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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

なぜここにリンゴの木?

2025-05-06 23:20:50 | 秋田の季節・風景
ソメイヨシノが終わって、八重桜が満開の秋田市。この頃に咲くのが、
リンゴの花
これは住宅街・泉地区の遊歩道「ハミングロード」【2009年5月7日の記事】のリンゴ。地域住民や市立泉小学校児童が育てている。
10本あるかどうかだが、複数の品種がある(=受粉に好都合)。30年以上経過し、更新時期に来ているようで、一部は新しい木に替わっている。
左が泉小
上の写真手前には、王林の苗木が植えられていた。


市内の違う場所でも、咲いていた。
数週間おきぐらいに通る場所だが、先日、花が咲いているのを見付けて、初めて存在を知った。今までは花の時期には通りかからず、気付けなかったようだ(葉で気付くようになりたい)。



リンゴはつぼみのほうがピンク色が強い。品種によっても違うが、開花すると花弁が白くなる。
「ヒメリンゴ」と呼ばれるものの可能性もあるが、この状態で区別はできないのではないだろうか。そもそも、大きなリンゴとの違いは(果実の大きさ以外)あまりないはず。
あまり大きくない木
この木がある場所は、秋田市中心市街地の商店街・通町(所在地は保戸野通町)。東側の県道233号部分。
若干、曲がっている
↑左奥は、鮮魚・惣菜がメインの地元のスーパーマーケット的商店「せきや」。

ツツジとともに植栽スペースに植えられ、あたかも街路樹のような見た目だが、この1本しかない。
反対・東方向。左手前の照明の向こうにリンゴがある
30年近く前にこの道路が整備された時は、ツツジとナナカマドが植えられた。しかし、秋田市街地のナナカマドは、気候変動のせいなのか、枯れるものが多く【2024年12月1日の記事】、通町のナナカマドも、ほとんどなくなってしまった。→通町のナナカマドについて2025年5月15日の記事

なぜここにリンゴが1本だけ?
Googleマップストリートビュー最古の2012年10月の画像
上部をカットしたナナカマドの幹らしきものを添え木にして、胸の高さくらいのリンゴの若木が植えられていた。
ナナカマドが枯れ、寂しくなったのを見かねた近所の人あたりが、苗木を買って、跡に植えたのだろう。

少なくとも10年以上経過して、順調に生育できているようだ。
ただ、ハミングロードのリンゴはプロ農家顔負けの本格的な手入れがされているのに対し、こちらはそれほどではないようで、放任と思われる樹形。
また、リンゴは「赤星病」など病気になりやすい。趣味で栽培する分には、葉の見た目が悪くなる程度で、致命的ではないと思うが。そして、リンゴは1本(1品種)だけだと、果実ができにくい(人工授粉が必要)。その辺りにどう対応しているのか。要観察。
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聖霊の煙突

2025-05-04 23:21:27 | 秋田の季節・風景
東北電力秋田支社やNTTドコモ秋田支店(?)の電波塔は、建物のすき間や、意外な場所の道路の突き当たりになどにそびえて見えることがあり、街なかの風景に彩りを添えていることを、昨年記事にした。【2024年8月5日】【2024年8月9日
同じような存在が、一部の学校の校舎。秋田公立美術大学のシンボルタワーとそれに影響されたかのような県立秋田工業高等学校の板状装飾物(?)【2016年1月15日】、秋田市立小学校や県立秋田南高等学校の塔っぽいもの【2012年5月3日】など。

取り上げていなかったが、秋田市南通の私立聖霊高等学校【7日訂正 大変失礼しました】聖霊学園高等学校(2024年まで聖霊女子短期大学付属高等学校=「附」でなく「付」が正式【2024年4月1日】【7日補足・通称としては改称前後とも「聖霊高校」】)の校舎にもある。
それは学校正面である西側にある。その真西に当たる、有楽町の通りと交わる小路の突き当たりにそびえている。有楽町~聖霊は400メートル。
200メートルほどの地点から
校舎外壁と同じ色合い。塔ではなく、実用的な煙突であろう。今どき焼却炉はない(30年くらい前は焼却炉がある学校もあった。秋田では県立高校にはあった)から、暖房用ボイラーか。
正確に記すと、道路(小路)自体は一直線ではなく、煙突に突き当たるわけではない位置関係なのだが、あたかも道路が煙突に向かって伸びているように見える箇所があるということになる。2000年代初めにできたと思われるが、それを狙って設計したのだろうか。

この煙突が、以前と少し変わったことに今年4月に気付いた。
前はもっとシャレた雰囲気があったのだが、今は実用一辺倒になった。
2015年8月Googleマップストリートビューより
煙突本体の上に、こげ茶色の、四角錐のような形のとんがり帽子みたいなのが、少し浮いた感じで付いていた。ストリートビューで確認できる直近の2024年6月の画像にも写っている。

現地へ。
正門ではない門
ただの四角い(直方体)煙突になってしまった。
以前は、
2015年8月ストリートビューより
帽子は単純な四角錐ではなく、しかも煙突本体と面が45度ズレて載っかっていて、凝った作り。材質は金属板のように見えていたが、厚みがかなりある。
校舎など敷地内の各施設はデザイン的に統一感があり、小さな煙突らしきものにも、共通性のあるものが載っている。
帽子には、見栄え、デザイン的な意味があったのは確実だが、実用面があったのかどうか。実用的な意味としては、煙突のカバー、つまり雨よけ・雪よけ? そんなものが必要なのか? そして、それがなぜなくなったか。
てっぺんに細い棒が2本立っている
2023年7月の大雨による水害で、聖霊高校の校舎が浸水した。校舎内1階のほか、地下にあった電気、水道、ボイラー設備が被害を受けた。煙突自体はともかく、つながっていたであろうボイラーは、2024年9月までに新しくされたようだ。なお、この門周辺で復旧工事が行われ、2015年に煙突の下にあった木が、今はなくなっている。
新しいボイラーでは、帽子があると支障があるので撤去したのか。あるいは老朽化など帽子自体の問題で別に撤去したのか。それ以外の理由で、高所にある帽子をわざわざ撤去する必要はないだろう。
不格好になってしまった煙突は、このままなのだろうか。

