網もあるけど、なんか枠が壊れてません?

この多数派の折りたたみ置き場、実は秋田で作られている。シールが貼ってある。
「日本機械工業株式会社」
新国道から貨物駅方向に入った、秋田市寺内字三千刈に本社がある企業。道路の防雪柵なんかも作っている。
公式ホームページによれば、これは「折りたたみ式ゴミネット NEWタウンネット」。1999-2000年のグッドデザイン賞を受賞しているので、20年以上売られていることになる。
秋田市でのシェアは圧倒的だが、全国的には分からない。「折りたたみ ゴミ置き場」で画像検索しても、他にさまざまあって見当たらない。秋田市が地元メーカーの製品をあっせん・推薦などしているのか、それとも製造元が地元で熱心に営業活動している成果なのか。


折りたたみでない、ボックス型とされる常設のごみ置き場は、スペースに余裕がある郊外部のほうが多いかと思う。町内の器用な人、あるいは大工さんが作ったような小屋状の集積所は、今も見かける。「路線バス乗り継ぎ旅」だと、徒歩移動中にバス待合所を見つけたと思ったら、ごみ置き場でぬか喜びする場面がある。
常設タイプでも、新しいものをたまに見かける。そんなに多くないが、市内に複数あるのが、
このタイプ
カキッとして丈夫そうな、全金属製。プレートがあって、
「有限会社 堀井鉄工」
これも秋田市内。勝平の新屋天秤野にある。
ホームページによれば、竿燈まつりの継ぎ竹の接続部品(タンパクと呼ぶそうだ)、赤れんが郷土館の「P」看板なども作っているが、「ゴミステーション」が主力商品。
20年ほど前から、全国に900基以上設置例があるとのこと。規格品もオーダーメイドもあるが、最低でも10万円はする。


秋田市がごみ置き場を何らかの形で「覆う」ことを求めているのは、カラスや動物に荒らされないためだろう。紹介した2タイプとも、壁はなく網で囲まれているので臭いは漏れてしまうが、通気性を良くする意図だろう。
常設タイプだと、屋根というか天面があって雨や雪が降り注がない。秋田市街地程度の積雪なら耐えられそう。でも、横は全部網なので、吹雪の時は中に積もってしまう。折りたたみ式では天面もネットなので当然。
となると、気になるのは、出したごみが濡れてしまうこと。回収・処分されるものだからいいのだろうけど、その分、重くなり、回収する人や焼却炉に、多少は負担になりそう。古紙だと、確実に重くなるから、雨の日は出すのが特に気が引けてしまう。

そもそも折りたたみ式では、資源化物の日はたたんだまま、前に置いても問題がないようにも思う。カラスたちは資源化物は狙わないはず。
でも、秋田市の決まりでは、ごみの種類を問わず覆うことを求めているようにも読めるから、厳密には広げないといけないのだろうか。
冒頭の写真を見れば、広げた中に瓶回収箱が入っている。回収業者が箱を置いていく時は、広げずに路上に置いていくので、各町内の人たちが広げて中に入れていることになる。実際には、資源化物でも広げる集積所のほうが多いのではないだろうか。

以上、秋田産、地産地消のごみ置き場でした。秋田市のごみ集積所の話は続きます
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「<>」「><」ボタン

2020-08-18 00:42:20 | 秋田のいろいろ
JR東日本秋田支社のドアボタンの話。
奥羽・羽越・津軽線を走る701系電車において、新タイプへの更新が始まったのは、2013年末のこと。
その後、更新が進んだものの、工場(秋田総合車両センター)に入っても、必ず交換されるというわけでもないようで、今も製造当初のボタン(以下、原型)のままの編成も数本残っている。
2両編成のN16編成は未交換

原型ボタンの外側はぐいっと押さないとならない
秋田の701系は、田沢湖線用を除いて2両編成30本と3両編成11本が運行中(関連記事)。
その中で、運用範囲が狭いグループが2両×3本ある。
N36~N38編成で、申し訳程度のボックスシートが設置され、奥羽本線の新庄-秋田と秋田-弘前だけを走っている。弘前方面は1日1往復だけだし、新庄方面は利用する機会が少ないので、個人的には遭遇する機会がほとんどない編成。
N37編成。貫通扉の「N37.」の文字が太く、「ワンマン」の書体が違うのは、秋田支社の気まぐれ?
N37編成のドアボタンが違った。※写りが悪くて恐縮です。
車外
ボタン自体は車内外とも同じもの。
車内
他編成の新しいドアボタン(以下「多数派」)を見慣れた人なら、ちょっと違うと思われるかと思う。
僕の第一印象は「出っ張ってる」。ボタン自体もだし、周囲の黄色い輪も、立体感があるような、だけど平べったい感じもするような。それに、ボタンそのものが若干小さい感じも。
多数派と比較すると、
(再掲)

(再掲)
比べると、まずはボタン表面のアイコンが違う。
多数派は、エレベーターのドア開閉でよく用いられる、中央に縦線、ドアの動く方向を横にした▲で示す。平面に印刷されているはずで、指で触れるだけでは区別できないと思う。
N37編成は「<>」と「><」で、盛り上がっているので、触れて区別可能。

どちらも、ボタンが有効な時は、周囲に緑や赤のLEDが点灯する。多数派は、点灯部もボタン中央と同じ平面で、LEDの粒が見える。N37ではつるんとしてカーブ(アール)が付いていて、ほぼ均一に点灯(写真に撮ると明暗が出る)する。
その外周の黄色い部分も、多数派は外に向かって傾斜した「頂上が平らな山」みたいな作り、N37は平面部分が広く、救命用浮き輪もしくは切ったバウムクーヘン状。