ところで、ストリートビューを見たら、この反対側にある聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園の園舎(2002年完成)にも、そっくりな煙突があるのを初めて知った。そちらの帽子がどうなっているか、後で確認します。
コメント (8)
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こんな所にこんな花

2025-04-28 23:14:34 | 秋田の季節・風景
秋田市はソメイヨシノが散って、ほかの花々が次々と咲く季節になった。
普段は気にも留めない木に花が咲き、その存在に気付かされることがある。
花盛りの八重咲きハナモモ
【30日追記】ハナモモではなく「オヒョウモモ(通称シベリア桜)」の可能性もあるようだ。ただ、両者の違いや見分けかたがよく分からない。
下ではチューリップとスノードロップも
ここは「たまご公園」こと中通三丁目街区公園(2021年5月18日の記事)。その奥まった隅っこに、こんな一角があった。
ハナモモは10本弱もある
ここは以前は、秋田大学学芸学部附属幼稚園(学部は途中から教育学部。現在は教育文化学部)があった土地だそうだが、その頃からあったのかどうか。ハナモモが植えられた公園は、他には知らない(知らないだけかもしれないけど)。


場所が変わって。
旭川に架かる大町公園橋の大町二丁目側たもと。対岸が広小路~秋田駅方向
写真左のそんなに古くないシャレた建物は「竹谷ビル」。1階には、かつて貴金属・銀線細工の「竹谷本店」が入っていて(他の店舗は現在も営業)、後に美容室に代わったが、2013年5月29日に退去(移転)【2013年6月12日の記事】。それ以降、「ご入居受付中」で空いたまま。
右の古いのは「新秋田ビル【2018年8月17日の記事】」。2024年3月末に日本料理「三四郎」が閉店【2025年2月1日の記事】し、今は空きビル同然ではないだろうか。

橋へ通じる道の路肩というよりは、新秋田ビルの敷地内だろう。そこに、低木があり、終わりかけているが白い花が咲いていた。
三四郎の看板はまだ残る
ハクモクレン。
反対側から
ホテル下の、ファッションアベニューAD→イーホテルショッピングモール→閉鎖→医療モール計画【2021年7月23日の記事】が出るも進展なしの商業施設(跡)は、どうなってしまうのだろう。
幸橋(さいわい橋)と名店街だった40年前の今ごろは、とてもにぎわっていたはずの場所。

幸橋は、大町公園橋の隣にかかっていて、新秋田ビルの1階に接続していた。ビル1階を抜けて、名店街側の道路につながっていた。その当時の記憶はおぼろげだし、ネット上にも写真は見当たらない(幸橋自体は多少あるようだが)。
なお、幸橋時代は、竹谷ビルの位置に、3階建て程度の先代の竹谷ビルがあり、「酒は天下の太平山」の看板が掲げられ、「飲食のれん街」があったようだ。今の大町公園橋につながる通路部分にも、同じくらいのビルがあり「辻不動産(株)」「大町商店街(本金や竹谷ビルも併記)」の看板が出ていた。

ハクモクレンは、泉のハミングバード近く(一部シモクレン)や秋田東中学校前に、市道の街路樹として並木がある【2020年5月15日の記事】。民家の庭にもよく植えられている。

でも、こんな場所に1本だけ、誰がいつどうして植えたのか。2012年の最古のストリートビューには写っているが、今以上に背が低い。幸橋があってにぎやかだった頃からあったのだろうか。

※植物カテゴリーにして、秋田市内のツバキの話が続きます。
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太平川の桜2025

2025-04-23 23:31:56 | 秋田の季節・風景
秋田市中央地域と南部地域の境辺り、楢山地区から牛島地区の太平川沿いは、ソメイヨシノを中心とした桜並木。
新屋地区の水路沿いと並んで、秋田市民にはよく知られ、(千秋公園以上に)見応えもある、地域の花見スポットであった。カーブがあり護岸が固められていない川の岸で、大きな桜がのびのびと枝を伸ばすのは、市内の他の場所では見られない光景であった。
当ブログでも何度も取り上げてきた。【gooブログ終了後、リンクがどうなるか分からないので、各記事のアップ年月日も併記します。アップ日であり、撮影日ではありません。】
2009年4月20日 2010年4月29日 2012年4月28日 2015年4月19日 2018年4月30日 2021年4月11日 2024年4月22日

2023年7月の大雨で、秋田市街地は内水氾濫による浸水被害を受けた。その対策として、河川管理者の秋田県が「太平川 河川改修事業」を行うことになった。
そのために、2024年度に並木の桜の多くが伐採された。「約300本のうち半数程度」を伐採と報道。「観桜会」を実施していた地元の実行委員会は、2025年以降は開催しないことを決めた。

伐採後、牛島旧道の太平川橋や、JR羽越本線の車窓から、様変わりした太平川を何度か見てきたが、川沿いを歩くことはなかった。ソメイヨシノの満開も終盤にさしかかった22日午後、上流側から歩いた。
秋田南中学校近く、昔あった「大堰」というのが暗渠化されたと思われる、歩行者自転車道が、実質的に並木のスタート。
奥が太平川。看板の工期は2028年3月まで
ここは河川改修とは直接関係ないので、桜は変わらないようだが、工事の関係で通行止め。
2014年4月26の記事と、樹形も咲きかたも大差ない。11年前はてんぐ巣が目についたと記しているが、今回は気付かなかった。

回り道して、百石橋から川沿いへ。
百石橋たもとから上流方向。左に太平山・明田富士山、緑の橋が羽越本線、右が金照寺山
桜は写真右側に数本残るだけで、だだっ広い空間ができてしまった。
百石橋から下流
仮桟橋というのか、工事用の仮橋が作られている。残された桜は、枝がかなり刈られた木もある。
川沿いの車も通る市道は、現在は一部区間が通行止め。
草が生え、ところどころスイセンが咲いていた、土手の斜面も土だけになった箇所が多い。
愛宕下橋から上流

(再掲)同じ場所の2021年

川のカーブがいい具合で、撮影スポットであった、愛宕下橋の下流方向は、
まったくなくなった。
さらに下った太平川橋周辺では、わずかに残っていた。
太平川橋から下流の区間は、車は通れなくなる。特に太くて大きな桜(ソメイヨシノ以外も一部あり)が並んでいたのだが、同じくほとんどなくなった。【24日追記・この区間では、両岸の各一部に通行止め箇所あり。左岸の猿田川合流点付近~国道13号など。】
まだ切り株が残る。奥が太平川橋

太平山がよく見えるようになった
桜が植えられる前は、多少雑木はあっただろうが、こんな風景だったかもしれない。

「半分」どころか、7~8割はなくなってしまったように感じた。
「約300本」というのは、純粋な川沿いだけでなく、冒頭の暗渠の部分とか、猿田川合流点付近・秋田消防署牛島出張所裏の公園のような所(Googleマップでは「牛島運動公園」とされているが、少なくとも秋田市管轄の都市公園ではない)の、そっくり残る川沿いでない桜も含めた本数なのではないだろうか。
【24日 消防出張所裏の「牛島運動公園」について追記】公園の中は、工事スペースとして使われていて、外周の桜並木部分も含めて立入禁止。
また、施工業者による工事の説明の掲示には「牛島運動公園」の表記があった。県側では(公式あるいは非公式に)その呼称を用いているということかもしれないが、Googleマップの表記を単純に転記しただけかもしれない。(以上追記)

街を守るためであり、地域の同意も得ているので、どうこう言えるものではない。
今後だが、観桜会実行委員会としては「工事終了後に可能な限り植樹を行いたい考え(2025年2月26日 秋田魁新報)」。一方、県としては、根が護岸に影響を与えるので「(工事完了後の再度の)植樹は現実的ではない」としている(2025年4月15日 NHK秋田)。ただ、県の言い分だと、残した桜は護岸に影響しないのかとか、草生津川や新城川など、近年の護岸整備後にソメイヨシノが植樹されたところはどういう理屈なのかとか、素人は疑問。
どうなるのか。
このままだとすれば、花見以外のシーズンも、木陰が心地良い散歩道であったのが、夏場は炎天下の道になりそう。あと、車や自転車(や人?)が、川に転落しやすくなったりするかも。
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千秋公園の桜2025

2025-04-21 19:44:49 | 秋田の季節・風景
gooブログ終了に伴う移転先として、はてなブログを開設して、試験運用することにしました。最初に、この記事と同じものを、とりあえずアップしてみました。内容は同一なので、あえてご覧いただく必要はないと思いますが、いちおうお知らせします。


2025年の秋田市のソメイヨシノは、4月15日に開花(この記事で少々)、4月18日に満開(平年より4日早く、昨2024年より4日遅い)となった。
このところ雨模様の日が多く、19日・土曜日はくもり気味の晴れだったが、金曜も日曜も雨だった。
再びくもり気味の晴れとなった21日昼に、千秋公園の二の丸と本丸を駆け足で回った。※2024年の散りかけの千秋公園の桜
二の丸・胡月池越しに本丸
気象台発表よりは開花状況が遅い千秋公園も満開。そして、衰えた千秋公園のソメイヨシノとしては、上々の花付き。
気温は12℃ほどで暑くも寒くもなく、休日には及ばないが、なかなかの人出。
シートを敷いて宴会する人は多くない。まだ地面が湿っていて、シートを敷くにしても大変そう。
少人数でぶらぶら歩きながら花見する人が多いのだが、千秋公園周辺の複数の中学校・高等学校の生徒が、学校の授業の一環として訪れてもいるようで(学校によって違うかもしれないが、買い食い・食べ歩きも許されていた)、平均年齢は若い。お昼だからか、高齢者施設の一行は見なかった。
二の丸広場。芝はまだ芽吹かず、この辺りはだいぶ湿っていた

本丸に上がる途中、表門前から二の丸広場を見下ろす

以下2つは、毎年恒例のアングル。
胡月池上の本丸から二の丸広場

本丸の旧・桜のトンネル
↑左側(二の丸の崖側)が、ソメイヨシノから植え替えられたジンダイアケボノのはずだが、手前側の数本は花が付いていない? まだ咲いていない? 確認しそびれた。

左手前は満開のジンダイアケボノらしき若い桜
ジンダイアケボノは、ソメイヨシノと血のつながりがあり、ソメイヨシノより花色はやや濃く、開花時期はやや早い。
病気に強く、ソメイヨシノほど大きくならないといったメリットがあって、ソメイヨシノの後継品種として、全国で植え替えが進んでいるそうだ。

日本人にとって、桜といえばソメイヨシノ、桜の花の色といえばソメイヨシノの白っぽい淡いピンク色を、まずは連想するだろう。このままジンダイアケボノへの交代が進めば、50年後・100年後の日本人がイメージする桜の色は、今より濃くなっているに違いない。
だけど、ソメイヨシノができたのも、古くても200年ほど前なので、それ以前の日本人にとっての桜は、また違う品種だっただろうから、違う桜の色を連想していたのかもしれない。人々の概念も世代交代していく。