多数派では、ボタン面と黄色い枠の高さがそろっているのに対し、N37ではボタンのほうが少し出っ張って、さらにアイコンが出っ張っている。
N37編成車内ボタン
また、車内側のボタンの三角柱の台座は、多数派ではボタンがない面は白いプラスチック製【18日追記・というかボタン取り付け面だけ金属で、その縁も含めて樹脂製】だが、N37ではその面も金属【18日追記・全面金属で、樹脂は見えない】。

ボタンを押すと、多数派ではコリッというかカチッという軽い感触だけで、ボタンそのものはほぼ動かない。小指でも操作できるであろう。
押したところ
N37では、ストロークがわりとあって、ボタンが戻ろうとする反動もあるので、多数派よりは押すのに力を要する。クリック感はなかったと思う。原型のゴムをかぶせたような車外ボタンに比べれば、軽いけれど。【18日補足・そういう点では、原型の車内側のボタンと共通するが、原型よりは軽くて押しやすいと思う。】


ドアボタンに求められるのは、誰でも分かって誰でも使いやすいことに尽きる。
アイコンの機能(開/閉)の分かりやすさと触覚での識別はN37のほうが良さそう。でも、ボタンの反応・操作性では多数派のほうがいいのではないだろうか。
ボタン自体の存在の分かりやすさや、大きさ(測ってないので厳密には不明)は大差ないだろう。

調べてみると、以前ちょっとだけ取り上げた、首都圏のE233系電車の一部の車外のドアボタンも同じもののようだ。
(再掲)モハE233-421。2007年製造
けっこう前から存在するボタンで、JR東日本では2種を並行して使っているようだ。

仙台地区のE721系電車の一部では、2019年頃にN37編成と同じもしくは酷似したボタンに交換された車があり、701系の一部でも交換されているとのこと。車外/車内問わず。
秋田のN37編成では、少なくとも2019年4月時点でこれに交換済み。2015年始までは原型ボタンで、2015年春にボタンが交換されているようだが、その時に既にこれだったのか、あるいはいったん多数派に交換された後、再度これに交換されたのかは分からない。

秋田地区における、ボタン交換の進捗が分からないが、原型のまま残っている編成は、いずれこれになるのだろうか。としても、既に交換済みが多いから、それらを変えない限り「少数派」になりそうだけど。


ところで、男鹿線の蓄電池電車EV-E801系。今はまだ2両×1本だけだが、今年度中に5本追加導入され、来春から本格稼働。
先日(7月末か8月頭?)、ホームで見かけた時、車外のドアボタンが以前と違う気がした。改めて確認。
今春のラッピング時

今春のボタン
落成時点から付いていたのは、701系交換後の多数派と同じボタンだった(ただし、車内側の台座は異なる)。
現在は、
N37と同じボタン!
車内側はそのままで、車外だけ交換されていた。わずか3年で交換されるとは…
やはりこれがこれからのドアボタンなのだろうか。
車外側ではアイコンの分かりづらさは(1つしかボタンがないので)大きな問題ではないし、中と外でアイコンが違うのもちょっとおかしいかも。

701系の今後の交換、EV-E801系量産車に注目。
【追記】その後、2020年12月19日には、運用区間限定でない2両編成の、N11編成とN21編成でも、このボタンに替わっているのを確認。12月31日にはN18編成も。
EV-E801系量産車は、内外ともこのボタン。
EV-E801系のG1編成の車内側も、2021年にボタンが交換されて、このボタンになった。
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地家簡裁/農水支局

2020-08-04 00:25:24 | 秋田のいろいろ
秋田市山王の裁判所建て替えの続き。
隣接地に仮庁舎が建てられ、2019年11月から業務が行われている
その後、旧庁舎の解体に入っているが、今のところ姿はあまり変わっていない。リサイクルを徹底するご時世のためか、頑丈だったためか。

現在は、旧庁舎に広めの仮囲いができ、建物1階など一部はシートで覆われ、窓ガラスが外され、多少は進んでいる。
休工日のようだが、出入り口は開けっ放しだったので、のぞかせてもらった。
右の正面玄関は壊されている。一部のガラスは残っている?

北西角。手前は仮庁舎の車庫。左奥は県庁正庁舎【2021年4月11日訂正】本庁舎、右奥は秋田法務合同庁舎

さて、これまで何度も繰り返していたように、このような地方の裁判所の建物の呼称が謎だった。
仙台高等裁判所秋田支部、秋田地方裁判所、秋田家庭裁判所、秋田簡易裁判所、秋田検察審査会が入居するわけで、普通なら「○○合同庁舎」のような建物名があってもいいのに、裁判所の場合はなさそうだった。
秋田市で「裁判所」といえばここだけだから、それで誤解なく通じるわけではあるけれど。

仮庁舎の南西角=裏、農水省の出先機関の建物寄りに、
「建築計画のお知らせ」4月20日付
3階建て以上の建物を建てる時に義務付けられている看板。
連絡先は、東京都千代田区の「最高裁判所事務総務局経理局 営繕課第一設計班」。

この看板で、いちおう謎が解けた!

建築物の概要>名称欄に「仙台高裁秋田支部秋田地家簡裁庁舎」。
解けたけど、釈然としない。
入居する5機関のうち秋田検察審査会が無視されてしまっているのは、まあいい。
「仙台高等裁判所秋田支部」を略して「仙台高裁秋田支部」。ほかの3裁判所は、頭に秋田が付く「秋田XX裁判所」なのでまとめて、1文字ずつ並べて「秋田地家簡裁」か。

高裁支部と比べて、「地家簡」が軽んじられてしまっている感じ。
高裁支部はあまり略さず、後半は一気に略してしまっているのが、アンバランスだし、略しているのにまだ長い。
で、読みは「ちかかん」でいいのでしょうか?