※秋田市内の桜の名所であった、楢山~牛島の太平川は、こんな状況になってしまった
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旭川の色

2025-04-15 23:07:31 | 秋田の季節・風景
2025年4月15日に、秋田市のソメイヨシノが開花した。平年より2日早く、昨2024年より5日遅い。
通町橋上流側東詰
アパホテル秋田千秋公園(2013年までホテルはくと)そばの岸に1本だけあるソメイヨシノは、まだ開かず。
本題は、その背景の旭川の水。
旭川は、特に市街地では護岸で固められた無機質な河川で、ごみを捨てる不届き者もいるが、「秋田市記念市民歌(関連記事)」の2番の歌い出しに「水きよき旭の流れ」とあるように、水はきれい。大雨や雪解け水で増水すれば、黄土色の濁流になることはある(2023年7月)。

気付いたのは1週間ほど前だった。
水の量はさほど増えていないが、流れが心持ち速く、水が濁っていた。雪解け水もあるかもしれないが、ここ最近は雨が多いせいだろうか。
その濁りかた。
「濁流」とはちょっと違うと思う。黄土色ではなく、白っぽい緑色に濁っている。
降雨や日当たりにもよるが、この1週間ほどはこんな状態のことが多い。前にも見たことがあったような気がしなくもないが、珍しい。【17日補足・黒っぽい緑色のことは、季節を通じてわりとある。白っぽい緑色が珍しい。】
別の日。大町公園橋から下流・二丁目橋方向
↑この時はくもっていた、直後に日が差すと↓
二丁目橋から上流方向

さらに別の日。
北都銀行本店前交差点付近から上流・二丁目橋方向
エメラルドグリーンともいえそうな色。この時は水量もやや多め。
二丁目橋・那波家の水汲み場跡
おかしな物質が流出しているわけではないはず(だとしたら莫大な流出量)。雪融けなどにより、自然の土、有機物、無機物が溶け出ているのだと思う。長野県の北アルプスから流れる川の水も、同じような色だった。
これが海へ流れ出て、海に恵みをもたらすのだろう。


ところで、旭川を管理する、秋田県が保戸野川反橋たもとに設置してる「中島(指定)水位観測所(※所在地は中島ではない)」には、簡易型河川監視カメラが設置されていた。
今回、川の色の変化に気付き、久々にアクセスしてみたところ、「最新画像なし」の状態が続いている。特に告知はなく、水位は正常に観測・公開中。また、他の観測所のカメラは稼働している。
現地を確認すると、カメラはあり、配線カバーの一部に腐食があるようだった。県はこの状態を把握しているのでしょうか。把握していたら直す気はあるのでしょうか。【5月16日追記・復旧に向けて動いている模様。】

【16日追記】16日には、緑の水の旭川の上を、ツバメが飛んでいた。
【5月6日追記】4月下旬以降は、白っぽい緑色の旭川を見ることがなくなった。
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ポスト差入口・県警情報板 その後

2025-03-31 20:26:28 | 秋田の季節・風景
秋田市 山王大通り
イオンスタイル山王が開店して、通る機会が増えた。
上の写真、「東カンビルディング」前の郵便ポストのことを、昨2024年夏に取り上げた
右側、定形外郵便物の差入口のフタが取れてしまって、角材とプラスチック板による手作りのフタが取り付けられていた。
その後、2024年12月中旬時点でも、そのままだった。
(再掲)
2025年3月中旬に久々に通ると、直っていた。

ポストや脚のサビや汚れが以前と違っており(全体的には以前よりマシ)、ポスト全体を、新品でなく中古品に交換したことになる。
日本郵便もいろいろ大変な中、新品交換は難しいかもしれないが、部品交換すればもっと早急に対処できそうなものだが。


その少し西の反対側には、秋田県警察の道路情報表示装置がある。※この記事など。直近は2020年
何度か取り上げたように、表示内容が変わることがあるが、その文字が、素人が作ったかのような下手クソな字やレイアウトになることがあった。
現在は?
きれいな「秋田の道路は歩行者ファースト」

2020年の再掲)下手クソな「秋田の道路は歩行者ファースト」

切り替わるもう1画面もきれいな文字で、
「旅立ちの春 夢に向かう道のりも 交通安全!」
今まででいちばん気の利いたメッセージかも。
夢に向かう道?
【4月1日追記】4月1日には時期を問わない内容に変わり、このメッセージは表示されなくなっていた。
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改札にステンドグラス風の絵

2025-03-30 23:00:09 | 秋田の季節・風景
秋田駅東西自由通路の天井に、ステンドグラスがはめられていることを、2009年2021年に記事にしていた。
先週の前半頃【31日訂正】半ば頃に、その記事へのアクセスが若干、増えた。ステンドグラスを通った日光が、床面に投影される時期にはまだ早いはずだし、なぜだろうと思っていた。

29日に中央改札前を通ったら、
東方向
これまでなかったものが!
(再掲)2020年

中央改札口前の天井が高くなっている部分の、改札に向かって右上(=東面)の、素通しのガラスに、カラフルな絵というかイラストが描かれた。
ステンドグラスかのようにも見えるので、これでアクセスが増えたのだろう。
【31日追記】26日頃の時点では、足場を組んで作業が行われていたそうだ。絵が現れたのは、週後半27日以降ということになりそう。

写真では柱で隠れてしまって確認できない部分もあるが、描かれているものは、どれも秋田県にちなむもののようだ。
左から、かまくら、なまはげ、田沢湖の辰子姫像、カタクリ(?)の花、花火、能代七夕「天空の不夜城」、ハスの花、竿燈、桜の花。
秋田犬とか稲穂【31日追記・それに秋田蕗、秋田杉】はあってもいいのに、(隠れていなければ)なさそう【秋田犬と稲穂は描かれていました。末尾の4日付追記参照】。