Googleで検索すると「"地家簡裁庁舎"」約1390件。今回のような各地の裁判所庁舎の工事等の入札資料や、施工業者の施工事例紹介を中心に使われていた。
また、弁護士や裁判傍聴愛好家は、各裁判所を一括して呼ぶ時に、「地家簡」「地家簡裁」と頭文字をつなげることがあるようだ。
2016年3月には、産経新聞の見出しで「切手ずさん処理が約900万円分 全国の地家簡裁と同支部、最高裁発表」というのも。
一般人でも「高裁」「地裁」など単独の略称では通用するが、まとめて建物の名称として「地家簡裁」は通じないだろう。漢字で見せられれば理解は可能だけど。

「秋田裁判所庁舎」みたいな、もっと簡潔な庁舎名にしようという発想はないのでしょうか。

【9月1日追記】9月1日付秋田魁新報に、同日付の人事異動が掲載。「秋田地家裁異動」のタイトル。
内容は、秋田地家裁事務局長→青森地裁事務局長、山形家裁事務局長→秋田地家裁事務局長。つまり、事務局長は、秋田は地家兼務で(そして簡裁は別)、青森と山形は分離されているのだろうか。
それに、役職名や対外的な人事異動発表でも、「地家裁」とまとめた呼称が使われていることになる。



裁判所はここまで。※新庁舎はこちら
工事看板が立っていたすぐ横が、農水省の出先機関。その名称についても。
当ブログでは、これまで何度か「東北農政局 秋田県拠点」を用いている。それは、ネットの地図などでその呼称が用いられているし、東北農政局の公式サイトにもそう書かれている。
東北農政局「組織図」より抜粋
2001年に農林省が農水省になり【5日削除】、2003年に外局の食糧庁がなくなり、2011年まで出先機関は農政事務所(秋田農政事務所)という名前だったりという、変遷はなんとなく把握していた。「県拠点」はその後?

ところが、裁判所裏の秋田農政事務所時代からの庁舎の正面の植え込みには…
東北農政局 秋田支局
奥の玄関上にも同じ名前があった。「秋田支局」って何?

ネットで調べると、たしかにそのような名前が使われていることは分かる。しかし情報が少ない。
東北農政局のホームページ内を検索すると、2015(平成27)年のPDFファイルがあった。
抜粋
「平成27年10月1日に秋田県に新たな農政の拠点(東北農政局秋田支局)が配置されました。」
まったく新しい組織ができたかのような言い回し。それ以前がどうだったのかが分からない。
PDFに組織図が出ていて、農政局の下に「地方参事官」がいて、それが「支局長」。以下、各組織で秋田支局が構成されているらしい。
ただ、それは、現在ホームページに出ている「秋田県拠点」と変わらない。


Googleストリートビューで、庁舎前の表示を見ると、2017年7月では現在と同じ支局。
支局発足前の2015年8月や2012年10月では「東北農政局 秋田地域センター」だった。

Wikipediaの「地方農政局」の項では、
2011年9月1日に「旧食糧事務所の残存組織であった地方農政事務所は、(略)廃止し、地域センターに改組再編した。」。
2015年10月1日に「地方農政局の内部組織変更。地域センターを県域拠点に改組し、地方参事官を配置」。
さらに「県域拠点」の説明として、
「名称は、改組当初は「○○支局(例:滋賀支局)」が多く使われたが、2018年現在「○○県拠点(例:滋賀県拠点)」でほぼ統一されている。」

Wikipediaでやっと分かった。つまり、秋田の場合、
秋田農政事務所→秋田地域センターが、2015年10月時点に秋田支局に。その後、どこかで秋田県拠点に変更されたのだろう。
そして、庁舎の表示は、秋田県拠点に変更されておらず、1つ前の秋田支局のままということか。
支局と県拠点では、どこが違うのだろう。地方参事官が「支局長」を名乗るかどうかくらいの違いしかなさそうな…
立派な表示を作ったのに、短期間で変えるのも無駄だけど、実態と違うというのは… ゼンリンの住宅地区ではどうなっているだろう。地理院地図では、ごちゃごちゃしているが、県拠点と記載。


あと「秋田支局」という名前の組織って、官民問わず、意外にありそうでないのでは。
国関係だと東北運輸局「秋田運輸支局」はある。
あとは、読売、毎日、産経といった全国紙の秋田支局くらい。朝日新聞とブロック紙の河北新報は「秋田総局」だし、IBC岩手放送秋田支局は2003年頃に廃止されている。たまに誤解する人がいるが、NHKは「秋田放送局」、支局はその下部組織(旧・報道室)の名。
農林水産省東北農政局秋田支局も、今は表示だけで組織としては存在しないことになろう。

それにしても国の機関の名前は分かりづらいものだ。
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原の町セブン閉店

2020-08-01 23:36:55 | 秋田のいろいろ
「8/6 15時閉店します」
秋田市内のセブン-イレブンに閉店の告知が出た。
8月6日・木曜日15時で閉店するのは、セブン-イレブン秋田保戸野原の町店。

千秋トンネル通りが菊谷小路と交わる交差点角、秋田保戸野郵便局の小路を挟んで隣に、2018年11月30日にオープンした店
店内に入って突き当りに横長にレジカウンターがある、2018年から採用された「タイプF1」と呼ばれるレイアウトの店。

セブン-イレブンが秋田県に進出したのが2012年5月、秋田市は2013年3月。
その間、内陸南部では閉店した店はあったと聞くし、市内では自衛隊通りの近距離で店が移動(旧店舗は解体)した例はあった。【2日追記・秋田市内でも少なくとも2店舗が既に閉店していました。コメント欄参照】
原の町店は「閉店」としか書いていないから、近隣への移転ではなさそう。2年経たずに閉店してしまうのは、かなり短命。

閉店の理由は?
普通に客は入っていたと思う。生鮮野菜コーナーがあり、直近に他のコンビニやスーパーがないので、近隣の高齢者で利用する人もいた。
セブンは開店時の立地や商圏の調査が綿密だとされるから、たった1年ちょっとで客が来ないからと、やめるだろうか。

近接した交差点の角で、車の出入りが危険だったというのも、開店前から分かっていたことだし、大きな事故は起きていないはず。

となると、従業員確保や、オーナーの何らかの問題だろうか。
新型コロナウイルス感染症は、ここまでは影響はあるかどうか。


さて、原の町店の土地は、開店前は駐車場だったので住居表示がない土地だった。開店直後には「保戸野原の町28-1」とされていたが、ここが「1番地」なのは確実だから間違い。現在は、
公式サイトより
「保戸野原の町1-16」になっているけど、まだ違うような。
こここそ「保戸野原の町1番1号」だと思うのだけど…
Googleマップで「保戸野原の町1-1」を検索すると、
セブン原の町店の場所に印が付く(店の住所としては1-16としている)


再び、ちょっとしたコンビニ空白域ができる。※周辺のコンビニは、セブンが通町と桜町、あとは附属学校敷地の反対側に密集しているローソン群
跡はどうなるのか。密集ローソンの1つが、居抜きで移ってくるとかないかな???

なお、原の町店の数か月後にオープンしたフォンテ秋田店、その近くに先立って2017年にオープンしていた、駐車場がなく、やや狭く変わった造りだった仲小路店は、どちらも健在。

※セブン-イレブン保戸野原の町店だった建物は、2021年1月下旬に解体された。
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盆灯籠の税率は?

2020-07-31 00:02:47 | 秋田のいろいろ
もう8月、(月遅れの)お盆も近い。
秋田(+青森津軽、所によっては山形庄内や岩手でも)のお盆に欠かせないのが「盆灯籠(とうろう)」。
照明の灯籠ではなく、仏事やお盆らしいアイテムをかたどって着色したモナカの皮状のもので、それを盆棚に吊るす風習がある。「下げ物」や「とうろうっこが」転じたのか「トロンコ」などと呼ぶ土地もある。
※お盆専用の「盆棚」を作らず、単に仏壇に飾る家庭も今は多いだろう。宗派などの違いか無着色の白いものもある。山形県庄内では落雁のような素材のものもあるらしい。
2010年以来、何度か取り上げ、毎年シーズンには多くのアクセスをいただいている。

盆灯籠は、もともとは農家の副業として作られていて、後に地元の菓子メーカーが製造するようになったとのこと。
秋田県では地元の大手「たけや製パン」のものが広く流通する。青森県では弘前市の「かさい製菓」のものをよく見かける。そして、その両者は、商品名が「お盆とうろう」、中身も袋のデザインも同一。
たけやでは、秋田の授産施設に製造の一部工程(組み立てなど?)を委託している。
よく分からないものの、たけやとかさいで、製造工程の(全部もしくは)どこかが共通化されていると思われる。

秋田では多くはないものの、青森市の「種金 山野辺商店」もしくは「八甲堂」というメーカーの「お盆供養とうろう」が流通していた。袋も中もたけや・かさいとは別。
ところが、その山野辺さんは2018年で廃業してしまった。
昨2019年は、まったく同じものが、北津軽郡鶴田町の「サトウ商事」の商品として売られたので、権利や型が譲渡されたと考えられる。


さて、2020年も、7月半ばからスーパーで盆灯籠が並んでいる。
今年気になるのはその消費税率。

昨年秋から、酒以外の食品と新聞は軽減税率8%に据え置かれ、それ以外が10%に引き上げられた。
盆灯籠は、食品メーカーが、食べられる原材料で製造するし、お供え菓子など食品と同じ売り場に置くスーパーが多い。
しかし、袋には「食べられません」と注記される。栄養成分も賞味期限も表示されない。
たけや製パンなど各食品メーカーにとって、おそらく唯一の食べられない商品ではないだろうか。
なお、ほんとうに食べてしまう人もいるらしいが、たけやのものは2月とか冬の時点で形としてでき上がっており、密封されずに半年以上経つのだから、食べないのが無難でしょう。

軽減税率は、イートインorテイクアウトとか、ほぼ同じ成分でもサプリメントと薬で税率が違ってしまうなど、おかしな制度。
お盆関連では、お供え用の段重ねの落雁は、ちゃんと食べられる食品扱いだから3%なんだろう。
じゃあ、盆灯籠は?


我が家でも(形式的ながら)必需品だから、買わねばならない。
買った
30日はイオングループで5%引き、7月30日は木曜だから、イオン東北運営のマックスバリュ店舗なら「ごばばばーい」のポイント5倍デーでさらにお得。
今年の秋田市内のマックスバリュでは、たけやのものしか置いていないようで、値段も標準的なので購入。ここ数年は山野辺→サトウだったから、久しぶり。
税抜き表示のレシートは、
お盆灯籠 198
「※」が付いていないから、軽減税率対象外・10%だ。
198円だと、税込み217.8円。今回は10円値引いてもらって、税込み206.8円。

ちなみに、上のハーフベーコンに「会員様割引 5%」の前に「一般割引 5%」とあるのは、これもイオン東北運営マックスバリュ恒例「ハームハムハムソーセージ(略)ごパーオフ」の5%引き。歌詞にはないものの、ベーコンも対象。感謝デーと重複適用され、ポイントも5倍でお得。