実際にはステンドグラスではなく、印刷したシートを貼っていると思われる。光は通さなそう。
明り取りの意味もあった窓だと思うが、デッドスペースでもあったので、有効活用ということか。

西口方向から改札に向かって来ると、色鮮やかなこともあって、目に入りやすい。本当のステンドグラスよりも目立ってしまう、ステンドグラス風イラストになりそう。

【4日追記・4月4日付秋田魁新報 秋田市地域面より】
この絵は、新幹線ホームの柱の「看板(と表記するが、ジェイアール東日本企画による広告枠のようだ)」とともに、JR東日本秋田統括センター(=秋田駅などの駅や旧・秋田運輸区をまとめた組織)が企画・実施したとのこと。
見出しでは「改札前天井窓」、新聞記事本文では「改札前天井近くの窓一面」、「秋田の特色を表現したステッカーを貼り付けた」としている。
当ブログ記事中の写真の柱の隠れた位置に秋田犬がいた。カタクリの花と思ったのは稲穂だった。桜は「仙北市角館町の武家屋敷」らしいが、桜は枝垂れていないように見えるし、武家屋敷らしいものは板塀しか描かれていないような…
改札の外は秋田市の所管だと思っていたが、JR主導でこういうことをするとは意外だった。
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トケボー勢揃い

2025-03-26 23:06:01 | 秋田の季節・風景
秋田市道・千秋トンネルの中に、定置式凍結防止剤散布装置「まきえもん」が設置されている
一方、秋田県道・雄物新橋の南側たもと(新屋元町)には、凍結抑制溶液自動散布装置「トケボー(トケボ~)」が設置される

両者の大きな違いは、まきえもんは常設式で、粒の融雪剤を散布するのに対し、トケボーは可搬式で、液体の融雪剤を散布すること。
雄物新橋は道が狭いこともあって、毎年、冬の間だけ設置される。

そして、秋田市中央地域のとある場所で、“オフシーズン”を過ごすトケボーに遭遇した。
トケボーには、もう1台“同僚”がいて、パイプを組んで作られた台座に仲良く並んで、春から秋を過ごしていた。もう1台が冬に赴く場所は不明だし、年によっては出動せずにそのままなこともあった。かつては2台どちらとも雄物新橋へ置かれたことがあったようだが、近年は「No.1元町用」「No.2」と区別されている。
2024年~2025年のシーズンは、雄物新橋より後に、遅れてもう1台(No.2)がいなくなっていた。
2025年1月末

例年、3月中には戻って来るので、先週末に行ってみると…
3台ある!!
さらにもう1台のトケボーがいた。
考えてみれば、台座の枠が3台分ある時期もあったのが不思議だった(2025年1月時点では2枠)。これで秋田県(秋田地域振興局管内?)のトケボー勢揃いということか。それにしても、ここを見付けてから7年経つのに、これまで6年間、3台目のトケボーはどこにいたのだろう。

両端のトケボーには、緑色の養生テープが貼られている。ここにナンバーが手書きされていたのだが、薄れてしまった。右が「No.1元町用」とかろうじて判読できた。
ということで、テープがない中央が、お初にお目にかかった「No.3」であるべきトケボー。新品ではなさそうだが、FRP製タンクの色が、両端より濃い。夏に野ざらしのNo.1とNo.2は色あせて当然だから、No.3は屋根のある場所にでもいたのか。

さらによく見れば、他の2台と比べてNo.3は、タンクの横幅が若干、スリムだ。
メーカーホームページでは、タンク容量は600リットルのみでバリエーションはなさそうだが、製造時期の違いか。
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冬の道から春の道

2025-03-23 22:28:58 | 秋田の季節・風景
秋田市街地の積雪がなくなった後も、千秋トンネルの手形側出入口の歩道は、山かげのためしぶとく雪が残っていた
その後、気温と雨により、
3月15日。まきえもんのフタは開いたまま
徐々に雪が減り続けた。
しかし、3月18日。
千秋公園東側、県道28号・大手門通り沿い
朝に1センチ、雪が積もった。そのため、トンネルは、
再び雪道に【24日補足・足跡から通行者数の多さが分かる。自転車は1台?】
それでも、晴天だったこともあり、午後には、
だいぶ消えた
はかない春の雪だった。これが秋田市の今シーズンの名残り雪・終雪となるだろうか。

現時点では、
3月23日。隅にごくごくわずかに残るのみ
ついに、雪道でなくなった。

開けっ放しのまきえもんのホッパー内を拝見。
空っぽ
10日前は底に残っていた凍結抑制剤がなくなった。
自動散布で残りを消費させ、通風して乾燥させてオフシーズンに入るつもりなのだろうか。【追記】その後、こちら側のまきえもんのフタは28日までに閉まった。反対側は28日時点で開いたまま。
気温10℃弱、風は冷たいものの、春の予感
ところで、まきえもんのライバル、秋田県道のトケボーについて続く
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いまだに雪道

2025-03-13 23:43:02 | 秋田の季節・風景
秋田市の積雪の観測値は2月28日にゼロとなった(3月に入ってから一瞬積もって再びゼロになったのが2度)。ここ3日は最高気温が10℃を越えた。
中央地域のとある庭。バッケ(フキノトウ)など緑がちらほら
左側に雪が少しだけ残っているが、屋根からの落雪がたまり、日陰なので融けないで残っているもの。
このような庭や山かげのほか、広い駐車場などで除雪により積み上げられた雪が残っているのはあるが、道路上で雪が残っているところは、まったくなくなり、夏用の靴で歩き回ることができるようになった、かと思いきや…
歩道に残雪!
冒頭の庭の残雪などは、ざらざらのザラメ状だが、ここは違う。人が歩くことで押し固められて、半透明の氷状になっている。凹凸や傾斜もあって、夏靴では転びそうで怖い。短距離だが、やっかいな雪道だ。
ここは昨日の記事で取り上げた、千秋トンネルの手形→保戸野行き車線側の歩道の、手形側。トンネルから数十メートルの区間だけ、融け残っている。ここは切り通しの南側なので日陰になるため、毎年、こうなる(2010年3月)。