買ってきた今年のたけやのお盆とうろうは、袋も中身も、これまでと変化ないようだ。
改めて見ると、たけやは「発売元」とされている。ヤマザキ系列の商品では「製造者」「販売者」表記が普通なので、珍しいけど、やはりたけやは直接製造には関わっていないことになろう。【8月1日追記・記載された電話番号は、フリーダイヤルのお客様相談室ではなく、本社代表電話番号。フリーダイヤル設定前に印刷したのか。】
価格は、今年はイオン以外でも税込み217円で売るスーパーが多い。昨年まではもっとバラついていた気がするけど… 来春撤退するので今年で最後となる、ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店では、昨年までは、たけやより山野辺→サトウのほうが安かったが、今年は逆転して217円のたけやが最安。あと、マックスバリュでは、7月中頃当初はもっと高く、後から値下げしたようだ(旧イオンリテール店舗では最初から217円)。
【2021年8月8日追記・翌2021年は、マックスバリュは据え置き217円、総合スーパー・イオンはちょっと値下げして213円。】
【2023年8月14日追記・2022年も2021年と同程度の価格。物価上昇が著しくなって、2023年は260円程度に値上がり。】

【8月8日追記】いただいたコメントによれば、たけやの盆とうろうは、秋田の最中種メーカーが製造しているとのこと。
また、青森の紅屋商事のドラッグストア「メガ」の折込チラシによれば、今年も以前同様、青森県内の店舗ではサトウ商事の、秋田県内の店舗ではたけや製パンの灯籠を棲み分けて販売。価格はどちらも税込み約217円。

【2023年2月8日追記・サトウ商事の製造風景が報道された】
2023年2月7日、NHKが青森放送局が「お盆の時期つり下げて飾る「お盆とうろう」作り本格的に始まる」として、製造風景を報道してくれた。東北地方の話題として、秋田県でも放送。以下、抜粋。
「お盆の時期に、墓の前や仏壇につり下げて飾る、「お盆とうろう」と呼ばれるもなか作りが、青森県鶴田町で7日から本格的に始まりました。」
「「お盆とうろう」は、もち米とコーンスターチを材料にしたもなかで、津軽地方や下北地方では、野菜や果物などの供物の代わりに墓の前や仏壇に飾って、お盆を迎える風習があります。」

「鶴田町にあるサトウ商事は、県内で唯一、「お盆とうろう」をつくっている業者」
「作業は着色した生地を蒸し上げたあと冷蔵庫で冷やして固めてから2センチほどの大きさに切ってチップ状にします。
これを専用の金型に入れて、ゆっくり焼き上げると花や仏像の形をしたもなかができ、2つのもなかを紙のひもでつなげると「お盆とうろう」が完成します。」

「作業は、5月下旬まで続き、20万個から30万個のお盆とうろうを作って、県内をはじめ、一部に同じような風習が残る北海道や秋田県などに出荷する」

大変詳しく伝えてくれ、貴重な製造シーンを見ることができた。
秋田で製造されるとうろうも、福祉施設によって冬のうちから製造されると聞いていたが、それはくっつける作業のようだった。全工程を初めて知ることができた。
青森ではここが唯一と報道された。たけや製パンのものと同一のとうろうを売る、弘前の「かさい製菓」のものは、秋田で作っているとのコメントをいただいていたが、それを裏付ける。(以上追記)


津軽地方では、お盆にお墓に供える折り詰め「法界折」があり、スーパーでも販売される。秋田市内でもまれに販売される。
それも「食べられません」扱いのものもあるので、やはり10%課税なのかな。
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アンダーパスの水位線

2020-07-28 23:55:09 | 秋田のいろいろ
昨日の猿田川の記事アップ後、東北地方で大雨となり、各地で被害が出た。
秋田市でも避難所開設、浸水被害はあったが、人的被害はなく、とりあえず雨はやんだ。

大雨で危険な箇所の1つが、線路や道路の下をくぐるアンダーパス(地下道)の冠水。
冠水を知らずに、もしくは知っていても通り抜けられると思って車が進入し、途中で動けなくなることがある。水深10センチでも車に影響を与える場合もあるし、深くなればドアが水圧で開かなくなって出られなくなる危険もある。

冠水自体を防ぐのは難しいだろうし、ピンポイントなので監視も行き届かないのだろう。冠水していることを、その場で直接運転者に知らせる方策が、各地でされているようだ。
秋田市道では、昔から一部で冠水警報装置が設置されており、2010年頃に更新・増備されている。

最近は、「水位の目安になる線」を引くことが流行っているようだ。入口付近で、この線まで水が来ていたら、中央部で水深どのくらいか分かる。
やり方は2つあるようで、1つは路面にペイントするもの。停止線の道路標示のような感じ。分かりやすそうではあるが、消えやすそう。
多くが採用するのが、壁へのペイント。
秋田県道の外旭川アンパスで実施されたのに、昨年末に気付いた。Googleストリートビューで調べると、もっと前、2015年8月から2017年7月の間に施工されていた。
ストリートビューより
外旭川アンパスでは、水深0.5メートルに黄色、1.0メートルに赤色の線。
目安として、30~160センチまで、10センチ刻みの目盛りもペイントされている。
※もちろんいちばん低い部分における水深なので、上の画像地点では30センチがいちばん下になっている。

全国的にも、赤や黄色の線を引くところが多い。これを見て連想したのが、川の橋の橋脚などに表示される、水位の目安。前回の猿田川の最後でも触れた。
(再掲)秋田市太平川愛宕下橋
下から黄色、赤、白の順。
前回の繰り返しだが、いちばん危険なところが白なのは、違和感。全国的にも多数派ではなさそうだった。
川とアンダーパスで同じ色使いにする必要性はないが、外旭川アンパスのほうが直感的で分かりやすいものの、「まだ黄色だから大丈夫」と突っこんでしまって立ち往生する場合もあり得る。

秋田市道のアンダーパスでも、壁に線が引かれている。
明田(みょうでん)地下道
2017年7月から2019年9月の間に線が引かれていた。
歩道から車道を見下ろすと、1.0メートル位置の黄色い線が目立つ。最深部では歩道と車道が隔てられていて見づらいが、赤っぽい線も引かれている。
水深0.5mの線
ストリートビューで最深部を見ると、
縁石みたいな部分にもう1本、赤い0.2m
すなわち、0.2メートルが赤、0.5メートルがオレンジ(サーモンピンク?)、1.0メートルが黄色。
外旭川アンパスと比べると、0.2メートルがあるのはより注意深い(車が被害を受ける可能性は充分ある)が、水位も色も県と統一されていない。


秋田市道のこのほかのアンダーパスでは、2019年度末に10か所(架道橋なども含むが、市道アンダーパスの全部ではない)で施工されていた。
南中裏と明田富士山の間の楢山大元町地下道

両側の壁に3本の線

保戸野と泉の間の天徳寺地下道
色と水深は明田地下道と同じ。
入札資料では「地下道内縦断変化(底部分で高さが変わるってこと?)」の有無で、中央部(線路などの直下)にもペイントするかどうかが違い、牛島西アンパス、茨島・大住アンパス、末戸松本地下道では、中央部にもペイント。それ以外は、出入り口の斜面部分のみ。

さて、楢山大元町と天徳寺の両地下道(他は未確認)の線がおかしい。ズーム撮影すると分かりやすい。
楢山大元町地下道

線が一直線じゃない!
同じ位置を示すはずの同じ色の線が、構造上いったん途切れる部分でがくんと差がついている箇所もあれば、途中からぐにゃりと角度がついて曲がってしまっている部分もある。
黄色い線が左で下がっている

反対面も
天徳寺地下道でも、おおむね同様だった。
最深部での水位を示している線なのだから、同じ地下道内では一直線でなければおかしい。途中でぐにゃりとなるのは、地球の重力に逆らう力が働いているのか?

大元町や天徳寺は、古いアンダーパスであり、壁の構造や角度が、つぎはぎのように変化している。



そういう環境で、正確な直線を引くのは技術的に難しかったのかもしれないけれど、ぐにゃっと曲がっているのは、みっともない。完工時に、市がチェックするものだろうが、よくぞパスできたと思わずにいられない(渋々OKしたのかな)。
まあ、目安ということで…
いくら苦労して線を引いても、分からない人は分からず、突っこんで水没してしまう事例はなくならないでしょう。無理せずに、慎重に。
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元都営ロング 秋田市街で活躍

2020-07-26 20:59:03 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内を走る路線バスの中古車の話。記事は2018年末が最後【27日リンクミス修正】だったが、その後、2020年春までに断続的に導入された。
小田急中古はあまり入らなくなり、2019年夏に大型車・エルガが何台か入ったのが最後。中型は来なくなった。
その代わり、首都圏や関西の複数事業者から来るようになり、2020年初めにはワンステップまたはノンステップの日野といすゞの中型車が5台強(?)導入されたのが最後。
新型コロナウイルス感染症流行で、取り引きや輸送もままならないのか、最近は動きはなさそう。秋田200かナンバーはそろそろ15-00到達か。


話が少し戻るが、中型バスの幅はそのまま、車体長を大型バス並みに延長した、「中型ロング」のバスも導入された。今のところ4台で、いずれもノンステップの日野レインボーHR。
秋田市内では、秋田市交通局(秋田市営バス)から譲渡された、日産ディーゼルのワンステップの中型ロングはあったが、2011年頃までに廃車済み。※秋田市交通局の中型ロング車は、1993年製で、全国的にかなり最初期に製造されたものだった。関連記事。また、羽後交通・急行本荘線には、近年西武中古の中型ロングが入ることがある。
中央交通としては久々の中型ロングであった。日野製、ノンステップとしては初。

4台のうち、2019年6月頃来た14-13と2019年8月頃の14-28は、いずれも東武の中古で、臨海営業所配置。大型バスと共通の運用に入り、新屋、割山、新国道方面を走っている。
14-13。この車は前方がロングシート
14-13には乗る機会がなく、14-28には何度も乗っているが、車内がとても長く感じる。収容力もけっこうある感じだし、走行音も静か。客としては、当たるとうれしい車。なお、降車合図ボタンを押した時の音は、昔の玄関チャイムみたいなシンプルなピンポン。


残り2台は、2017年4月頃の12-50、2019年7月頃の14-23。いずれも東京都交通局(都営バス)の中古。
運用が特殊で、秋田市中心部は走らず、国道13号で回送を何度か見るだけだった。それが今、
竿燈大通り・二丁目橋付近

二丁目橋交差点。上は土手長町歩道橋
秋田駅前を含む秋田市街地で、日常的に営業運行している。
この2台は、秋田営業所(大川反車庫)に所属するものの、同営業所の他の車両とは、運用が分離されていた。秋田市郊外の国際教養大学周辺(イオンモール、四ツ小屋駅前等)で完結する路線の専属であった。

ところが、新型コロナウイルス感染症対策で、教養大は4月からの春学期(「前期」と言わないのは国際対応か)をすべてオンライン授業にし、学生寮などを閉鎖。
客が見こめなくなった、教養大線も「5月1日から当面の間」全便運休となってしまった。(イオン~四ツ小屋駅とかの客はいなくはないでしょうけど…)

ヒマになった車両の有効活用として、秋田営業所の別路線に入れられ、市街地を走るようになったようだ。車内設備は一般的なワンマンバス仕様だから、問題なさそう。
これまで、教養大の正月休みの時など、イオンモール直行無料シャトルバスに入って、秋田駅東口へ来たことはあったそうだが、一般路線としては初めてか。