以前も述べたが、千秋トンネルを徒歩や自転車で通る人は少なくない。高齢者も通るし、秋田大学教育文化学部附属学校や各高校の通学路でもある。
定期的に通る人は、ほんの数十メートルのためだけに、暖かくなっても冬靴を履き続けるべきか、夏靴で慎重に歩くべきか、迷うかも。※反対側歩道を歩けばいいわけだが、横断歩道は遠い。

ここは大量降雪時には、道路管理者が歩道も除雪してくれることもあったかと思うが、あんまりやってくれない(だから、毎年こうなる)。昔は、近くにお住まいの高齢男性が、おひとりで、一生懸命氷になった雪を手作業で割って、道を作ってくださっていたのだが、近年はお見かけしていない。
(再掲・2019年1月)おそらく個人の善意により、路面が露出していた
数十メートル程度なら僕がやってもいいけれど、除雪道具をかついで行くのは難しい。こういう時こそ、道路管理者。秋田市ホームページの道路パトロール依頼フォームから、建設部道路維持課へお願いしてみた。
このフォームから、道路の小さな穴ぼこやカーブミラーの不具合などは、何度も報告している。ほぼいつも、大変迅速に対処してくれている(朝イチで確認後、即日対処完了も多い)ので、今回も期待した。
3月初め。トンネルを背に撮影
しかし、1週間経過しても、手つかず(暖かさで自然に融けて減っただけ)。数十メートルだし、暖かくなったから放っておいてもじき融けるでしょという判断になったのだと思うが、高齢者も小学生も通る道。配慮があっても良かったのでは。
この時点ではフタが閉まっていたまきえもん
【14日追記・↑トンネルを抜けたら、そこは雪道だった。というところ。トンネル内からはカーブで雪道の末端が見えず距離が分からないので、知らずに歩いてきた人は、夏靴を履いてきたことを後悔し、絶望するかも。】
管理者による除雪作業ができないなら、除雪道具あるいは融雪剤を設置して、通行人もしくは地域住民などのボランティアに作業してもらうことも可能だろう。
役所も住民も、降雪直後に車が通れるようにすることが、除雪だととらえてしまっている風潮がある。春になっても雪道を歩かねばならない歩行者がいることを忘れないでもらいたい。

続きはこちら
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奥羽貨物支線の雪

2025-02-24 23:11:07 | 秋田の季節・風景
19日にまとまって雪が降って積もったその後。
秋田県北部、青森県津軽など、全国では観測史上最深を更新するところも出た。弘前市は23日に160センチに達した(24日は143センチとだいぶ減った)。ちょうど30年前、弘前へ行って雪の多さに驚いたものだが、その時は69センチ(2025年時点の平年値+10センチほど)だった。

秋田市は、毎日新たに多少積もるものの、20センチ台前半で推移。24日朝は-4.9℃まで下がったが、昼は2.3℃まで上がって、風は弱く、過ごしやすかった。
泉外旭川駅の上下ホームの間の、除雪されない荒れ地(?)で、22日と24日を比較。
22日。秋田駅方向、右が下りホーム
22日は東能代以北の除雪が追い付かず、全列車東能代止まり。
24日。ほぼ変わらず

24日。泉外旭川を通過する上り貨物列車
コンテナを積んでいない部分に、雪が積もっている。足止めされていた間に積もったのか。吹きさらしで走行しても、飛ばされないもんだ。

外旭川駅前広場。除雪された雪が山になった
道路の除雪は、19日よりは進んだものの、相変わらず控えめな印象。特別困るわけではないが、9日の15センチの時より消極的なのが不思議。


秋田市北部、土崎。積雪、除雪とも、中央部と大差なさそう。
22日。旧国道「相染新田踏切」
奥羽本線・土崎駅から分岐し、ポートタワーセリオン下の秋田港駅に至る、奥羽本線の貨物支線。秋田港駅から先へ延びていた秋田臨海鉄道が、2021年3月で廃止(後に会社解散)され、貨物列車は走らなくなっていた。
2017年からは、秋田港にクルーズ船が入港する日に限り、下船観光客専用の輸送列車(クルーズ列車)も運行されていて、2021年以降は、クルーズ列車専用線となっていた。※2024年のこの踏切での運行風景
冬はクルーズ船は来ないので、列車は走らない(点検等でまれに走るかもしれないが)ので、線路に雪は積もったまま。レールの踏面がかすかに透けて見るかどうかの積雪量。
踏切の近くでは、レールが出ていた。踏切の車道から熱が伝わって融けるとか??

本線との分岐のすぐそばにある、歩行者専用・警報機遮断器なしの「港船ヶ沢踏切」。


再掲)2011年。上の写真とは反対方向

こちらは踏切際でもレールが出ていない
JR貨物による管理は2025年度で終了。以降は多額の費用がかかる(取得に約8億円、維持に毎年7000万円)ため、クルーズ列車のためだけに貨物支線を継続するのは困難。先日、クルーズ列車が2025年度で廃止されることが決まった(秋田魁新報では2025年11月まで運行との記述があり、今年度の実績からしてもそうだろう)。貨物支線自体も、そこで廃止となるだろう。


長い寒波もやっと終わって、明日以降は気温が上昇。週後半には10℃になる予報。
最近の冬は、(強烈ではないある程度の)寒さが持続せず、寒と暖が交互に来るようになった。今朝、石原良純気象予報士が「『冬らしい冬』とはいえない」という趣旨の見解を示していた。
いずれにしても、この後は、これほどの寒波は来なくて春になるかもしれない。日が少し長くなり、なんとなく春が近いような、2月下旬の雰囲気はしてきたかも。
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積雪増加

2025-02-19 23:43:22 | 秋田の季節・風景
2月9日に15センチほど雪が積もった秋田市。15日にはゼロになった。
16日、分かりにくいが空に小さな点がたくさん
渡り鳥の大編隊が北へ飛んでいった。カモは夜に渡り、ハクチョウは昼に渡ると聞いたことがある。この群れは、姿と声はハクチョウではなかったので、ガン?