臨海営業所と違って、現在の秋田営業所は一般路線車(教養大限定以外)の大型バスはとても少ない。小田急中古のいすゞエルガ、977と10-04の2台だけ。
車庫から赤沼線(県庁市役所または長崎屋バスターミナル、秋田駅西口、大学病院経由)で秋田駅東口へ出て、広面御所野線(日赤病院経由イオンモール方面)に入って、逆ルートで帰る運用をしているようだ。※赤沼線、広面御所野線は中型車も多い。大型が入るダイヤは、ある程度固定されている感じがする。
日曜などのイオンモール無料シャトルも担当(臨海営業所と1台ずつ分担)。

この中型ロング2台も、赤沼線、広面御所野線で目撃している。
エルガ2台と共通ではなく、さらに別立ての専用運用かもしれない。4連休直前の平日では、東口12時45分→大学病院12時56分→西口13時08分→長崎屋→車庫の便は、2台どちらかが高頻度で充当されていた模様。


上であっさりと都営バス中古としていたが、その出自も特徴的。
かつては中央交通にも都営中古は何台か来ていたが、2005年に石原都知事の環境対策を理由とした独断により、地方事業者への中古譲渡を原則中止(突然で困惑した地方事業者が多かったとか)。後に、排出ガス規制対応車から譲渡が再開されている。
中央交通としては五城目営業所に数年前までいた車が廃車になって、都営中古車はいったん消滅していたはず【27日補足・それ以前には秋田市内にも都営中古車が配置されていた】。この2台が、久々の都営中古に当たる。
2台とも、座席の布地は都営バス(交通局全体のではないのか)のマスコット「みんくる」柄のまま。

12-50は2002年度製(2003年初め導入)。前乗りの都心部だけでなく、中乗りの青梅地区を走っていた経歴があるため、車外スピーカーが2つあるのが特徴とのこと。(中乗りの中央交通では、前乗りの中古を買っても、スピーカーはそのままなのですが…)
14-23は2003年度導入で、側面窓のほとんどが固定式に変わった。正面のナンバープレートには縁取りがあるようだ。
1423の側面。大型と同じ長さなのに、長く見えてしまう
中央交通転属時の塗装も変更された。全体に塗装が下に下がり、フロントガラスの下に黒い部分ができて、ガラスの左右で段がついているのが目立たなくなった。ヘッドライト間に白い線が入り、「ノンステップバス」位置が上がった。全体に引き締まっていて、このほうがいいと思う。けど、気まぐれで元に戻ったりするのでしょうね…

日野レインボーでは、2017年春に来た12-54も、これと同様のデザインだったが、その後の転入車は元に戻っていた。
(再掲)当初は秋田営業所所属、後に臨海営業所へ転属した

東武中古と比べると、車椅子マークの色が薄めで水色っぽいのは、都営時代そのままだからか。
元東武14-13は、出口入口の表示に、マークと英字が表示されているが、元都営の2台はマークなしで英字あり。この点も、塗装した業者の違いか、中央交通ではよくある。

非常口が前寄りなのはレインボーHR初期型の特徴

前は日産ディーゼルのワンステップ。車高がかなり違うもんだ
後部は都営出身2台で差なし?
車外に広告がまったくないのは、中央交通の大型車では普通かな。運用路線が限られるから、広告効果が限られるとの判断だろうか。
山並みを背に手形陸橋を渡る都営中古中型ロング
現時点での国際教養大学としては、9月7日からの秋学期は、一部で対面授業を再開したい考え。どの程度学生が戻ってくるか次第だが、運行が再開される可能性がある(そうなってしかるべき)。それまでしばしの秋田市街地での活躍。
【8月3日追記】国際教養大学線は、8月24日から運行が再開されることになった。
【9月6日追記】と思っていたら、8月3日に秋田県知事が感染拡大地域との県をまたぐ移動への注意喚起を行ったのを受け、大学は8月5日に秋学期もすべてオンライン授業とすることに方針転換していた。その後、中央交通ホームページの運転再開の告知もいつの間にか元に戻されて(運行再開を削除)、「当面の間」運休に戻ってしまった
【追記】9月15日時点では、上記と同じ東口12時45分発長崎屋車庫で運用されていた。
12月11日に、2021年1月9日からの国際教養大学線の運行再開が告知された。イオンモール秋田、秋田空港(限られた日のみ)は存続し、四ツ小屋駅発着は廃止。代わりに和田駅発着の系統が再び設定された。以前は正面の駅北側だったが、今度は裏の南側に「和田駅前」を設置。
だいぶ迷走しているのと、教養大以外の利用者は想定していないような対応が気になる。それだったら、路線バスとしては撤退して、大学が運行主体となる(有料でもいいから)シャトルバスに変えたほうがいいのではないでしょうか。
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五能線等の新車両到着

2020-07-18 20:10:02 | 秋田のいろいろ
JR東日本がキハ40系気動車(ディーゼルカー)の後継として、新潟地区と秋田地区に導入することになった、新型車両GV-E400系。
新潟では昨年夏~今春で導入完了。※昨年乗車した記事

ついに秋田向け第1弾が完成し、18日昼に秋田に到着した。
GV-E400系について、簡単にまとめておくと、
・ディーゼルエンジンで発電して作った電気でモーターを回して走る「電気式気動車」。
※ハイブリッド式(=バッテリーも搭載される)ではないし、男鹿線の蓄電池式電車(=ディーゼルエンジンはない)とも違う。
・導入線区は、奥羽本線、五能線、津軽線とアナウンスされているが、主な運用区間は五能線と津軽線・蟹田-三厩間。
奥羽本線は秋田-東能代と弘前-青森で各1往復だけ、津軽線でも青森-蟹田では1往復だけになると思われる。これは車両の回送を兼ねて営業運転しているため。