そんなところへ、立春寒波の次の寒波(二十四節気に従えば“雨水寒波”?)が来た。同じくらいの強さで、それが長く居座るという。北へ帰った渡り鳥たちは、どうしただろう。
18日は、吹雪いて寒く、最高気温は-0.1℃。ギリギリで今季初の真冬日。積雪は多くはなく、5センチで19日朝となった。

19日の8時過ぎから、雪が降り続いた。気温はマイナス、風は弱い。積雪量は9時8センチ、10時14センチ、11時22センチ、12時24センチと急増。今季では、2024年12月18日の30センチに次ぐ積雪量になった。
午後になると雪はやんで、時折晴れ間も出て、気温は2.1℃まで上がった。
急増といっても、被害が出ている各地と比べればどうってことないし、ほぼ支障はなく、大雪というほどでもないでしょう。駐車場の車は、雪に埋もれたも同然で、朝、勤務先へ駐めた人は、帰りが大変でした。
午後の風景。
千秋トンネル通りの歩道。歩行者どうしは譲り合わないとすれ違えない
秋田市道では、9日は15センチで除雪車が出たのに、今日は(夜時点でも)まったく見かけなかった。人も車も動いている時間帯なので、歩道も車道も押しつぶされたりかき分けられたりで、なんとかなってはいた。極端な渋滞もなさそうだが、圧雪のツルツルで比較的滑りやすい。どうして出動しなかったのか、方針が見えない。
以下、手形地区の県道28号。こちらも除雪はまだ。
再掲)親柱の「手形陸橋」の銘板

「陸橋」の文字が隠れるまで積もった。親柱の積雪がモヒカンみたい
歩道はロードヒーティングがあるのだけど…
融けていない
北海道旭川市などの沸かしたお湯を使うロードヒーティングではないので、2時間そこらでは完全に消えるわけではないと思っていたが、予想以上に融けていない。それだけ急速に積もったということか。

裏の市道へ入れば、
消火栓は埋もれかけ、塀の上にはたっぷり
気温が低かったため、木や電線への着雪はなし。

再び県道28号
歩行者が楽にすれ違えるほど、歩道の雪がなくなっている。ロードヒーティングより先に、沿道のお店などの人が雪かきしてくれたようだ。バス停があるが、車道との境も除雪して、乗降に支障がないよう(しかも前ドアと中ドアに合わせて)にしてくれている。この通りの多くの場所で、同じようになっていた。
家や店の前を、歩行者が歩けるように除雪するのは、それぞれの務め、雪国のエチケット【20日補足・あるいはマナー、礼儀、思いやり】だと思う。でも、空き家、体調、人手不足などで、それができない場合もある。
さらに、ここの通りでは、ロードヒーティングに任せてしまうこともできるが、除雪してくれた。昼が書き入れ時で多忙だったり、夜に営業するので昼は閉まっていたりする飲食店が多いが、そんな店でも除雪をしてくれたようだ。バスで来店する客などいないであろう店でも、バス停部分を除雪してくれていたのがうれしい。
この通りに限らず、歩行者やバス乗客のために、時間と労力(所によっては機械を使って燃料も)を割いてくれる皆さんに感謝。

今日が、長居寒波の「1回目のピーク」だそうで、次は週末の3連休。連休明けには、国公立大学の2次試験もある。


【21日追記・その後】21日正午のNHKニュース(全国版)で、北秋田市街地の積雪の映像に「秋田」の字幕が出てしまった(ローカル版では「北秋田市」と表示)ので、驚いたかたがいるかもしれませんが、秋田市は19日以降、新たな積雪はほぼありません。積雪深は微減。道路除雪は若干進んではいるものの、なぜか控えめな印象。
秋田県北部(能代、北秋田、大館、鹿角各市とその周辺)では大雪になり、休校も多いとのこと。

雪のその後
コメント (4)
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寒波の堀端の行列

2025-02-09 20:47:35 | 秋田の季節・風景
今季最強・最長の立春寒波が来ているが、秋田市は恵まれたことに、いつもの冬程度で済んでいる。
積雪は、1月下旬にゼロになった後、0~5センチで2月に入っていた。2月8日夜にまとまって降り、最大15センチに達した。9日は最低気温-1.5℃、最高気温は2.6℃。風はそこそこ。いつもの冬。【10日補足・秋田の積雪の平年値は19センチ。秋田市内でも、旧・雄和町の「雄和(秋田空港)」や「大正寺」では約50センチ積もっているが、これもほぼ平年並み】
午後、イオン土崎港店前の新国道(県道56号)
車道は路面露出、歩道も除雪されて通行に支障なし。

秋田北税務署前。右方が土崎駅
積雪が基準に達したので、市道も除雪が進められたが、場所によりまちまち。土崎市街地では、未着手のところが多かった。上の写真左右はわだちができ、奥の小さい道は圧雪状態。気温のせいか滑りやすい。

秋田市中央地域では、比較的除雪が進んでいたが、やはり場所で違う。
エリアなかいちを背に仲小路・秋田駅方向。歩道はロードヒーティング

エリアなかいちを背に中土橋・千秋公園方向
向かい側、奥の中土橋から左の広小路方向へ、穴門の堀に沿いに長蛇の列。
行列の先は、あきた芸術劇場ミルハス。
お堀は全面うっすら結氷
「最後尾」の札が出ていたのは、モードスタジオQのすぐそば。ミルハス玄関から200メートルはある。
行列は、ミルハスの大ホール(2007席)で催された「Da-iCE a-i contact TOUR 2025」を見に来た人たちのようだ。

こんな光景は、今日に、Da-iCEに限ったことではない。前身の秋田県民会館時代から見られた。
新施設の設計に当たっては、このようにならないようにしてほしいとの意見が複数寄せられ、館内にホワイエとかいう滞留スペースが作られたので、解消されるかと思いきや、このありさま。

2023年6月7日付 秋田魁新報の連載「ミルハスの1年 文化の拠点、今とこれから」の「#3 ミルハスの施設構造、動線分かりにくく 少人数のスタッフ、スムーズな誘導に苦慮」には、
「課題として指摘されているのが、ロビーやホワイエ(ホール外の通路)の複雑な構造に起因する動線の分かりにくさだ。」
スムーズな誘導には人手が必要だが、
「指定管理者のあきた芸術劇場AAS共同事業体(構成=県総合公社、秋田魁新報社、スペースプロジェクト)は「会場運営は主催者がやること」との立場だ。」
「「これまで得た誘導のノウハウを事前に主催者に助言し、当日の誘導状況にもできるだけ目を配り、気づいたことを伝えたい」」
だそうだが、このありさま。【10日追記・指定管理者任せにするのはどうかと思う。設計にも一因があるようだから、設置者である県と市が主導するべきではないか。】

この時点で開場30分前【9日訂正】10分ほど前、気温は1℃ほど。お堀と道路に面しているから、風よけはない。
僕はこの程度の中を歩くのはまったく苦にならないが、30分【9日補足・10分であっても】じっとしていたくはない。今日、並んでいたみなさんは、和やかそうだったけれど、見ていて気の毒になってしまう(雨・雪・吹雪あるは猛暑だったら、さらに目も当てられないが)。
途中でトイレに行きたくなったら(トイレ自体は近くにいろいろある)どうなるのか。市外・県外から見に来た人なら、秋田の印象が悪くなりそう。ホールがどんなに素晴らしい設備だとしても、このままでいいのでしょうか。

この後、2月19日の積雪
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美大のショウキサマ

2025-01-27 23:31:51 | 秋田の季節・風景
1月25日のあらや大川散歩道 雪まつりで訪れた、秋田市新屋の秋田公立美術大学。
(再掲)サークルプラザと大学校舎正面
大学正面(エントランス)に、今までなかったものがあった。
右から新屋高校生のやまはげ登場
正面玄関ドアの右にある。

巨大な藁人形?!
コンクリート打ちっぱなしの校舎(前身の秋田公立美術工芸短期大学が開学して、今年4月で30年)に似つかわしくない感じがしなくもなくて、戸惑った。
芸術作品などではなく、民俗行事のアイテムであろうことは想像ができる。類似ではなく、これそのものをどこかで見たような気もするが、天井ギリギリの高さがあり、巨大さに驚いた。

説明表示などなく、雪まつりとは関係なさそう。暗くなると闇にまぎれてしまった。
帰ってから、画像で検索すると、正体が分かった。※以下、誤解があるかもしれません。詳しく知りたいかたは、各自調べてください。
これは「末野のショウキサマ」。

秋田に限らず、東日本で見られる風習として、集落の入口に藁や木で作った人形を掲げて祀って神(道祖神の一種。「人形道祖神」とも)とし、災いが入ってこないようにする。それを秋田県内では「鍾馗様(ショウキサマ)」、「鹿島様」、「仁王様」などと呼ぶ。
鹿島様といえば、美大がある新屋地区の日吉神社の「鹿嶋祭」があるが、それは藁でない人形を舟に載せて、練り歩いて雄物川に流す行事なので、別タイプ。

末野というのは、横手市大森町(旧・大森町)の地名(上溝字末野?)だそうで、これも実際にそこの人たちが作った。
美大横を流れる雄物川の、はるか上流の支流沿いという、遠くのショウキサマが、美大に来た経緯。

さらに遠くの埼玉県所沢市に、2020年に「角川武蔵野ミュージアム」が開館。開館記念で展覧会「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」が開催され、秋田県からいくつかの人形道祖神が出展。各地域の人たちが制作した、本物が展示された。
展覧会終了後もミュージアムで保管されていたが、美大に寄贈されることになり、2023年3月30日に横手を越えて秋田市へ帰ってきた。
当初は、倉庫棟にある大学の関連団体「アトリエももさだ」内に展示され、2023年11月に大館市樹海ドームで行われた「新・秋田の行事」に出張。おそらく大館から戻った時(2023年11月19日付でインスタグラムに投稿あり)に、大学エントランスに設置。
横手→所沢→秋田→大館→秋田と移動して、落ち着いたようだ。

ほかの神様たちは、ももさだ内にあるということだろうか。末野のショウキサマは1年以上、屋根があるものの外で風と雨と雪にさらされていることになる。現地では、定期的に作り替えているが、こちらもいずれはそうなるのか。
秋田市にこのようなものがあったとは知らなかったし、美大が所有していても、積極的には存在を知らせていない。短大時代よりも、大学の守備範囲【28日補足・学際的というか扱う学問分野の幅広さ】が広くなったからこそなのだろうが、美大にこんなものがあるとは想像できなかった。部外者が立ち寄りにくい場所にあるので、あまり公開したくないのかもしれないが、それももったいないようにも思う。差し支えなければ、もっと周知してはどうだろうか。
【30日追記】前日24日には「複合芸術会議 2024」の1つとしてシンポジウム「人形道祖神と鹿島行事」が、美大講義室で開催されていた。
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