GV-E400系は、公募調達方式により川崎重工業が全車両を製造。神戸の工場から秋田まで、貨物列車扱いの「甲種輸送」でほぼ一昼夜かけて到着。
甲種輸送は、愛好家向けの雑誌で車種やダイヤが公表されることが多いが、今回は掲載されなかったという。それでも、神戸や沿線の皆様のネットへの投稿により、こちらへ向かっていることは余裕を持って把握することができた。秋田側では、従来の甲種輸送のダイヤが若干変更されて、早く着いたとか。

18日午後、所属車両基地となる秋田車両センター(旧・南秋田運転所。一ツ森公園と金照寺山の間の奥羽本線)を覗きに行った。
城南中学校下の道のオーバーパスから見渡すと、南寄り・西側の検修庫(?)の外の線路にいた。ディーゼル機関車DE10 1759がこちら向きに連結されているし、そもそも奥まってよく見えない場所。

あきらめて仁井田福島をうろうろしていると、ディーゼル機関車の汽笛が聞こえた。急いで戻ると、
動いてる!
DE10がオーバーパス下付近までひっぱってきて停止。今度は逆方向に押して、検修庫の中へ押しこんだ。
DE10 1759・GV-E401-17(片運転台・トイレあり)・GV-E402-17(片運転台・トイレなし)・GV-E400-9(両運転台・トイレあり)
の順。初回はGV-E400系の各形式を1両ずつ導入ということか。
窓が1つ開いている

フロントガラスのグレーの縁取りは輸送時の養生

新潟のGV-E400系では、黒くてカクカクした先頭形状とともに、グラデーションのドットを並べた正面・側面の帯が斬新だった。
(再掲)新潟のGV-E400系
秋田向けでは、五能線だから青系統かなと予想していたら、とりあえず色は当たった。
でも、ドットでなく、普通の帯のグラデーション。やや太め?
下が紺色・上が白に近く、色の変換幅が大きいグラデーションで、総合的には水色ってところか。キハ40系の濃い青からは、若干イメージが変わる。

また、正面はよく見られなかったが、黒い地色部分にもグラデーションがつながっているようにも感じる。その分、側面とは若干ズレる?
新潟向け同様、向かって右・運転席フロントガラスの下に、小さめに「GV-E400」と書かれる。新潟では黒部分だったが、秋田ではグラデーションの薄い部分に重なっているので、分かりづらい。

暑かったけど、一瞬でも見られて良かった。

この3両は週明けにかけて、メーカー立ち会いで整備や試運転をして、正式にJR東日本に引き渡され、以降、乗務員などの訓練をして、営業運転に入る(秋? 冬?)ことだろう。そして、次々と新しい車が納品される。
導入区間は、秋田から三厩まで長距離かつまばらなダイヤ。特に車両基地の秋田へ行き来するダイヤは1つだけ。順次新車を増備しつつ、キハ40系と並行して使っていくのは、ダイヤ編成(新旧車両運用のやり繰り)で苦労するかも。※キハ40系とGV-E400系を連結していっしょに動かすことはできない。

来年度以降、列車本数は変わらないのか、性能上は可能と思われる時間短縮がされるのかも注目。
あと、男鹿線ではEV-E801系の増備もある。男鹿線では4両編成でのワンマン運転(中編成ワンマン)もやるとか。
そしてJR東日本では秋田が最後のとりでとなってしまったキハ40系気動車(リゾート列車改造車を除く)も、終焉を迎える。

【8月23日追記】8月23日に河北新報サイトに「五能線などへ新型電気式気動車を導入 JR秋田支社」が掲載。魁などは未報道。
「12月中にも運行を始める」「外装に日本海の水平線をイメージした青と白のラインを入れたほか、車内の座席の仕切りや天井は、世界遺産・白神山地のブナの木目を基調とした。」「計23両を導入する。」。

【9月6日追記】9月4日に、秋田車両センターで報道公開され、各社が伝えた。上記河北新報で伝えた点と相違なし。河北新報はどういう経緯でフライングできたのだろう。
車内は、色以外は新潟地区のものと変わりなさそう。
片側の2人ボックス席も変わらず、「秋田支社では初の1人掛け対面シート」とか「通路が広くなった」と伝えられた。
座席の色は、(水色でなく)青系の柄入り(他路線で見覚えのあるような柄)。

車体の帯色も座席の色も青で統一されている。五能線らしく「海の色」かなと予想はついていたが、報道公開で説明を受けているはずの各マスコミの伝え方が微妙に異なるのがおもしろい、というか、何社かはいい加減に書いているのではないかと疑いたくもなる。
秋田魁新報は「車体に「日本海と青空」をイメージした青のグラデーションのライン」「車内の座席は日本海をイメージした青色で統一」。
魁以外でも同様の伝え方が複数社あったが、NHK秋田放送局は、
「車体には、日本海と青い空をイメージした鮮やかな青のライン」
「車内のシートは、青森県深浦町の、五能線沿線にある十二湖を表現した青色で統一されている」
と、車内外でモチーフが違い、十二湖も出てくる。
NHKでは前日の予告で「奥羽線などを走る新型車両」と五能線の名を出さず、誤解されそうな伝え方で、最近の他のニュースも踏まえると心配だったが、今回は丁寧で詳細だったと思う。

新潟地区では、ピンク色=朱鷺色だった天井の中央部とドアと座席の仕切り板(袖仕切り)は、秋田では「白神山地のブナをイメージした木目調(これは各社大差なし)」。
テレビなど遠目に見ると、ただのベージュ色のように見えるが、薄めに木目模様が入っているようだ。

東能代駅での試運転の様子
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